1180. 週刊少年ジャンプ - 50号

冬になると指が悴んで、長時間文章を書き続けるのが辛いです。だけど、ジャンプ感想を書き始めると、長文が止まらなくて困ります。そう考えると、ジャンプ感想主ってかなりのマゾヒスト揃いですよね。あと、短くしようとしても長文になる感想は、もう開き直ってみました。今週はちょっと長いっすよ。覚悟して!

表紙
 表紙はナルト。41号と47号もナルトの表紙なんですが、いくら何でも乱発しすぎやないですか? 月一ペースですよこれ。対して、銀魂ネウロデスノートテニプリ・タカヤの表紙は、ここ最近見た覚えがありません…。
ナルティメット カードバトル
 「忍ジャンケン」ってネーミングが子供向けらしくて微笑ましい。カードはナルトの螺旋丸で、袋閉じのカード一覧を見るとUR(ウルトラレア、最上級のレア)でした。もしかしてジャンプに付いてくるカードは全部UR?
D.Gray-manサポーターズクラブ
 ウサギのイラストがウザ過ぎるオレはどうすればいいんでしょうか。先週ほどには強烈な同人臭を感じさせないものの、それでも今なお、そこはかとなく残り香が漂います。ジャンプルは来週で最終回ですが、ジャンプル位置にDグレ応援コーナーが乗っかるのかな? 「みえるひとジャガーさん」の間を阻む同人橋状態というのは、想像だけでも地獄絵図なんですが…。
ジャンプル最終回目前
 ジャンプ放送局世代のオレにはジャンプルに深い思い入れを抱けずにいたけど、惰性で長年付き合ってきたコーナーが消えてしまうのは、一抹の寂しさがあります。次は何て名前のハガキ企画が始まるんでしょうね。このコーナーを委された四名さんは、当然9ジャンプル一回でいくら稼いでたのかも気になる所…。しかし、歴代優勝県が1〜8回がすべて東京で、9回で初めて東京以外(でも神奈川)ってのは、偏ってるなあ…。東京・関東が強いのには、何の理由があるんだろうか。

健闘枠: 家庭教師ヒットマンREBORN! アイシールド21 太臓もて王サーガ
特集枠: DEATH NOTE

バトル展開になった途端、絶好調に面白いリボーン。…と、個人的に思っていたのですが、あまり楽しめていないリボーンファンの方も多いみたい。普段リボーンに熱狂的じゃなかった層の方が、盛り上がってるのかな?

カラー
めちゃめちゃ鮮やかな天野先生のカラー。アニメ調では無い、今のジャンプには見られない塗り方ですよね。この独特のタッチ、何塗りっていうんでしょう? カラーのレオンはキラキラ輝くスライム? ボール?

リベンジマッチ
獄寺vsヨーヨー使い・千種のリベンジマッチ。前回は両者痛み分けで終わったようなものだから、今回でキッチリ決着を付けるのかと思ったんですが…。とにかく天野先生が凄いポイントのは、今週振ったバトル伏線は今週中に全回収しちゃうトコ。

  • 獄寺の冒頭キョロキョロ→障害物のある地形を生かした戦い
  • シャマルの副作用→千種に隙を与えるきっかけ
  • 並中校歌→ヒバリ登場

全く出し惜しみをせず突き進む姿は潔いというか、引っ張れば面白くなるのにもったいないというか…。無駄に引っ張って複雑にするより、一話ずつ区切って話を展開させた方が、単純でウケが良いのかもね。

フゥ太
ここまで無傷のビアンキ。山本と一緒に帰還せず付いてきた意味が見いだせなかったのですが、なるほど刺されヒロイン要員だったのか。ヒロインと言えば、こうしたバトル展開では大抵主人公の想い人(京子ちゃん)が敵のボスに捕らえられ、ラストバトルでヒロインを巡って戦うのがジャンプメソッドだよね。ハルも京子ちゃんも、その後放置だもんなあ…。いや、無理に登場させる必要ないですけど! それじゃいつものリボーンに戻っちゃうよ。

これまでの経緯を見ても、フゥ太はランチァ同様、操られているっぽいなあ。これが六道の能力なんでしょうか。つか、いつからリボーンは能力バトル漫画になってたんだ!?(今さら気付いた人)

ヒバリ
獄寺の瀕死の表情は大変ショッキング。それだけにラスト、残った力と知恵を絞ってのヒバリ救出、バトンタッチはめちゃ燃え展開。次週はヒバリ一人で敵二人を一網打尽にする、爽快な展開が拝めそうです。「群れる事」を嫌うヒバリですが、並中の敵はヒバリにとっても敵。決してツナと結束した訳ではなくとも、こうした形で共闘が描かれるのは、王道だけど惹かれる展開だ。一男子としてはビンビンに萌え勃つもとい燃え立つ他、選択肢はございません!

今週は
ランボが出てこなくて安心したよ! 毎週無茶して出してくるから侮れないんよなあ、天野先生は…。

表紙カラーを飾りながらチンポって言い切っちゃった。すげーよ岸本先生、尊敬した。編集が一ヶ月に一回表紙仕事を回すから、岸本先生が多忙のあまり、遂にキレちゃったじゃないか。よりによってチンポですよ。

男性器の呼称にも、”呼びやすさランク”というものがございます。「ちんちん」だと赤ちゃんの可愛らしさを感じさせるけど、「チンポ」ってもう勃起前提の単語やん。おそらくペニス総称の中でも、最も卑猥とされる忍者任務・ランクSの言葉の響きですよ。以下、男性器呼称のまとめ!(まとめるんかい!)

  • (ランクE/初心者級)少年達のキラキラした精神世界をありのまま表現した「ちんちん」
  • (ランクD/紳士級)お上品な箱入り娘におねだりさせるならこれしかない「おちんちん」
  • (ランクC/保健体育級)日本教育の賜物により全国共通でどこでも使えて安心だねっ「ペニス」
  • (ランクB/音頭級)にちゃんねる文化に浸かったネットジャンキーが好んで使う「ちんこ」
  • (ランクA/雌犬級)調教が進んだドMの女の子がたいへん好んで使う「おちんぽ」
  • (ランクS/ジャングル大帝)男性自身の荒々しい猛獣を遺憾なく表現した「チンポ」

さしずめ女の子は皆、生まれながらにして「猛獣使い」ですか。天職ですか。さあーて、これだけチンポ祭りにしてチンポチンポ言いまくったら、もう心残りもないぜッ! しかし残念ながら、SnowSwallowがまた「表現・猥褻」のジャンルでネットフィルタに引っかかるトラップカード・オープン。週刊少年ジャンプの感想なのに少年少女は読めません。

いい加減、本編感想しなきゃ…。ぶ、部分倍加の術なら、大抵の男は普通に使えますよー!(今週のナルト感想が最悪すぎる件)

* 3(4) ONE PIECE
チンポのあとにゴムゴムはないよ編集長。せっかくの感動場面も岸本巨匠のせい(性)で台無しに。

Mr.3に変相して突撃を仕掛けたボンクレー。ああ、ボンちゃんのマネマネの実の能力、すっかり忘れてた…ワンピファンにあるまじき失態。ルフィの弁当は、W7の水上露店で売ってた水々しい水肉だろうね。CP9長官のスパンダムが、バスカビルの首を跳ねると脅しました。裁判長より政府の長官の方が権限が強いのか? これまでの描写からも、政府主導の司法が執られており、「三権分立」説は消滅に等しいです。

「コーラパワー」と説明付けたとは言え、フランキーの股座に挟まれ、あまつさえ股間を密着され、そんな状態から超至近距離で「風来噴射(クー・ド・ブー)」を体感してしまったのだから、ロビン姉さんが「私はもう…死にたいのよ!!!!」と怒声を上げるのも納得です。誰もおならとは言ってない、言ってないから。ロビンの本音(?)を耳にして、ルフィの無感情な表情がグッときます。『もう誰も失いたくない』と仲間のために強くなったルフィでしたが、その仲間に「死にたい」とまで言われ、ルフィの反応は想像も付かないです。

* 4(7) BLEACH
一角と弓親、漢達のやりとりを目にして、啓吾も何か感じる所があったりしてね。ここで男を上げなきゃ、啓吾の粋な展開に期待。バトルは、珍しく戦略に富んだ戦いを繰り広げ、燃える殺陣が堪能できた。戦略以上に、バトル表現のテクニックもなかなか。一人称を敵視点に置いて一角の真の狙いを隠しました。また、バトル中に味方側の考えが一切描かれないというのは、それだけで不気味さが漂い、「強そうに見える」効果をもたらしています。事実、一角の行動や思案は底知れぬものとなり、一角の強さ、主義、格好良さが際立ちましたね。

戦いの中で相手の戦いのスタイル、本質を見抜くのも、面白いやりとり。バトル一辺倒ではなく、キャラクタの背景を表現する事で、作品に深み厚みが出ますね。こうした「+α」をセンス良く表現できる漫画は、地力が違うなあ。久々に『BLEACHの面白さ』の核の部分を感じ取れました。

終盤で事態は一転。破面NO.13リオネスの言葉通り、一角の表情は凍り付く。破面斬魄刀開放は、刀が肉体と一体化するのか。リオネスの斬魄刀開放はチャドの腕を思わせるデザインだけど、これはチャドの能力にも秘密があると見てよいのかな?

ここまでの破面

  • NO.?? ウルキオラ
  • NO.?? ヤミー
  • NO.06 グリムジョー (セクスタ)
  • NO.?? ナキーム
  • NO.?? イールフォルト
  • NO.11 シャウロン (ウンデシーモ)
  • NO.13 エドラド・リオネス(トレッセ)
  • NO.16 ディ・ロイ(ディエシセイス)

* 5(6) 銀魂

  • オッパイミサイルのお母さん千人分≒10000道力。紅桜、恐るべし…。
  • 感想が書きづらいので、下ネタは本望じゃないですが仕方なく命名しますけど、銀さんのうんこ刀(仮)は早く正式名を出して下さい。数多の感想サイトさんがうんこ刀(仮)を言及する度、ネット上に「うんこ」という単語が溢れかえってGoogle先生がうんこまみれになります。早くうんこ刀(仮)に名前を!
  • 「エリザベスの勘は当たる」このネタも別のエピソードで短編になりそう。
  • そういや、別件で”次のエピソード”と予想した「お妙さんのお気に入りの傘」は一体ドコへ消えたのか。
  • 桂と高杉を結ぶ過去に、吉田松陰松下村塾(しょうかそんじゅく)を持ち出しました。久坂玄瑞山県有朋伊藤博文あたり著名人の登場も期待したい。吉田松陰先生は30歳の若さで逝去されているので、作中に生きて登場するとは想像し難い。回想編での登場を期待します。
  • 桂の説得に高杉は押され気味か。これで桂高派が高桂派を大きくリードか!?
  • しかし、それ以上に王道となった感のある銀桂派。「髪型見せて笑ってもらえ!!」は、その筋のお姉さんにはビンビンですよ!
  • 以蔵さんと紅桜の具合を見るお兄さん。こっちもただ事じゃない様子。以蔵さんどうなっちゃうんだろうね。元ネタのあるキャラを作中殺す事って、空知さん的にアリなのか気になる所。高確率で死にそうな展開が気がかり。
  • 真撰組はまた、いいとこ取りして行きそうだなあ。

あのクールで格好いいお父さんの姿が、妻の前では霞んで見えます…。デビルバッツの風船が扉絵に繋がる仕掛けは、芸が細かい。編集長の”カパパン カパパン”も、芸が細かい…。

正確さが売り
正確さが売りのコータローのキックは、暴風の中でも風を読んで制御可能。風の中では「正確さに欠ける」と読んだヒル魔の予想は外れます。さすがに「風を読む」まで行くと、超能力レベルじゃないのか…と疑りたくなる。コータローの煽りに無言のムサシ。グゥの音も出ないと言うより、相手にしてない? ムサシにはムサシなりの自信、秘策があるんでしょう。

パス封殺
パスを試みるが風に流され失敗し、やっぱりランしかないと判断する。この流れ、どうもしっくり来ないんだなあ。先週時点で「暴風は泥門に追い風」とは、ハッタリ以外の何なのさ、って事になる。パスは駄目、ランしかない、と認識しての「暴風は泥門に追い風」発言じゃなかったの? それとも先週のあの発言は、風でキックの正確さが欠ける事を指した言葉だったのでしょうか。

伝説
暴風が意味を為す最大の伏線は、まず間違いなく「ムサシの60ヤード越えキック」です。ムサシ自身「60Yはハッタリ」と自称していますが、今回は風を利用してその伝説を実現するのでしょう。とすればやはり、ヒル魔の尋常ない自信は、ムサシのキックに関連してるのかなあ?

ワープ
出ました、ツナセナ(誤字のご指摘ありがとうございました!)の新必殺技宣言。いつもながら天然ボケな表現。セナは緩急を付けたランができないけど、今回は暴風で「向かい風」と「追い風」を受けることから、風のパワーで自ずと緩急の付くランが生まれるかもしれません。スピードの変化が『ワープ』したように見える現象を生み出すのかなと、ぼんやり予想。もしくは単純に、セナの「チェンジオブペース」テクニックが「デビルバットゴースト」からもう一段進化するって所でしょうか。

成長
「成長」こそ主人公の真骨頂ですね。聖戦士星夜のセイヤみたく、技を繰り出す度スピードが上がっちゃ、怖いに決まってる!

扉絵の左右に分離されたロゴ。同じロゴをコピーしたように見えるけど、これ別の物ですね。週刊連載なのにアイデアも枯れず、こんな細部まで時間使って手懸けてるとは、恐れ入ります。漫画の内容はかなり不真面目だけど、漫画に取り組む姿勢は真面目な人なんでしょうね。漫画化の鏡ッス。解決編と事件編のインターバルは、いつもならギャグの話を挟むけど、今回は吾代の話で神妙な空気になっちゃいましたね。

久々に登場した、俊敏なヤコオタのデブい人。弥子が学校に行かないと見られないレアキャラですが、わざわざ出張サービスの登場です。弥子サインが入ったTシャツ、毎日洗わずに着続けてんだろうな…。人脈のイメージ図がこれまた上手い。神経系の絵を擬人化したような、なんとも奇妙な絵柄だ。ネウロが吾代の探知機を、弥子の中指に張るのは見え見えの仕込み。期待に外れず『ビィィ…ン』とファッキューを見せつけてくれました。

吾代は「以前の自分が好きだった」ようで、今の自分に苛立っていると。その確信を弥子に突かれて、様々な本音を語ってくれましたね。これ、いつもながら松井先生は、キャラの作り込みは並みじゃない。異質な絵で魅せ、キャラ造形が深く、ギャグの才に恵まれ、吹っ飛んだ探偵漫画を描く。そりゃこの漫画、当然人気も出るはずですよ…。

矢射子も谷先生も全く色気を感じないのに、あいすからは異質なほどお色気フェロモンが漂う。この差はいったい何か。キャラの作り込みの差かもしれませんね。矢射子も谷先生は虚乳でごり押しする割に、性格がどうも男性的でいまいち…。対するあいすは、今のツンデレ流行にぴったりなキャラ造形だもの。デレがない分、かえって「あいすがでれに転身した場合」の想像を掻き立てられる。

その一例として示されたのが、太臓の「ゴキブリに弱いあいす」妄想。彼女からムンムン漂う「こいつをオレの言いなりにして一発ハメてェフェロモン」(下品極まりないフェロモン名ですみません…)は、自分だけの者にしたいヒロイン性を備えているのですね。

  • 「ドラッグを買いにドラッグストア」衝撃! 大亜門先生が小二脳にも受けそうなネタを! そんな馬鹿な!
  • 淫夢で妊娠て何妊娠だ。ハウルと目があって想像妊娠する以上に究極だよ。
  • あいすの髪飾りを付けただけで「コスプレ」呼ばわり! そんなお手軽なコスプレってアリですか。
  • あいすから何のコメントも無い真白木。帰路、まったく絡めずに一人携帯を弄ってる真白木。真白木の存在意義が消滅してて、こっちの身が寒くなりましたよ...。
  • 一応、物語はドラゴンガール探しを主軸にする予定なんですね…。主軸がパロネタだなんて、いかにも大亜門先生らしいな。

  • 第一部完!? 先週と今週の消化不良からいって、ここで円満終了の方が有終の美を飾れたと思うのですが…。第二部で成功した例って少ないし、記憶を辿ってもナルトくらいしか思い浮かばない...
  • デスノやナルトの例から考えて、ボーボボ第二部も何年後かの舞台になると考えて良さそうですね。
  • 味方が増えすぎた弊害として、ラストバトルではへっくんやソフトンさんの活躍が皆無でした。昔からの仲間が役立たずでは、あまりに寂しく切ないのです。ここで一度味方をリセットしたのは、消化不良組にとっては喜ばしい事かもね。
  • 天の助やへっくんが、敵として登場するのもアリだと思うんですよ。仲間が9人もいるんだから、同士討ちのバトルも見てみたい。魚雷先生が敵だと勝てる気がしないけど。
  • 一番気になるのはビュティの戦闘員化。あったら嬉しい気もするし、残念な気もする。澤井先生の腕次第か。
  • ビュティのツッコミがパワーアップすれば無問題。むしろそれには澤井先生のパワーアップが不可欠。
  • 「離脱」「日本海行き」「再デビュー」「宇宙へ」「勝手に離脱」「タクシー代:\35740」「死亡」「西ドイツへ」最初に去ったへっくんは、一番の好カードだった…。
  • 首領パッチの『妖精の類』オチは、最も納得できる種の説明といえましょう。アルプスなのはともかく。妖精っぽい容姿だもの。アルプスなのはともかく。

「魔王の義手の刑」は赤マル読み切り時にも登場した執行です。魔列車に続き、過去の執行をリメイクされるとファンの心は燃え燃えですよ。

作中ではこれまでにも、『想い』の強さが魔法律のパワーを引き出す描写が重ねられてきました。臆さず”誰かのために”力を振るいたいという心理状態でこそ、草野は本来の力を発揮できています。純粋に誰かを「助けたい」と思う想い、それを達成するための力、両者を秘めた草野だから、六氷は彼を助手に選択したのでした。一方、MLS出身の魔法律家はエリートコースを進むからか、どいつもこいつも私利私欲の利権に溺れすぎです。あるいは六氷も、そんな魔法律協会の体質に嫌気が差して、一般人からも面接を募ったのでしょう。

杖のパワーで煉を使い切った草野は、トランクス姿のまま膝を抱えながらセクシーショットで「助けたいって…」(コクン… グゥ…)ときました。きたこれデレデレ。対するは六氷さん、「オレが決めたことじゃねーぞ」とか言いながらオレが決めてたというツンツンっぷりにも、激しく悶えました。ツボを心得たツンツン具合がたまりません。六氷と草野の『ツンデレ』チームプレイ恐るべし!

六氷の助手面接は「第三回」と記載されていました。執行人に任命されてからしばらく間を置いて、今回のエピソードのようです。この間に理緒先生は禁魔法律の手に落ちた? 念願のサスペンダーを身につけた草野の姿は、胸が熱くなる一コマ。六氷の師匠・ペイジさんも、なかなか憎いことするねえ。ラスト、洋一・優・六氷の合流。五嶺って六氷を含めての『事務所』欲したんじゃないの? こんなにあっさり開放していいんかい。三人の企みと草野の修行は並列進行か。

おまけ
次週、草野貞操の危機!

→次号、ムヒョ達の策が明らかに!? そして混乱のロージー貞操の危機が…!?

今井さんの手で無惨に散らされてしまうのか、草野の乙女っ!!(ちなみに草野の棒切れは「第33条」で六氷に執行されてますので、未だ付いてるかどうかは微妙、との見解です。

カスケの一部始終にやきもきしてるポルタ。ヤキモチ焼いてる風に見えて、ちょっと狙ってるなあこのシーン。奥さんにあっさり「愛してるよ」発言は素直に笑えました。生涯の伴侶は強いね。サクライはスルーの方向で。横取り屋ジャックが三枚目キャラに成り下がったのはガッカリ。威厳を保てないライバル役は『善慈化現象』で仲間化しそうだ。女装にはまるカスケ…は、これはちょっと行きすぎで、気持ち悪いなあ…。こういうのは公式設定とせず、読者に突っ込ませてこそ光る個性なのに。

お菓子のギミック、どこいったんだ。この漫画の、最大にして唯一の個性が消滅してる。第三話以降一度として出てこない。あれこそ知恵の集大成じゃなかったのか。

阪神ファンの中に「巨人をなめるなよ」は、阪神ファンをなめてるとしか思えません。こんなの、阪神と巨人の関係じゃなくたって、十分反感買うでしょ。と言いますか、秋本先生は『関西読者の反感を一身に集めている』ことにまだ気付いてないんでしょうか? 中盤、大阪ネタから離れてホッと一安心。気分を害しつつ読んでるからか、「※部長の誕生日は作者の都合で変わります。」がすごく腹立たしく感じました。まあ、登場人物は歳を取らないから『誕生日』ネタは何でもアリだろうけど。で、最後に再び大阪ネタが復帰。読後感最悪。こんな不快感想をアップしてしまうオレも最悪だ。はぁ。

間に三週空いたから、大分記憶が飛んでます。パームの安否は勿論、モラウさんの消息も気掛かり。軍儀のエピソードがここまで長期化するとは夢にも思わなかったなあ。突入時にも、王はアカズと仲良く軍儀してたりしてね。シャウアプフの暴走っぷりに笑った。キャラを壊したことで逆に愛嬌が出たなあ。

作中ジンクスとして、先に計画の全容を明かすと、計画は高確率で狂います。逆に、明かされない策ほど成功し、これはハンターのみならず物語作りのお約束に近いです。ゴン達の計画は大きく狂ってしまいそうだなあ。いい意味で計画が狂うこともあるし、計画の軌道が外れても即時対応でフォローする演出も熱い。この計画自体は、まだまだ芽があります。

ネフェ猫はモラウと戦いたくてウズウズしてますが、作中本命でネフェと戦って欲しいのは、やっぱゴン&キルア。成長した二人で、是非とも敵討ちバトルを願いたい!

  • 冗談みたいな展開の中でも、大石・鳳・宍戸・菊丸のそれぞれに活躍シーンを分配させています。この辺の采配は、許斐先生の真骨頂だよなあと感心します。
  • 前後の瞬間移動とくれば沖縄の縮地法しかない! 宍戸も沖縄武術の使い手だったとは。
  • 菊丸の手の付き方は手首を脱臼する危険を伴うので、コマの下に「※この選手は特殊な訓練を受けています。よい子は絶対にマネしないでください。」と追記しておくべきだと思う。
  • だけど逐一そんな注釈入れてたら、テニプリのコマとコマの間が全部注釈で埋まってしまう。
  • ネオスカッドサーブも「ネオ」繋がりで、沖縄の砂浜で修行して身につけた技でしょうか?
  • おおいしくん ふっとばされた! ゴール!!
  • ネオスカッドサーブの前には、さすがの菊丸・影分身の術も破られてしまうのではないでしょうか?
  • きくまるくん ふっとばされた! おおいしくん ふっとばされた! きくまるくん ふっとばされた! きくまるくん ふっとばされた! ゴール!!(当然ネットは突き破れます。)
  • 「ダブルスの無限の可能性見付けてやろうぜ!」いずれ菊丸が無限に分身する伏線だということは、聡明なテニプリ読者の皆様なら容易に想像付くはずです。ワールドユース編が楽しみです。フィールドに埋め尽くされた菊丸! ゴールキーパーは50人の菊丸! フォーメーションは「42-36-51」と自由自在の采配が可能です。
  • 冗談なしに、一人涼しい顔の菊丸は分身せずとも普通に頼もしいです。こうなると海堂の立場が危ういんですけど…。

* 15(16) DEATH NOTE
本当は全然清楚じゃなかった清楚高田の先行感想はこちら。

* 16(17) Mr.FULLSWING
三者(不良集団)に全ての悪意をなすりつけ、三人のわだかまりは全て誤解でした的まとめで仲直りしちゃいそう。トンデモ超能力野球だったミスフルが、今じゃすっかり青春漫画です。

「トラックに轢かれそうな少年を庇って死ぬ」メソッドに続き、王道すぎるテンプレートを次々投入。まあ、四大魔球とノートがメインですし。この際、話の独自性には目を瞑ります。とことん憂鬱になるばかりの過去だった…。そりゃ犬飼も暗い子に育つよね。…って、過去編の頃から根暗だった!

県対抗戦の特殊イベントが無ければ、犬飼・辰羅川・御柳は本来一チームに集う事も叶わなかった。「打ち切りの打診」によって、三人が同チームに集えたとも言えます。何たる皮肉なのでしょうか。華武と十二支の試合過程の中で、誤解を解いていくのがベストな流れだったのでしょうけど…。牛尾先輩と屑桐の因縁も残ってるんだっけ。正直、今のミスフルは試合やってる場合じゃないですね…。

攻撃のみならず防御にも活用できる連駆。「白川流武術」の原理が徐々に(後付けながらも)明かされ、読み応えが出てきました。拳をグッと固めて「螺煌旋だ…ッ!!」(ザワッ)のコマは迫力が出ていますし、人物画に関しても成長が見られます。あとは、背景描いて下さいよ坂本先生。

タカヤが己の軌跡を回想するシーンは、最終回を思わせる流れですね。ちょっと期待しちゃったじゃないか。「勉強できない僕がこれなら喜びを実感できた!」と、進研ゼミの漫画みたいなサクセスストーリーっぽくも見えます。グローブを鞘、拳を刃と称するハッタリも、素人の言った者勝ちだよなあこんなの…。ただ、ラスコマのヴォイドの迫力に押され、ハッタリ設定にも真実味が漂ってます。雰囲気作りが上手くなりましたね。

ただし、現代武術のバトル漫画として評価するなら、ウルトラレッドが切られてタカヤが残ってる現状は信じ難いよー…。画力・知識量・バトル内容など、ウルトラレッドのが充実してたのに。異なる漫画を比較評価しても無意味なのは判ってますけど、この納得の行かなさは一体どこにぶつければ。

現代に戻った途端、空気が軽くなり、先週までの気が抜けました。こう言っちゃ元も子もないんですが、軽すぎるギャグがお寒い…。姫乃の存在だけで作品を必要以上に軽くしてます。作中の神妙な雰囲気に姫乃のテンションだけが浮いてるのが、どうもマッチしてない。陰魄と明神の戦いは一騎打ちこそ相応しいのに、部外者が介入するのも燃えにくいなあ。戦いを見守る程度ならまだしも、手助けする気満!満!満!ですよ、彼ら。

助ける、救う、支え合う。そういった心の救済をテーマにドラマを描けば、まだまだヒットしそうなのに、どうしてもバトルメインじゃないと気が済まないのね、ジャンプ漫画は…。とてももったいないよ。

* 19(-) 魔界不思議犬ブルブルブルズ
絵柄の稚拙さには一瞬たじろぐものの、物語内容は予想の遥か上を行った。正直「良作」とは言い難いのだけど、読後感の爽やかさは絶品。中盤はどうあれ、終盤の締め方が巧かったのでしょう。なにより、読者の心を動かそうと努力している姿勢に好感。

最近の読み切りは、作中設定をメインディッシュに物語を組む傾向があります。そんな中、本作は「魔王」や「ラポンヌストーン」の設定に流されず、あくまで”飼い主と愛犬”というメソッドを主導に物語を組みました。作中設定はスパイスに留めたことで、物語全体に深みのある味わいが引き立ちました。「読後感の爽やかさ」とはつまり、スパイスの加減が絶妙だったのだと思います。

序盤、無邪気な少年にかなりイライラさせられたけど、少年が撃たれてしまうのはショックでした。”生き返る”とはいえ、少年が死亡する描写を目にするのは心に毒です。子を庇って親が死ぬなど、もう少し死の表現を濁せなかったでしょうか。絵柄も含めて惜しいレベルですが、今後の成長を首を長くして待ってみたい作家さんです。

* ピューと吹く! ジャガー

  • 美女が登場するところ、ハマーの影あり。もうサヤカちゃんは諦めたんでしょうか?
  • ハマーの忍術はストーカーとの相性バッチリだよネ!
  • 「しぼり出すキミの内臓」の落書きの方も、なんだか激しい…。
  • 「お前はボクの中では死んでいる」と断言。ハミィランキングに載るのもおこがましい存在って訳ですね。
  • 得意のストーカー忍術を生かして、ハミィの趣向はリサーチ済み。正直、今週のハマーは頑張ってた。
  • 機能停止→テレビみたいに叩く→めぐみお姉さんに発見される、この流れは神だ。
  • 結局、マゾヒストなオチを描きたかっただけだろ!(ゾワ〜ッ)
  • ハマーに「黒豚野郎」って表現は黒豚様に失礼だと思った。

作者コメント

  • 尾田先生
     今度は何をやらかすんだろう。インタビュー企画? IT系のアミューズメント企画?
  • 北嶋先生
     朝日と共に寝ちゃったら、学校の出席はどうするつもりなんだろうか…。
  • 大亜門先生
     やはりカラー仕事はハードスケジュールなんですね、冨樫先生。
  • 冨樫先生
     工事中で不眠の毎日、体調を崩しておりました。それなのに「作者急病のため休載」では無かったような…。ハンターサポーターズコーナーも始まらなかったよね。
  • 岩代先生
     せっかくのジブリ映画なのに、肝心の映像がみえないひと達…。
  • うすた先生
     「いきなり団子」ってどんなだろう? 吉祥寺ってそう遠方でもないし、足運んで食べてみたいなあ。


次週、ジャンプル最終回。正直、ジャンプルの後釜が気になって仕方ありません。