892. 第21回 - いざ出陣
鎌倉でのんびりできる展開も、今週でいよいよ最後ですね。
都に上る
- 京の都に行く
- 京に攻め上り政治の実権を握る
- 都には後白河法皇(平幹二朗)の存在や延暦寺など大寺院もある。天下を取るには、都に上ってからも根回しが必要だった。
- 天下の覇権を賭けて都をめぐり、平家、木曽義仲(小澤征悦)、頼朝(中井貴一)の三つ巴となった。
- 義経(滝沢秀明)とその家来らが政子(財前直見)様に呼ばれ、大姫(野口真緒)と義高(富岡涼)らと面会。
- 弁慶(松平健)は力持ち。伊勢三郎(南原清隆)はカニ。駿河次郎(うじきつよし)は船乗り。カニって役職ですらないし。
- 小悪党な雰囲気たっぷり平塚(伊東達広)さん、酒の席で大暴言。義経に苦言をぶつけ、義高を人質呼ばわり。後日、平塚さんの横暴を巡って頼朝らが会談。
- 義経平塚さんの斬首を目撃して険しい表情の義経。「義経くんったら、あんなに非道いこと言われたのに、それでも平塚さんに同情する器量があって、なんて優しい人なの…!」とでも主張したげなカメラワークでした。
- 北条父娘の語らい。平塚さんの斬首は、政子様の差し金だったことを臭わせます。
- 父は政子の謀略に感付き、我を忘れて盃から酒をこぼしてました。
- 今週も政子様はお怒りですーッ!
- 頼朝が義経を呼びつけ酒盛り。25歳ともなれば、飲みっぷりも見事になりました。
- 義経は平塚さんの処分がいくら何でもあんまりだと意見した。
- 政子様はいたって鬼の意見。
- 頼朝は主従のけじめとか格好いいことを言いつつも、基本的に政子様のいいなり。だって恐妻家族ですもの。
- 頼朝は、これまでの武士集団とは別の形を作りたかった
- 新しい形とは「理の中でのみ結束する」武士集団。
- 源氏の組織作りに情は必要だが第一ではない。
- 要は、新選組みたいなトップ統括の組織を作りたいんですね。
- 新しい組織作りに必要なのは、頼朝の「理」か、義経の「情」か。
- 頼朝の言い分:鎌倉に集った武士達は、胸中に様々な思惑を馳せている。彼らは頼朝の主張する「理」で束縛してこそ統率できるんだ!
- 義経の言い分:平家の「情」組織にも良点はあったと反論。情の組織には家族のような暖かさがあったよ!
- 政子様のズバリ言うわよ:その清盛も情におぼれては説得力がないのよ。
- 幼き頼朝を殺さず島に流し、結果今の世に源氏が息吹いたのも、清盛が「情のしがらみに負けた」からではないか、と頼朝さんが締めました。
- 頼朝の目指す「新しい国」と、清盛が語った「新しい国」の相違の大きさに、義経は当惑した。
- 義高を鎌倉の人質にされた義仲だったが、頼朝に弱みを見せるのが嫌で、意地でも都上りを目指す。
- 一方の平家、義仲の侵行を阻止すべく軍を動かす。
- 総大将を誰にするかで大揉め。できる子・知盛(阿部寛)は冷静な判断から、だだっ子兄貴の・宗盛(鶴見辰吾)を総大将に推した。
- これまでにない狼狽っぷりで総大将を拒絶した宗盛。さすが坊ちゃんの言い分は違います。結局、維盛(賀集利樹)に汚名返上の機会として、10万の兵を与えた。
- 義経は伝統の竹とんぼ作りを義高に教えていました。ちょっと涙ぐましいシーン。
- 義仲vs維盛は義仲の夜襲で平家勢を一網打尽に。義仲は中国の古事に習い、たいまつを付けた牛を動かして平家を混乱に落とし入れた。維盛は大敗に終わる。
- 都を目前に控えた義仲は、事がうまく運びすぎることを不審に思った。
- 慎重すぎる義仲に巴は激しく反発。最近の彼女の行動原理は、何事も義高ありきになっているところが危ういですね。
- 都入り後も孤立化せぬようにと、行家(大杉漣)は延暦寺を味方に付けよと進言。ここぞとばかりに良案を講じる行家も、さすがに後がないからか必死のようで。
- 頼朝らは、なんとか義仲の動向を阻止しようと案を練った。
- 都の法皇に貢ぎ物を送ることを口実にして、貢ぎ物を大軍で守ながら都入りすると決めた。
- 藤原のスパイ疑惑がある義経は、この事態で鎌倉にいる事を危険視された。そこで斥候役を義経に任命する政子様。様々な注文を付けて、義経を体よく鎌倉から追い出した。
- 頼朝の命に許しなく、勝手に都入りしてはいけない
- 義仲に援軍してはいけない
- いずれ大軍を率いる義盛に加勢せよ
- 遂に出陣が決まり家来達は皆、異常なまでに喜んだ。
- 弁慶は千鳥と親父さんに別れの挨拶。千鳥は「待ってる」と強い気持ちをぶつけた。
- 義仲に会ったときは「義高は息災だとお伝え下さい」と告げるよう、義高からのお願いされた。イベントフラグ一つゲットですね。
- 出陣の朝。義経は頼朝から「義仲に情は掛けるな」と釘を打たれた。
次週は平家都落ち!? 時代はすっかり流れましたねえ…。