1299. 週刊少年ジャンプ - 08号

WJの連載陣がフルメンバー揃ったのは本当に久しぶり。これから感想を書くと思うと、その量で「うわあ…」と引き気味になるほどです。WJ感想停止/継続の件は一応落ち着きましたが、今年は更新時間の短縮を目指し、前感想の目標通りに極力削っていきます。

表紙
 表紙はBLEACH。今週の戦いより一コマって所でしょうか。大局から見るとチョイ役に思えるグリムジョー・ジャガージャックさん(小っさな頃から悪ガキでした)が、以前の巻頭カラー登場に続き、なんと表紙まで飾っちゃいましたよ。死神隊長みたく準レギュラー扱いなのか?
TOMY AERO SOARER(巻頭折り込み)
 さり気なくリアルポルタ登場。「我ながらスゴイ!」ってそのセリフはカスケだ。
RADIO-KON HYPER!!!
 織姫の歪にカクカクしたポリゴンおっぱいを、私は拒絶するッ! ポリゴンフォルムのヒロインはサクライだけで十分です。
トレなび
 玩具フィギュアのシークレットがW7編ナミさんの件。やはり本誌情報ではミニスカの中はシークレット扱いが原則のようです。集英社は相変わらず焦らし商売がお上手なことで。
OK! ジャンプBOYS
 低年齢層にも真似絵を描きやすい太臓のデザインが功を奏しましたね。今までの傾向だと、この巻末覧は低年齢の投稿が載りやすいようです。

健闘枠: 魔人探偵脳噛ネウロ DEATH NOTE
特集枠: 宇宙商人ポメットさん(読み切り)

センタカラーの回数は多い印象ですが、巻頭はようやく二度目。次のカラーは一周年の表紙&扉絵か? 今回の見開き扉は、他の連載漫画に類を見ない異質な色彩感覚が出ていますね。深海か魔界の空を思わせる濁った背景色も、ネウロのイメージにマッチしてる。アナログ塗りを思わせる色のムラも、素人目には芸術的に見えてしまいます。

噛【かみ】
「噛み切り美容師」というコードネームや、サブタイ「噛【かみ】」からして、タイトル「脳噛ネウロ」とシンクロさせる展開を予感させます。今回はどんな人間性が飛び出すか楽しみ。早くも「髪」に対する執着や異常愛が描写され、掴みのインパクトは抜群です。

伏線整理
今回のエピソードで拡散した伏線は以下。

  • ネウロの弱体化。
  • あかねちゃんの髪に対する執着。
  • ネウロが前回から傷を負ったままでいること。(倦怠感)
  • 時間と共に弥子とあかねちゃんの人格が入れ替わること。
  • 百舌の犯行動機。

上二つは、今エピソードだけで全容が明かされる事は期待できないか。ネウロはわざわざ自分の症状を解説するキャラじゃない。精々弱体化を弥子に悟られるに留まるだろうね。あかねちゃんも過去の記憶は失われており、ポルタみたいに過去が断片的に思い出されるなど、情報を小出しにして終わりそう。あかねちゃんの死因が百舌と直結してたら単純すぎてガッカリだし、松井先生の作風はそんな単純構成を嫌う傾向にあります。

下三つはこのエピソードで必ず活用してくる情報。特に「弥子とあかねちゃんの人格転換」は美味しく料理することでしょう。完全に人格を乗っ取るとはいかずとも、徐々にあかねの性格が弥子の言動・行動に表れ、ハチャメチャになりそうだもの。百舌を驚かせ、笹塚達を戸惑わせ、ネウロを悦ばせる絵が今にも目に浮かびます。

男たちの○○
「ナガブ…大和ー!!」は、絶賛放映中『男たちの大和』と、その主題歌を歌う長渕剛さんの小ネタですね。松井先生この映画観に行ったんだ。この手のネタで観に行きたくなるオレはミーハーだなあ。石垣のプラモ魂が本格的になってる点も笑い所。巨大ロボット、戦艦と来たら、次はお城しかない! まるで両さん

先に巨大戦艦が完成目前とまで言っておき、百舌の情報をくまなく喋り始めた時点で、石垣の大和は笹塚に破壊されるとネタフリしているようなもの。ダチョウ倶楽部みたいなベタベタの前振りとリアクション芸が大好きです。

女の友情
「うそだよねあかねちゃん」『じょうだん』のやり取りが冗談に見えない…。女の友情ってどこかシビアに見えて怖い。ギリギリの状況下で冷酷に裏切りそうなのが女の友情。命に代えても絆を貫き通すのが男の友情。この意識は少年漫画で育った所為?

その後の「いい子だねあかねちゃんは」『スリ』というやり取りを見て、少し安心できました。この子達の絆は「女の友情」を超越した、異生物間の信頼を築いているのかもね。

その他の小ネタ

  • 今シリーズの弥子の衣装は、今までと比べてオシャレに革命が起こってる!
  • まさか松井先生のミニスカで興奮するとは。第一話の弥子からは思いもしなかった現象。
  • 笹塚との電話中、弥子のおやつがクレープからパフェに早変わり。食べるの早ッ!
  • ハサミの切り取り線効果には、何の意図があるのかな。
  • ネウロはいつの間にケータイを。そしていつの間に番号交換を。
  • 例え一緒に居なくてもイチャイチャを見せつけるネウ弥子。
  • テトリスの効果音『ピキュ ピキューン』が可愛すぎます。
  • 百舌と初接触時にあかねちゃんが『☆−』って色気を飛ばしてるけど、これってウインク?
  • 『髪の毛に色気で負けた』色気より食気な弥子が美意識に目覚めた!
  • まだ高校生だし、お化粧テクで磨きを掛けるのも、まだまだこれからじゃないか。
  • 最後の「目立つ行動は怪しまれ…」で犯人が髪を引っ張ってたのは、天丼芸の上手い応用例ですよね。

* 2(4) ONE PIECE ワンピース
悲劇の中心人物がロビン・サウロ・オリビアの三人に絞られたため、クローバー博士の感動度が薄れたのは惜しい。加えてニコ親子の対面も割とあっさり通り肩すかし。回想編を長引かせないために仕方ない処置か。オリビアはサウロにロビンを託し、いよいよ「クザン(青キジ)とロビンの対面」「悲しい時こそデレシ」「サウロのイカダ」など一連のデレシ伏線消化ルートが幕を切ります。

「歴史は次の時代に引き渡さなきゃ消える」は、ワンピースが当初から描き続けてきた『受け継がれる意志』のメインテーマとも合致。「過去の声」を守りたいと、考古学者(と現代のロビン)の願いが明確になりました。親が子の未来に執着するシーンも、考古学者という職故に熱い。回想編だからこそ、美味しいトコ取りのダイジェストを見てる感覚に陥ります。

現元帥・センゴクは当時アフロ! 『Dを継ぐ者』サウロが世界政府に所属する中将だった皮肉。ドッキリイベントも盛りだくさんです。当時の中将は最低五人居るので、サウロが現在の「赤イヌ」「黄サル」とは特定できません。もしもサウロが今再び世界政府側に付き、大将となっているなら。敵としてルフィ達と対峙するなら。時を経て、今度はロビンの前に仇為すなら。…すっげえ熱い想像が広がります。

アイシールド恒例、試合前の因縁作り編。ヒル魔はギャグとして許容できる極悪だけど、阿含のそれは少年誌じゃヤバいラスボス級の凶悪さです。神竜寺のふんどし祭りに浮かれていた腐女子のお姉さんも、水町の関節はずしには多分どっ引きだよ。阿含は一人だけ出る漫画間違えてるよね。ありゃあ梅沢春人先生の漫画から脱走した不良だよ。

今話は金剛兄弟と一休の他、神竜寺のキャプテン山伏先輩の活躍も目立ちました。活躍と言っても、クジがすっぽ抜けたり(濡れ衣)、一休に金玉発言を浴びせたり、ギャグパートとしてのキャラ立ちですが。オレの脳にはさながら金玉がすっぽ抜けた山伏主将として、その名を刻みました。この調子で西遊記カルテットの活躍も期待したいです。

熊袋リコはやや癖毛なところが父親譲り? 女好きの阿含がリコを口説く思考が夜神月に見えて仕方なかった読者はオレだけではないハズだ。一方、女好きではない方の悪人・ヒル魔も登場。三年ぶりの再会も鬼険悪ムード。中学大会からの因縁を引きずってる様子の二人。神竜寺と泥門の試合、想像以上に因縁の根が深そうです。

* 4(3) BLEACH
やっと勝利を収めたシロたんですが、久保先生の流血した人間が描きたい病の所為であえなく重体。傷口を凍結で止血していたんだろうね。 卍界できる恋次でさえギリ勝利なのに、同じ副隊長の松本は始解だけで余裕の勝利。この違いは一体…。一護vsジャガーさんの戦いは、斬魄刀を開放もしてないグリムジョーが優勢。「マトモになったのはスピードだけか!!」って夜の生活にあてたら事態は悪化してるよ。月下天衝までは既存技ですし、そろそろ新技を繰り出しそうな頃合いですね。

一護の仮面がケリを付ける展開は見たくないけど、意志で抑制できないほど進行してるって話だったし、仮面出現も時間の問題か。せっかくルキアが一護の悩みを解消したのにねえ…。たつきの死神目撃で、あと死神を見そうな級友は水色くらい? 新たな破面の登場は、順当にいって暴れ回ったジャガーさんを連れ帰るぴよ彦展開でしょう。

学園・学級モノがやりたくてこの展開。相変わらず舞台進行だけは強引だけど、なぜだか物語的には自然な流れに思えてしまうのがボーボボクオリティです。

  • ボーボボ】 教科書の362ページはみえるひとでした。
  • 【ビュティ】 「コアーラ婦人ってなんだよ!!?」セーラー服でブチ切れビュティ子さんに笑。
  • 【ガ王】 小林幸子に負けない最高の潜入。ちょ、髪飾りを天井に擦ってるよガ王くん!

「サスケを…返せ……」「男のくせに未練たらしいね…」「自分のものみてーにサスケの名を口にすんじゃねーってばよ!!」…あれれ? ナルトって今、戦場のボーイズライフ編ですっけ? 新カカシ班以降、ナルトはサスケをありえない速度で美化しています。唯一の関係者サクラは、それに気付きながらも面白がって放置してます。サクラこそ確信犯の腐女子くのいちだ。ヤマト隊長は初代様の遺伝子で、早いとこナルトのサスケ美化と執着症状を止めてー!

ヤマトが大蛇丸の実験体って話で、ヤマトまでスパイかとヒヤヒヤ。まあ、律儀に3対3の戦いでも面白かったかもね。サクラは医療忍術戦、サイは暗部戦で。さて、ナルトの尾は早くも三本です。地雷也ですら死にかけた四本尾のナルト、大蛇丸にはいかほどのダメージを与えるか? 地雷也は「ナルトを守る戦い」だから死にかけたんだろうけど。大蛇丸に生け捕りの意志がないなら、ナルトは四本尾でも勝機は薄いです。その前にヤマト隊長がナルトを止めるかな?

ところで四本尾のナルトの説明「あんなスピードで負傷と超回復を繰り返しちゃ寿命を縮める」という下りが蝶エロス。だがこれならば、綱手のくのいちテクを受け継いだサクラとも対等に勝負できるのでは!? 序盤はサクラのリードで圧倒的に劣勢だが、一度火が付くと超回復するナルトは「まだまだ足んねェってばよ!」と、徐々にナルト攻勢の展開へ。ああ無惨にもサクラ散る。(上手くない)文字通りの頂上決戦!

復讐者(ヴィンディチェ)の登場で、リボーンで初めて「ギャグ性のないシビアなマフィア」が描かれました。今までマフィアをヒーローの如く扱った分、このギャップは背筋が氷る思い。子供の肉体に逃げおおせた骸。実験室に居た骸も借り物の肉体だった? 骸の魂は何百年も生き長らえた存在なのかも…とSF発想さえ浮かぶ。マフィアへの恨みは強いみたいだし、実験室の骸が本体って認識でよさそうですけど。

清々しい親子関係から兄弟愛を描いたのは、非常に意外だったけど心地よい。当初の春人は非常に出来た人間だった分、妹のリンチが兄の人格を変革させた理由付けは強引に感じます。過去にはタカヤと渚に一方的な因縁を付けたり、今エピソードからは後付け感や矛盾を拭いきれない。

しかしながら、登場人物を多角的に表現して深みを持たせる創作姿勢は、高く評価したいポイント。当初のタカヤには見られなかった特徴です。作画の成長も勿論、トーナメント編を通して坂本先生が成熟してきました。

* 9(-) 宇宙商人ポメットさん(読み切り)
一挙二話の読み切りは連載化を意識したチャレンジ作という事でしょうか。そこそこ笑え、味があり、眠くなる作品。風間先生、デビュー作の「多摩川キングダム」は連載化失敗に終わったのね。ちょっと切ない…。本作は期待していなかった分、満足できました。レーダーチャートの評価基準はこちら(過去の評価一覧も)。

宇宙商人ポメットさん

画力(2)
 画力はまだまだ稚拙で発展途上。しかしながら、一度連載を経験すれば、デッサン崩れや描写ごまかしはなくなりそうなレベルです。富樫杯に出てくる作家よりも1ランク上。一度成長すれば、ギャグは元より、小学生受けする絵でも売れそうなポテンシャルを感じます。
ギャグ(3) 物語(3)
 ギャグも物語ももう一つですが、シリーズモノとして違和感なく続く可能性を感じました。今のWJでドラえもん的な『アイテムモノ』のジャンルといえばポルタを差し置いて他にないですが、ポメットさんはポスト・ポルタと言えそうです。
キャラ(4)
 パナエのSとポメットのM。笑いの方向性をSM風に味付けしたのは個人的に好みの作風です。これでパナエの過激な攻めにポメットが悦んだら変態ギャグだったのですが、そうとはせず、低年齢層を狙ったソフトなギャグで収めてきたところも潔い。変態ギャグにするには、まだまだ画力の低さが足を引っ張るだろうし…。

* 10(8) D.Gray-man
『表紙の彼女は神田です同盟』が発足しそう。エシのトドメだけで贅沢に丸一話消費。「演出が過剰すぎ」「無意味な台詞(雄叫び・悲鳴)が多い」のは、ますます読者の流し読みを誘う悪い傾向です。レベル3とはいえ雑魚アクマに作中ヒロインが殺される展開はありえない。この戦いからリナリーの危機に焦燥感を抱けず、感情移入は大きく空振りでした。アニタの髪留め燃焼はアニタ死亡伏線?

  • 跡部「ああん」こんな力のない脱力系の挑発、初めて見たよ。まるで感じてるみたい。
  • 「達っせねーんだよ」「ほうら凍れ」「テメーの死角丸見えだぜ」
  • 台詞の節々がいちいち攻めっぽい王様ですね。
  • なるほど跡部が女性受けする理由、少し分かった気がしました。
  • つまり攻めっ気の強い跡部を、手塚が強引にねじ伏せて降伏させ、あわよくば屈辱的な言葉を吐かせておねだりさせるよう跡部従順展開に悶える訳なのですね。降伏させて幸福にする展開ですね。(上手くない)
  • いいえもちろん、ノーマル王道展開として、キング・跡部様が各キャラに激しい叱咤を浴びせる「総攻め跡部様」としても売れるわけで、『総攻め』『陵辱受け』の二役こなせる跡部様は多方面から人気が高いと。
  • そりゃバカ売れるするわな、跡部様グッズ。(※理由は絶対間違ってます)
  • 死角が氷に見えるのは、「オーラが見える」「侍が見える」等の症例と似ており、氷帝学園にもネウロの白い粉流出疑惑が高まりました。

先週草野パートをいいところまで進めておき、今週は六氷パートメイン。こういう焦らし展開大好きです。真・幽李で冥王の一段階目を倒すも、ここでエネルギー切れ。まんまと冥王に弄ばれた一行でした。洋一の「今回はここまでだ」に生意気な反論もできない六氷があまりに弱々しい。一方の洋一は、さらりとアロエロ語使いこなして使い魔を開放し、まだまだエリート気質を見せます。

使い魔が萌えキャラ過ぎて吹きました。この展開でこの手の萌えキャラは盛り上がるなあ。戦いの後、彼女は洋一に「使い魔が主人を差し置き逃げ出すなんて悪い子だ。そういう子にはたっぷりお仕置きだな?」と、女遊びで卓越した指テクに全身を翻弄されてしまうのか!? おそらくレギュラー化でしょうけど、彼女はビコとセットで行動するのがお似合いだなあ。

草野パートは霧状化するブイヨセンに苦戦。霧から実体化する兆候も掴めないまま最後の賭けに出るなんて、無謀すぎるか万策尽きたかページの都合としか思えない無策っぷり。恵比寿さんがえらいイイ男に変貌を遂げ、今やダルロジ(ダルマ×ロージー)が食べ頃の季節! でも神通針はパートナー以外の「煉交換」に使用したら違反行為でしょ。他者から吸収するのは違反だけど、他者に与えるのは合法?

あと、ペイジさんは特例法で施錠解除するなり、使者を召喚して扉を突き破るなり、力業でねじ伏せる実力は持ち合わせてるはず。なんで出し惜しみしてんのさ…。

* 13(11) DEATH NOTE
先行感想はこちらより。

* 14(7) 銀魂
舞台背景の動きは少なく、多くをキャラ同士の談話で消費。真粋で実直なお通ちゃんがテロを説得する展開と思いきや、囚われキャラに終わったのは残念。攘夷や幕府方に付かない銀さんが、真選組のために奮闘する姿は、万事屋の雇われ仕事と思えばまあ納得? 天狗党って事は、満を持して芹沢鴨も登場か。新撰組のライバル組織になるんだろうね。

今週のツボ

  • うんこがかわいい卵形で出てくる卑猥さ。理由は大人になったら分かります。
  • かっこよく回って失笑を買う土方の照れ具合と、ごまかして怒り散らす態度が人間くさくていい。
  • 万斎=つんぽのオチは神! 「拙者〜ござる」口調は、やっぱり剣心を意識してるのかなあ。

外来語禁止ゲームは飲み会でやると盛り上がるんだよね。罰ゲームは一回100円で飲み代基金にするの。おしおきの電流湿布、麗子が『股間』のくじを引かない事に憤りを感じた読者はブルマー廃止を嘆く男子の割合」くらい居ますね。でもオレは、タマに電流を流すセルビア式避妊法の方を思い出した。両さんは暫く避妊具いらずだね! …どうせ両さんは童貞だけど…。

脱人情漫画。アンケート獲得のため、開き直って完全バトル展開に移行ですね。これマンキンと同じ流れだ。キヌマの六角形アーマーと八角形鏡は謎が多そう。千歳さんの武装錬金・ヘルメスドライブにも見えるね。陰魄でも『五属性の梵術』を扱えるようで、ガク達もそれにちなんだ術を会得するのかな。みえるひとにはドラマ性を求めてしまうので、属性や梵術に拘らないあっさりバトルを希望したいところですが…。

カウントダウンのサブタイが『1-(1)』に。前話は『2-(1)』だったのに、(2)飛ばされちゃったよ! 冨樫先生の入院中にも物語は進行してたんだ。コムギの「変です 止まらないんです」はそのままエロ本へ引用できる台詞回しだ。そのコムギ、選別一日前にして念(?)能力の覚醒。

カリに王は、コムギの成長を見届け勝利した後、果たしてコムギを殺せるか? それとも、割とあっさり彼女は無価値になるのか? その経緯を見届けたかったです。翌日はハンター協会との抗争で、軍儀どころじゃなくなります。王とコムギの決着はコムギの勝利のままに終わるのか。戦乱でコムギの死をもって決着(神格化)するのか。ここまで丁寧に描いてきたエピソードですから、冨樫先生は何らかの解を提示して下さるのでしょう。

シャウアプフの扱いがどんどん惨めに。「お前はプフだ」と侮辱され。恐れながら申し上げたご託は「ただの前提だろうが」とバッサリ。選別を進言してもコムギのことばかり。王の言葉に「相応しくない!!」と一人せっぱ詰まったり。プフは一番不憫な護衛蟻だ。一方、王は「才能を抓んだ行為」に寧ろ興奮し、その手の快感に目覚めたようで。軍儀でコムギに勝ったらためらいなく殺っちゃいそうな表情だ。

今週だけで矢射子に抱いていた苦手意識が解消されました。宏海を想ういじらしさ、言動は積極的だけど行動は消極的な態度、影でわがままにツッコミ入れる様子、どれも女の子らしくて可愛らしいです。ギャグもエロやパロに頼らない傾向なのに面白かった。ストーカーする矢射子を周囲に突っ込ませる『二段ツッコミ』がお気に入りです。

  • 【エロ】『ツッコむだけが宏海じゃない』モテたら毎日ツッコミ放題じゃないか。ある意味ツッコミばかりの宏海。
  • 【エロ】ハバネロさんを開門して「熱いぞ!」。子供達にもベタに笑える変態ギャグ。
  • 【パロ】「すりっとかすめるに決まってんだろ」大先生のいちご100%弄りは尽きないなあ。
  • 【パロ】「ブルマの解任を知ったヤムチャの心境」分かりやすい説明だけど、他に言いようあるでしょ!
  • 【 BL 】「ブルマー廃止を嘆く男子の割合」わざわざ王子が理解しやすい説明を捻出する悠の優しさ。
  • 【 BL 】BL括りにするのも強引ですが、今週の悠は王子を誤解させて弄ぶ言動が多かったですね。
    • 王子もいい加減、悠の虚言を疑う気持ちを持とうよ…。

デジきんロゴまで作り込む職人魂に乾杯。このロゴ良くできてるね。読切時と同じく、圭右がプロ芸人に失言の嵐。あの頃と違うのはプロと精通した辻本が居ることか。しかし辻本も大切な日に寝坊したり、イレギュラー人間の圭右に大人しくしろと強要したり、無茶が目立つ。強引な物語展開のために細部が破綻した感さえあります。

* 20(19) Mr.FULLSWING
いつも思うけど、猿野の凪さんへの振る舞いって、すげえオタク臭い態度だ。不通状態が続いた二人が唐突に結ばれ非常に味気ない。今回の恋愛成就にしても、他の女マネを活用してすれ違いや恋の駆け引きを魅せたり、スポ根ぽく絆や信頼を強め合うエピソードももっと欲しかった。二人とも相手の理想像に恋してない?

マークが暗号のヒントを得た経緯が明かされず、理不尽な印象。『ケフィウス座』『ヴァルデ教』など初耳の単語も山盛りで、案の定読者は蚊帳の外でした。前回で暗号を提示しながら、読者に謎解きの余地も与えない最凶展開! 我が道を行きすぎだ北嶋先生。あと、ゼブラヘッドさんはせっかく暗闇なんだから、ナイフ捨てて落とした銃を拾って撃ち殺せよ。

* ピューと吹く! ジャガー

  • 【ツッコミMVP】 マトモそうな柄沢くんまで異常者と気づき、動揺するピヨ彦のナヨナヨツッコミがツボ。
  • 【ボケMVP】 好き勝手にキーホルダー化した挙げ句、一方的にガッカリするジャガーさん。やりたい放題!
  • 【変態MVP】 「気が向いたらいつでも土下座してね!」に快く了解しちゃった柄沢くん。
  • 【一番印象に残った台詞】「答え この人↓(しげみち)」オチの発想力が神展開。でもこれ次回に繋げ難いね。

作者コメント

  • 稲垣先生
     ジョジョ立ちで浮かれる大亜門先生に萌えてる稲垣先生に萌え。
  • 久保先生
     恥ずかしい煽りポエムを描き続けてきた中野担当が交替。次の担当さんもポエム好き?
  • 星野先生
     漫画の連載も復活し、シスコンネタもすこぶる完全復活だぜ!
  • 大先生
     ジョジョラーにしてみたら最高級の幸福だったのでは?
  • 北嶋先生
     今年が成人式だったのか。年齢で価値観を決めつけたくはないけど、通りでポルタは浅いわけだ…。

フルメンバー+読み切りまで付いて230円は安いですね。ジャンプが珍しく割安に感じた今号でした。