1653. 五月病回避の極意

五月病うつ病予備軍であるとか、五月病をこじらせるとうつ病になるとか、前置きのお話に目から鱗でした。今回は、五月病の回避策について。

読者対象が「ガッチガチ理系脳のエンジニア系社会人」だからか、ちょっとばかしとんがったカンジの診断内容だと思いました。

  1. 「○○せねば!」の完璧主義をやめる
  2. 焦らない
  3. 1人で悩まない
  4. 自分を知る
  5. 規則正しい生活をする
  6. 食生活に気をつける
  7. 睡眠を十分にとる
  8. 気分転換する
  9. 自分の時間を確保する
  10. 不必要なプライドを捨てる

不規則・不健康な生活はうつ病を誘発させるのは有名なお話。「規則正しい生活(5)」「食生活(6)」はキホンです。そして「寝不足」もまた、うつ病も関連深いキーワード。「睡眠を十分(7)」は、この手の診断じゃ今や鉄板ネタです。ここら辺は、うつ診断から付け焼き刃した選択肢でしょう。

不純物を除外したところでメインディッシュ。

五月病を解消する術は、「完璧主義とプライドを捨て(1)(10)」「焦らず(2)」「自分の知る(できる)範囲で(4)」「みんなで悩んで(3)」「自分の時間はちゃっかり確保し(9)」「気分転換する(8)」ときました。フヒヒ、ジャイアニズム全快だぜぇ! ゴールデンウィークは、みんな全力で遊んでー! はやく騒いでー!

この診断は「1人で悩まない(3)」こそが根幹となり、それを可能にするための材料(1)(2)(4)(10)と、可能にしたときの結果(8)(9)が並んでいるように見えます。

ある種のヒトタチ(自分含む)には、何と言っても「1人で悩まない」ってケッコーな課題なんです。だって自分のために、相手方の時間をお借りするのですよ。最低限の礼儀として、悩みを打ち明けるなら以下のような項目は、事前に意見をまとめるワケです。

  • 悩みの内容(ざっくり概要、しっぽり詳細)
  • 悩みの実害はなにか
  • 悩みの原因はなにか
  • 自分はどうすればいいと思うか(複数案) ←ここで別案、代替案、発展案を相談したい

上述をまとめるエネルギーというのは、これまたカナリの負荷です。ひとまず一人で問題を直視して立ち向かう状況になるのですよ。悩みを聞いてもらう準備段階で、はやくも五月病を招きそう…。これぞまさしく「服を買いに行く服がない」状態。

だからと言って、思考整理するために悩みの相談なんてしちゃうと、貴重なレンタルタイムの大半が、グダグダな愚痴告白で終りそうなのです。それは相手方に悪いなぁと思いますよね? 相手に悪いナーと思い遣る「完璧主義」やら「プライド」が働いちゃう。だから軽々しく相談できない。これなんてダメジャイアン


まとめます。五月病回避の極意は、「お前の時間は俺の時間! メーワクは抱き込むな、まき散らせ! ジャイアニズムに巻き込んで、そのもやもやを打ち明けろ! そして楽をしろ! 寝るぞー!!(みかん)」ってことですね、分かります。