1400. 9つの言葉責めテクニック

23:06修正。文章を「男性→女性」の説から、より一般論的に組み替えました。

昨日の『1398. 人に嫌がられる「話の聞き方」』は、このネタの前振りです。前記事と比較して読まれると、より楽しめると思います。

参考記事は昨日と同じ。要は『コミュニケーション技術』の実例を挙げた人付き合い入門テキストです。

「言葉と言葉のキャッチボール」と「雌しべと雄しべのキャッチボール」の差異を問われれば、まあまあ同じかもしれないとSnowSwallowは答えます。「親戚の叔父さんの息子の親友」くらい近い。”親”って付くくらいだし、すっげえ近い。

そんな言葉責めテクニック。一度記事にまとめてみたかったのですが*1、昨日の記事が丁度良い題材ですので、あれに合わせて言葉責めのテクニックを掴んでみましょう。

Tech-01. 愛撫の途中で変態度チェック
 一言に「変態」といっても、その許容点は人それぞれ。「絶対に勘弁願いたい変態行為」と「体験を期待する変態行為」の二種が、どんな人間にも存在します。意中の相手はどこまでの変態行為を許せ、どこからが未開拓領域か? 先行調査し、相手の趣向と弱点を見抜きましょう。
 こうして、相手が望む態度や口調等を学ぶ。足りない知識は後日予習。即時的に攻めが可能なら、会話の端緒から攻めるべきポイントを定めるもよし。日常会話では見えない恥ずかしい趣向も、行為の最中なら正直に告白できるもの。だから絶対に諦めちゃダメ。絶え間ない屈指の努力が実を結ぶのです。とはいえ、本当に結ばれないようにゴムは使おう。
Tech-02. 顔を見せない
 古来より女性は非常に気分屋さんです。『好きな人の顔が見たい』と言うくせ、「実際に見られる」と照れて集中できなくなる。要は見られているイメージだけで興奮・満足するのです。
 女性は脳内でにゃんにゃんを楽しみます。そこにリアル世界が介入すると、女性のドリームはぶち壊しです。男性は極力、女性のカメラ(視界)に入らぬよう入るべし(最悪)。一方、こちらの指の動かし方、相手の衣服のはだけ方など、相手の妄想を膨らませるエッチな視覚情報は積極的に与えよう。
 直接的なふれあいによる『外的愛撫』よりもむしろ、脳内から情熱を盛り上げる『内的愛撫』の方が、結果的に女性の悦ぶにゃんにゃんになるのです。
Tech-03. 恥じらいをチラチラ見る
 とはいえ、顔を見せないばかりでは盛り上がりません。「必要な場面」では顔見せしてよいのです。それは例えば、相手が恥じらいの表情を浮かべる時。
 ただ羞恥の表情をジッと見つめるだけではダメ。甘ったるくも熱っぽい言葉攻めを展開すべき。なぜ恥じらっているか? どうすればもっと羞恥するか? 見られるとどんな気分か? 必要以上に問い正せばいいじゃない。その度に漏れ出す、相手の恥じらいの表情をクールに眺めてやればよし。
 結果的に相手は、自身の表情を隠そうと逃げまどうばかりで、こちらの顔を凝視する隙もありません。『Tech-02. 顔を見せない』も同時に発動するチェーンコンボが期待できます。
Tech-04. ご褒美を途中で遮る
 主従関係に拘るなら、攻め手からの『意地悪』は決して妥協しないこと。相手のどんなリアクションも羞恥に染まるよう、入念に計算して言葉を選ぶべき。さて、長い長い”意地悪の応酬”の末、相手が最後まで上手に受け答えできたら、主人としては当然『ご褒美』を与えてやることになります。
 厳重注意すべきは、『ご褒美は少しずつじっくり分け与える』こと。人は簡単に大きな褒美を受けても、その報酬を容易く忘れます。『真に印象づけるご褒美』とは、報酬の大きさではなく与える期間の長さですよ。「ご褒美をたくさん与えて下さる主人」であることを、これで相手に印象付けます。
Tech-05. なんでもかんでも褒める
 常識ですが、にゃんにゃんの最中「最近横腹が出てきたね」等、相手を蔑む発言は禁句。にゃんにゃんのムードを盛り上げ、リードし、指揮を揮うのはSの役目です。SはサービスマンのSです。
 言葉責めを『相手を傷つける発言』と連想付けるのは大きな間違いです。真の言葉責めは、相手を褒めながらに辱める行為なんですよ。「急に息づかいが可愛くなったね?」「耳の先まで熱くてやらしいよ?」「どこ触っても反応して、感度いいんだね?」など、言ってることはセクハラでも、なぜか相手を褒めている風の文脈に改変しましょう。褒めながらの言葉責め。これこそサービスマンの世界標準(グローバルスタンダード)です。
Tech-06. 下着を取らない
 AVなどで衣服・下着を先に脱がせて行為に及ぶ極めて酷い映像作品がございますが、アレは重大な過ちです。そもそもああいった作品は、高価な衣装を汚すまいとの配慮なんです。特にコスプレAVなどに『着たままにゃんにゃんする作品』が希少なのは、そういう大人の事情(大人のビデオなのに!)が絡んでいると睨んでいます。
 ではなぜ、着たままにゃんにゃんを推奨するか。理由は複数点ありますが、一番は『下着を奪うことで逆に安心感を与えてしまう』のです。行為中に下着を奪取するとはつまり、コンバインがプロミスされたようなもの。これはいけません。「Tech-04. ご褒美を途中で遮る」の趣旨と矛盾します。ご褒美は徐々に少しずつ与えるべし。結合の安心感を最初に与えてどうするか!*2
 また、着たままにゃんにゃんというのは、常に背徳感が付き纏います。外出に着用すべき衣服のまま事に及ぶのですから。「Tech-02. 顔を見せない」で先記の通り、女性はイメージでにゃんにゃんを楽しむ本能が潜在します。「格好」で責めるは相手の妄想を膨らませるに絶好の機。
 ただし、着用する衣服が高価だったりお気に入りだったりすると、衣服が汚れたり皺になるので、そこは気遣い配慮すべきですよ。
Tech-07. 耳の側で囁くように聞く
 言葉責めの様式は様々ですが、その基本スタイルは『耳元で囁く』のがベスト。このメリットは絶大です。相手の逃げ場を完封できる。大きな声を出す必要がない。自ずと囁き声になる。*3また「耳が感じやすい」人間は極めて多いので、囁く声や息遣いを間接的に耳へ触れさせるだけで、十分な効果が期待できます。
 「Tech-01. 愛撫の途中で変態度チェック」の常套に使え、「Tech-02. 顔を見せない」にも適う。「Tech-05. なんでもかんでも褒める」も、頭を撫でつつ耳元で褒めてやると、よりよく喜びそうですね。あやゆるコンボのスタートはここからだ。
Tech-08. 質問をたくさん浴びせる
 にゃんにゃんにおいてサービスマンの役割とは、相手の心理を征服し、雰囲気をリードし、試合を支配することです。相手の心理を征服するに手っ取り早いのは、相手を混乱・困惑させ、余裕を与えないことではないでしょうか。ぞくぞくと恥じらいを与える質問を浴びせては、異性をゾクゾクさせるのです。*4
 もちろん質問といっても「明日の朝ご飯は何?」「最近の南海キャンディーズってどうよ?」「うちの田畑、そろそろ刈り入れ時かなあ…?」などの類ではないと、ここまで読破された聡明な読者様なら理解できるはず。「Tech-05. なんでもかんでも褒める」から逸脱しない言葉責めに徹しましょう。
Tech-09. うなづかせる
 最後にして究極のテクニック。それは「Yesを取る」ということ。立派な主従関係を築くに、絶対に必要な行為です。ただ質問して言葉責めを浴びせるばかりでも、相手から何のリアクションもないんじゃ、それはひとりよがりのマスターべーにゃんに他なりません。
 相手の返事を待ち、同意を取り、リアクションを得る。これができて、初めて言葉責めの1センテンスが終了するんですよ。難度の高い質問をした時は、こちらが折れて、より簡単な質問に言い換え、優しく言葉責めしてあげましょう。
 心理学の基本テクとして『目を合わせて質問すると、相手は頷くしかできない』という説あります。是非日常でもおためしあれ。相手は緊張に硬直し、首を横に振れないのです。なかなか相手の本音が出ないときは、ちょっぴり卑怯な『目を合わせてYesを取る』テクニックを駆使すべし。「やっぱりこれ*5が欲しかったんだね?」と意地悪なご褒美を与えてあげましょう。

いかがでしたか? 以上、九つの言葉責め、オレが実際にやってるかどうかはまた別の話ですから。筆者は単なるネタ師です。腐女子評論家ではなくネタ師。ノーパンテニス学長ではなくネタ師。言葉責め博士ではなくネタ師です。本日の講義はここまで!*6

*1:はい、大嘘です。

*2:SnowSwallowは全力で一喝したい。

*3:『好きな異性の囁き声』はセクシーと捉える事が一般的のようです。

*4:ゾクゾク言いたかっただけだろこれ…。

*5:「これ」とは何か、具体名を相手に言わせるのがサービスマンの役割です。

*6:真に受けてホントに実用してネコネコンバインに失敗しても、オレは責任持ちません。運命の扉という名の花弁は、自らの手で切り開け、戦士たち!