1215. 先行感想 - DEATH NOTE page.91 「同心」

今週号の「DEATH NOTE」について、大きくネタバレを含んだ感想記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。
作中でわざわざ「紅白」を持ち出したということは、残り三週分でひとまずの決着を付けるのでしょうか。今話で勝負の礎とルールは紹介されました。次週は日本捜査本部の内部で作戦立て。残り二週が実戦編となるのかな? 年が越えてもまだ紅白やってたら、ちょっと興醒めしちゃいますよねえ…。


レスター召喚
飛行機搭乗のためだけにレスターを召喚するニアは、お子様なわがままっぷりが母性を擽るの? ここでのニアの心境は「引き籠もりオタが有名ブランド系メンズショップへ服を買いに行く」心理に似ている。確かに一人では無謀だ(納得)。なるほど、オタクは知らぬうちに女性の母性を擽っていたのか!(勘違い) 東京タワーのペーパークラフトに興じ、日本は楽しみな様子で、やっぱりお子様。母性に訴えかけるニアの波状攻撃が止まりません。
→結論:引きこもりオタが一人で服を買うには大変な勇気が必要。


紅白の合戦
紅白で海砂と淫乱清美が直接対決! これには月とニアの世界を賭けた一戦も霞みます。二人とも、相手と月の密な関係を意識して、激しい嫉妬の火花を散らしそうですよ。二人の惚れ方なら、二股掛けてる男の方は責めないでしょうし。表面上は「お互い頑張りましょう」と笑顔を繕い、腹の内にどす黒い感情が渦巻きそう。無関係なのに間に挟まれ、あらぬ罵声受けそうな模木さん、ご愁傷様。いつもそんな役どころなのね。
→結論:むしろ模木さんはそんなポジションが気持ちいいのかもしれない、この黒豚野郎!


疑惑の証明
月の「疑惑の証明方法」は二パターン。相沢へは『好きに疑わせて疑惑を晴らす』方法。マイクやカメラなど、どんな手口を仕込まれても、一切の証拠を隠し切る自信の顕れですね。完全に相沢を隠した扱い。そればかりか、相沢を利用してニアを困惑させる狙いもあるようです。

一方、ニアへは『相手の思惑を先取りして想定内にする』方法。月もニアも負けず嫌いだから、チキンレースのように身内の情報開示がエスカレート。自分以外の全情報を囮にしての最終局面へ突入です。囮を駆使する直接対決にメロはどう絡むか? メロには「ニアより先にキラの元へ辿り着く伏線」も残っているので、紅白の一戦で一勢力の消滅も考えられます。
→結論:捜査本部のメンバーはまだまだ死なない。


ジュパンニ
SPKメンバーを「レスター・ジパンニ・リドナー」と誤解した月。ニアが故意に「ジェバンニ」と告げたのならともかく、月がモノローグだけで誤解してるのなら…これ誤字っぽい…。
→結論:カラー仕事が忙しかったんですね…。


サスペンスのシーソー
第二部序盤の感想で、デスノートの作中勝者はシーソーのように揺れ動く「シーソーサスペンスの法則」を言及しました。常に勝者と敗者が逆転を繰り返し、その度に秘めるべき情報がバレて、情報の探り合いがエスカレートする。これまでの経緯を大胆に振り返るとこうなります。

  • (ジェラスの)デスノートを巡る戦い→勝者:メロ
  • デスノート奪還の突入戦 →勝者:月
  • ニアが二代目Lの正体に勘付き、キラ信者にニア達を潰させた一戦 →勝者:メロ
  • 魅上とのコンタクトを巡る戦い →勝者:月

やや恣意的なまとめではありますが、大きく見ればシーソーゲームになってますね。とすると、次に優位に立つのはメロ? 物語が佳境に入っているならば、全員一ラウンドずつ勝利したので、次が決着の可能性も僅かにあります。第四勢力となりうる魅上は、今のところ完全に月の言いなりで、少なくとも『紅白の戦い』では月の味方。

結局結論は出ないけど、物語を一端締めるなら月の勝利。まだ先があるならメロの勝利。という、展開だけをみた身も蓋もない予想をしておきます。