1608. 週刊少年ジャンプ - 51号

ジャンプアルティメットスターズ買いました。とりあえずムヒョロジのデッキだけコンプリートしたよ。あんまり遊び暇はなさそうだけど、ちまちま進めて年内にはデッキコンプしたいなあと思います。ジャンプフェスタはオレにとっての聖戦だ!

 
 表紙はBLEACH。前置詞に「いつもの」って付けても良いくらい見慣た黒装束死神の表紙。JUSの発売直前なので、そのネタを表紙にしてもよかったんじゃないかなあ…。
JUMP ULTIMATE STARS
 …なんて思ってたら折り込みの法はJUS一色だった。3000問のジャンプクイズが熱いなあ。GB版の「カルトジャンプ」は昔やり込んだけど、あんな感じのゲームがネット対戦できるのは羨ましい。うちのネット回線はWi-Fi非対応なのが残念。

健闘枠: ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 ONE PIECE
特集枠: なし

* 1(5) BLEACH
ここまで強引な展開で一護に付き纏ったネルですから、何らかの能力持ちでも不思議はないわけで。彼女の活躍を予感した読者も多かったと思います。自分はてっきり花太郎ポジションと思い込んでいました。小さい成りで虚閃を弾き返す様は迫力ありました。六氷やチョッパー等、チビッコがパワーバトルで押し勝つ場面は読んでいて清々しいものがあります。

虚閃をまともに受けて無傷では済まなかったドルドー。彼が手負いのところで一護が卍界するという、計算尽くしのずる賢さを感じて止みません…。次週に入ったら、まるで「オレが傷つけてやったぜ!」的な余裕の表情で暴れ回るんでしょうか。ズルすぎる! 結局卍解する一護ですが、これは彼の気持ちに寄る事情ではなく、久保先生のいつもの発作に違いない。つまり、「流血する人間を描きたい病」です。次週も文字通り出血大サービスだね!

ツナを抱える九代目の側で、柔らかに微笑むツナママが美人のお姉さんすぎて、死ぬ気で萌えてきたー! オレの中で人妻に憧れるイケナイ炎が燃え上がりそうです。胸の小ささも肉付きも程良く、完全にオレのウィークポイントを持っていかれた。九代目の死亡シーンとか吹き飛んだ。「キレたんだ」と静かに語るリボーンは、今話中で断トツに熱いワンシーン。コメディ路線の彼は完全に空気だったけど、ここに来て急に頼もしいな。ファン人気投票も大いに伸びそうです。暴れ足りない雲雀って、今回は黙って引き下がるのかなあ…。

* 3(3) ONE PIECE ワンピース
黒ヒゲの動向が気になる先行感想はこちら。

乳首を両手で掴んで、ひねってこねて回転して、ついに電流が流れたよ! 今までのToLoveるは、パンツを見せたり裸を披露したり、とにかく破廉恥ファッションショーに過ぎなかったんだけど、今話の本作は全くの異質でした。すなわち、今まで裸を見られてもケロッとしてたララが、快感に表情を歪ませるという、超えちゃイケナイ一線に達した一話なのです。

例えば、DEATH NOTEでLが死亡した回。例えば、いちご100%で真中が西野とむふふトーンを挿入してストロークした回。例えば、マキバオーでチュウ衛兵がレース中に事故死した回。恐るべしToLoveる平成のバスタード爆誕の時だ…!

一人きりでプレゼントの巨大プラントを育み涙するリトに和めます。ハーレム漫画の主人公は往々にして男子読者から非難を浴びるのが普通だけど、リトは極力批判を浴びないようコントロールされているとでも言いましょうか。チョットした一コマの行動に、好感度を高める要素を含めており、長谷見先生は人間性の描き方が上手いです。

いかにしてナルトが違和感なく絡むのか見守っていたけど、こちらは見事な整合性。アスマの穴をカカシが埋め、そのカカシを足がかりにして、「連携の取りやすさ」を理由にしたナルト班の起用。アスマとカカシの親密さからいって、シカマル達を補佐する動機も十分だし、実力的に綱手が納得するのも頷ける。ご都合主義ではない『必然の流れ』を感じる技あり展開です。

木の葉と暁の小競り合いは、これまでの局所バトルから心機一転。各小隊の作戦指揮にまで視点を引いて、綱手視点で大局を眺めた。読者心理的にも感情移入の冷却化が図れたと思う。故意に読者心理のリセットをかけたのは、中だるみ防止だけでなく、次期展開に期待を寄せさせる狙いもあるんだろうなあ。

* 6(13) 銀魂
今編で取り上げるテーマは、予期せぬ方向に深入りていて、その割に『使い古された王道テーマ』をそのままなぞった内容で…。『深入りしてるのに内容は浅い』という、読んでいてスカスカな印象に苛まれた。うんうん、機械とアンドロイドと人工生命を話題にしたら、これ系の話に纏まっちゃうよね、という同情にも似た感情。

空知先生は、浅はかすぎる所行に深みある哲学をでっち上げてコメディ化する話は一流のセンスを感じるんですが、その逆はどうも空振りしてる印象なんですよ。元ネタのテーマが深いと、答えはどうもありがちに感じちゃって。おまけに売りの「コメディ路線」は壊死するし、中途半端さが読み心地を悪くしてるのかも。ネタが深いほど段々空気化してくるこの雰囲気、惜しい。

攻めの泥門、守りの王城で一貫したキックオフ。ヒル魔の戦略眼とギャンブル、セナの走力、守備部門ベストイレブンの厚い壁、猛走する大田原、今や残虐兵器で喩えられる進などなど、両チームとも『強み』を全面に押し出した展開です。初っ端から気を持たせる演出なんざさらさらない。寧ろ、毎週この密度で両チームの活躍を描かないと追いつかないんだろうな。泥門vs王城戦は、お蔵に貯め込んだネタが、ずっしり詰まってそうですから。

さて初っ端から、セナvs進の直接対決が実現。ここまでの前振りからいって、セナが進に貫かれる確率は100%に振り切ってます! 結婚の約束をしてから戦争に赴くレベルのフラグがビンビンに立ってます。トライデントタックルを構える進の目付きは殺人鬼士(バーサーカー)にしか見えない。白秋の峨王は「相手チームのQBは全員大怪我で退場した」設定だったけど、進の方が危険な空気プンプンしてるゥ! セナよ…死ぬな…。

* 8(6) D.Gray-man
ノアの血を理由に涙を流すロード達。あるいは仲間の死を悲しむ誤魔化しのようにも読めて、そうとも読めるさじ加減や良し。突発的な長期戦でずいぶんと中だるみしたけど、話が動き出すと途端に面白く感じるのがDグレの特徴か。ジャスデビがクロスへの恨みの矛先をアレンに向けることで戦いが始まった。今回はバトルに至る動機付けがごく自然で、ひっさびさにDグレで読み応えを感じられました。たまにこういう回もあるから侮れない。

  • 1コマ漫画: マスタング走法もエッチな言葉じゃないんじゃよ。
  • 2コマ漫画: 知性とバカのジレンマを描いたインテルのネタは絶賛したい。
  • 3コマ漫画: 天動説の絵図ってこんだけで形を変えても、「怪しい顔の月と太陽」は絶対描かれるね。
  • 4コマ漫画: 肝心の4コマ漫画が一番つまらなかったような気が…。
  • 5コマ漫画: こういうマニアックな女の子、もの凄く身近にいて困ります…。

読者は「0と1のはざま」のキーワードを幾度と見たけれど、これを弥子はどのようにして知るかが今話からの課題でした。途中、叶絵とのなんてことない日常会話(こんな日常はイヤだ)から、父親の生命保険でも足りない弥子の食欲→無限→春川の動機という解に辿り着くんじゃないかとヒヤヒヤした。弥子ならやりかねない!

「叶絵の彼氏」「生命保険が尽きそう」あたりは、今後の伏線になるんじゃないかな。世界を救う今度の手柄をキッカケに、ネウロは莫大な魔力を、弥子は莫大な報酬(=食費)を入手するとか。それぞれ”生命源”を全快したところで、三度目のX編に入ったりね。やる気の弥子を見てすごく寂しそうなネウロに、むしろ濡れた。お兄さんは濡れ濡れだ! なにこの対女性読者専用エサ捲きネタ!

  • 「違法ギャンブルとして摘発する気マンマンだー!」丁寧な解説を交えながら鋭利なツッコミ。相変わらずビュティの切れ味は衰えることを知らない。
  • ヘチマを抱えて嬉しそうなガ王くんの姿に、既にマスコットバトルは決戦の火蓋を切っているのだと確信し戦慄した。
  • イカ様の天丼は地味に、じわじわくるものがあった。
  • チンチロ姫の太腿が気になって仕方ありません。まさか澤井先生のふとももに色気付かされるとは!

題目「ポーカーフェイスを手に入れろ!!」を刮目して、オレは正直恐れ戦いたよ。テニスの王子様というバトルフィールドから即座にリレミトルーラで逃げ出したい気持ちに駆られたよ。

ほとんどの読者は、今の展開にすら付いていけず大混乱していると思うんですよね。そんな中、許斐先生は一人、「お笑いテニス」というニューカマースポーツをどのようにして打ち破るのか、その一つの解を提示してるという異常事態。次はどんな奇行が飛び出すかと、読者全員「斜め上の方向」に予想を膨らませていた矢先、許斐先生は剛速球ストレートでお笑いに打ち勝つ課題へ体当たりした予想外の出来事ですよ。もはや、ぐうの音も出ない!

ところで先週の休載はまさか、件の数式を立証して裏付けを取るために一週間かかったというオチだったりして…。審判の人は、テニプリ世界の全国試合の審判を引き受けたって事自体がミスジャッジだったと思うんだ。

* 13(18) HAND'S
流川メソッドの天才キャラを紹介した翌週、唐突すぎる裏切り。「素人主人公と天才ライバルの凸凹コンビ」をチームの主軸に描くスポーツ漫画に、堪えてブッチしたアンチテーゼ演出は称えたい点。ところが「登場二周目」では、読者側にもさほど思い入れや愛着がないし、どうぞ御勝手に…という気分になる。打ち切り枠じゃないのに、先急ぎすぎじゃないかな。

冒頭の五話分は大胆にもハンドボールを描かなかったのに、この急展開には違和感。

シンプルなくまのぬいぐるみばかりを描いて「手抜き」してると見せかけ、各コマごとにクマキャラの量がハンパない! ベテランのプライドをまざまざと見せ付けられた印象です。クマはともかく、クマを可愛いと信じ切っている少年少女達の純粋無垢な姿に心和みました。こんな子供達ばかりが週刊少年ジャンプの読者だったらきっと世界は平和だったのに。現実は「パンツ! 乳首!」「メガネ!」「性別不明!」「ヒゲ! おじさま!」「ふともも!」と宣う、邪な心を持ったジャンプ読者ばっかりなんです。

来月のオマケ漫画が今から楽しみなムヒョロジの先行感想はこちら。

今週は恋愛パート一直線のエム×ゼロ。ちょっと珍しいなとさえ思う程だけど、叶先生の漫画って本来、こうした展開にこそ需要があるんだよね。作家側にとって「売り」ってのは「得意分野」を意味するし、この手の展開は得意そうだ。今までの恋愛描写といえば『九澄→愛花の猛プッシュ』一点張りだったけど、今編は九澄の”引き”が作用して、愛花が寂しく感じてるんだよね。

嫉妬の部分以外にも、好意を抱いてる人を信じたい、好意を抱かれていたと信じたい、という様々に複雑な感情が入り乱れ、ちょっとしたメダパニ状態の愛花が可愛らしい。こうやって『思い悩む』描写にこそ、生き生きとした人間性が生まれるというか。テンプレートから生み出した単なるギャルゲーキャラとはひと味違います。

で、故意の三角関係を描いてるはずが、ちゃっかり『ゴールドプレート級のダンジョン』に突入しちゃうあたり、魔法学園モノを上手く活用できています。言い方を変えれば、高レベルダンジョンに迷い込んで冒険するまでの、三人パーティ結成の動機付けが絶妙とでもいいましょうか。次週はこのダンジョンから何が飛び出すか、叶先生の画力なら期待はどこまでも膨らんじゃうなあ。

* 17(10) P2! -let's Playing Pingpong!-
クマにハイキックした乙女は確実に、スカートの中の黒タイツ越しのそれを捕らえられているはずです。主将・岩熊さんが彼女をお持ち帰りは、まず間違えなくそれに反応しての行為! 新歓コンパ用のスイカやメロンを盛りつけて、女体デザートの完成までもう少しだったのに惜しい! ラリー描写が滅茶苦茶で、強いのは分かるけど「どの程度強いのか」力量はサッパリ判断できない。せっかく漫画作りの姿勢は丁寧なのに、どうして卓球が始まると勢い先行で描いちゃうんだ。

* 18(19) OVER TIME
フツー、コウモリくんのような超悪役ピッチャーが登場したら、このピッチャーを打ち負かすことで清々しい気分に浸れるハズなんですよね。天野先生も明らかにそういう「悪性ストレスからの解放」を狙って、毎週のようにこういう灰汁の強い人間描いてるんだろうし。でも残念ながら、毎週のように読むに絶えない人間が登場するばかりで、いい加減うんざり…。清々しいよりも前に拒絶反応が…。打ち切りの敗因はそれとしか言いようがない。

物語はラストへ、今動き出す!!

ぶっちゃけたー! 正直、OTがあと二週間で打ち切られる予告よりも、斬が来週で打ち切られる事実のほうがよっぽどショックでかいんですけれども…。(※勝手な推測ですよ)

「修学旅行だけで何週使ってるんだ!」と突っ込ませることそれ自体がToLoveるのパロディという超高等テクニックを披露。掲載順が危ういんだから、新鮮な空気を迎え入れて読者の目を引くのが筋なのに、パロディのためなら打ち切りも厭わない大亜門先生のプライドが強靱すぎます。(多分)あいすお手製の拷問グッズカードバトルは、アイデアが斬新なので売れる気がするよ。ギャグにもホラーにも見えてオシャレ!(?)

* 20(20) 斬
月島さんと花咲の真剣勝負を、心の底からワクワクドキドキ期待して待ちに待った一週間でした。しかしながら、いざ蓋を開けてみると絶山さんの横槍でノーゲーム。OTの打ち切り予告といい、ショックなことだらけです…。しかもまた月島さん絡みで横槍ですよ。さすがは「突き島」の異名を持つ月島さん。横槍は突くのも突かれるのも大好きのご様子ですね。

普通、こうした展開で戦いの決着は「次回に持ち越し」と気を持たせたら、二人の間に深い因縁伏線が生じるものです。けれど打ち切り確定となった今、斬の世界で『月島vs花咲の女剣士対決』というレアバトルは二度とお目見えできません。序盤はあれだけ異彩を放っていた絶山先輩が、ここにきて途轍もない足手纏いだよ。シルエットのまま二度と登場しない残りの生徒会キャラ、第一話の扉絵で予告登場した未登場キャラなど、振り返るとものすごく切ないなあ…。

斬の片目が切られたことで、このバトルフィールドに存在する三人全員が片目キャラというギャグ展開に。つか、これがテニプリジャガーさんだったら、確実にそっち方向を狙ってる描写だし、ネットでももっと話題になったと思うんですよ。貫木は片目傷がお揃いになったことで「っしゃあ! 刺々森に一歩リード!」とか思ってるんでしょうか。そんな乙女心理も覗きたかった。

* ピューと吹く! ジャガー
お父さんの度重なる奇行は先週で見慣れてしまったので、唯一の見せ場はジャガーピヨ彦スパンキングプレイに絞られた。「叩いた方が反応するかと思って…」「最初から僕の顔狙ってるじゃん…」の掛け合いは、うすた先生らしからぬ女性読者のエサ巻き描写だ! 中盤以降の失速が残念。

  • 【一番印象に残った台詞】「なんかお前の顔叩いた方が反応するかと思って…」

 

  • 長谷見先生
     未だに長谷見先生は男性と信じてるのですが、ミニカーの趣味とかまた微妙なラインだなあ。
  • 大石先生
     先週言及してたことがそのまま当たってたようで。ナルトはよかったのにね。
  • 西先生
     漫画家にとって「机」とは仕事場の魂みたいなもんか。ファンシーな机を買ってそうだ。
  • 杉田先生
     打ち切り間際だからファンレターを言及してるのか…と思うと泣けてくる…。

次週、斬のページを開くのが恐ろしすぎます…。ああもちろん、ネタバレはナシで!