1475. お姉さんに媚びる三つのセールスポイント

この記事は「1473. ペギープロデュース - やさしい絵本の作り方」の子エントリです。

ペギーの絵本のメインターゲット層は幼児と成人女性(幼児のお母さん、OLのお姉さん)になります。必然的に金を落とす方は、一定財力のある女性となります。ここからセールスポイントを絞り込みました。結論としては、絵本の製本に向けて「オシャレな独自性」「女脳向きの親しみやすさ」「価格以上のお得感」の以上三点を追求します。


オシャレな独自性
思わず他人に自慢したくなるユニークさを見出すということ。

オシャレな独自性としては『絵本とは思えない体裁』を採用する。一見して「これって絵本なの!?」と驚かれるオリジナリティが望ましい。かつまた「奇抜さ」で敬遠されぬよう、特に機能面を重視したい。

奇形であろうとそれが便利ならば、受け入れられるのが昨今のニーズだと思います。


女脳向きの読みやすさ
女脳型マーケティングでモノ作りを展開するということ。

男脳・女脳の切り分けはジェンダーフリーに反するけれど、商用戦略の場では創作テーマを予め絞りやすい。女脳とは、例えば「左右の区別を即判断できない」「小さな変化に敏感」「関連のない作業を同時にこなせる」などと分類される特徴のこと。要は右脳解釈に偏らないスタイルを目指すこと…という説明が既に男脳の脳汁溢れている。

こうした女脳の特徴から、短所をフォローし長所を生かすスタイルを確立する。分かりやすく上例に対し、製本スタイルを肉付けしてみよう。左右の区別が付かないなら、左ページと右ページを明示的に役割分けする。小さな変化に敏感なら、細部にこだわったオシャレ作りで気心を惹きつける。絵と文章を同時に解釈していく絵本は、絵本向きといえる。

このように、女脳型マーケティングは「アレンジの方針」を取り決めるきっかけになります。


価格以上のお得感
価格以上の品質・価値を引き出すということ。

購入者が女性である以上、この点はシビアに判断されざるを得ない。彼女たちがペギーファンでもない限り、お買い得なセールスポイントがなければ、いかにペギーが愛らしかろうと商品としてはスルーされる。そこで、絵本という要素から逸脱したお得感を充実させる。

ところで、絵本本来のニーズといえば、「かわいいイラスト」「物語の完成度」「教育性」の三点が挙がる。裏を返せば、これらは絵本に最低限求められる基本概念でしかない。こうした足場固めは当然の事として、今回は商用戦略のお話。絵本の基本概念にプラスした『何か』がなければ、購入者のお買い得感は満たされない。

詳しくは『コンセプト』の説明で後記するけど、ペギーの絵本は「画集」の機能を持たせる。前記した「オシャレな独自性」にも着目して、絵本という枠に収まらない外装・便利性を高めたい。

コレばっかりは製本費用との戦いになりますが、一定財力を持つ女性を消費者と見ますので、「安さ」ではなく「良質」で売る事を基本に考えます。


以上、ペギーくんを大宇宙にプロデュースするための、絵本のセールスポイント三点でした。