758. 類友コンプレックス

昨今Web上でメジャーなブログや日記は、管理者の年齢・趣味・職種などの要素が表面化しやすいです。また、管理者の更新時間と客層の閲覧時間がシンクロしやすい要因もあるでしょう。したがって、ブログ・日記サイトの固定客層には、管理者と似たような境遇の者が集まりやすいと考えられます。その詳しい理由と体験談は、まずこちらをお読み下さい。

もまいら仕事汁!id:nopi兄さんより)

id:nopi兄さんの日記では、土日のアクセスが激減し、平日休憩時間のアクセスが急増することが確認されました。id:nopi兄さんは社会人なので、つまり言わんとすることはお察し下さい。

実際、うちの日記を読んでくださる方は、やっぱり勤人が多い模様です。
ただ、(院生のうえに、あと一ヶ月で卒業とはいえ)学生さんであるid:SnowSwallowさんの日記へのコメントをみてますと、やっぱり学生さんが多いような気がするんですよ*1。
(*1 全部じゃもちろん無いんですけど)

ちなみにうちの傾向を調べてみると。

  • アクセスグラフは日〜火に山、金・土が谷が描かれる
  • コメント投稿の時間帯は12〜13時、18〜22時に集中
  • 「WJ感想」更新すると4桁アクセスは確定
  • 義経」更新するとアクセス急増
  • ac.jpドメインのアクセスは毎日40件前後
    • だいたい毎日同じ学校名のメンツ。勉強汁!
  • co.jpドメインのアクセスは毎日30件前後
    • あわわ! 一流企業の名前がどっさどさ! 仕事汁!

学生か社会人かを問われれば、やはり体感で学生が多いと思います。続いて、某日の学校からのアクセスを列挙。ac.jpを抽出しました。

  • pxy-2b.kyoto-u.ac.jp
  • gwm.fpu.ac.jp
  • wproxy1.akita-u.ac.jp
  • cacheflow2.sys.hokudai.ac.jp
  • ns4.saitama-med.ac.jp
  • dhcp-160-44.iis.u-tokyo.ac.jp
  • std3ss3.u-aizu.ac.jp
  • ns1.zushi-kaisei.ac.jp
  • 5094.elec.mie-u.ac.jp
  • quince.q.t.u-tokyo.ac.jp
  • dhcp180-136.biochem.tohoku.ac.jp
  • proxy-bo.mains.nitech.ac.jp
  • vspx2.jec.ac.jp
  • tymcsv001.toyama-c.ac.jp
  • cf2.kanazawa-u.ac.jp
  • inet2.sasebo.ac.jp
  • cf1.kanazawa-u.ac.jp
  • proxy1.shonan.bunkyo.ac.jp
  • ns.sakushin-u.ac.jp
  • cl9.it.okayama-u.ac.jp
  • fwo1.otani.ac.jp
  • akane.shinshu-u.ac.jp
  • jim-p.mind.meiji.ac.jp
  • mgw.most.tohoku.ac.jp
  • mail.fukushima-nct.ac.jp
  • cf3.kanazawa-u.ac.jp

一週間もあれば都道府県を制覇できそうですよ。おまえらホントに勉強しようぜっ!(オレもなっ!)

扱ってるネタが爺向けか若者向けの違いっしょ、という核心を突く鋭く意見は(中略)あるんですけれども、それよりもコアな部分として、類友コンプレックスがあるのではないかと感じる訳です。

さて本題です。固定客さんがそのサイトを、お気に入りに追加、自サイトのリンクに追加、アンテナに追加するなどの行動を取ることは、よっぽどの理由があるでしょう。id:nopiさんはその理由の重大な一因として類友コンプレックスという言葉を挙げました。類友コンプレックスとは、「あ、なんかこの人、アタイと境遇にてる」と感じること。

管理人のパーソナリティが前面に押し出されるコンテンツにおいては、
類友シンパシーというのは、扱うコンテンツと同程度までに重要なのではないか、と。
かくいうnopiアンテナなんかも、やっぱり勤め人が書かれたものが多いです。

お客さんは上のような管理人の意見に共感し、同情し、時に我が身を振り返ります。そうした感情を引き出すのが「類友コンプレックス」というわけ。「類友コンプレックス」の効力は強そうです。一度コイツに飲まれると、偶然に訪問したお客さんがそのまま固定客になるほど。


さてSnowSwallowに関しては、やはり学生(それもかなり暇してる大学生)が多いように見受けられます。扱っているコンテンツはたいてい若年層向け。私生活の記事も、同じ大学生の方だからこそ読む気になるのでは…と思います。

また、社会人さんが少ないわけでもありません。いわゆるエリート企業に属する、就活の希望者ランキングでは毎年トップ5に名を連ねるような方々から、頻繁にアクセスされていて驚きです。こんなサイト見てるから日本はダメになるんだと思います。ごめんなさい。もちろんエリートとは言わずとも、名の知れた企業様は盛りだくさん。ええと、あの、仕事もして下さいね…。

オレの引きこもりオタク風日記を眺めて「コイツ痛え、そして俺も痛えww」と共感するんですか? そこの兄さんどうなんですか?

オレの無理矢理なエロ記事や腐女子分析思考の記事を眺めて「コイツエロい、でも私の方がもっとエロいよvv」と共鳴するんですか? そこの大きなお姉さんどうなんですか?


まとめます。ぶっちゃけここだけ読めば他は読まなくて良いです。

ニュースサイトでは、個のパーソナリティを出さず、淡々とリンク紹介することが好ましいとされます。しかしながら、日記では個のパーソナリティを反映させる方が特定固定客の獲得が容易である一面を伺わせますね。更に「個のパーソナリティ」でフォローできるカテゴリが手広ければ、様々な固定客層が生まれると思います。勉強になりました。