330. 週刊少年ジャンプ - 37・38号

合併号で次週はお休み。今週の木曜から来週の水曜まで東京へ小旅行するので、来週のWJがお休みで大助かりです。今週号は『ジャンプ史上最厚576P』らしいのですが、『ジャンプ史上最価格240円』でもあります。必要のない漫画を切れば、220円くらいになるんじゃないかなぁ……。やってられません。とりあえずいつもより10円高いのは矢吹のせい。やってられません。

NARUTO ナルト
駆け上がるナルトと駆け下りるサスケ、第一接触は勢いやスピード、運動エネルギー的にもサスケに有利だったはず。なのに第一接触での殴り合いは互角…うーん、まあ漫画的にかっこいい表現なら別にいいけどさ。第二接触はサスケがナルトから奪ったクナイvsナルトの手裏剣。サスケが放ったクナイはブラフ、足蹴りで追撃しナルト落下。これで一般戦闘終了。戦闘描写が細かい割に展開早くて実に良いです。このまま殴り合いと砂煙で一週使われちゃストレス溜まりまくりですから。
第三接触で早くも必殺技バトル。千鳥vs影分身の術+螺旋丸。螺旋丸作成からサスケ突撃にいたるまで、事細かい動作の描写が心地よいです。水下からのカメラアングルで互いの必殺技衝突、見開きコマでもカメラアングルは同じなんだけど、水がはじけ飛びカメラが陸に露呈。岸本さんのこうしたシーン表現、ものすごくアニメ映像を意識して描いているんでしょうね。戦闘が見ていて分かりやすいナルトは、ワンピースの戦闘描写よりも十数倍優れていると感じます。
ONE PIECE ワンピース
決闘を申し込まれたルフィの決意堅く、ナミの説得にも聞く耳無し。ロビンの動向不明、ウソップの離脱、メリー号との決別など、その不安感からかゾロとサンジの喧嘩もいつも以上に空気が重いです。チョッパーはウソップと特に仲が良かっただけに「もう仲間じゃねエんだから船に帰れ!!!」と言われたショックは激重。ナミは次々に仲間がバラバラになる感覚を口にして、先行きの不安を物語ります。
無駄のないウソップの攻撃、自分の弱さを熟知し、相手の戦い方・弱点まで理解している人間の戦い方は強い。ウソップはこうした情報戦が適所なのかも。にしても、ルフィは手を伸ばせば一撃でウソップを殴れ倒せそうなんですが、まったく攻撃しようとしませんね。避けるだけ。ウソップの覚悟を見定めているのか、それとも本当に攻撃に翻弄されているだけなのか…。ガス爆発→船水浸し→メリー号の涙、という流れが綺麗にまとまっていますね。この対決、メリー号に心があれば本当に涙してそうな表現が賢い。タイトル「3人目」はもう少し先か?
BLEACH ブリーチ
そういえば、剣八と一護との戦いで、「霊圧に負けていると刃で皮膚を切り裂くことも難しい」とか、そういう設定ありましたね。恋次の刀はすでに折れていたのではなく、上の設定で折れちゃったんでしょう。こんなに血を表現しちゃって、アニメ化したときどうする気なんだろ? ここまで続くかどうかは…げふん。朽木隊長が初めて人間らしい(死神だけど)温情厚い一面を。市丸隊長はそろそろ出すぎで、なんかくどいんですが。
DEATH NOTE デスノート
おそらくこれから数十日間の殺人予告をデスノートに書き込んだ上で、土中に埋めたようです。月がリュークにノート放棄を宣言するまでデスノートの力は持続。月は自ら投降し、持久戦に挑みます。今後は月が精神的に力尽きるか、Lが月の疑いをグレーに戻すか、互いに消耗戦でしょう。いずれにしても、ノート放棄は月にとって敗北を意味しそうです(Lにとっては勝利にはならない)。驚愕要員のお父さん、そのうちビューティ(ボーボボ)並のツッコミ顔になりそうです、どうかショック死しないでください…。
ボボボーボ・ボーボボ
この漫画に戦闘力のパワーアップなんて必要なさそう。必要なのはハジけ力のみ!
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所(第一回J金未来杯04 読み切り)
絵に独創性があるので怖さの演出・表現は出来ている方だと思いました。23なんておっさんだから全然怖くないですけど、WJのメインターゲット(?)小学生が読んだらそれなりに怖がってくれるんじゃないかな、と。魔法の法律・魔法律で除霊を行う演出は、法律の数だけでも相当数あり、設定的には長期連載に向いています。画力と筆の速さが気になるところ。ただ、後半カヤが着替える必要性があったのか不明。しかも服着ない、ブラのままアクションしすぎ。B級ホラー洋画に影響されすぎだ。無意味にお色気されると激しく嫌悪感。この嫌悪反応、絶対いちご100%の所為です。
家庭教師ヒットマンREBORN! リボーン
センターカラー前のこの位置。新連載人の中で唯一の大躍進、すばらしいです。今後も頑張って下さい。今週の表紙はカラーで見たかったです。後ろのランボ、そのピザには絶対手を付けてはいけないっっ!タイトル通り家庭教師らしいエピソードが入りました。ヒロイン(またもや名前失念/あんまり出てこないよあの子の名前)以外は総登場したのでは? 合併号!夏休み!って雰囲気が大変よろしいです。
(1)天然・山本と天才・獄寺のナイスコンビが絶妙 (2)ツナに従順なハルが可愛い(悪魔〜の下りは思いっきり外した気がする) (3)ハル−ランボ初対面、ランボ登場のテーマソングはメロを聴いてみたい (4)ハルの設定掘り下げ、同じ学校じゃないんですね、名門なのか!(あんなんで!?) (5)ビアンキ「あなたは姉を異性として意識しすぎよ」作者の思うツボなんですが、これには爆笑 (6)ハルのお父さん(教授)まで登場、リボーンの設定掘り下げ この一話で大分設定の補足が入ってます。特にハルは登場二週目にして一気に掘り下げてきたので意外でした。だって、ヒロインより設定が深まってますし。
路線的には銀魂的な「日常を一話完結型」でこなすタイプの漫画。このタイプは固定ファン層が一定数あつまると長続きするのではないでしょうか。理由の一つに、『今話がつまらなくても、次話はおもしろいかも/前話は面白かったから期待したい』など、ある一話が悪くても感想の切り替えがしやすい型のストーリー性を持っているからです。
銀魂
一番の常識派だと思っていた土方が、大のマヨネーズ党だという性癖を露わにして、今週はかなりぶっ壊れちゃいました。ところで怪談話の事なんですが、怪談話のオチは、「お前だーー!」みたいに騒いで驚かせるタイプよりも、「見つからないと思ったのに…」みたく暗いトーンでオトすタイプの方がよっぽど怖いですよ。拝み屋の三人は、中盤銀さん達じゃないと信じ込んじゃったのに、やっぱ君らかよ! 山崎に霊という名のボディブローを入れた中華人を見て気付くべきでした。近藤さん、この最後のコマは…ちょっとやばすぎ、ファン減りまくりますよ。普通にやってれば結構格好いいと思うんですけどねぇ。トイレに頭突っ込んじゃダメだよ〜。
TRANS BOY トランスボーイ
矢吹の復帰早すぎ。先に遊戯王の方の作者が出てくると思ってたのに(期待もしてたのに)、全然全く微塵も期待してないこっちがきちゃいました。これの所為で…こんなのの所為で10円UP…。絵も話のノリも、おまけに科学設定も、ほとんど黒猫のノリと変わってないし。読後感全くなし(この漫画だけに秘めた特別な何かがない)。さっぱりしすぎ、つか薄っぺら! ムヒョとロージーの読後感と比べても雲泥の差。さらにこの漫画が長期連載になったら、どんどん展開がグダグダになって、読み切りですらこの薄さなのに、連載だと余計ぺらっぺらの薄々になりますよ。ゴムじゃないやつ。下ネタ落ち。
テニスの王子様
スーパーサイヤ人量産化。風林火山、林も山も出ずに終わったのでは。皇帝はもっと早く無我の境地を出しておくべきでは。こんだけ引っ張って負けるって、それあまりにも格好悪すぎですよ。涼しい顔して格好悪い…。
で、もう誰しもが突っ込んでることだとは思うんですが、あえてオレにも突っ込ませて下さい。 COOLドライブ』の主人公、指が6本になってるゥゥゥ!!!あのさー…一番の見せ場でこういうミスするの止めようぜ。それともあれですか。 『指が1本増えている怪』→怪談→COOLドライブ って話なのですか。(実際には、人差し指がぶれてる表現なのでしょう。しかしいかんせん分かりにくい。ちゃんと描き分けてください。)
アイシールド21
連載100回おめでとうございます。こういう四コマを量産しておくと、アニメ化の時ミニエピソードを挟む場合にネタに困らなくて良さそうですね。
D.Gray-man ディー・グレイマン
やはり期待の新人扱いなだけに、1クール打ち切りは回避の模様。凡ケン(ぷーやん)とゲトーが控えているだけに、これが1クールで打ちきられる選択肢も相当な決断だと思いますけど…。でもゲトーを残してグレイマンを切ったら、向こう1年はWJ編集サイドを支持しますよ!
いちご100%
1P目で寝不足の本当の原因を伏線にしていて、ホントは脚本を書いてたんですって話。なんでそのストーリーに、こうまで無駄なお色気(極度すぎてキモイ)が必要なのか…。って、ごめんなさい、また真面目にダメ出しそうになりました。一緒になってはっちゃけられない人は放置がいちばんですよねー。
武装錬金
剛太は訓練所時代のスパルタン斗貴子の後輩ってオチに。「スパルタン」って表現が何とも頭に残る。どういう意味で使ってるんだろう。で、剛太日本人なのかよ! タレ目的にヨーロッパの人間だと思ったのに。カズキvsブラボー、なんとあのブラボーにラッシュで競り勝つカズキ。これは本来のカズキの力なのか、ヴィクター化による能力アップの所為なのか(後者じゃないとブラボー可哀想…)。この師弟対決、どういう流れで戦いが中断されるのか見物です。
未確認少年ゲトー
このクオリティが毎週続けば延命されるレベルだと思いました。なかなかシリアスで先書きになるストーリー展開でしたし、学のあるお話作りでしたし、ゲトーなりにベテランの意地を見せつけられた感も。今から応援しても、もう遅いのかなぁ?
がんばれ げとー ぐれいまんに まけるな!
STEEL BALL RUN スティールボールラン
ジャイロ「そんなの鉄球の回転技術じゃねえ!!」というセリフを筆頭に、ジョニィの能力は技術+呪いのスタンド能力であることが明確となりました。いつもながら荒木先生、戦闘中の絶叫(読者に優しい説明口調)は神掛かっています。「歩けない…足が…!! と…飛び上がった……!!そんなまさか」といいながら宙に舞うジョニィ。神掛かっています。土地の方が能力者を選ぶという斬新設定。「悪魔の手のひら」は今後の重要キーワードのようです、前世の因縁めいたものがあるのでしょうか。
ブンブーン末弟がジャイロに懸賞が賭かっている事を暴露。2Rにして早くもバトル漫画になりそうな礎を演出されました。ブンブーン一家ですが、父は死亡したものの(多分)、兄と弟は今後再登場しそうですね。磁石のスタンド能力は、彼らが生きている限り永続されるのか、気になるところです。
話はジャイロの過去へ。家柄、鉄球の回転技術の謎、国との関わりを短いページで見事にまとめています。回転技術は、処刑の際に拘束・麻酔し、肉体を穏やかに保ち確実な処刑をを行うための技術だそうです。しかし、13歳のジャイロはいかにもアメリカン的なヘアスタイルですなぁ。次回、マルコとの関わりまで話は展開されるのでしょうか。以前あれだけ引っ張った割に、ネタ晴らし早いなぁ…。
HUNTER×HUNTER ハンター×ハンター
タイトル「再会(1)」と来ました。数話後にはカイトと再会のようです。前話でキルアが大きくパワーアップ(解放)し、ゴンとの力の差が大きく広がりました。二人のパワーバランスは平衡していないと二人旅での話が続かないので、ゴンのパワーアップも近いうちにあると思います。おそらくはカイトと再会を果たす時、ゴンに何らかの影響が及ぼされるんでしょう。で、カイトを治せそうな医者といえば、修行したままずっと出てこない人気のあの人なんですが……まあ、まだまだ出てこないでしょうね(^^; カイトは治すとか治せないとか、そういうレベルの話じゃないような気がしますけど。で、パームさんブチギレ怖すぎ。単語の全部に濁点が。にしてもゴンって12歳なのか! マジでガキですね! 小中学生ってことやん、年齢に無理ありすぎー!
シャーマンキング
「休めーっ!!!」で来週休載だったら笑えたのに。合併だから休みだけどね!
地上最速青春卓球少年ぷーやん
11話もやるのかよ。地上最速で散ってくれ、資源の無駄。
ピューと吹く!ジャガー
20万もするごっつい笛、どこから得た金で買ったんだろう…昔売れた歌のギャラでも残ってたの? 金の出所は後に引きそうです。あと、ピヨひこが笛を吹くって言っただけでこんなに大はしゃぎになるのかジャガーさん。”ドキドキ”とか、とても腐女子狙いっぽいよ!(いるのか? んー…いそうだ…)更にはここまで話引っ張っておいて、結局サヤカちゃん現れず。ダメ人間極まったり……。プレゼントを用意しなかったピヨひこが一番正解だったのかも(あ、先週出費しまくってたネ!)。