1049. 紐パン解きの美学

先日のリファより。

ちょっと待て。「紐パン」とか「解く」とかはこの際百歩譲って、その全角空白で表現された絶妙な間は何だ。

この夏休みにできた彼女と三回目のデートで、三回目ともなると彼女もそろそろ覚悟を固めてて、夏休みの開放感も合わさり大胆な気持ちになって、アニマルプリントで生地の紐パンでデートに望むんですね? 君は「三度目なんだからもう良いだろう」とちょっと強引に身体をすり寄せると、彼女は前回のデートの時ように嫌がったりせず、むしろ彼女の方も「はぁ…はう…っ」と吐息が甘くなってるんですね?

紆余曲折あって君はついに彼女の下着へ手を掛けると、なんと予想だにしなかった紐パンで、まさか君の彼女がこんな大胆に大切な身体を開け渡してくれるとは思ってなくて、いささか拍子抜けしながらも今君の胸は強大な期待と微少の罪悪感が混ざり合ったドキドキの鼓動でめいっぱいに高鳴り、一つ息を呑み覚悟を決めると、今朝デートの前に彼女が複雑な思いで結ったはずのそのちょうちょ結びの可愛らしい紐を、ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりと、彼女の理性ごと優しく手解いてしまうじれったくもいじらしい間を表現したのですか?

そんな可憐でしおらしい間はここにはない! ぐーぐる星へ帰れッ!