1169. 週刊少年ジャンプ - 49号

@amのイノウエさんジャンプ感想サイト都道府県別管理人分布を作成中です。出身地ではなく現在住地という認識でしょうか。この機に、千葉のご近所さんがたくさん見つかると嬉しいです。イノウエさん、面白い企画ありがとうございます。まとめ作成お疲れ様です!

表紙
 表紙はムヒョとロージーの魔法律相談事務所。魔法律書の内容が、ここまで露骨に見えている描写はかなり珍しいです。草野がフダを構えるイラストは、どこか見覚えがあるので焼き増しカラーかも?
I''s(アイズ)DVDアニメ化
 黒猫と同じく、連載が終了した後もアニメ化の機会は望めるようです。この調子で、武装錬金もよろしくお願いします!
D.Gサポーターズクラブ
 星野先生急病のため、しばらく連載ストップ。別段思い入れが深い漫画ではないですが、連載当初から感想を書き続け追いかけてる分、「連載中断」となると心配にもなります。連載再開まで「サポーターズクラブ」のコーナーで維持する構え。その内容が同人色濃過ぎて余計心配です。これからWJはどうなってしまうのでしょう…。早く元気な姿を見せてください星野先生、健全なWJを維持するためにも!
ジャンプ小説大賞
 女の子が様々なコスプレに挑戦。探偵の助手に、なぜかファンタジーな衣装。そして驚くなかれ、チアガールのコスプレではヒモパンの紐がチラリズムッッ! 単なる広告ごときで、なにこのお色気度。

健闘枠: ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 NARUTO-ナルト- BLEACH
特集枠: DEATH NOTE

作中乙女
「作中乙女に、ボクはなる!!!(ぶわっ)」と声高々に宣言したムヒョロジ先行感想はこちらです。

師弟
サクラは綱手大蛇丸情報を話し、「罠でも戦う」と説得。忍なのに、策も練らずに戦っちゃうのか。対して綱手、簡単に納得しちゃう。火影の長なのに、忍びの主なのに。もっと忍者らしい策はないんですか? 「忍者」という呼称に惑わされてますオレ? ともあれ、サクラと綱手は考え方が似てるから、「戦う」という選択・主義が好きなんでしょうね。いいのかなあ、こんなんで。

シズネとサクラの決定的な違い
シズネの隊だと、ギリギリの死線で身を引く。しかしカカシ隊なら、その死線で身を挺する行動に出る。これが「サスケを助けたい思いの強さが違う」を意味するところか。まあ確かに、「死を挺しても」という行動原理は忍びらしい。

上層部との摩擦
ナルトの今後について、木の葉の里上層部(?)から示談。「ナルトには優秀な忍びを付け」の中に、先週登場したサイは含まれるのでしょうか。「監視と護衛」という含みある表現には、ナルトを敵視する考えも感じさせます。まだまだ木の葉の内部にも、弊害は多そうですね。

シノとキバ
二年半前、サスケ奪還チームに呼ばれなかったシノ。未だ根に持ってる様子が微笑ましい。『めんどくさいしゃべり』で憶えられるのは、ちょっと憐れ…。蟲使いの彼の戦いは、独特のサイコな雰囲気があるので、是非とも活躍を期待したいです。

キバは以前よりスマートになった? 赤マルが巨大化した分、相対的にそう見えるのかも。ナルトを匂いで判別したり、赤マルの成長に気付かなかったり、どんな天然やねん。あんなに愛らしかった小型の赤マルは今や見る影もなく、ポケモン進化の如く巨大化したのは悲しい。もう小型版赤マルには遭えないのだ!

ヒナタ
シノが登場した時点で、予感めいたものはありました。今話のメインイベント、ヒナタ様の登場ですよ。めちゃめちゃ色っぽくて、驚嘆の一言ッ。以前のヒナタは子供的な「可愛い」だったのに対し、今のヒナタは完全に女として「キレイ」ですね。『お嬢ちゃん』から『お嬢様』へと華麗なる成長を遂げました。

色っぽさの源は、ロングの髪、ほんのり膨らみができた微乳、その微乳をギュッと包み込む編み編みタイツの所為か。体温が高温っぽくて肌が火照ってるのも色っぽい理由。まあ、生理前の繁殖期に入ったかのような高温期体温っぽさは、昔からなんですが。これ、短足さえどうにかなれば100点満点だったのに。頼むよ岸本先生、ナルトの稀に見るここ一番の見せ場でデッサン狂わせないで…。

宗家跡取りの箱入り娘で、ひたすら一途で奥手で清純で、二次元オタが好みそうな乙女像がここに完成した。しかも好きな男性(ナルト)を目にすると超反応で身体が火照る仕様です。いやらしい身体オプション付きです。なにこの、スピンちゃんに出てくるメイドロイドちっくなエロキャラ! いろんな萌え要素を詰め込みすぎだろ!

『ハア ハア ドキン ハア ドキン』てこれ、いちご100%のセンターくん暴発ネタを思い起こさせます。しかも女の子版。エロ可愛いにも程がある!

今まで対戦したチームが、アイシールド対策に『ランフォース』を利用しなかったのが不思議で仕方ない。赤羽は個人プレイでランフォースを使いこなす天才だけど、他のチームも複数人で連携を取れば、実現可能だったんじゃない?

今後はセナの勇気が試される訳か。敢えて狭い細い道を選択するその度量、今のセナは十分持っているハズ。これ、初期の臆病なセナなら考えられなかった選択。読者に「今のセナなら大丈夫」と思わせる説得力を、作中与えていたって事なんですよね。今週の話からも、モン太にエースと呼ばれたり、キック時にプレッシャーを与えたり、主人公らしい威光を放ってました。スポーツ漫画で主人公が活躍すると清々しい気持ちになれます。

おまけ
夫婦の絵本
おおぼーぬーとちぃぼーぬー」、講談社より発売中! 専属契約は大丈夫なのか…。

* 4(1) ONE PIECE
扉絵連載はMr3の自首に乗じて、ボン・クレーの参戦でしょう。ボンちゃんvs黒檻のヒナのリベンジマッチ、コレは燃えるシチュエーションだ!

「剃」を使いこなすに至ったルフィ。『ギア2』で肉体能力を強化した結果、「剃」を会得・実戦するに至ったわけですね。JETピストル・スタンプ・バズーカの類は、「剃」を活用したモノとは全く別種に思えます。心臓音「ドクン…」の代用として『ドルルン…』という擬態語が使われている節がありますし、体中から吹き出す蒸気は、やはり心臓のゴム強化による血流加速の発熱に見えてなりません。まあ、自分の予想に固執しすぎなのかもしれませんが…。

ルフィがJETピストルを構える際、ゴムを最大まで引き延ばし、しならせたのような『ギリ… ギリ…』という擬音も気になります。血流制御すれば硬化・軟化も操作できますよね。って、なにこの「絶対に折れないトランセル」みたいな説明。肉体の一部を男性自身的に硬化させ、ゴムゴム能力でゴムを引き延ばし、軟化した直後、抑止されていたゴムが解き放たれ目にも止まらぬ攻撃を放つ。ゴムゴムのJETなんとかは、こんな仕組みをモデルにしてるのではと、先週の予想を上重ね。

でも、これじゃW7編で繰り返された「建物に挟まれ伏線」を消化できてないんですよね。まだ何かあるのか、それとも全く別のアイデアなのか。ギア2だけならまだしも、既にギア3(両手足4本だからギア4かも)まで使いこなせるっぽいルフィ。ギア2では両足に変調が見られましたね。新段階のギアは、片手指を口に加えてることから見て、手に変調があるのでしょうか。

副作用は疲労感。これはバッチリ正解でした。「体なんかいいや」と言い放つあたり、まさにワンピ主義。ご丁寧にそんなとこまで当たらなくったって! 自分の身体より仲間が大切という、ルフィなりの思いやりに、素直に感動しておくべきなんですよね…。

偽骸の正体、ランチャの壮惨な過去、本物骸の謎、戦いの決着、そしてツナの”素質”を初めて垣間見せた今話。わずか一話でこの収束力は芸術の域。日頃短編オムニバスを描き続けてきた努力の賜物ですよ。ツナのみならず、天野先生も確実なパワーアップを果たしているのが頼もしい。

しかし、これだけ一話完結型のバトル展開で魅せる事ができるなら、内藤編やマフィア島編ではどうしてこの才能を発揮できなかったのか。変に笑いを狙いにいったのか、モチベーションの差か、事前の作り込みの有無かなあ。今の作者自体も影武者だったりして。

戦いに関して素人のツナが”死ぬ気”になったくらいで、殺人兵器のランチャに勝利できるのはものすごく違和感。死ぬ気弾は肉体的戦闘力の度量から底上げ効果があるとしか思えない! だけどそうなると、死ぬ気弾以外の特殊弾は意味を成さなくなる。どっちに転んでも苦しい言い訳しか想像できない。得意のハッタリ解説で、この難題を納得させて頂きたいです。

* 6(4) 銀魂
一方こちらは、バトル展開が続いて心なしか盛り下がり中。元が幕末題材だから、史実を元にしたキャラが戦うのは、これはこれで痺れる展開なんですよね。しかし、これほど深刻なシリアス展開の中では、度々含まれるギャグトークも、純粋に大笑いできません。先の展開が気になって、キャラの生死が気になって、ギャグに集中できないんですよね。そうした心の枷が、本来の銀魂の売りである「笑い」の要素を殺してます。

空知先生はシリアスとギャグの融合を目指してるみたいだけど、それらを共存させるのってすごく難しいです。ワンピ・ナルト・ブリーチと同じく、笑いと殺陣の対比要素は切り替えでやった方が、読者も安心して作中の雰囲気に入り込めると思うのですが…。

* 7(3) BLEACH
ヴァストラーデもピンキリでした
ルキアの初撃でディ・ロイが撃破され、「アイツは破面の中でも一際弱かった」と破面達からも叱咤の嵐。ディ・ロイ様が哀れすぎます! どなたかディ・ロイ様に救いの手を! 破面達のあの言い様では、ディ・ロイもヴァストラーデだった様子。

20体居れば尸魂界も滅ぶ定説は、ポエムの一節に過ぎなかったのか思わされた回。「ヴァストラーデ」の中でこんなにも強さに雲泥の差があるなら、もう一個上位のランクを新設すればいいじゃんね?

袖白雪
ルキアの袖白雪は尸魂界で最も芸術的な斬魄刀斬魄刀はいかなる手順で死神に配布されるのか、謎は残ります。まあ、開発局の雰囲気から考えて多分ノリなんでしょう。四大貴族とかいう設定にもの言わせて巨大権力で袖白雪を開発局だか前所持者?から没収したのでしょうか。

”ある方”なら、席官候補から外させて独り占めするほど溺愛するルキアたんに美麗な刀を所持させて様々なカメラアングルからはぁはぁしてても不思議は無いよね。さすが兄様。あとさ、さらりと「根回しして席官候補から外させた」って、事情を知らない他の隊長格からは白哉様=シスコンだって信じて疑わないよ。つか、読者からも完全に勘違いされるから! 袖白雪も兄様が根回ししたとしか思えないからっ! 自室にシスプリのポスター飾ってたら、ルキアを養子に迎えた辺りから確信犯。

一種の平成型バトルなのかも
バトルを簡潔に終えたのは好しとして、あまり呆気が無さ過ぎる決着も歯ごたえが無くてどうか。敵が攻撃する前に必殺技の一撃で終わっちゃうと、なんかもうウルトラマン仮面ライダーの昭和型ヒーローは立場が無いと言いますか…。しかしながら、そんな思案をBLEACHに抱くとこの作品を全否定し兼ねない。

  • 勢いでゴリ押しするワンピ・ムヒョロジ型
  • 知略が肝のハンター・ナルト型
  • 主人公達をヴィジュアルに格好良く活躍させるBLEACH型オサレバトル

こんな感じで今後は気持ちを割り切って、台詞回しと必殺技演出にセンス溢れる久保漫画に期待するしか! 昭和型ロボットのオレにはちょっと共感するのは難しいけど…。平成生まれの小中学生には、このノリが斬新でウケるのかもね。

空気扱い
一角と啓吾の接触。一角は破面の名前を聞く前に啓吾の名前を尋ねてあげて。住まいの主は無視ッスよ、まあこれはこれで、いつも空気扱いの啓吾らしい個性なんだけど。さてこのバトルは、死神サイドの勝利は約束されたようなものですね。一角+弓親+啓吾のトリオは、むっさ苦しい絵になりそうだなあ! 虚乳まみれよりはムサいコント読んでる方が、ずいぶん気も楽になれそうです。

冒頭、ビデオ映像に録画されてる『愛してるよ』の音声を使えばいいやんけ! せっかくのポルタ女装も、草野の風呂上がりトップレスなボディラインに完敗。つーか、なにを競い合ってんのおまえら、男二人ッ! ウェイトレスのお姉さん、一人だけ個性輝いてますね。この漫画の良い所、一つ見つけました。こうやって、毎週一つは「ポルタのいいトコ探し」を頑張りたいです。

サクライが女装カスケに負けて、小さくガッツポーズ。オレはサクライが生理的にダメっぽいです。子供ランボ級にダメ。先週の捻りのない段ボールネタに始まり、たいした努力も知恵も絞らずポルタ盗賊団に入団を希望し、たいした覚悟もなく採用試験に挑戦。物語に流されるままで、全く主体性が無い。なのに我が儘は言い放題なので、存在が薄気味悪いのです。

批判めいた文章になってきたので、改めて。ポルタが「奴」と称したのは、オハナさん本人か。彼も多分男装して「愛してる」のキーワードを狙ってたのか。にしては、周囲からの人望が厚すぎるけど。昨日今日潜入した訳じゃないみたいだけど、オハナさんは今まで人選されなかったの?

関西弁の芸人というだけで笑う空気が出来上がる描写には、いっそ恐怖こそ感じました。特にこの年代、空気に流されやすい日本人体質が強烈に露呈。洗脳政治、故意の流行作り、マスコミ誘導の話題づくり、といったキーワードが思い浮かびます。その影で圭右は辻本にライバル心を燃やすわけですが、クラス風景が脅威すぎて圭右の思案がちっちゃすぎる…。うまく辻本を乗せることができても、これは彼の同情から。辻本を打ち破って学園一のお笑い王へ返り咲くには、まだまだ過程が必要か。笑いは一人で作り上げるものだけが全てじゃないって事、早く気づいて欲しい。いやまあ物事には手順があるし、圭右も徐々に周りが見えてくるのでしょう。

辻本が元芸人の過去をひた隠し、極力お笑い才能を潜めて振舞っていたのは、この空気が嫌だったんでしょうね。芸人を辞めるに至った訳も、この現象と近いところに理由がありそうです。それからもう一点、ここまで完全に傍観者を決め込んでいる子安が、今後どのように主軸へ絡むかが、今一番の楽しみです。

  • カラー表紙のノリを察するに、マジレンジャーのエンディング? 一度も見たこと無いけど、このノリでなんとなく判別できます。
  • はぁ…またあばれおっぱいの類が一匹増えた…この際、貧乳とは言わないまでも、せめて普乳キャラをもっと!
  • 美術の授業を自虐的に冒涜しまくる谷先生。この手のネタは実感できる分、分かりやすく笑えます。
  • 『この世で最も見たくないものワースト5』1位がショッキングすぎる。
  • 3位はイジメ全般ならなんでもいい所を、「靴隠す」とか地味ネタが逆に効いた。
  • 「オレだって脱がされたいぞ!」どんだけノリのいい男子学生達やねん! だけど、この結束力はちょっと羨ましい。
  • 確かにお父さん視点から見ると、ズボンを脱いで床に入ってる阿久津と、阿久津の名前を呼んでる男が暗がりの部屋に居たら、801妄想に走っても正直致し方ない事で…ねーよ!
  • 昼パートと夜パート、うこんネタなど、展開の流れがブツ切れなのが気になります。濃いに作風を変えているのでしょうか?
  • ゴジラの中からオッサンがズール剥け! ズール剥け! 一番笑えましたけど、こんなオチじゃ純粋な心を持ってる少年は泣いちゃうよ…。

  • 「あの跡部率いる氷帝学園かな」テニプリファンの女子達が様付けするならまだしも! 同年代の男子学生は様付けはヤバイ。なんだかすごく危険な香り漂う。白薔薇と黒薔薇の絡み合った香りが漂う。
  • 関東大会の予選敗退だった氷帝が、青春を差し置いて決勝候補に。なにこの氷帝びいき。
  • 「何だあの陣形(フォーメーション)は!?」
  • 後ろから……! 後ろから貫かれちゃうゥゥ……!!
  • 女学生に刺激が強すぎる陣形(フォーメーション)ですッッ!
  • 前の宍戸が前屈み。後ろの鳳が宍戸を包み込むように棒立ち。攻守がどっちか一見すればすぐ判る。初心者にも優しい陣形(フォーメーション)です。
  • いいえ、侮ってはいけません。前屈みの宍戸が、後方の鳳を悦ばせる攻手へと転身するトリッキーな展開も十分考えられます。許斐先生は侮れない。
  • アイシールド21の『ランフォース』解説のおかげで、氷帝の狙いは良く分かりました。
  • 他のスポーツ漫画を利用してページ数を削減し、浮いたページでのびのびイケメンを描く! これぞ許斐式スポーツ漫画。

大円団となった今話は、個人的にかなり不発でした。一見無意味と思えるコマが伏線となって、後にとんでもないギャグを誘爆するのがボーボボテイストのギャグ。だけど今話は、無意味なコマが完全に無意味なままだったり(元ネタが判ってないだけかもしれません…)、誘爆させるオチが甘かったり、どうにも笑えず終いの小ネタが山積みになりました。

  • 喪服姿で登場したブーブブ姉さんの復活は大笑いしました。
  • 一見不条理な生き返り方法に見えて、一応は復活の原因を言及。これで納得できるから、ボーボボのノリの異常さはすごい。
  • 三位もネジなんだ。

ボーボボに続いてこち亀も不発。『バンド演奏に介入しないリーダー』という異常設定が、どうも受け入れられません。「両津勘吉と東京ストーンズ」等のネーミングセンスも古びた昭和時代を感じさせ、違和感ありあり。『得意の話術でファン層を増やし』いつも警婦か「下品」と大ブーイング受けてるのに。こういう時だけ女性ファンが付くんだ。…などと、終始両さんのノリに付いていけませんでした。冷ややかな目で読んでしまったのは反省。ギャグ漫画なんだから、ギャグと割り切る精神を持たないとダメですよね。少年の心を養わねば。

「グループってのはたまたまそのメンバーで売れちゃったから〜」

率直なところ、秋本治アトリエびーだまもそうなんですね。

デスクラッシャーの進化を、またもやトンデモ解説な一コマで押し切るタカヤ。必殺技解説はそれっぽく言った者勝ちですよね。こういうタカヤの個性には好感持てます。でも「体重をのせて威力を倍加した」なら、タカヤより善慈がやったほうが、よっぽど高出力な技になるよ…それだけに惜しい。ヴォイドが「勝つのはオレだ」と悪どい表情を放っても、この試合が終われば善慈化現象が起こるんですよね。

ヴォイドが戦う理由は「強敵を倒して自分の強さを実感したい」でした。タカヤにも善慈にも、戦いに求めるモノがあったように、ヴォイドも彼なりの思想・主義があって嬉しい。この作品にとって『戦いの意義』は独自のセールスポイントですから、今後もぜひ大切に扱って欲しいテーマです。

その筋では異端児だった吾代も、ネウロの前では赤子同然。弥子と同じく、ネウロが弥子や吾代を奴隷のようにこき使うことで、相対的にネウロの異端性を描写されます。プライドが高かった吾代はついにネウロへ反発。弥子はネウロの正体を知っているから謀反を起こす気にもならないんでしょうね…。知らずにやった事とはいえ、今後吾代がネウロに下される鉄槌が心配でなりません。何しろネウロは吾代の何億倍かプライド高いッスからねえ…。まあ、ネウロは「いい仕事持ってきた」と褒めてるし、死ぬ一歩手前の辱めぐらいで許されると思いたい...。

パトロンって単語ひっさびさに聞いたよ。”女子高生・弥子がパトロンに囲われる”というフレーズに、なんだかすごくオトナの淫靡なエロスが漂います。そうと分かればネウロさん、この誘いに食いつかないわけが無い。なんとしても契約しようと躍起になるでしょう。次週、ネウロの猫かぶりっぷりと、とばっちり受ける弥子の不幸っぷりは必見!

* 16(14) DEATH NOTE
今週の表紙の煽り文がセンス良すぎます。表紙イラストの相乗効果が出ていますね。

好待遇の海砂
一人じゃとても食べきれないような豪華ディナー三昧の海砂。きっと五日間も軟禁状態で、運動もせず毎日こんなに食べているから、いつもセクシーショットのハズがリアルな横っ腹描写になるのですよ。もっと自粛しなさい海砂

料理もしてくれて何でもしてくれて(中略)ライトに秘密なんでしょ 24時間一緒って ミサ的にまずい気がしてきたんだけど
「何でもする」「24時間一緒」「ライトに秘密でミサ的にまずい」というキーワード当たりからピンク妄想がほんわほんわしてしまうよ。トイレ、バスタイム、ベッドの中まで一緒で、模木さんなら何でもしてくれるらしいですよ! ほんわほんわ。

メロの携帯
メロが使っているケータイは、ボタンの突起がいやに卑猥でセクシーです。そのセクシーなケータイをメロの指先が弄り回すシーンに乙女のハートはメロメロなんですね。マッドが遊んでるケータイゲームはPSP2とか。せっかくノートパソコンを三台も開いてるのに、一台として一瞥せずゲームに夢中。こんな余裕ぶってて平気なの?

月の過去を把握
過去の月の動向は、すべてニアに把握される。Lが仕入れた情報と経験を、Lとは違って客観的視点から見極められるのは、ニアの一番の強みだなあ。大学時代の情報も既に周知していることから、月と高田清美が付き合っていたことも把握済みのはず。今回イレギュラーな形とはいえ、清楚高田がキラバトルの中核に足を踏み入れたことで、ニアの推理にも歪みが出るのか? 逆に確信付くのか?

月にキラ容疑が掛かった状況下で高田がキラの仲介者となるのは、いくら何でもあからさまに思える…。ニアはこれを「偶然」と読み切れるのか?

次の決定打
海砂への疑惑は当面留意。今の海砂を叩いても何の証拠も出ないと早々に見切りを付けました。夜神月=キラの絞り込む事が何より先決と決断します。

近々、月が魅上とコンタクトを取るのは必至の事態。ニアはそのコンタクトをどのようにして証拠に抑えるか? 月はニアをどのように出し抜くか? 魅上とコンタクトを取る行為の善し悪しが、次の一大ターニングポイントです。現状の魅上はキラの意志を汲んで行動するでしょうから、月サイドに分があるといえるでしょうね。

大事なとき
TV局はサクラTVの後釜争奪戦。企業のほとんどもキラの配下に下り、いよいよ『キラが世界の神となる』瞬間も近いです。この大事なときにキラから音沙汰がないのは、確かに手痛い事態。魅上が焦るのも判ります。一方、月はそれほど焦りや難色を見せていないので、既に何らかの計画を張り巡らせた後かもしれないですね。

* 17(18) Mr.FULLSWING
長い間引っ張ってきた、大神さんのエピソードが遂に封切りです。ガキの万引きを庇って試合停止処分になるのか、と軽い気持ちで読んでたら、なんと想像を絶する重さでした。善人が誰かを庇って死ぬと、ひどく虚無感を受けます。ミスフルの回想編って、浮かばれない過去が多いよ。

御柳が落ちぶれるのも、「自分の所為で」と悔いる気持ちがあるだろうし、無理はないよ。犬飼は大神の意に従い、『こっちの世界に引き戻す』事を実行する。なのに三人の仲が拗れたままなのは、引き戻しに失敗したからなのでしょう。その訳は、次週もう一ネタ用意されているハズ。まさか犬飼が口べただったからなんてこと、ないですよね…。

明神の魂を食ったハセ。なるほどハセが案内屋の技を使った理由も、明神の魂が因果する訳か。ハセが漏らしていた数々の伏線が、回想編で丁寧に消化されていく構成は見事。師匠の死際を引き気味のカメラワークで演出して、しんみりとした静観を際立てています。本音を上手く伝えきれぬまま恩師に先逝かれた冬悟の思いを汲むと、ただただ切ないです。

岩代先生はやはり、人情モノ中心に物語を描かせると作品のキレが変わります。バトルを極力省き、人間ドラマを中心に描いた回想編は、心に訴えかける感動がありました。次週以降ハセとのバトルは避けられないけど、もしも新シリーズの余地があるなら、今度は姫乃を絡めた人間ドラマで一発逆転を計って頂きたい。

* 19(17) ナイスガイ転校生よしお(第二回富樫杯 エントリーNo.4)
『富樫杯』の名に恥じぬ超クオリティの代行が来ました。これでこそ、冨樫先生が三週分連続で休んだ甲斐があったというもの。冨樫先生はどこまで集英社の絞りカスを見せてくれるのか。心の奥底ではワクワクさせられる昨今です!

レーダーチャートの評価基準はこちら(過去の評価一覧も)。
ナイスガイ転校生よしお(第二回富樫杯 エントリーNo.4)

キャラ(4)
 読んでみるとクスリとできる箇所が度々ありました。何が面白いか原因を紐解くと、それは「キャラの個性付け」が明確な点。きちんと役割分担できているので、読者の想定外な出来事が起こりません。安心してネタの読み込みに専念できるから、要所で笑いに引き込まれました。ただ、その他に光るセンスは見あたらず…。さ、さすが富樫杯です…。

* ピューと吹く! ジャガー

  • 全体的にまったりした空気でした。終始客が居ないのでドキドキ感が無くて、展開が単調だった。
  • 若菜さんとさやか嬢が同時に登場した回って、今回が初めてじゃないかな?
  • ジャガーさんの”ムカツク唇”は今話も発動。うすた先生、この唇好きだなあ。
  • 大根下ろしの顔射はキッツイなあ。一部のお姉さんへのファンサービスなんでしょうか…。
  • ラスコマ、さやか嬢だけ愛想笑いを浮かべてる辺り、うすた先生も萌えテクが細かいな!

作者コメント

  • 尾田先生
     尾田先生の仕事場も、整理が行き届いたデスクってイメージがあるんですが…。あと、森田先生の仕事場がキレイだったのは、TV用に整理したのかもしれないよ!
  • 空知先生
     売れそうにないと豪語する、次の表紙は一体誰か? お能登さんで売れた(?)んだし、もう誰が来ても大丈夫だと思う。
  • 大亜門先生
     「テコ入れ」とか「終わる前」とか言う割には、全く打ち切りの空気を感じません。むしろD.Graymanの穴で、タカヤとポルタが生き残る気配すら感じるというのに。
  • 許斐先生
     テニス未経験でも根性と熱意があればテニプリは描けるというわけですか。さすがは許斐先生らしいお言葉です。
  • 松井先生
     鍋の材料に続いて、鍋のレシピまでファンから収拾! 漫画を連載するだけで食料が自給自足できてますよ…。

ボーボボこち亀ジャガーさんのギャグ漫画層が個人的に不発でした。かなりの消化不良です…。

「週刊・はてな魔法律ジャーナル」始めました。ムヒョロジの毎週を、はてな視点で楽しむ企画です。ムヒョロジが好きな方、ぜひ一読して下さいませ。