1724. 更新時間を本気で確保しないか? - 第2回・「閲覧時間」を管理する10手

更新時間を本気で確保しないか? 第一回の続きです。

はじめに、前回の内容を要約ておきます。

  • 一日の生活を「オフライン時間」と「オンライン時間」に区分する。
  • 「オフライン時間」は優先すべき第一時間。サイト更新より大切だ。
  • 「オンライン時間」には『閲覧時間』『更新時間』がある。
  • Webの『閲覧時間』は、無作為に閲覧していると際限がない。
  • 『閲覧時間』を効率化すれば、『更新時間』は捻出できる

学校も仕事もなんのその、サイトを毎日更新し続ける魔法使いのようなWebエリートの皆様は、『閲覧時間』の管理が天才的に上手なのでしょう。一方、自分のように『閲覧時間』の使い方が下手でも、適切な管理手法が分かれば、誰でも自己改善できると考えます。一番の敵は己の欲求です。


『閲覧時間』を管理しよう
今回は『閲覧時間』を管理する10の手法を提案します。

  1. 閲覧時間を制限する
  2. 閲覧サイトを「ジャンル」と「閲覧頻度」でグループ管理する
  3. 「ジャンル」のグループに優先度をつける
  4. ブックマークは定期的にメンテナンスする
  5. 「ジャンル」区切りで一括閲覧する
  6. 閲覧ネストの深度を制限する
  7. 趣味の近い人から推薦サイトを教えてもらう
  8. ケータイからの閲覧を活用する
  9. 便利ツールを活用する
  10. たまには「閲覧の日」を作る


(1)閲覧時間を制限する
もちろん「インターネットは1時間まで!」という単純な話ではなくて。一口にインターネットといっても、閲覧サイトの傾向には個人差があります。趣味やサービスで分類できるジャンルごとに閲覧時間を制限すれば、より正確な時間管理を目指せます。上記はその例です。

  • 15分 ... ニュースサイトの巡回
  • 15分 ... まとめスレサイトの巡回
  • 15分 ... 知人・ファンサイトの巡回
  • 10分 ... サッカー情報の巡回
  • 10分 ... mixiSNSの巡回
  • 25分 ... ニコニコ動画の巡回

時間管理とは「一つの仕事」に定めるものではありません。タスクを工程分解して、小項目ごとに時間を見積もってこそ、現実的な勘定が可能になるのです。これは時間管理の鉄則です。

几帳面な方は、さらにジャンルを分解した方が好ましいです。分類は細やかなほど、正確な時間管理を実現できます。ものぐさな方は、上例のように大胆な分類で十分です。物事は管理しすぎると疲れます。分類の大きさは個人差があります。適切な塩梅を見定めましょう。


(2)閲覧サイトを「ジャンル」と「閲覧頻度」でグループ管理する

(1)の「ジャンル」分類に加え、「閲覧頻度」による分類も効果的です。閲覧頻度は「毎日見る」「週に二回見る」「週一で見る」「気が向いたら見る」程度の区分けで十分でしょう。具体的には、ブックマークによる下記のようなグルーピング化・階層分けで管理します。

  • ニュースサイト(15分)
    • 毎日
    • 週二(月・木)
    • 週一(日)
    • 気分
  • まとめスレサイト(15分)
    • 毎日
    • 週二(月・木)
    • 週一(日)
    • 気分
  • (以下略)

(1)を実践するには、閲覧時間をムダなく計画的に消費すべきです。時間の浪費を防ぐためにも、「週二」「週一」枠を活用しましょう。ただし、長文でマメな更新をされるブログなどは「週二」でも追いつかないので、SnowSwallowは「毎日」枠に入れてください!

はい、「気分」に分類されたところで、もう一言アドバイス。「週二」「週一」枠の閲覧曜日は固定しましょう。曜日不定ではペースを把握できなくなり、混乱します。自分が暇になりやすい曜日を設定すればいいです。


(3)「ジャンル」のグループに優先度をつける

第一回で述べた通り、所謂「オンライン時間」は「オフライン時間」のおこぼれに預かった第二時間です。(1)の例で「閲覧時間は90分と制限しても、諸事情からオンライン時間を90分確保できないことは大いにあります。そこでジャンルに優先度をつけます。

  • 001 知人・ファンサイトの巡回(15分)
  • 002 サッカー情報の巡回(10分)
  • 003 ニュースサイト(15分)
  • 004 mixiSNSの巡回(10分)
  • 005 ニコニコ動画の巡回(25分)
  • 006 まとめスレサイト(15分)

先頭の数字は優先度。この値が小さいほど優先度は高いです。ブックマーク(お気に入り)のフォルダへ同様に命名して「名前で並び替え」すれば、自ずと優先度順にリストが並びます。

(1)〜(3)を通して、「閲覧時間」を管理するブックマーク(お気に入り)作りが完成しました。このブックマークはIEFirefoxで管理してもよいですが、Webサービスの「RSSリーダー」や「Googleブックマーク」を活用するとスマートです。


(4)ブックマークは定期的にメンテナンスする

Webは変化の激しい世界。毎日更新しているサイトが、いつ不定期更新になり、休止するかもわかりません。(1)〜(3)でせっかく用意したブックマークも、老朽化すれば使い物にならなくなります。

とはいえ、「ブックマークは定期的にメンテしましょう」と呼びかけても、そんな面倒なこと実践できません。そこで、毎月「0」の付く日をメンテ日にするなど、とにかく決まりごとを作りましょう。

半年に一度のメンテナンスは大仕事ですが、10日に一度のメンテなら片手間で終わります。


(5)「ジャンル」区切りで一括閲覧する

人間は欲望のままに行動すると移り気の激しい生き物です。知人サイトを見ていると思ったら、サッカーサイトを見ていたり、次の瞬間にはニコ動を眺めていたり、管理しないとやりたい放題になってしまいます。しかもこの無作為な閲覧は、極めて効率が悪いです。

ジャンルを問わず好き放題な閲覧は、せっかく短期記憶した情報が分散・消去します。「この記事に出ている新人選手の情報って、さっき見たサッカーの記事にあったような…」などといって、一度見たはずのサイトを再取得しては愚の骨頂。我々には時間がないんだ!

最効率の閲覧スタイルは一つのジャンルを一括して閲覧することです。そこで、(3)で仕込んだ「優先度」が効いてきます。時間がないときは、優先度の高いものから順に閲覧し、下位は切り捨てましょう。

散漫な情報摂取は、ダメ、ゼッタイ!


(6)閲覧ネストの深度を制限する

「面白そうだ」「エロそうだ」と無作為にリンクを辿っていと、途中から何が目的だったかも忘れ、最後には無限の海に飲まれてしまいます。頭を真っ白にして、欲望のままWebに溺れる行為は快感ですが、それではサルと同じです。

特に「2chスレまとめ」「ニコニコ動画」などで多発するこの現象。管理しなければ覚えませぬ。そこで『閲覧ネストの深度』も規制します。目的のページ(動画)からリンクで辿っていいのは2つまで! ネスト3段以上の深追いは禁止です。我に返り虚無感を味わった瞬間、虚閃(セロ)を放てる自信がある。

それからもう一つ、玄人好みの抜本的な解決策があります。それは、毎日閲覧して全てのネタ・ページ・動画を把握しておくこと。はい無理ー。


(7)趣味の近い人から推薦サイトを教えてもらう

一言にサイト巡りと言っても、10個まわって10個全部が当たりっ訳じゃないですよね。特にニュースサイトのリンク先は、外れも多くて無駄な時間を過ごしがちです。

長期的に時間がないときは、面白記事の自力発掘を諦め、趣味の近い人に最近のお勧めを尋ねるのが効果的です。ただし、この手はあくまで最終手段です。

お勧めのページを話題にトークが盛り上がり、電話やチャットで余計に時間を奪われる可能性が極めて高いという諸刃の剣ですから…。


(8)ケータイからの閲覧を活用する

通勤・通学のオトモといえばケータイです。これを活用しない手はありませんよね。パケット使い放題にして、オフライン時間のすきま時間をオンライン時間に変換していきましょう。この『すきま時間』を活用するかしないかで、人間の持ち時間は大きく変わります。

特にテキストの閲覧だけで事足りるようなサイトは格好の的。ケータイだと画面中の文字量が少ないからか、体感的に長文も気になりません。むしろ、ケータイのほうが集中して読めるから不思議です。

ちなみにオレは、1時間半の通勤時間はほとんどすべて、はてなハイクかWeb閲覧です。なお、画像多いサイトや動画は非推奨です。例えフルブラウザ装備でも、読み込み時間が長く時間がもったいないです。ケータイで読むならテキストに限る!


(9)便利ツールを活用する

管理というものは、突き詰めて考えると「機械化」できます。「機械化」できるものは自動化したほうが、より効率的に時間が使えるというものです。

例えば(1)〜(3)のようなブックマーク構築は機械化したも同然です。『「優先度1」「毎日」のサイトを全部開くスクリプト」を用意できたなら。残るは読んで閉じるだけの簡単なお仕事です。

そういった「一括閲覧ツール」や「タブブラウザスクリプト」は、Web上に転がっています。「Googleブックマーク」の類のサービスだって、便利ツールの一つですよね。

サービス・ツールは初期設定こそ面倒ですが、一度回り始めたら、毎日すこしずつ便利になります。省エネ冷蔵庫の売り文句みたいだけど、事前準備は十分すぎるくらいしておくものですよ!


(10)たまには「閲覧の日」を作る

人間という奴に完全なストイックを求めてはいけません。たまの休日、頭を空っぽにして、ぼんやりして、ずーっとインターネットを泳ぎ回る日があってもいいじゃないですか。

『ストレスのはけ口』はあってこそ、人は健全に我慢できるのです。


第二回のおわりに

もちろん、提案したからには自分自身でも暫く実践します。効果のほどをレポートして、結果をまとめる予定です。もしレポートしなくても、更新状況が芳しくなければ効果がなかったんだなとお察しください。


次回は「閲覧時間」について掘り下げます。いよいよ本題。