1013. 時間の単位は6の倍数

週に一度の科学ネタですよ。突然ですが時間の話。

  • 1年は12ヶ月
  • 1ヶ月は概ね30日
    • この場合、1年は 12ヶ月 × 30日 = 360日
  • 1日は24時間
  • 1時間は60分
  • 1分は60秒

現代の時間概念は「定時法」によって上のように区切られる。ここに共通項「時間の単位は6で割り切れる」の特徴が見られる。ご存じの方も居ると思いますが、「どうして時間は6の倍数?」という疑問を科学するのが今回の話題。

定時法のルーツを辿ると、「地球の公転周期が約360日で一周する」発見から、以後「時間は60進法」が定着したとされる。つまり1分を60間隔に区切り、1時間を60分に区切った。ここで「なぜ60? 別に60じゃなくてもいいやん?」と素朴な疑問に到達する人多数、ブーイングの嵐ですよ。

1分が100秒になるよう、1秒間隔を短く調整して1分を100個分に区切ることは容易だった。10進数メインの人間社会で、敢えて時間を60進数で区切った意味とは? 以下次回へ続く... とか書いたらブーイングの嵐ですよ。


キーは公約数
上記した素朴な疑問は以下で一目瞭然となる。※コメントご指摘により一部修正しました。

  • 100
    • 約数は 1 2 4 5 10 20 25 50 100
    • 割り切れる数は9個
  • 60
    • 約数は 1 2 3 4 5 6 10 12 15 20 30 60
    • 割り切れる数は12個

100と60では、数は60が小さいにもかかわらず、割り切れる数の個数で上回る。時間にとって重要なのは「10進数の分かりやすさ」ではなく「割り切る数が多い」こと。

人間は「同じ習慣をサイクルする」ことの積み重ねで生活する。サイクル習慣をもつ人間には、時間を定数で細かく区切れる方が、何かと都合が良い。例えば1日が24時間だから食事は朝昼晩の3回(8時間に一度)で安定するし、人間の「レム睡眠とノンレム睡眠は」だって3時間で1サイクルする。1年を3学期に区切るのも、四季を90日で区切るのも、ジャンプが240円に値上がりするのも全部6進数のおかげです許せんぞ集英社ァァ!

すごいよ定時法を編み出した時間作成委員会の人達(仮称)すごいよ。ビバ6進数。男と女が簡単に割り切れないのは性別が6種類じゃない所為だ!*1

*1:6種類だと余計割り切れないです先生!