765. 男脳と女脳 - 「いちご100%」を再判定

WJ連載中の変愛漫画「いちご100%」について、深く考察して下さいました。詳細は上リンクの記事をご参考下さい。

SnowSwallowが定義した「漫画全体の分類」の女脳判定

・作中テーマや作中オチを最優先しない
・作者の興味本意で物語を進行
・キャラ至上主義
・短編・オムニバス傾向
・個性を並列化(オンリーワン主義)

上記全てを満たし完全女脳判定。逆に男脳判定はゼロ。したがって「漫画全体の分類」では100%女脳漫画の結論。


元アイデアとなる記事赤松先生の日記(2/11)より、「美少女漫画の分類」で判定すると…

・美少女を男の視点で見ている
・そのような作風を強いている
・性的な願望をストレートにぶつける

上記を満たし「美少女漫画の分類」では男脳漫画の結論。


「漫画全体の分類」だと女脳漫画。「美少女漫画の分類」だと男脳。つまりいちごは。漫画全体としては女脳の感性なのに、内容が男性向けだから内容が噛み合ってない。ライトラのタビびとさんはこう結論付けました。以下はSnowSwallowの蛇足。

外側(漫画全体)が女脳なら、内容(美少女漫画というカテゴリ)も女脳で統一した方が好ましい。多数のヒロインや短編話が登場しても、内容が女脳なら性的表現はぼかされる。主人公もヒロインも男・女を主張しすぎず中性的。したがって、主人公は多数のヒロインと仲良くなっても、皆で仲良くなる雰囲気が生まれます。

一方いちごのケース、外側が女脳で内容が男脳の場合。多数のヒロインや短編話が登場すると、内容が男脳なら各ヒロインに性的描写が発生。主人公が男一人ならなおさら、自ずと同時攻略の運命を辿る。性的表現が強いため、男女の関係を描いても男同士、女同士など、主人公以外の友情描写は薄れます。


もちろん後者の場合でも、やり方が上手ければ人気は乗るハズ。外側が女脳で内側が男脳の漫画で成功した作品として、ふと頭に浮かぶのがシティハンター。毎エピソードに女性が登場し性的描写も含むのに、主人公リョウは真中のように叩かれることもない。主軸のヒロインもしっかり存在する。絶妙なバランスです。