090. 第20回 - 鴨を酔わすな

学校から戻ってきてWJも読まずに速攻感想です。遅くなりました…。

浅葱色のだんだらについて。やっぱり土方はあの色嫌がるんですね。戦場で着るにはあまりに浮いた色なので、なんであんな服の色に決まったのかずっと疑問でした。覚悟を決める時の色ですか、なるほど。お梅さんは純粋に、浪士組にあの服着せてざまあみろって感情に浸りたかっただけ…? 平間さん会計だったのか、だからお金回りダメなんだ! 山南さんもその辺すぐに察知しちゃったみたいです。近藤さんの○○が好きだからああいうのがいい、って決め方が子供っぽくて素直で、ツボにはまりました。

お梅と沖田のデートについて。今時「教えた・げ・る」なんてセリフがよもやこのチャンネルから飛び出すとは、時代錯誤+あまりに恥ずかしいですよ日本放送協会! 沖田のどぎまぎっぷりはリアル純情中学生の象徴みたいな動き。そしてお梅さんのイメージはやっぱり保健or音楽or美術の美人教師で決まりだ、加えてショタ趣味の。実際は大分どす黒い感情持ってますね。数々の男を騙し捨て、その重なりが自分に返ってるんですけど。きっとそれだけじゃなくて、もっと根本に暗い過去がありそうです。男に不信感と憎しみを抱き、芹沢をも食い物にしようとしているのか、それとも似たもの同士で惹かれたのか。今後も見所多そうです。

隊士募集について。今回の話で純粋にギャグパートはここだけかも…。山南さん大活躍、ファンにはたまらないのではないでしょうか^^; 算術が苦手だったのは意外ですが、文学を極めているのでそちらまで勉学の手が回らなかったのかな、文系人間でした。今週の斉藤さんは、一匹狼でクールに傍観→手合いに負けてしょんぼりの流れで、奥様方のハートをがっちり掴む演出!? 新しいメンバーも個性的で、今後の活躍が楽しみです。

近藤、芹沢、桂、坂本の口論対決。相変わらず坂本さんの奔放さが目立ちました。こんな人選で酒を酌み交わせるはずがない……のに、坂本さんは故意なのか天然なのか、セッティングしちゃうんですから。この次期の桂先生はまさに時代の人で、自他共に認める尊皇派の筆頭みたいな状態。喧嘩をふっかけてきた芹沢さんをこてんぱんに謂わした挙げ句「桂小五郎とサシで対決しようとは身の程知らずが!」のダメ押し。格ゲーのノーダメージ勝利セリフみたいな悪格好良さ。芹沢さんの失礼な態度+部下(?)達の敵討ちが重なって、大分ご立腹のようですね。それにしても坂本さんはこのセッティングに何を狙い、心の内で何を思ったのか。食えない人です。

宴会のシーン。深雪の正装がものすごく綺麗。町人バージョンでは全然心惹かれなかったのに、これぞ日本の文化とばかりにきらびやかで華麗でした。近藤さんのリーダーの才能というか、人と人の間を取り持ち皆を気遣う姿は、なかなか格好良く映りました。なんとか芹沢さんの不機嫌を抑えようとあれこれ奮闘して、悪びれた行為にも耐えて、皆をまとめて。なるほどドラマ新選組のリーダー像とは、こういう人間なのか。土方さんの歌がべらぼうに上手かったです。さすがナージャの吟遊詩人ラファエロ役だな!(まだ根に持ってる人)

近藤と芹沢のラストシーンについて。こんな芹沢さんをみるのは痛々しかったです。芹沢さんの強がりの理由も、他人の信頼を怖がる理由も明白となりました。そして、今最も自分に信頼を寄せている近藤さんが怖いんでしょうか。彼に裏切られる事、心の変化に覚えている様がものすごく伝わってきました。裏切られる事の恐怖感に怯え、自分も他人を信じられず、そんな廃れた自分が嫌だったんでしょうか。ならば自らの手で期待を裏切って縁を切ろう、芹沢さんのそんな風に映りました。近藤さんもそんな芹沢さんの心情と今の姿をすべて分かってるんでしょう。桂にコケにされただんだら服を心底から「好き」だと叫んだ近藤さんのセリフにジーンときます。