1471. 週刊少年ジャンプ - 24号
- 表紙はONE PIECE。去年は頻繁に表紙を飾ったけど、今回は久々な気がしました。至ってシンプルな、紙面いっぱいのルフィ。こりゃ確かに目立つ。これだけじゃ物足りない気持ちになったけど、扉絵カラーが壮絶なクオリティだったので、贅沢な意見かな。
- 袋とじ
- 「袋とじ=JUMP CARDival=勇気三十代さん」と脳髄反射して累々と明けてみたら、ゲーム特集の記事で超ガッカリした…。FF13の売り方は小狡いなあ。セールスは単純計算で普段の二倍を記録するけど、労力は二倍とならない。考え方は合理的で美味いんだけど、天下のスクエニ様がやると「?」って気分。
- 十二傑新人漫画大賞
- POINT1、この映像に「因縁勃発!」って煽りでは、ますますネタを加速させている! POINT2、敵キャラに強い個性を付ける筆頭は田仁志くんという扱い、狙ってるとしか思えない。POINT3、ってやっぱり田仁志くんオチかよ! 許斐先生は天然なんかじゃない。全部、計算尽くでやってたんだ。
健闘枠: アイシールド21 ムヒョとロージーの魔法律相談事務所サブタイ「ナミ巨大化」の文字列で盛大に笑ったよ。なのこの出オチ! 空島の蜃気楼現象をヒントにするのかなと思いきや、チョッパー使うのか。海兵「海軍が攻めてくるぞ〜!!!」のマヌケネームに笑。こんな人混みには絶対に居るであろうパンダマンも難なく発見。パンダマンがバスターコール後に一度も登場しなくなったら追悼式を催さなきゃ。カクの首筋は、今週も猥褻すぎて直視不可能。オトナのお姉さんはカクの首筋でドキドキするんですか?(セクハラです。)
特集枠: DEATH NOTE
ハットを脱いだら別人と、随所で話題のルッチさん。オレは桃白白に似てると思います。無言の中の激闘。ルフィが剃を使いこなしてるね。ゴムゴムのマシンガン(紙絵で避けられる)→ブレッド(たぶん鉄塊でガード)→ルッチの嵐脚→ゴムゴムのバズーカ、と解析する分には面白い。けど、バトル漫画的にはもはや空気だな。読み流しでもなんてことない。無言バトルはスピード感を狙ってんだろうけど、迫力に欠けやしませんか。
特質すべきはカリファのナミさんレイプ、もといソープ、もといレズ、もとい…ゴールデンレイプ…もういいや、ゴールデンレイプでいいや。で、そのゴールデンレイプで全身を撫でられ絶頂を迎えるナミさんは、ここまで愛撫されてもスカートの中を見せない神業がエロすぎます。特定少数の心理を鷲づかみにしすぎです尾田先生! ナミさんの戦闘力がゼロ化したとは言え、テンポの棒さえ握れば問題なし。『ナミの戦闘力=知力+クリマタクトの能力』ですからね。寧ろ油断してる今がチャンスかも。随所で天然だしカリファ。
織姫は追っ手は予想を裏切り夜一さん。彼女が未登場だったことを失念してた、悔しい! 裏原さんもようやく、織姫とチャドの謎を分析する気になったかな。先週疑問にした竜弦(雨竜父)と鉢玄(ハッチ)と織姫の結界は別種なの?は、とりあえず同種と思っていいみたい。鬼道や十二番隊のテクノロジーにも結界術がありそう。虚の反膜も結界の一種? それらも引っくるめて、すべての結界の違いや派生を説明してほしいところ。さっぱり時勢系が分からないけど、竜弦と雨竜の修行は何日目に入ったのか。そもそも、時制を一致させて描いてるかも謎ですが。彼らは飲まず食わずで何日動いてるのか気になります。だからエンピツって言われんだよ! 修行というか、これはもう手術と表現した方が良さそう。場所も病院だし。
竜弦「…だからお前は馬鹿だと言うんだ 反吐が出る だがまあ… …今日のところは見逃してやる」
雨竜のツンデレは遺伝によるものでした。そこまで罵声しておきながらデレデレだぁーッ!
戦い始めても、どっかでギャグを挟むだろうと楽観してたら、最期まで真面目にバトル。バトルの行く末と、討論の答えが楽しみで、その読み応えは十分でした。近藤さんが戦うときは、土方が解説役になるのかな? 傷付いた土方の皿を容赦なく割られて、近藤さんが奮い立つ展開を希望。沖田は子供の頃からずる賢さが天才的だわ。バズーカとかランチャーとか、最新鋭の兵器に手を染めたのはいつ頃からだろ? 近藤・土方のキャラ掘り下げを交えて、皿割り試合を進める展開も悪くないですね。土方のマヨネーズライターは確実に商品化を狙ってるね。今話のナルトも、うら若き少女の、淡く切ない桃色片思いを連想させる必死さ。途中でずっ転ける冗長な演出の意味を問われれば、それはナルトが純情乙女だからと答えざる得ない。なにこの一方通行な一途っぷり。
あれほど勿体つけたサスケ容姿は、差したる変化もなし。むしろ衣装センスに凹みました…。だぶだぶな衣装だからか、太って見えちゃうのか。サスケは千鳥の使い手だから、スマートかつ機敏に動くイメージが根強い。その辺り、キャラクタイメージとミスマッチに思えるのです。単に岸本先生が書き慣れてない、もしくはオレが見慣れてないだけかもしれないけど…。
- 扉ネタ
小畑先生ネタはギャグ漫画で大活躍だな。大石先生の描く担当の蔑んだ目は、毎度リアルすぎて涙ぐましい。それから(3)応募条件ネタはEカップよりDカップよりも「美脚」こそが最も大事だと個人的に思いますアシスタントは。モザイク三段オチが絶妙。 - エロ江口
エロ本は世に溢れているのに、わざわざ健全なWJでエロ感想に走る、私達ジャンプ感想職人達の存在がエロ江口くんとダブりました。気のせいと思いたい。 - バカ彦くん
二点ケツ拘束は掴みで、三点ケツ拘束がオチになる巧妙さに感動。扉が閉じずに移動するエレベーターに突っ込んでる場合じゃない。 - ツキミちゃん
「溜まってるのは性欲」上手い。 - 塁審ボブ
全く誤審しない事それ自体が既にオチなのかー!
自分の身の上を素直に独白したつもりがララの心情にすり替わり、勘違いされてしまうオチが巧妙。『オレを!!!』だけ口に出さなかったのでネタはバレバレでした。しかしながら、次ページに手をかける瞬間、ララとザスティンの勘違いリアクションが楽しみでウキウキと心弾みましたよ。これは完全に脚本力の賜物だよなあ。
【先週の感想より】
彼の容姿だけそこはかとなく『イマジンブレード・LV.2!』って雰囲気。こんなじゃ、この人が剣とか抜いただけで爆笑しちゃうでしょ!
とか言ってたら、ザムディンさんがホントにイマジンブレードらしきものを抜いちゃったー! 当然ながら爆笑。つくづく矢吹先生の狙い通りに笑わされます。
サンゾーさんの生命が心配な先行感想はこちら。- 「バックハンドで波動球」
- ガットが爆発したらそれが波動球と認識せざるを得ません。
- 「は 速い 追いついた!?」
- ギャラリーのツッコミ所はそっちなのーッ!?
- 波動球を無難にバックハンドで返球してるのですが。
- 音速弾を至近距離で凌ぐ銀さんの表情が妖艶である。
- →「よかったのかホイホイついてきて 俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ?」
- 遂にガットを突き破ってみせたテニプリ。ゴールネットを突き破るキャプツバのパロディだ。
- さすが変態テニスの全国大会レベルとなると、敵の道具を破壊しないと得点できません。
- パワーショルダーを外して防御力が落ちるのは、文字通り「命取り」では…。
- 防御力-65 回避力+30
- 変態テニスの頂上決戦において、テニスボールは回避しなければ生き残れない!
- 「2人とも まるで解き放たれた野獣のようだ」
- 野獣だなんて生やさしい。全国区の選手は全員モンスター(魔物)じゃないですか。
- 「石田・神尾ペア 棄権──」
- 二戦連続でKO負け! 格闘技だったんだテニスって。
矢射子のお化粧→ベジータ→エウレカ→巨神兵の流れが秀逸。思うに大先生は、パロネタを使うために話を考えてるのではなく、オタク知識が広く深い人なんだと思う。漫画を描いてると「この場面はあのパロを活用できそう」と脳内辞書から引けるんだろうなあ。『特大かりんとう』を美味しそうな表情で頬張る翠は是非読んでみたい。
ハバネロ先生の変身に、宏海と矢射子が並んでツッコミ入れてる絵で、この二人はお似合いのカップルだと思った。特大かりんとうを「証拠として没収」「かりんとうと確信せずに食った」ハバネロ先生の筋金入りなマニアックに完敗。
ハセを赤子扱いで葬ったコモンを片腕で葬るレベルの観照…いかにもWJ的インフレ展開が悲しい。今後は『陽魂と陰魄の争い』を描くんだろな。観照の説明から察すれば、十年前に死んだ桶川雪乃は陰魄って事だ。姫乃を寝付かせる母・雪乃が人外の容姿だった描写とも整合性あり。以前に問題定義された「陽魂」「陰魄」の存在意義や、霊の基準からの「正悪の価値観」なども、掘り下げがありそう。姫乃を『可愛い』とはどうしても認識できず、感情移入しづらいです。まず、容姿が安定しないのは読んでいてツラい。性格が昂ぶり表情が変わると別人というか…女の子なのに男っぽく見える。タカヤの渚みたいな印象に近い。性格も、天然なのか過激なのか穏やかなのか、一貫性に欠けているように思う。急に激情されると違和を感じる。どうやら「お節介なお母さん」みたいな存在だから、リアル母親を疎ましく感じてる男(アンチマザコン?)の身としては、拒絶反応を抱いてしまうのかも。
地味だと打ち切られる教訓は、ユートから学んで頂きたい。腰の据えた大人の読み物だよなあ。刺激を求める子供達の心に響かない作風に思います。「上妻のそば」が罰ゲームで形容されて、眉をひそめる父親が苦いよ、切ないよ。家庭は火の車、過労で倒れる妻、悪材料は揃ったね。次回で過去編に大きな転機を期待。同時並行で動く現代編も、あちこちで火種が発生中。ところが読者視点は父親に注視してるから、現代編が邪魔に感じる。特に辻本の焦燥心理なんかは、過去編と何ら関係ないし。だから辻本は今んとこ蚊帳の外ですよ、もったいないなあ。
サブタイ「室町high!」から、今週の公平先生はやたらハイになってると直感した。だって、デッキブラシだもんな! うんうん、デッキブラシは漂流に必須だよなあ! なにしろ漂流先の岩肌を磨かなきゃ彼女の冒険は始らない。ジャングルでは木の幹をデッキブラシで擦ってマーキングし、経路を目印付けるほどの大活躍。かつて彼女が乗り合わせた旅船の甲板は、一隻残らずピカピカになる逸話まで。この子の漂流本はぜひとも読みたい!不思議用語は「鼻フック」に笑。室町杯は「毎年恒例の新人文学杯!」に爆笑。巴は公平先生とたいへん相性のいいキャラ造形ですね。本音をズバズバ語り、冗談を乱発できる。今まで登場したキャラクタの中で、最も生き生きとしてるよ。この子が今になって登場したのは実に惜しい。連続殺人魔・ボッコリじいさんの名は渤海。勃起やら海綿体やらを連想して、ますます「ボッコリ」の意味を深読みしちゃうぞ。新人杯の出場選手選出作家は、皆ほどよく子供の顔つきでフレッシュですね。で、信くんは食人島で死亡したの?
巴はせっかくスカートで戦う女の子なのに、スカート丈が中途半端なのは致命的である。そんな長さじゃ「見せない」ではなく「見えない」に分類されるでしょ。もっとスカートという名の兵器性を生かして、ふとももを大胆にチラチラすればいいじゃないかっ。やたらアクション多い文系マンガなんだから、もっと際どく文化系女子をローアングルで攻めればいいじゃないかっ。諸兄に恋する表情を活用し、まるで「誰かにスカートの奥を見らてれるかもしれない羞恥心のドキドキ」を擬似表現すればいいじゃないかッ!
- 【一番印象に残った台詞】「へえ〜」「ふ〜ん」
ジャンプ感想を終えてからでないと、ハルヒを観られないジレンマ。「ハルヒを観るためにWJ感想を終わらせる」という、訳の分からない目的意識に取り憑かれている自分にビックリです。