965. 週刊少年ジャンプ - 32号
- 表紙
- 表紙は連載六周年、テニスの王子様。テニスが表紙を飾ると、なぜかいつも「前にも見たことがあるような…」という印象を持つ。確かにスタイリッシュだけど、新鮮味が足りないというか。
- テニスの王子様 人気投票
- トップ5に田仁志様のお姿が見あたらないのですが…? 「学校人気投票」の票数が異常事態。1位4.5万、2位約3万、3位約2万…トータルすると10万票を超えるが、これは何の冗談か。
- 新連載 みえるひと
- 去年の読み切り中でも1・2を争う完成度の高さだった「みえるひと」が待望の連載化。読者と登場人物の視点のズレでミスリードを誘った演出が秀逸でした。ポップなオカルト漫画はムヒョロジが先行していますが、こちらはひと味違う展開を見せて欲しいですね。
- 新連載 大臓もて王サーガ
- 今年中の連載復帰が噂されていた大亜門先生がこの夏帰ってきます。昨年の読み切り『伝説のヒロイヤルシティ』のキャラをひっさげてタイトル改名。ヒロイヤルシティの方が覚えやすいのに、またどうして。タイトルに漢字・ひらがな・カタカナが入り乱れに文字にし難い。略称は「もてサーガ」で決まり? 次週・次々週の新連載は両雄に期待大。
健闘枠: ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 DEATH NOTE いちご100%記念すべき六周年の試合内容は心を閉ざしたヒキコモリvs心が読めるカウンセラー。圧倒的にテニスから逸脱した内容はさすが六年の貫禄に圧巻。「想像を絶する」のレヴェルが違うぜ。「F・A・F」「S・S・A・S」など、アルファベット略称書式の技名解説がいかにもャンプ的。忍足が千の技を持つ天才なら、許斐先生は千の技を描く天才ですよ。
特集枠: ユート
後半から流血量が尋常じゃない。前回の木手部長といい、許斐先生はバトルを描きたくて筆が疼いてるのでは?
無数の手が迫る場面、サクラを求める指のかたちがエロい。ロープ付きクナイでサクラの両手足を拘束する場面も、乳ごと巻き込んだりわざわざ腿を残したりと、縛り上げ方がエロい。サソリさんは涼しい顔してかなりのやり手と見た。前回に続いてサクラの避け方が再び艶めかしい。今までのサクラは、単に経験の未熟さから己の魅力をコントロールできなかったのか。チヨさんは人形遊びの熟練者ですから、その道の百戦錬磨なのかも。サクラの身体をセクシーに操作できるのはチヨさんだけ!
雨竜のツンツン具合を二倍濃縮した竜弦は、まさに雨竜の父親だ。雨竜も最初はこれ位ツンツンしてたけど、BLEACHの作風に飲まれて丸まったんだよ。許してあげて竜弦パパ。ツンツンメガネキャラにとって、他者を小馬鹿にする時メガネに二本指を添える仕草はグローバルスタンダードなのか。一護の父・一心の御守り伏線も消化。彼も死神となると、妻・真咲とグランドフィッシャーの因縁に深く関わりがありそう。一護と雨竜は両者父に鍛え直されるのか。新章に入り早速のパワーアップフラグ到来。
ああ、名前がムサシだから武士なのか。扉絵で今更気づいたよ。キックオフにおけるキックの重要性が丁寧に解説されたので、キック後の泥門の動きが掴みやすくなりました。キックオフでムサシの大砲が炸裂し、ボールが空高く跳ね上がる迫力は見事。セナvs陸のラン対決も着々と進展。「三人だけの大切な仲間」に触発され、十文字が己と重ねる演出も、このシンクロ具合はマジ痺れます。教科書通りの策か、研ぎ澄ました己のスタイルか。アイシールドは毎度面白いテーマに挑みますね。これぞスポーツの醍醐味。
- [2P2c] ムヒョロジのポップホラーなカラーがボーボボに奪われる!
- [2P4c] やっぱりソフトンさんは今後も四段巻きなのか。顔のバランスが悪いような。
- [5P6c] なんて紳士的な星だ。
- [7P3c] ここで風太登場とは。くぅ、悔しいけど「ヒョコ」の擬音が愛くるしい…。
- [9P1c] ソフトンさんがもう無理っぽい。ツノしか見えてないやん!
- [12P5c] ボーボボに「家政婦は見た」レベルの風格漂います。
- [2P4c] 「女達も 賞味期限を気にしすぎ」それは神楽が若いから言えるのであって…。
- [5P1c] 銀さんが動揺しすぎて、ついに鼻血がッ!
- [7P6c] 「シルバー」が銀さんの名を継承してるっぽい。
- [8P2c] 銀楽の楽は神楽の楽じゃないのかと問い詰めたい!
- [8P4c] カメハメ波と母乳を同じレベルで表現する空知先生の感性に感服。
- [9P5c] イヤイヤいいながら全員が赤ちゃんにメロメロ。ありがちすぎて笑った。今週のMVP!
- [13P3c] 忍者コスで顔射を疑似とは下ネタ過ぎる!
煉の設定が言及されたことで
- 魔法律の仕組み
- 六氷が天才といわれる理由
- 「闇の力」の謎
が明かされた。RPGゲームでいう「MP」が高いから、通常複数人で契約する上級魔法律を一人で執行できたのか。すなわち地獄の使者に与える「煉」の量が足りれば、一人でも「上級魔法律」の執行は可能と。
「円様」
「円」の名前が唐突に出てきても、ついていけた読者は少なそうで心配。作中であだ名を常用化した弊害が、ここ二週間で表面化してる気が。
六氷や円がMLSの学生だった当時、理緒は二人の先生だった。今や教え子に「円様」と服従するのも妙な話です。様付けって事は、対等関係ではなく主従関係って事。「円に弱みを握られて闇に染まった」と推測したいところだけど、「様付けで慕ってる」と考えればその可能性は薄い。
ただし、禁魔法律を使うと自我が消える今井さんの説明を真に受ければ、今話の理緒は自我を失った悪霊と言える。悪霊なら円を様付けするのも自然かも。円はどうやら禁魔法律の使い手の中でも特別な存在っぽく描かれてるし。
反逆者の印
これって誰が刻んでるんだろ。地獄の使者? 反逆者のお手製? うわ、そりゃちょっと律儀すぎ…。
師弟
優に「闇の中の虹」と語った経緯から見ても、理緒は能動的に優を巻き込むつもりはなさそう。「邪魔するなら アナタも殺すわ」という言動からも、邪魔しないなら殺さないと読める。すると理緒は弟子の優を闇に染めて、協力者にする狙いすらありそうですね。
洋一登場
ここしかないタイミングで格好良く登場する洋一。ワンピースでいうサンジポジション(いつも美味しいポジション取り)だなオマエは! 先週せっかく六氷と優が良い雰囲気を築いてたのに、今週洋一が優を背負ったことで夏の大三角関係が形成されました。くそっ、全く女の子らしい一面見せてないのに、いつの間にか優がモテモテじゃねえか!
全伏線回収
WJ29号に挙げた「未回収伏線」は、今話までで全て回収されました。
WJ29号に挙げた未回収伏線
さあこれで、魔監獄編も気兼ねなくクライマックスを迎えられますよ。
まなみは深刻な相談を涙して語るのに、登場時点や風呂上がり時点じゃそんな素振りをちっとも見せない。まなみの感情が支離滅裂すぎて感情移入できない。これは、萌え漫画の性質を優先して女キャラの魅力描写に走った余り、物語の整合性が不安定になったと考えられる。残念ながら坂本先生は漫画家の未熟さが目に余るので、この連載実習を通して勉強して頂きたい。
今週のニア久々登場のニアは、自作ダーツでプラモ破壊に明け暮れてました。ええー…。メロvs月に動向あるまで静観を決め込みました。ある意味一番気楽で美味しい傍観者ポジションです。
- 海砂ノート→月がコルセットを身につけノートを隠す
- 月ノート→所有権を破棄
- メロの周囲人物を全て11月10日23:59に始末する
- ノートを松田さんに渡すことで、「松田=二代目L=キラ」の濡れ衣を着せる
- 死神の目をもつメロ達からは、そう錯覚してしまう
顔を見れば名前がわかるノート
つまりリューくんは、ノート所有者と強引に目の契約を済ませる手はずなんですね。
月の姑息な言動
「キラは一体何冊ノートを持っているんだ」などと嘯き周囲を錯乱させる手も休めない。
13日の偽ルール
どうやら夜神父が新所有者。13日ルールを信じたままでいる夜神父。これに対し月がどう動くか、極めてデリケートな問題。
仮に13日ルールの嘘を突き通す線で行く場合、海砂のノートを使って夜神父の死を操作することになる。最大のネックは、メロが「13日の偽ルール」を既知していること。例え偽ルールに従い夜神父を殺害しても、後の展開でメロがL捜査本部に「13日ルールは偽物」と通達すれば、夜神父の死は不審なものとなる。月はメロ側に死神が憑いてる事態から偽ルールは既にバレていると想定済みだろうから、夜神父を13日で殺害する選択を揮えるかは非常に微妙なライン。
おまけ
お題は「オタクの夏」で。オタク達の夏は、まだ始まったばかりだ!
んなノートにいったい何の意味があるんだ…。カップ数だけで衣装仕込むなんて無茶な冒険しますね。
あまりにまっすぐ、ストレートな主人公像はこの上なく好感。武装錬金のカズキくらい、少年漫画的主役なんですよね、倫太郎って。しかし、繭に纏わる悲劇を先週あれだけ言及したのに、今週繭を泣き落とすまでにわざわざ11ページも割く必要性は薄い…。じっくり丁寧を超えて蛇足気味? って、それはオレのジャンプ感想のことだ。
「五割り増しくらいの力で戦えそうだ!!」熱くそして爽やかなこのセリフ、まさにカズキ再来じゃないですか! しかし倫太郎の力はまだまだ底知れないのに、それを五割り増しにされても余計しっくり来ないッス!
アレンがスーマンのイノセンスの核らしきものを破壊する描写は、四度読み返してようやく読解できた。これ、一発で読み取ることができる人いるのかな…? 己の読解力の無さを呪うべきか。
「10秒以内に分かりやすく説明してくれないと…」と脅され、10秒以内に説明しようとスペシャルポジティブに行動する弥子。段々とネウロの責め方に対応することができてますね。この順応性の高さは弥子の長所といえそう。黒服の四コマ漫画が微笑ましい、こういう小ネタ仕込みは松井先生のお家芸。てっきりサイは魔人と思って読んでたけど、今週の話を読んでると彼もれっきとした人間? でも、『赤い箱』の重量が被害者体重と一致するなんて、人間業じゃない。そんなこと言ったら、コンソメスープの人も十分人間じゃなかったけどさ。
いともたやすく連載終了カウントダウン。 死臭漂うカインです。なにがそんなにダメだったのかと問われれば、能力を活用したバトル描写が中途半端。コレに尽きる。カインの磁石能力って知能戦にうってつけぽいのに、一〜二話以降、いまいち活躍不振が続いたし。「カインの能力かっこいい!」って思わされるシーンが無かったよねえ…。
”兎・猪・猿三国同盟”が、なぜ「国」なのか理解に苦しむのだけど、きっとノリなんでしょう。犬飼が無視されてるとか言ってるけど、今週のキミは十分見せ場ありましたから! キミがそんなボヤき方すると、5・6・7番バッターの先輩方が可哀想ですから!
見た目のフィーリングからして、狼ぽいのがウェルフィン、バルタン星人っぽいのがプロヴータかな。冒頭の卵っぽいのが肉団子と判明してから背筋にぞぞぞっと寒気が走りました。ゴンとルキアの行動で、人民の選別と食糧化はかなり滞っている様子。
4次元マンション
独自の「マンション」を形成していることから具象化系? 直接戦闘向きとは言えまいが、自分だけの絶対安全領域に逃げ込む・誘い込む事が可能ってのは今後の展開で重宝しそう。マンションなのに家具が一切無い質素さが、ノブの性格を表してますね。この四次元マンションが女性の能力だったなら、おそらく内装にもこだわっちゃうよ。
マスターキーがあれば、出口を意図する先に繋げられる。つまり、既に登録された出口なら自在に移動可能。ルーラですよこれ。例えば「NGLの王の間まで潜入→王の間にドア形成→四次元マンションから安全な場所へ帰還」すれば、いつでも王と直接バトル可能。王の間とは行かずとも、それに近い場所をドアに記録すれば、会長を王の元まで安全に護送することが可能になります。
監視
監視キャラのミャンマがノブを見失い、一転してノブから監視される立場へ。ノブはこのままミャンマを自分のマンションに連れ込んでプロレスごっこですね。哀れミャンマ。あと「マンション」ってセレブなエロスだな、響きが。
モラウvsヂートゥ
「根比べ」「途中で諦めてオレの側から離れたら」などと思考するモラウさん。実はちっとも寝るつもりなし。他人に構ってもらいたい性格と評されたジートゥがちょっと可愛いかったりする。「オレの勝ちだ…!!」と二度も韻を踏むのはくどく、逆にモラウさんの勝利が揺らぐ印象さえあり。
おまけ
前回から更に情報追加して、軍儀盤ver1.2。
やはり駒数がいまいちあやふや。(兵9、侍1、馬2)(兵9、侍2、馬1)(兵8、侍2、馬2)のいずれかが固い配当。
未完成の小説
中学の数学ノートに書いた小説の結末。主人公の勇者は「趣味の合う幼馴染み」か「一国の姫」を選ぶか、一方を選ぶ結末になる内容だったと思う。当時の東城は結末を書かなかったんだよね。今回、あの小説を今の東城がどう結末付けたのか、結構興味あり。初期のいちごは好きでしたから。
結末を巡って
予想でしかないけど、当時東城が思い描いた通り、勇者は「一国の姫」を選んだ結末にしたのでしょう。この方が、今の東城と立場がシンクロします。だいたい、現実で失恋したからって、せめて小説じゃ「趣味の合う幼馴染み」を選んだ…という小説を真中に送りつけたら、東城は確実に妄想ストーカーですよ。
真中の動揺
当時真中はその小説の結末に、「俺が勇者なら幼馴染みを選ぶ」的なことを言ってた気がします(ヤバい、ソース欲しい…)。対して東城は「一国の姫」を選ぶ筋書きをうっすら思い描いてて、真中の指摘で気持ちが揺らいだわけです(多分そんな話だったハズ…)。そして時は流れて、今回東城から送られてきた小説の内容は、「一国の姫」を選んだ結末だった。
ここで真中は、当時中学生の頃、自分が「幼馴染みを選ぶ」と発言したことを思い出す(なんだか話を美化しすぎてる気が…)。ハッと我に返るのさ。「俺が本来選ぶべきは、趣味が合って夢を共有できる東城じゃないか!」と!(こんなノーパンチラいちご100%を読んでみたいよ)
こうして真中は西野を振る決意に至ったのかなぁと、勝手に妄想しました。
西野にあまりにもひどい仕打ち
センターくんの表情の暗さが痛い。分かりながらも現実を受け入れず健気に振る舞う西野が、センターくんに輪を掛けて痛い。デート中にそんな顔するなんて、キミはどれだけ西野を傷付けるつもりだ。そんなならデートなんてせず、会った直後にすぐ伝えればいいだろうよ! クライマックスの盛り上がり場面でも、やっぱりセンターくんは世の叩かれキャラなのでした。
残されるは非処女の西野。ゴッド・河下の筆はあまりに残酷なり。河下先生が意図的に「これ以上ないヘタレ男」を描いてるとしか思えない。
その後の筋書きを読めば読むほど、今話の続きをじっくり読みたかったなぁと残念な気持ちでいっぱいになります。
- ショートの靴でロングの大会(日光霧降スケートセンター杯)に出場する雄斗(達?)
- 日光霧降スケートセンター杯は実在します
- 日光霧降大会でみごと入賞(優勝?)し、その賞金でスラップのシューズをゲット
- 雄斗がスラップで北海道のロング大会に参戦
- 「北海道のメンツにかけて」とかいってる超ツンツンした堅物のオジサンが、最後は雄斗と高月の名勝負に感心して『東京者』と馬鹿にした己を恥じ、ついには雄斗を応援する(デレデレ!)
- 雄斗と高月、またも決着付かず
- 長野に山村留学、新たなるライバル達
「おまえ オレを…1人にする気か!?」発言で雄斗様×雄斗父CPが社会現象を巻き起こす- 長野にある二つの顔、ロングとショート。その地でユートはLS両刀選手を目指すのか?
- 吾川と雄斗は野良仕事を手伝って山村留学の資金を工面
- 待望のロングトラックを目にして、吾川と雄斗がついに激突か!?
うわーー! どの展開も美味しすぎるよォォ! なにこの燃え展開の連続!? よ、読みたかったぁ〜…悔しい。JC3巻の加筆は絶対に読むぞ。
- [1P]ジャガーさんが梅雨ネタ使うと普段にも増して鬱展開に
- [2P4c] 白と黒に執着しすぎ! 海の妄想で「白い布」ってなんだよ!
- [2P5c] その展開で「怪しい肉屋」て、人肉以外に思い浮かばない...
- [2P6c] 「借りてない借金…」鬱過ぎるワンフレーズ。
- [3P3c] ああっっ! 高菜さんの水着姿が遠すぎる……っ!
- [4P6c] そう言うぴよ彦もジャガーさんのペースに飲まれすぎだ。
- [6P7c] 「※ブタフナムシの略」なんてどうでもいい小ネタ挟みすぎ。
- [6P9c] ハマーの思考パターンをメインに妄想してるところから既に暗いよ…。
- 許斐先生
また許斐先生が無邪気なことやってますよ。 - 空知先生
肉親と下ネタの話題になるのって、何とも言えない嫌悪感を感じますよね…。 - 河下先生
自家製心霊写真状態! 音ながら顔を描けるなんて羨ましいスキルだ。 - 河野先生
最後はほった先生のコメントを聞きたかった。ずいぶんシナリオを練り上げてたろうに...。
久々の正感想一日仕上げ。こんなしんどいこと、もう二度としたくない! って毎週こういうことを言ってる気がするよオレ。