1501. 週刊少年ジャンプ - 36・37号
やあ、ただいま。
- ヒーロー特集とは言え、たかが表紙と思ったけど、これがなかなかネタ満載。ビーチボールに扮するティム・キャンピーが欲しい。
- ヒロイン特集 その1
- あれ? 弥子は? 弥子は? ……って、あかねちゃんかよー! キュートすぎる。
- ヒロイン特集 その2
- あれ? 草野は? 草野は? ……なんだか七菜っぽいものが見えるんだけど、まさかね。そんな需要のない絵、…ま、まさかね! で、えーと草野は?
- ヒロイン特集 その3
- 巨大野球ボール抱いてる女の子って誰よ? と本気で悩んでしまった。OVER TIMEの影の薄さは、本当に危ぶまれる。
- ヒロイン特集 その4
- あぶなーい! おい、おまえら。月島さんの前に立つと、問答無用で斬り捨てられるぞ。
- Jオールスターゲームブック 斬の場合
- 斬のゲームは「月島さんのM字開脚座りシルエット当てゲームかな?」と期待して涙を呑んだ負け組です。え? 間違え探し? イラスト以前の話で、なんかもう全体的に…。
- Jオールスターゲームブック OVER TIMEの場合
- 一話のチョイ役にしか出ていなかった美咲が、またしても別のところで大活躍してるぅ! 前から思ってたけど、こういうところで読者に媚びるテク上手いなあ、洋一先生。
- Jオールスターゲームブック メゾン・ド・ペンギンの場合
- 猛獣(ライオン)のコピペに笑った。なんで実写やねん。バカ彦くんなら猛獣に絡まれても無傷で助かる気がします。何気なくツキミちゃんの枕詞に「美少女」が復活。そんなひっそり復活しなくても…まるで Snow Swallow ってサイトみたいじゃないか。
- ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 -霊の友-
- 毎回微妙な気持ちにさせられる霊の友、第三回。
第一回はフツーに怖かった。子供騙しでオチも見えたけど、文章に冷たい雰囲気を感じた。やっぱ原作付きは違うなあ…と痛感。稲川淳二先生に監修してもらえばいいんじゃ…。
第二回の見所は、ズバリ六氷だ。冒頭のツンツンした態度が、最後だけ急激にデレ化する前代未聞の展開。なんとご都合主義のまとめ方。本編ではまずお目に掛かれない。あの展開に悶えた女性ファンは数知れず。
しかし、今週は今井さんのお説教オチで片付いた。今週も六氷のツンデレ司会を期待した身としては、残念でならない。このコーナーって要は、低迷するムヒョロジ人気をキャラで盛り返すテコ入れでしょ?
アニメ化からグッズ展開まで様々に考えてたのに、思うように人気票が集まらないみたいだし。編集サイド焦ってるよなあ。既に一定幅を確保したムヒョロジ予算の折り合い、どう付けるんだろ。
でもホント、ホラーマンガで良かったよね。夏は強引に主役になれるムヒョロジ。このラッキースケベ! 最後まで応援します。
健闘枠: なし十字型の傷跡が格好良すぎる。砲弾を浴びたのにそんな傷で済むものか! と突っ込んだ方は、尾田先生に飼い慣らされてしまったことを自覚して下さい。焼け死ぬって。ルッチさん28歳かあ。老け具合からもリアルな数字だ。ハトとはいつお友達になったんでしょ。つか、ハトどこいった? シルクハットの中?
特集枠: なし
推敲する暇もなく出勤です。例によって誤字、誤用句などどっさりあると思いますが、あたたかくスルーもしくはご報告下さいませ。
ところでギア3の正体はゴムの巨大化でした。うん、卑猥すぎる。巨大に怒張したゴムのそれは「固ェんだ!!!」らしく、一般男性の所持するゴムのそれと類似した特徴をみせる。セックスの時、決め台詞として「巨人の銃(ギガント・ピストル)!!!」と叫べば、男の子はちょっと自信が出そう。女の子諸君は「力が増す分スピードは落ちるようだな」とかダメ出ししないように。男の子は精神的に脆いところがあるからね。彼氏のギガント・エクスカリバーが折れても知らないぞ。
ルフィとルッチが暴れて、軍艦一隻が沈むというスケールのでかさ。今までのバトルの規模感とはスケールが違う。ルフィ達は海軍に喧嘩吹っ掛けたんだなあと再認識できた。冒頭の海軍中将、そんな物言いじゃルッチより弱く見えちゃうよ。腐っても中将。あの青キジより「ちょっとだけ格下」なんだから、偉大な強さを見せつけて頂きたい。ところで今回、ガープ中将はいるのかな? その場合、コビー&ヘルメッポの再会も視野に入る。果たしてルフィ、コビーのことなんて覚えているのだろうか。読者ですら危ういのに…。
破面と死神(?)の霊圧が溶け合う一護の傷を、あっさり治癒する織姫の双天帰盾。ハッチと織姫の能力の類似性は以前に語られた。ここは邪険に読まず、破面とも死神とも異なる人間だから対象を回帰できたと読むべきか。…うーんしっくり来ないなあ。彼女の特殊性がキーだとするなら、今までの描写にヒントがあるはずだけど。ひょっとして、ヘアピン治せなかったのは伏線?『何でも治せる』というだけでも、織姫のレア度は高まる。一方で『ゴムゴムの巨人乙女(ギガント・アイドル)』こと、チャドの出番もレア度が高まるばかり。これ以上レアになると危機ですから。頑張れチャド、オレはアンタの活躍と出番を応援してる! あと気になるのは、織姫が破面の元に向かった理由だっけ? 自分の部屋にあんな死神の異物仕込まれたら逃げ出したくなるさ。
半信半疑で負けを疑いながら待ちに待った一週間。さあどうなる? と意気込んで読みました。鬱男さんの予想通り時計の巻き戻しで決着。モン太の「キャッチMA-X」がそのまま伏線という、清々しい謎解き編だった。そりゃね、あんな位置から手が伸びるなんておかしいとか、阿含て天才プレイヤーのくせに毎度詰めが甘いとか、賛否あるかもだけど。斬傷が三コマで無かったことになったり、指弾の傷が無かったことになるより、よっぽど気の利いた演出だよね。同時にキャッチ対決は、先週の直接対決も込みで、モン太の勝利か?
声援を取り込んだ作戦。敵の聴覚を支配するのか。味方の行動音を覆い隠すのか。可能性としては低いがブラフなのか。見せ場はセナの脚頼り以外に考えられず、阿含とのラストバトルは手堅い。アメフトにおいて『音』がどれ程重要なんだろ。プレイ開始後に意思伝達できなくなる、という意味では、神龍寺は脅威となる。何しろ泥門は打ち合わせしてるし、その瞬間で心を重ねるチームプレイにも長けている。雲水の渇が遮られたように、『声の伝達』が利かないのは一つのヒントか?
全身ずぶ濡れになり、髪はしっぽり、瞳はしっとり。シャツなんか肌に染みついて、白色と肌色が溶け合ったりして。乳首とか透けそうなってんだよコレ。「山本の乳首透けろ! 山本の乳首露出しろ!」と次週に向けて念を込める女子中学生とか、確実に発生したと思うんです。恐らく男子中学生が「ララの乳首透けろ!」と情熱を込めてる数と同じだけ。そして誠に残念ながら、乳首どころじゃないかもしれない。「山本の刀透けろ!(ギガントの方)」とまで妄想は発展してるかもしれない。女子とは常に、男子の上を行く動物だから。
リボーンを読んで「そんな子もいる居るに違いない!」と妄想しながら、そうした破廉恥極まりない女の子の姿を想像して興奮気味のオレでした。いつもながら、興奮の仕方が回りくどい。でもキミたちよ。大人として一つ、これだけは教えとくな。乳首は見えそうで見えないからイイんだよ。…オレがガキの頃、『未成年女子にこんな下らないことを諭す大人』になるとは、思いもしなかったろうなぁ。
イノウエさんのような崇高なるハジケリスト(WJ感想界隈きってのボーボボファンにして随一の解説役)がいないと、本来楽しめるはずネタも、さっぱり楽しめないのだ。一昨夜、ムーさんと電話で夜を語り明かして得た結論である。きっと今週の話も、細かく読めば、ちっさい伏線とウンチクが散りばめられているんだろうなぁ。WJ感想界は、ホントに惜しい人を失ってしまいました…。
- BLEACH
- 久保先生の、こういう分かりやすいギャグ展開が好きです。白夜兄様のシスコンっぷりはホント想像通りだなあ。これ絶対、他の隊長から噂されてるよ。「朽木隊長の妹ネタには一切触れるな」という暗黙のルールは絶対存在してる。「朽木隊長と目が合うとシスコンのこと思い出して吹いてまう」って死神も絶対存在してる。
- アイシールド21
- 煽り文が全てを物語ってるなあ。弄られっぱなしの栗田に和んだり。
- 家庭教師ヒットマンREBORN!
- リボーンってギャグ漫画だったんだ! みたいな新鮮な気持ちになった。間違ってた。元々ギャグ漫画だった。時が経つのは早いものである。
- D.Gray-man
- 軍長! 本誌以上に読み解くのが何回であります! 作者の脳内設定が広がりまクリスティーなマンガなんですよね。本誌公認の夏コミ同人誌というコンセプトからは、寸分違わぬ書き下ろしでございました。星野先生、お見事。
岸本先生は、ナルトの終着点がいかほどか、以前巻末コメントで明示した。つまりナルトの作中年表は全て、岸本先生のネタ帳にあるハズだ。その年表は、例えればおおざっぱな地図でしかない。だから週刊連載を通して、地図をクローズアップする。どんな町並みで、どんな建物があり、どんな人が住まうのか。影分身の修行は、そんな「建物」の一つなんだなと、今週もひしひしと感じるのでした。その、言いにくいけど…出来損ないの。
岸本先生ってすごく凝り性。アニメ調の演出を狙って止まない。脇役にも独特の忍術設定を与える。修行描写は、世界観を生かした説得力作りに余念がない。そうした作者努力は称えたい。ある程度の矛盾なんて、適当に脳内補正して目を瞑るさ。でもなあ、ここ最近のこじつけは苦しいよ…。
「そう言う説明は最初にしとこうよ!」「きいてないよー!」的な、熟練芸人のツッコミ待ちのような演出だもの。気になって集中できず、素直に面白いと言いにくい。歯の奥にモノが挟まって、美味しかったごちそうさま! と言えない気持ち。「店長、つまようじどこー?」って、岸本先生に尋ねたくなる。このもどかしい気持ち、どうにかして。
タイトル扉までの冒頭3ページに及ぶ、新八くん迫真のツッコミに惚れ惚れ。怒濤の勢いで笑わされた。WJのツッコミ三本柱、ピヨ彦とビュティと新八は、今日も健在のようで嬉しいです。「あっちの方は足軽」からの流れで将軍様が涙を浮かべる場面、正直泣いた。だからダメだって! 男の巨人の斧(ギガント・アックス)を蔑んだら!最初はソープ嬢ネタ、面白いと思ったんだけどなあ。オレってこの手のネタは寛容のはずなのに、何ページかめくると辛かった。クドさで飽きて、下品さが漂い、一言で表現とそう、見苦しい!
さっちゃんのネタは全てストライクゾーン。ドMに徹するさっちゃんが大好きであることを再認識。雌犬のお姉さんキャラは、いつ見てもキュンキュンくるなあ。あとはアレだ、九ちゃんの愛らしさにクラクラ。さっちゃんと九ちゃんのおかげで、なんとかごり押しして楽しめた。プラマイゼロ。いやー、ギャップの力ってすごいわあ。
男子から大人気となった矢吹先生。今週は見たこともないサブキャラが扉絵飾ってました。読者に飽きられる前に、脱がしキャラのバリエーションを増やしてくるとは…。オレは断然、ウェーブ髪の娘ですッ!(←まんまと罠にはまった人)
もうお願いだから、ウェーブ髪の娘だけは、脱がさず、ノーパンチラのまま安置願います。この際ノーパンでもいい。パンツ見えなきゃいいから。ノーブラだっていい。ブラ見せなきゃいいから。だからといって全裸は嫌。全部を脱がさず、若干乱れる程度が程良い。中途半端な半脱ぎを特定男子に凝視されて、羞恥心に頬を赤らめながら「バカ… そんなに見ないでよヘンタイ…」などと声を絞り出し最低限の抗議を唱えるくらいがいいんだ。そんな彼女は、さっそく全裸に剥かれた挙げ句、ご丁寧にも乳首ラインまで描かれちゃったー! うわーん、矢吹先生のバカァー!(バカなのはオレでした。)
- 部長と課長
- JUMP CARDivalネタを弄るの遅いよ。すでに勇気三十代さんは、帰らぬ人となってしまったじゃないか…。ギャグ漫画で遊戯王を弄ってくれるの、久々だなあ。うんうん、雰囲気出てて良し。
- ツキミちゃん
- オチが可愛らしくてよかったんだけど、ツキミちゃんらしくない。
- ツンエロ委員長
- なんでこの人達は他人のノートに、こんなデカデカと文字を書くんだろうか…。
笹塚さんを抜いた刑事三人組にスポットが当たる今シリーズ。日本の真相を語る笛吹を通して、松井先生の思想と気迫を感じずにはいられなかった。オレ、松井くんとは生年月日まで一致する同い年なんだけど、彼の自国に抱く愛情というか、愛国心を見せつけられて、ちょっと恥ずかしくなったよ。そうした思い入れは、オレには全然ないもの。例えの中に出た「無人販売所」に心が和んだ。
吾代を巻き込んでの銃撃戦バトルが、中盤戦最大の見所かな。密輸中の一件に片を付ければ、最後は電子世界の決着に入ると。今回はやたらと長丁場で、ダレてしまわないかと心配になる。結也*1のワクチンプログラムと、ネウロ三度目のリベンジが、電子世界の終盤戦にどう絡むか期待したい。
しかしながら、それが星野先生の主義で、実質成功してるわけだし、今さらこの作品のスタンスをとやかく意見する筋合いもないだろうなあ。ついていけないならキッパリ、読まないことにすればいいんだけど…。個人的には、現WJ連載の中で、最も作品性の解釈に苦しむマンガである事は間違いない。
『学園の七不思議』をテーマにしながら不思議は三つだけという破天荒ぶりが微笑ましい。いやいや、テーマになってるのは寧ろ『学園』の方なんだろう。極論、草野と六氷に学生服を着せたかっただけだろコレ! 魔法律協会の無駄に力の入った根回しには、毎度恐れ入ります。
ところで今話、渾身の見所は、魔法律の執行シーンでもなければ六氷の卓越した平泳ぎテクでもない。生理かもしれないレナに「気持ち悪くなっちゃった?」と素で聞いちゃう、ネットラジオのユートみたいな草野でもない。同級生の男子から必要以上にボディタッチを受ける草野、その一連のシーンに他ならない。これは本編始まって以来の一大事であった。毒島さんから『さわっ』とされた以上の衝撃だ。
男子1「今はタイミングが悪ィ やめとけ新人」(ボディタッチ)
草野「え? え?」(←明らかに迷惑そう)
カズミ「コラ男子!! 転校生に何吹き込んでんだ!!」
男子1「やべっ カズミにフジコ!!」
草野(←明らかに困惑している)
男子2(←いつの間にか、逆サイドから草野に密着する男子2)
驚きの展開! 3Pといっても、彼らのPはピストルのPだ。巨人の銃(ギガント・ピストル)が火を噴く前に、カズミが制止してくれたのだった。彼女の勇気ある善行の前には、水着を隠したことなど取るに足らないイタズラといえよう。普段の六氷なら、カズミ達にもお説教するところだが、今日はそうした理由から、特に小言も述べず見逃したのだろう。まったく見せつけてくれるよこの二人!
悠が仕組んだペアの中で、「木嶋と阿久津妹」という組み合わせだけに違和感を感じた。これってどういう意図なんだろ。この二人、いままで必要以上に絡んだこともない気がする。宏海に対する嫌がらせ? 大亜門先生って、WJの三大看板マンガの中じゃ、BLEACHばっかりネタにするよなあ…。と、ただならぬ力関係を疑っていた矢先、今週はワンピとナルトのオンパレード! あるいは、意を決さないと使えない元ネタマンガなのかな…。ToLoveるに続き、さりげなくエム×ゼロを仕込んでくれたのが嬉しい。今度は村雨くんを使ってくれるのかな? 印象的なナルトの絵本を、そっくりそのまま変態活用したのは、岸本先生的にOKなんだろうか。お月様が違和感なくハートになってて、笑いを通り越して妙な納得感。パロディとして綺麗すぎる仕事だわ。
いつものように村山くんの長い独り言から始まる斬。な、なんだろ…段々と愛着が沸いてきたぞ! 先週ラストで二回も「明日から頑張る」と強調した通り、とりあえずマニュアルから入った村中くんは筋金入りのヘタレだな。その結果、「さっぱりわからないや」との答え、いよいよクワトロブルヘタレですぞ。月島さんとの死闘を超えて何を学んだ村中くん。「マジかよ」と受け答える学生その1の髪型が「マジかよ」ですよ。こんなヤツに友達が居て、村中くんに友達ができないんだから、彼の独り言癖は相当ウザいんだろうなあ。
ところで村中くんは、もっと周囲に気を配るべきだと思う。牛尾さんが近づいた時も、キミは最後まで気付かなかったろ。どんだけ天丼芸が好きですか。杉田先生的には、受けの村中を攻めの貫木で貫くようなベーコンレタス計画に大盛り上がりの超印税生活を夢見てるかも。「こんなことまで考えてる僕って計算高いな…ふふっ」とか、やけに長ったらしい独り言を漏らしているかも。杉田先生、気を確かに持って! 月島さんさえ居れば、このマンガはもっと高みに上れるから!!
「くやしいけど あたしが女だからナメてるのか」はい、名言入り一本でました。いったい彼女は何を根拠に女の劣等感を持ち出すのか! 「痛い思いはさせねぇし 頼むぜ ウヒヒヒィ」はい、名シーン一本でました。この不良達の涎の量はハンパ無い。何の流行病にかかったんですかキミたちは。
月島さんにしても、貫木にしても、一目見て研無刀と見破ってるんだけどさあ。一見して普通の刀と変わらいのに、実は研無刀だった! という意表を突いた真剣折りこそ、研無刀が暗器とされる所以じゃないの。そんな簡単に見破られちゃあ、研無刀が形無しやん…。
なんというか、このOVER TIMEってマンガは、Dグレの空気にとても似ている。作者の脳内設定が溢れ出ていて、作者の身内は分かるけど、そんなの読者は知ったこっちゃない。いい加減にしろ漫画描け物語進めろよ的な、読者を内面から苛立たせる作品性が潜んでいる。それは悪意から出るものではない。恐らく星野先生も、洋一先生も、天然で描いているんだと思う。…思っていたい。
個人的には、連載陣の中で五本指にはいるほど大好きなエム×ゼロなんですが、見事に『地味』の烙印を押され、こんな掲載位置に甘んじております。あっれ、おっかしいなあ…。絶対に見えない同盟って、そんなに需要無いのかなあ…自信なくなってきたよ。エム×ゼロの魅力は、エッチな描写に限定されないと思う。もはや空気に溶け込んだ粒子状の伏線を、一話中の物語に組み入れ、単品の完成度を高めている。些細な物質が魔法の種になったり、ある行動の結果が、数手先の原因を生んだりと、非常に理系的なセンスを感じる。この手の演出、プリフェの時には感じなかった。「もしかしてエム×ゼロって、隠れ原作者が付いてんじゃないの?」とは、第三話あたりからずっと抱いてる疑念だ。
そんな、叶先生らしくないエム×ゼロの世界観、作品性、完成度などなどに、目下惚れまくりだ。これがToLoveるに負けるとあらば、正直もっそいショックで寝込みそう。またサイトを休止しそう。
計画の全容を明かした直後、轟雷の魂殻変化で読者は絶望感を味わう。しかしその後の展開で、味方達はおおろか、作中人物の全員が、明神のポテンシャルの高さに衝撃を受ける。読者感情を二転三転と揺さぶる展開作りの上手さには、さすが岩代先生と膝を打つ。つまり、今週はバトルらしいことやってないワケ。物語主導で漫画を描いてるワケ。この手の回のみえるひとってのは、だいたいハズレがない。うわあ、このマンガやっぱ面白い! って素直に感じるの。うーん、もう一つバトルに盛り上がりがあればなあ…。
やっぱりジャンプは「地味」が負けるんだなあと、しみじみ実感。決して打ち切り電車でゴー! する力層の作品ではないハズだ。少年誌=学園という枠から世界観を広げたくないようで、この辺りはリボーンと同じく一貫している。そのはずが、村雨くんは地味すぎた。リボーンにあって村雨君にないもの。敗因の一つは、レギュラーの数だと思う。村雨くんは、一話完結の物語に適する設定を持ちながら、なぜか序盤から長編に拘った。もっと短編でキャラ投入して、人物も世界観も充実したところで長編に入ってよかったんじゃない? レギュラーの少なすぎる長編シリーズは、かなり寂しいものがある。その少ないレギュラー陣から、今や村雨と楓しか活躍していない口惜しさ。皆、個性豊かな特異能力を持っていたし、バトル以外でも活躍できそうなのになあ…。ところで、
「鈴木学の別人格Q 奴より若干狂暴だ!!!」
鈴木先生、それ「若干」って言わないです!
理不尽かつ独り善がりなうすた先生、ジャガーさん、間池留の三方向からなる波状攻撃を、千切っては投げ、斬っては裁く、それはもう想像を絶するツッコミ大会。久々に読んだなあ、このタイプのジャガーさん。ピヨ彦の活躍が嬉しい一話でした。- 【一番印象に残った台詞】「「透けるお父さんが」の時点で一般的じゃないよ!?」
久々のジャンプ感想だったので抑え気味に書きました。暫く感想読んでないから、記憶が定かじゃないんです。下手にガンバっても、間違いばかり書きそうで億劫。徐々に、以前のペースとスタイルを取り戻したいです。