1512. 左利きの男はデキる

大人になって改めて思うこと。純正の左利きのヒトって、神秘的でちょっとカッコいい感じがするよ。

元は左利きだったけど、幼稚園に入って母上のシゴキに遭いました。あんなことしなけりゃ、今頃うちの両親は、将来安泰だったかもしれないのに。おかげさまで、ごく平凡な技術屋さんです。

ところが母上の矯正は中途半端でした。ハサミや包丁、大きなボール(ドッジボールとかバスケとか)は左利きです。サッカーも利き足は左。でも鉛筆やお箸、小さな野球ボールは右利き。あ、マウスも右だ。いや、柔道は左だった。でもテニスは右。そして腕枕は左。なにこの統一感のなさ。

多分、指導の一切を受けず、フィーリングだけで物を扱ったら、左利きになったんだと思う。本能的に左腕が前に出たんだろな。でも、指導を受けた物は右利きらしい。で、一度右利きに馴染むと、もう左利きには直せない。すんげえ違和感感じるもの。その逆も然り。

この不自然な両利きは、いつまでも直らないと思うんだわ。

きっとオレが将来アルツハイマーでボケても、ハサミや包丁は右だし(ボケてるのに渡さないで!)、サッカーや柔道は左だし(ボケてるのに動けすぎ!)、マウスは右(ボケてるのにインテリ!)で、腕枕は左(ボケてるのに右の自由は確保する計算高さ!)という、天然の両利きは維持すると思う。でも、こんな能力いらないよ…。

「(前略)しかしこれらの事例について、なぜそうなるのかきちんと説明できる理論は見つかっていない」と、研究所は発表している。

極めて限定的な両利きの需要も教えて下さい。ところで、最後にして最初に断っておきますが、両刀使いじゃあないですよ。