801. 週刊少年ジャンプ - 15号

3/14 21:30 あちこち追記。特に重要じゃないことばかり。(追記文はこの色で書いてます)

休載と読み切り(三本は最多)の多さには、呆れや怒りを軽く通り越して心配になるほど。毎週二漫画ずつ休ませるサイクルを作ってやりくりしても、都合休載が出たら目も当てられない。更にデスノート休止中で計4本の休載数。今週のWJすげえ。4本休んでも成り立つんだ週刊誌って。

表紙
 ボボボーボ・ボーボボ。連載四周年記念の表紙。ボーボボのアフロが桜になって色鮮やかです。でも咲くのは鼻毛なんだ。表紙でビュティがツッコミ入れたのって初めての事じゃないですか? 表紙だからか表情はギャグ崩れしません。さすが女の子。
DEATH NOTE ポスター
 Lの喪顔を背景にして、優美に両手を広げる月。更に月がメロM&ニアNと背を向き合う構図は、互いの対立と抗争を予感させます。MNは両者銀髪で格好も似ていることから、やはり双子説が有力でしょうか。
劇場版小説化(P454)
 3月14日月曜日。この日、出版界に衝撃が走った。テニスの王子様 二人のサムライ The First Gameがなんと小説化。あの大スペクタクル映像が、どのように文章表現されるのか!? 全米が泣いた劇場版テニスの王子様、この春文学の歴史を変える! 必見の内容です。

健闘枠: ONE PIECE ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 斬
特集枠: 魔人探偵脳噛ネウロ

扉絵でカラーの宿敵達をお披露目。すごく時間かかってそう。最も影の薄いマルハーゲ四天王・プルプーの姿も!

  • [6P1c] バーババとビービビはこの想像図で登場だろうなぁ…と思ってたら今週いきなり登場。ビービビ違うけど。
  • [8P5c] ソフトンとビュティの兄妹設定は、未だ公式発表されてないですよね。なのに「お前にはビュティを何度も救ってもらったしな」ってセリフは意味深。
  • [9P4c] 「契るか?」なまじカッコイイ響きだけに憧れるセリフ回し。
  • [10P3c] ビュティが心配するのはソフトンさんのみ。さすが兄妹。勝手に兄妹と思い込んでるだけ?
  • [11P2c] ぬめり。
  • [14P6c] 澤井先生がヘソ出しファッションですよ!(あ、田ボちゃんもヘソ出しか…)
  • [17P4c] よかったねへっくん。今回は戦闘員としてカウントされて。
  • [17P3c] 先週の引きが伏線に!? あああーあ・ありえねえ…。
  • [17P5c] ピグムックだけ震え上がってる。すごく可笑しい。

第一部ではいまいち不遇な扱いだったカンクロウの成長が嬉しい。(中略)カンクロウの成長vs暁の凶悪強大さ、我愛羅戦に引き続き楽しみです。

うぉーーーーい!!(ピヨ彦の顔で) 略しちゃったよ! カンクロウさんだけ、また略されちゃったよ!

今週は各場面がコントに見えて、真剣に読めなかったです。扉絵で格好いいカンクロウページめくると負けてます。出オチですやん! テマリの湯呑みがピシィ。いや! いやいやいやっ! それ湯呑みですよね!? ひび割れすぎですよソレ、どう見ても! 「あの術は使うなよ…」今時こんな前フリを使うのは新人芸人のリアクション芸くらいですよ。ナルトのリアクション芸に期待。

結局、暁の強さだけが浮き彫りになりました。カンクロウが暁の証拠を握ったのは機転が良いですね。ナルト達はテマリと合流、砂の里まで共に行動かな?

本作に登場する選手達は皆、肉体や才能に恵まれながら、更に努力し培った末、固有の能力を身につけます。しかし今までのセナは「足が速い」設定だけが先走りし、作中違和感を残していました。セナの走力に原理や理屈を与え、説得力を持たせたのは好印象です。理由付け遅すぎな気もしますけど…。

泥門が次に当たる西部は、より最強に近づきました。春には王城を下したチームですから、泥門が西部に勝つ=今の泥門は春の王城より強いというトンデモパワーバランスが成立します。…勝てるのこれ? ラスト、ヒル魔が雪さんとまも姉に吹き込んだ内容は何でしょう? そろそろムサシを仲間にしないと、タイミングを見失う気がしますが、さて。

小学生回想。陸がヒ■イヤルシティのあの人なら、「ランドセルの縛り方がなってない!」と菱縛りに換えてくれたのに。セナの菱縛りは腐女子必見のショータイム。

4(1) ONE PIECE
扉絵の麦わら一味特集、最後はなんとメリー号で締めくくり。「メリー号」も仲間の一員ってことをさりげなく示唆。この扉絵を眺めてると、感動がじんわりと広がってきます。後に気付いたのですが、このメリー号は無傷ですね。無傷でグランドラインを渡るメリー号は本編に登場しないので、この扉絵は貴重。そんな事に気付き、一段と切なくなります。

カティ・フラム死亡
カティ・フラムは海列車に引かれて死亡。その噂がW7に広がり、ココロさんは今のような酔いどれに。アイスバーグはトムさんの意思と成果を継いで、W7の立て直しに尽力する。W7の大事件となったこの一件からして、現W7の町人は皆「カティ・フラム=フランキー」であることを知ってそうな気がするんだけど…。”知ってるけど敢えて口にしない”設定じゃないと安易にCP9へ情報が伝わったから、この説は無いか。

フランキーのサイボーグ化
フランキーは自分で己の身体を改造しました。何十ものバトルフランキーを生み出したその腕で、自らの肉体を武器化したのですね。って、んなとんでもないこと出来る訳ねえよ! 予想は完全に外れましたが、こういうのは”外れるから嬉しい”んですよね。予想が何もかも当たったら意外性が乏しく、つまらないですもの。

四年後
カティ・フラム死亡から四年後。ガレーラカンパニーには既に美人秘書・カリファの姿あり。CP9が潜入していて、当然パウリーなどもドッグで働いてるんでしょう。ガレーラカンパニーにフランキーが尋ねてくる出来事は、カリファがガレーラカンパニー襲撃中に言ってた件ですね。

プルトン設計図
感情論を殺し事務的に「設計図」を渡すアイスバーグ。物事を冷静に考えず感情一直線で発言するフランキー。この対比を見ても、二人の主義が根本的に違っていることが見て取れます。なにかと喧嘩する理由も、この「主義の違い」にあるのかもしれませんね。

アイスバーグ男泣き
以前には「簡単に他人を信用しない」堅い人物として描かれたアイスバーグが、しかしフランキーを心から信用して設計図を託したのです。フランキーの作った”凶器”を責めて、トムさんが許してもおれは許さないと怒りをぶつけたその相手を、信用したのです。

「──それを渡したことで…答えにならねぇか?」
「……!! てめェ…」
「本当に……!! 生きててよかったなぁ………!!!」
ボロ… ボロ…

う わ あ あ あ あ ぁ 。

冷静に状況を見極め、事務的に機械的に事を進める、そのアイスバーグが感情論で男泣き。ここで泣け! 貪り泣いとけ! 声を押し殺してしゃくり泣け!!

上記したような理屈抜きに、尾田先生は友情描写がめちゃめちゃ上手い。この回想編ってたった7週(実質6話分)なんですよ。さらに、過去編のメインはトムさんを巡る一連の顛末を中心に描いてる。二人の友情関係に重きを置いたわけじゃない。なのに、この二人の、熱い熱い友情の説得力はなんだ! 何でこんなに泣けるんだ!

きっと「読者に空白の時間を妄想させる」演出が上手だったんだと思います。アイスバーグとフランキーが、時に喧嘩し、時に協力し合い、笑って過ごした空白の日々を、読者の想像力にゆだねたのです。実質7話以上のエピソードを、読者の胸に植え付けたのです。

CP9長官
CP9長官はスパンダム。先週の引きで予感はしたけど、スパンダム起用とは…。CP9メンバーは激強で、長官が最弱って一体。スパンダムとフランキーの因縁は燃えますが、スパンダム単体の強さを考えると、総合ではむしろ萎え展開じゃないかと心配です。

計画の軋み
フランキーとウソップの掛け合い&過去編に十週以上費やしたおかげでチョッパーが復活しました。漫画って、時間の経過感覚が分からなくなるから怖いよ。ゾロの刀は伏線か。今度こそ三刀流で戦えば、ゾロも本領発揮しそうです。麦わら一味は皆、満身創痍……って、サンジがいたよ。サンジをどう使って逆転に結びつけるのか? まだまだ楽しみな展開が続きます。

5(8) 銀魂
冒頭、格好良く特攻して一瞬で丸飲みされる銀さん。掴みのギャグは最高です! 丸飲みされた際の定春のしっぽがとんでもなくキュート。しかし、純粋に笑えたのはここまで。今週は全体としてシリアス展開だっただけに、素直に笑っていられませんでした。ギャグ数は決して減少してませんし、いつもながらの冴え渡った空知節マシンガンギャグの応酬でした。しかし深刻な展開が笑いを相殺し、人情路線が裏目に出ています。

パピーの腕が食い千切られて、マイナスやプラスのドライバー話に発展されても…。ギャグは一流だけどショックの方がよっぽどでかいよ! 神楽が血を流すとショックはでかいよ! WJキャラは死なない法則から、神楽が致命傷を受けても死なない安心感はありますが、心情的に笑ってられないお話でした。

銀魂らしからぬ長編は今回で5週目。次週で幕引きとなるのでしょうか? あ、銀さんは糖尿だから「甘い小便」なのね。

今週は笹川兄のターンと思いきや、蓋を開けたらほぼオールスター登場でした。笹川兄のネタが豊富なら一人で突っ走れたのに、彼のキャラって「極限」しかないし哀れだよ。後半は大人ランボの甘いマスクとか弱さで女性読者の母性本能をくすぐったり。大人イーピンの華麗な体術による絶対に下着を見せないふとももチラリズムで男性読者の欲求を煽ったり。あざとさが目立ちます。さすが逆いちご100%だ。

どんどんミステリからかけ離れます。どんどんギャグ漫画と化してます。推理パートよりギャグパートの方が冴えてます。ネウロ恐るべし。

ネウロの読み方
そまの記さんの「ネウロの読み方」的に傾向分析するなら、オレの読み方は断然「サスペンス」ないし、「スプラッタ」か「SM」の類です。一方「ミステリ」を楽しむ気持ちはほんの僅か。以前も書きましたが、ネウロからはボーボボと同じ空気を感じます。その空気ってイメージが何かを突き詰めると、松井先生の漫画の価値観は「演出>物語」ではないかと思うのです。

演出と物語の比重
今週なら、自動車解体、間違え探し、犯行の瞬間などは、どれも演出主体の内容です。ミステリとして物語部分に力を注ぐなら、上のような描写は無駄が多いでしょう。

一方、今週のセリフ回しや物語展開など、ネーム進行はかなりの強引さが伺えます。すなわち、あらすじだけを先に考えて、その筋書きに沿って登場人物が会話し、場面を移動し、展開を進めるだけの内容。とても推理漫画としての内容ではありません。

冴えすぎるギャグ
さすが、ギャグ漫画の巨匠・澤井先生の元で修行を積んだだけあり、ギャグの冴えは見事です。ギャグの性質だけで判断すると、ボーボボよりもネウロの方が好きなタイプかもしれません。ボーボボは完全に不条理ギャグですが、ネウロはギャグってより「コント」に近いんですよね。一つ小話があって、そこにオチ(ギャグ)が付くタイプ。

  • 自動車解体のコント →カップルがビックリする
  • たこ焼きのコント →弥子がタコに噛まれる
  • 笹塚刑事ゆすりのコント →弥子がネウロに弄られる
  • レストランのコント(コント?) →間違え探し、犯行の衝撃

最後のはちょっと違うけど、ネウロのギャグはコント型のように思えます。

間違え探し
「…!!」の吹き出し、ウェイターが盆に添える手(両手/片手)、最右テーブルのグラス有無、ネウロの左手(グーとパー)、最左テーブルのワイン(白/赤ワイン)、の五つかな?

沖縄ダブルスもう一人の選手がようやく判明。って、キモイ人でたー。先週一度も登場しなかったと思ったらアナタ様ですか。河村先輩は「全国ナンバー1のパワー選手」を目指すに超えねはならぬ厚い壁が立ちはだかります。奇しくも沖縄にそのナンバー1パワープレイヤーがいたのに。ミスキャストですよ監督。

9(2) BLEACH
扉絵見開きカラーに、おおっ! メガネクンこと雨竜が抜擢されました。今度はカラー席貰えて良かったね。本編は謎解き解答編。

藍染と市丸はいわばCP9と同じポジション。しかしそれ程の衝撃はありませんでした。スパイ潜伏ネタは前例が出たばかりで、話題に乗りそびれた感が実に惜しいです。市丸はいかにもな敵だった分、インパクトが薄れたのかも? 藍染は死を装っててショックも何も無いしなぁ…。

「憧れは理解から最も遠い感情だよ」オサレポエム出ました。稚拙ながら意訳しますと、理想を押しつけリアルを拒絶する憧れの感情は、理解の意思を殺してしまうんだよ、と久保先生は仰りたいようです。

日番谷くん、格好良く二ページ見開きで卍解するやいなや瞬殺。うぉーーーーい!!(ピヨ彦の顔で) まーた略しちゃったよ! 日番谷くんも雛森どうせ死んでないんで、まだまだ再起のチャンスあり。

10(6) ユート
童話のような扉絵に対し、本編はレースクライマックス。もう一つ駆け引きがあると思いきや、あっさり能力差で負けました。今までの流れから「雄斗が勝ち和也が負け再戦を約束した」と思わせておき、実は雄斗が負けたと勝負付けたのはネーム構成の上手さと称えたいです。何週も引いた割に地味な勝負でしたが、雄斗が初めてライバルを持ち、ライバルに負け、「闘争心」が芽生える過程は実に丁寧に描かれました。その闘争心と再戦の約束が、思い出のノーマル靴を卒業させるんですよね。総じて熱いです!

こちらで先行感想しました。コラ絵&パロネタ。

12(-) D.Gray-man
Lv2のアクマは自我が芽生えるそうで。おかげで初めてアクマ視点の心理描写が読めました。アクマの設定掘り下げも見られ、覚えるべき事も増えました。エリアーデの望みは「恋愛」とはちょっと違うようで。一緒になりたい願望を考えると「結婚」かな。

吸血鬼の話は[16P1c]のコマくらいごっちゃごちゃしてて分かりにくかったです。もっと情報を整理して順序よく構成を組んでくれたら、二人の悲愛に泣けたかもなぁ…。エリアーデクロウリーは殺したい欲求を抑えて愛し合っていた、なんて設定だけなら十分すぎるほど熱いのに。相当もったいないコトしてますよ。

電脳舞台裏さんのアクマ分析に感化されました。なるほどなぁ、アクマの元の魂のやりたいことが反映されてる可能性か。

ちょっと前にやったロボット話の続編かな。あの話に大亜門先生の「無敵鉄姫スピンちゃん」テイストを効かせまくった風。こち亀といえばその時々の流行を追う漫画といえます。つまり時代がようやく大亜門先生に追い付いたと言えるのではないでしょうか? 巨大ナースロボはまるでシャーマンキング

14(17) いちご100%
付き合い始めて間もない頃のカップルの発情期。通常の恋愛漫画ならこの時期のアツアツカップル描写は燃え展開のハズなんですが、いちごは万年発情期なので新鮮味も何もありません。西野がPCを弄ると、狙ったように告白シーンが再生。つかそのシーンはさっきみんなで何度も見てたシーンで、つまり真中は編集作業進めてないだろ? この後センターくんの鞄の中からは東城のブラが登場し(オヤジギャグ)、アツアツ発情期カップルが一転して修羅場と化します。そのまま西野に引っぱたかれてしまえ!

15(-) 斬(十二傑賞受賞作・読み切り)
高評価です。90点代を上げたい。と、高評価したのはごく少数派のようで、各感想サイトを見回すとほとんど酷評に近かったです。うーん、漫画読みの才能無いよオレ…。いいや、一度書いた自分の感想に、武士(おとこ)はドンと胸を張れ!(ドン!) という気持ちで、再度「斬」を推します。

画力と演出
画力は高いけど荒れたコマも多く、もう一成長欲しいです。描写のスマートさなら先週の「怪盗銃士」の方が高得点。しかし、演出の格好良さは光ります。カメラアングルを自在に操ってバトルが描くのは、今のWJに必須の技術。一コマ辺りの情報量を凝縮しており、バトル展開が早かったです。他アングルから人物動作を描写できれば、子供達はキャラの動きを真似しやすく、心を惹く事にも繋がりますね。

丁寧な心理描写
画力、演出共に好印象で、もう一つ推したいのが人物個々の丁寧な心理描写。一人称進行で主人公の思考を筒抜けにしたのは成功でしょう。通常モードのヘタレっぷりが浮き彫りになり、焦らし効果がたっぷり効きました。視点変更でヒロインを掘り下げ「いい子」っぷりを見せつけたりと、作者はキャラの魅力を引き立てるのがお上手です。

世界観
学園モノ+時代劇を混ぜてきたのは美味しい。WJと「武士」「侍」は相性の良い題材。これを現代劇に昇華したアイデアはWJ設定的にも絶妙。銀魂にもBLEACHにもONE PIECEにもテニスの王子様にも武士や侍は登場しますもんね。

焦らしのテクニック
物語的なテクニックとして秀逸だったのが焦らしのテクニック。主人公は最強でありながら、スイッチが入らないと最強を披露できない。読者だけが正体を知っていて、作中キャラは誰も知らないから誤解だけが重なる。こうした設定は、往来のワンピース演出を感じさせました。ギリギリまで焦らして、読者をヤキモキさせ、時にイライラさせます。こうして、読者はいつの間にか物語に引き込まれます。早く「主人公の活躍」を見たくて、溜め込んだストレスを解消したくて。それ故、読後感は爽快!

特に見せ場のバトル場面は光りました。散々読者を焦らしきって、遂に能力開放……って場面で、刀が折れて素に戻るわけですよね。読者のストレスは中途半端にしか解消されず、ここで余計に焦らされるのです。ヒロイン・月島さんの刀を拾って、豪快にトドメを刺す流れはお見事。

名場面トップスリー

  1. トドメのシーン、村山の表情がノーマルモード。表情の違いから「村山が自我を保って剣を握った」ことを推測できる。爽快!
  2. 「俺がホレた女に手ェ出したからにはただじゃすまさねぇからな!」「えぇ!!?」(ボッ)
  3. 「好きな人に守られるんじゃない…」「好きな人を守るんだ!!」まさかこの決意の後、二度も焦らされるとは…。予想不可能、すばらしい構成でした。

特に2位の演出は神降臨!! 「当ててんのよ」名セリフを軽やかに超えていきました。

おまけ
今週最も「パンチラしない主義」が輝いていたコマ。
パンチラしない資格

第21回ジャンプ十二傑新人漫画賞 十二傑賞受賞「斬」より(P354)
夜・作者宅
「は〜〜〜…」
「読者さん…」
「謝っても きっと許してくれないんだろうな…」
「もう少し… あとほんの少しでも白が出ていたら違ったはずなのに」
「…よっと」
サッ
「今さらこんな事言っても何も始まらないよね…」
「……………… ………………」
「よし!」
キッ
「男なら武士(おとこ)らしく 明日から隠し続けよう!!」
ドッ
「例え一生許してくれなくても 土下座してでも 這いつくばってでも 隠し続けよう!!!」

今ならオレ『パンツは見せません同盟』作れる勢いですよッ! 作中では下着を見せずに散々読者を焦らして、ふとももだけをチラチラさせればいいんですよ。もちろん、最終的には見せてくれないと、武士(おとこ)としては収まりがつかないですけども!

16(-) ハピマジ(読み切り)
手品ギャグって、不条理ネタもやりたい放題に描ける分、良い題材だとは思います。しかし描写の手抜きが目立ちすぎです。悪い意味で脱力します。特に主人公の手抜きはキモいレベル。しっかり描けば面白いのに、どうして手を抜くんだこの人。Waqwaqもそうですが、デフォルメ絵より丁寧絵で描いた方が、印象も面白さも全然違いますよ。自らマイナスポイントを作ってるのが勿体ないです。

あと、「もえたん」の英文引用は雑誌的に大丈夫なのか心配です。

17(18) Waqwaq
シオvsヨキのクライマックス。第一話に出た「護身像特攻形態」を防人ラストバトルに起用するのが何ともニクい演出。決着は相打ちに終わり、護身像はバラバラに。

最強の防人が護身像と「最強の願い」を一つに束ねるはずが、イレギュラーな形でコトの肉体に吸収されます。バラバラに吸収すると、貯め込んだ「願い」のエネルギー同士が反発しそうですね。シオとヨキは戦力外、キクはコトの部下状態。したがって現状からコトの計画が崩れるならば、まさに『護身像をバラバラに吸収』した事で何らかの不具合が生じる、と予想。矛盾する命令を与えると機械(護身像)はエラーを起こす。

命を代償に完全融合したシオ、戦いに倒れて死亡確定? 神さまの血で奇跡が起こりうる世界観だから、明確に「死」と言われてもヤッパリ復活しそうだ。腐ってもWJだもの。引き続き、フランとレオのその後が気になるところです。

18(-) 肉ガリ-NIKUGARI-(読み切り)
初めまして! まさかこんな作品を読むことになるとは思いませんでした。次回作は他紙で宜しく!

過去のエピソードを踏まえたネタの濃密度。二転三転するネーム展開の速さと意外性。こうなると、一見して手抜きに見える勢いまかせなオチにも、綿密な計算の元笑いを取りにきたのでは、と感じさせてきます。あまりに神がかった今週の完成度に、来週はうすた先生のやる気がリバウンドしないか杞憂するほど。

なまじ「そふとくり〜む」が絡んでるだけに、話がとんでもない方向に進展するのは確実です。このままスルーされて来週が普通の話に戻っても、目立たないキャラのメガネくん…ええと(チラ)…不動くん! 的には美味しすぎますよ。

読者コメント

  • 村田先生… それは言い過ぎでは... どうせ誰も期待してないと思うし、気楽なコメントでいいのに。
  • 空知先生… 銀さんの甘いモノ好きは、やはり空知先生の趣味が反映されてるんでしょうか。
  • 松田先生… 車のパーツを一つ一つ描き出したり、すんごい暇そうスね! 筆が早いのかなぁ。
  • 許斐先生… テニプリの必殺技を実際に撃つための解説、って子供は真に受けますよ!


ずいぶん肉薄な印象になるだろうと高を括っていたら、意外にも読み切り陣が大健闘しました。連載陣の多くも良質の内容で、四漫画休載のマイナスを大分取り戻せていたと思います。でも、読み切りを最後に固められるとやっぱり苦しい。何時間も漫画読み続けて、体力を消耗し切っていて、そこに読み切りが重なると眠気が…。