1489. 週刊少年ジャンプ - 26号

今週号のジャンプ感想は諸事情により、簡易版になります。(一切推敲しないまま出勤となるので、文脈が珍妙、誤字多発、語句の誤用等はご勘弁下さい。帰宅後修正します。)

 
 表紙は、空知先生が貴重な黄金週間の連休を潰して頑張った銀魂。「金」「潰して」「銀魂」なる単語が一文中に踊ると本能的に萎縮してしまう。

健闘枠: なし
特集枠: なし

* 1(8) 銀魂
底辺レベルの知能戦を崇高に描く銀魂の十八番パターン。ありきたりだけど、毎度飽きさせない。厠を宇宙に見立てたり、釈迦の絵が表れたり、今回はビジュアル面の壮大さが巧妙だ。「東方の仙人」「西方の伯爵」の既視感溢れる偉そうなイラストに吹いた。だって、一番尖ってる部分にケツが刺さってんだもの。

紙ヤスリ工作を展開する息ぴったりな銀さん&敏木斎。それに騙される息ぴったりな近藤&東城。この役割分けも、ボケ・ツッコミのバランス感が良い。この手の寸劇は、計算高い神楽にやって欲しかった。そういや神楽は生存組だっけ。美味しいトコ持っていきそう。銀さんのツンデレ攻撃に「百戦錬磨のキャバ嬢でもおちる!!」ってツッコミ、確かにお妙さんは銀さんにオチてる。妙に納得いきました。

* 2(4) ONE PIECE ワンピース
身体能力の格差を知恵で補う以上に、攻守隙のない六式に対して心の隙を生む攻撃を狙ったバトルセンスが抜群だった。『雷光槍=テンポ』は、男なら人生一度は使ってみたい必殺技。すごそうなネーミングだけど、とても早そうな気もする…。カリファさんは『紙絵』を忘れすぎです。

ゾロ&そげキング側は、名刀『鼻嵐』がついに唸った! あんな状態でボンド砲を放ってくれた事に感激。ナミ、ゾロ、ウソップが集結する決めコマ、かっくいい〜! そげキングが抜群にイカしてるよ。きっと膝は笑ってんだろうけどネ! 完全放置のサンジは、司法の塔の”亀裂上側”に残ってるのかな。

* 3(3) BLEACH
Don't Look Back と言いながら見せつけるこの扉絵はツンデレだ。織姫の「淋しい」って主張は実に真っ当で感情移入できた。己の実力に自信がなく、敵を傷つける事も躊躇う織姫だから、いつも「足手纏いになる恐怖感」はあったんだろな。ひよ里の誘拐に対する「う わ あ」の吹き出しは、スピード感が伝わり絶妙!

織姫をフィギュアのように弄ぶハッチは巨人族でした。あれー…こんなデカかったっけ彼? 織姫と類似した能力を扱うとあって、彼の性格はとっても心穏やか。こんだけいい人漂ってると死亡フラグに見えてきます。ルキアと織姫が結束して修行する展開はサッパリ想定外だった。意外な組み合わせなだけに、面白くなりそう。

阿含とセナの対比表現にスポットを当てた一話。コマ割りが正対称だったり、台詞回しが類似したり、心擽る演出多数です。先週の言及通り、小柄なセナはガードごと吹っ飛んだ。真っ青になって心配してる鈴音がよかったです。で、セナの行動が周囲へ影響を及ぼし、栗田を励ます結果に繋がるのはニクい。これに限らず、ICって大抵の行動には後々意味を持つから、一コマごとの読み応えが抜群だと思います。

セナの急成長に対し、不安の種はモン太に集中。一休の対策なしに活路は見出せません。モン太の『猿知恵』は本当に下らなそう…。それを捻ってヒル魔がアイデアを生みだすとか? 今週のセナのガードと同じく、モン太の閃きが間接的な影響で意味をなす展開を予想。18と21の「境界」は読ませ方が意味深。理由を知りたくなり、読者をアメフトに引き込ませる魅せ方がたいへんお上手でした。

刀に触れない防ぎ方が正解、触れる防ぎ方が失敗。これだけのネタに8ページ費やす。丁寧すぎて、逆に読み取りにくくなってないかなあ。ページ捲ってる内に細かい描写忘れちゃうよ。サスケの草薙の剣は、リーチの長い刀は不便そうに感じます。今までの忍者のバトルスタイルはスピードと体術のイメージだけに、長刀じゃなくクナイに千鳥を仕込んだ方が、より実践的に使えそう。ヤマトさんのアイデンティティだった木遁忍術も、今回サスケにコピーされたんだろうな。

ナルトの意識化にサスケが入り込んできたのは、割と違和なく読み取れました。車輪眼って幻術使えるし、コピーできるし。他人の意識を覗けたとしても、今さら驚きはしない。でも万能すぎるような気はするなあ。

パンチラ、全裸変身、そしてザスティン補導ToLOVEるデファクトスタンダードなのか。表紙のスカートの短さは矢吹先生血迷ったか。もはやスカートになってない、腹巻きだよこれ。もしくはキャバクラのパーティタイム用に着用するヤツだ。リトは「ぶんぶんバットくん」を止めてと叫ぶ前にバット手放そうよ。そしてザスティンは部下の黒服を借りろよ。

このマンガ、ララが次々引き起こす『トラブル』に、リトが理不尽なまでに巻き込まれる、主人公の不幸を笑うコメディって事はよーく分かりました。ラブコメの「ラブ」は、完璧にお色気パートと割り切ったところが素直にスゴイ。二人の間に芽生えた敏感な恋愛感情を丁寧に育もうなんざ、砂粒ほども思っちゃいねェ!

  • フロントホック!!
     先週「使ってない」と言ってたドールを、こんな形で活用するなんて…。
  • 浮世絵くん
     まずミニスカと美脚からチェックして、後から顔をチェックする心意気に、すこぶる共感できました。あるある! 超あるある!
  • バカ兄弟
     飢え死しそうになってもスイカ割りに耽るほど心に余裕のある、こんなバカにオレはなりたい。
  • 二本迷作シリーズ
     ももたろうツボった。ツンデレシか居ないと本気でウザそうだ!
  • バカ彦くん
     「怖い系とか大丈夫?」キミら素で付き合ってるだろ。しかもそのセリフの振り方だと、バカ彦くんは受け確定だろ。

ツナ「ランボを守らなきゃ!!」の決断に対する、リボーンの反応に激しく動揺しました。あのリボーンが、あっけなく目的を諦めるなんて、まさか想像できなかった。ツナの反抗意思を素直に認めるリボーンなんて、予期しなかった。感情の動きを読み取らせないリボーンだから、様々な深読みを誘う。今回は、ツナの『否定してはいけない信念』を見極めたのかな? さすが家庭教師、ツナの人格を認めてたんだなあ。

「あなた達にまた会えるとは」って、まるで20年後ツナ達は存在しない言い回し! ボヴィーノのボスは20年後の牛角を、どうやって一週間前に入手したんだろ。「ま 結果オーライだな」って父上、それは伏線消化って言わないぞ!

【先週の感想より】
最も盛り上がるクライマックスは「青葉さんにヒミツを知られるシーン」になると思う。

うわぁ。クライマックスどころか翌週知られちゃったよ! オレ、超恥ずかしい子…!

第6話にして正体ばれて、これからどんな方向へ物語が動くかサッパリ読めない。これまでのいとう先生の法則だと、世界観を広げるとたちまち失敗するので、なんとか学園モノに止まって頂きたい。隕石から宇宙人が出てきたりしませんように…。村雨父の息子を狙った他国の兵器だったりしませんように…。ここまで言い逃れできない事態ともなれば、父親が動揺する姿を見てみたくなる。本当にジェノサーイドできるかな?

三者視点からみた、ドキ高女性陣の異常っぷりアピールの回。

  • 男体盛りの股間のオブジェに笑。
  • 紋姉さんの太臓を愛でる理由は、何でもアリになってきた。
  • 氷の剣を振り回すあいす。下品な男は間界人も人間も無差別か!
  • 「手塚ゾーン」を「冥王の鎧」でパロ! 作中でパロの二重化が発生。ややこしいな…。
  • 益子先生のルパン脱ぎは神技。首の穴から全部脱いでるよ。

『魔法は使わねー主義』言い訳は説得力あり、後の応用性も高い。とっさについた嘘の割には、実に機転を利き秀逸だわ。一方、愛花視点からは相当素敵な男性に見えたと思う。もちろん読者には嘘と筒抜けだから、大賀と愛花の反応は、いちいち滑稽で楽しめる。主人公の守秘義務に緊張感を残しながらも、コメディ感を強めた今話はかなりお気に入りです。

小さなネタにも何らかの意味を持たせる伏線描写が抜群。一話あたりの伏線率はアイシールド並みでは? でもまあ、コメディのために強引なダブルミーニングを多用するネームは、場面によっては無理矢理感も抱く。それでも、新連載陣の中では頭一つ抜けてる印象です。お色気描写でいっても、個人的にはエム×ゼロがイチオシだなあ。ラスコマ、緊縛された愛花が大賀の身体をモゾモゾ撫で回しながら困惑する表情が猥褻すぎますよ。

電光石火の三週連続ギャグパート。事件無しの小休止期間だった訳ね。、皮肉の効いた多彩なパロネタや、ハジケリストな英語教師の主張など、松井先生的にも良い息抜きになってそう。一週目で表紙を飾り、二週目で人外なる存在感を放った春川さん。実はもったいぶらせの焦らし演出に終わるという天の邪鬼な伏線の張り方しただけ。これはズルイ! けど、こういうトリッキーな構成が嬉しい! 彼がメインの事件はもう暫く後か。

教師側に『理性的逆上』を使うことで試験が超難問になり、みんな解けなくなってセーフ! と思いきや、知恵病でぶっ倒れるのか…。もうてっきり、藤原先生は初登場時から理性が逆上してるのかと。凶悪犯の人相で単語帳を武器のように振り回しちゃ、誤解するのが普通だよね…。下目蓋の間に暗記カード挿し込んで遊ぶ教師なんて、まず確実に妙な薬物やってるから。弥子の試験結果見て改めてビックリ。現代文だけ高得点すぎ!

通勤通学中に雑誌をぐるぐる回して読む人は、WJ読者確定ですね! この手の一発企画モノは結構好きで、子供心を擽られます。結果として漫画内容が手抜きでも、それ自体がオチになればアリだと思います。面白さはアイデア次第なんですよ。とは言え、HUNTER×HUNTERのように完成度を落とすると、それなりの悪評は立ちますが。「ひひひひ 良い形してるじゃねえか!」のシーン、周囲が昆虫で埋もれていたため、かなりヤな想像力を掻き立てられました。あと、ラスト5Pの白紙ラッシュは、どうしてもHUNTER×HUNTERを思い起こさせます…。

  • Cブロック隊長とかCブロック真隊長とか、さっぱり興味沸きません…。どうせ噛ませ犬なんでしょ!
  • 日本が舞台なら、気軽に「作者取材のため...」の口実を作れそう。
  • 頭文字Dのパロから、最期の崖ぶっ込みは第一部序盤のセルフパロ? 懐かしいなあ。
  • 首領パッチに対するガ王。へっくんに対するカカシくん。天の助に対応する新レギュラーも投入される?
  • 第一部までにも「食王対決」で様々な食キャラ出てきたし、今さらだよねえ…。

  • 橘さんも、目のダイレクトアタックが原因で棄権しかねないよ。
  • 個人的に『いっちょん』(=全く、少しも)がツボになってます…。
  • 「き 消えた!?」「ボ ボールは!?」
  • →右目にダイレクトアタックしてたら呼吸困難で死ぬところだった。
  • 『0-棄権』『4-棄権』『4-5』
  • 『棄権』ってプラカード常備かよ!
  • さすが変態テニス全国大会!
  • 「『無我の境地』の億には3つの扉があっとたい」
  • 妙な幻覚を訴える中学テニスプレイヤーがまた一人登場。

今井さんとオレ以外に「ロージー」を草野と呼ぶ強敵(ライバル)が登場! ゆ、許せない! 草野様はオレのものだ!(メラメラ) …というわけで、斬新すぎるほど個性光るシンジャ…じゃない、草野信者のパンジャ登場でした。髪を結うと美人になる設定も王道設定で分かりやすい。あれほど草野様大好きオーラを漂わせ、一体パンジャと草野の間にはどれ程の因縁があるのかと期待していたら、

パンジャ「草野様 はじめ まして 私の名前は『パンジャ』」

初対面かよ! 電波娘かよ! お兄ちゃんどいて、そいつ殺せないのかよ!色んな意味で面白くなってまいりました。もう禁書とか、草野抹殺指令とか、完全に吹っ飛んじゃったよ。

で、貴重な『残り30日間』のうち二日間を移動で潰してしまう大胆さに苦笑。スーパーハリボテテク披露してる場合じゃないよ。大根囓ってる場合じゃないよ。六氷と草野の変相が梅吉の帽子とキャラ被ってる場合じゃないよ! …どこまで悠長なんだ…。

未登場の毒島晴美は、初の女性執行人*1となるか?(うわなにをする五嶺ファンのひとたち) 今井さんと同期の上位役職となれば、良い意味で期待が高まります。一方、わざわざ一級書記官を助手に置く行為は不明すぎるよ。今井裁判官を助手にしなかった理由があるの? 梅吉の才能に惚れたとか…ないない。

冒頭、明神と湟神の腰トークがエロエロだなあ…と眺めていたら当時の湟神はじじいで大ショック!方陣営に欠けていた回復要員が追加され、一気に安定感が増した。本作は”回復技”にリスクと代償が伴う特徴に面白みがあったけど、その辺が一気にチープ化したような…。雪乃の性格は掴めたけど、一方で彼女のお相手、夫の存在に関する謎は深まった。姫野も父に関しては一切疑問を口にしないので、読者としても不思議でたまらない。今後触れてゆく話題だろうけどね。

人型に憧れる動物霊「人間願望」に対し、新たなる敵勢力「パラノイドサーカス」は一歩進化。人間化を果たした動物霊の陰魄でした。敵が人型になると、いっそう感情移入しやすくなるので、今後はバトル面でも見所が増えることを期待します。岩代先生はどうしてもバトルやりたいらしいので、こうやって納得しないと素直に楽しめそうにない…。細かい話だけど、明神は名前で湟神は名字という統一感の無さが気になります。

劇画版ToLoveるを読んでる気持ちになりました。圭右が辻本に(コンビ結成の)告白するまでの経緯を、複雑で繊細な心理状況を丁寧に描きすぎです。言いたいのに口から出なくて、自己嫌悪に浸る圭右は、どこのラブコメマンガのリトですか。一揉めあってついにコクった時の感動と言ったら! …ずいぶんとむず痒い気持ちになった…。

ロッテンマイヤーズと辻本の因縁は初登場の設定だけど、彼が「おしりっぴょーん」を嫌っていた理由など、細かな出来事が上手いことリンクしてます。「才能ある奴はみんな嫌い」と発言する金本は、それなりの過去があるだろうし、この辺の掘り下げに期待。圭右と辻本も嫌われるかな? WJマンガに欠かせない『勝負』の要素が加わり、今シリーズのメインイベント・漫コンも一気にヒートアップですね。

あたしは昔一度だけ フヒトに会ったことがある

また関係者ですか。こりゃ本格的に、フヒトはサザエさん化してるぞ。単なる街の有名人になってるぞ。伝えるだけで大変なクセして骸骨オブジェ作ったり、真備を「変なやつ」呼ばわりしてる場合か! 「ルールは破っても約束は破らねえ」ってセリフが印象的で、フヒトの性格が窺えます。ルールは自分の了解なく与えられるもの。約束は自分が了解して納得したもの。って認識の違いかな。束縛されるのが嫌いな自由奔放人間、詰まるところワガママな人なんだなあ。

与えられた5つの入口を使わず、6つめの入口を作ったのは、素直に感心できました。これ、並みのマンガなら『深さ』をヒントに発想するところ。真備と諸兄が組んず解れつ絡み合いで新境地を開拓というベーコンレタス的発想で路を創るのがツギハギ流だわ。同じネタを天丼して再び新発見する展開とか、思いっきりツギハギ流。それから、どうやら公平先生の中で『消費税アップ(絶対に納得行かない)』はイチオシ用語らしい。

第一回・金未来杯の王者、ついに陥落。序盤は編集サイドの猛プッシュが薄ら寒く、本当に人気があるのか疑わしく感じたモノでした。今振り返ると、連載が一年以上続いたのは、作品人気ではなく出版社のメンツだったんだろうなと苦笑してしまいます。とはいえ、一部分は読ませる内容もありました。坂本先生は『読者の納得感』と『物語のプロット』を意識してマンガ作りに取り組めば、それなりの連載ができるかも…いや、やっぱりできないかも…。最後まで微妙。

あと一話でどうやって異世界から脱出するか、すごく気になったのですが、雰囲気でごり押しされた。刀の成長や螺光斬のギミックなど、それなりの準備物もあり、この辺は正直、丁寧に読みたかったな…。それから、『夜明けの』『炎刃王』の意味は明かされず。蓋を開ければもの凄い投げっぱなしの最終回。最近の打ち切りマンガの中でも類を見ない犯り逃げでした…。

* ピューと吹く! ジャガー
面倒くさいだけなのに、なにかと理由を付けて後回しにしたり、簡単に諦めるダメ人間の底辺っぷりに涙した。せっかくビルがガラス張りでも、その後の経緯を覗くのが面倒なのは、ジャガーさんでもピヨ彦でもないうすた先生の言い分だ。結局ハミィが善行に努めていた原因は投げっぱなし。「ジャガーさんらしいよな」「うすた先生だから仕方ないよな」と妙な納得感すら覚える。でも、来週は載ってなさそう。

  • 【一番印象に残った台詞】「いくら丸見えだからって覗きはよくないよ!」

 

  • 空知英秋先生
     GW返上でお仕事とは素晴らしい! …まだ結婚は遠そうだね…。
  • 叶恭弘先生
     スタッフが仲良くしてくれない事を公表するネタ、巻末で流行ってるなあ。
  • 西義之先生
     好きな具が気になります。
  • 森田まさのり先生
     平熱が35度の人も36度の人も、「37.0度からが風邪」という共通ルールに違和感。

DEATH NOTEが終わった影響が今も心理的に尾を引いてるのか、今週のWJ感想もウェイトが軽いなあ。連載陣の半分はギャグとコメディ。もう半分はバトル。全体的に微エロテイスト。WJの三本柱が「バトル・コメディ・エロ」になっとる!

*1:そういや故人リリー・エレナ執行人が居ましたね。