1323. リンクの「貼る」「張る」

個人的には、インターネットを利用し始めた当初からリンクは「張る」ものと意識していました。だけど「貼る」人気も根強く、結局どちらが正確なのかあやふやなままでした。こういう新語はネットスラング化する前に、言葉の専門家がキチンと片方に定めて、広めてほしいものです。

もしかしたら一部では有名な話なのかもしれないけど、やっと答えを知ることができました。

「貼る派」はリンクのURLを記事上に貼り付けるイメージ。「張る派」は二点をロープなどで結びつけるようなイメージ。WWW(World Wide Web)という言葉のルーツから辿れば、二サイト間に蜘蛛の糸を結びつける「張る」の方が、より正確に意味を掴んでいそうです。

これに対して、「貼る派」への反論も言及。

ページを作成する際に、URLをコピーしてHTML上に貼り付けることから「貼る」としやすいが、自分のページがリンクフリーと表現したときに「ご自由にリンクを貼って下さい」と書くと、相手側のページに直接リンクのURLをぺたぺたと貼りこんでしまうように読めてしまい不自然になる。

貼るは自己中心的な用法だから、相手ページに「貼って下さい」と求めるのは不自然とのこと。…いやいや、ちょっと揚げ足取りが過ぎてない? 「相手の管理人に自サイトのURLを貼って(コピペして)頂く」というお願いにも聞こえるんだけど…。

もちろん「貼る(コピペする)」という行為そのものは、「張る(WWWの糸を結ぶ)」よりもずっと狭義だから、いずれが適当かはやや判りきった感もあります。双方言い分はあると思いますが、WWWの広義に目を向けた「張る」の浸透化が進んでほしいものです。