711. 09号先行感想 - DEATH NOTE(Page55.「創造」)
週刊少年ジャンプ 09号 DEATH NOTE先行感想。
今週号のDEATH NOTEについて、大きくネタバレを含んだ考察記事です。未読の方は閲覧を控えて下さい。
今週は週初めに修論発表を控えているので、WJ感想はとても遅くなると思います。先週の要領で、とりあえずDEATH NOTEの感想と考察、新たに思うことなどを載せておきます。
考察とは関係ない、今話の視覚的な感想だけ先に済ませておきます。美味しいものは後に残すタイプですから。リューくん出ちゃったーーーーーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!(大回転)
……ごく一部の人にしか分からないネタでごめんなさい。
相沢は自ずとL捜査本部に復帰なのでしょうか。松田は「仲間外れにされたくないから」とデスノートに触れた動機が実に彼らしい。夜神父は月の無罪が確証されてとっても安堵してますね、プレゼントの腕時計を利用されたことも知らずに。
Lはまたもや、無意味にカップを積み木遊び。以前、角砂糖の積み木をしていた時も、イライラを募らせてなかったでしょうか。この積み木遊び、Lが推理が行き詰まってイライラしてる時のサインなのかもしれないですね。一方の月、すっかり黒月です。死神レムに対して「レムの頭の程度も予測の範囲…」とギリギリ発言。PTAに発見されたら発禁騒ぎじゃないですか? さすがは我らがダークヒーロー。
海砂は視覚的な見所が多かったです。久々のモニター監視VTRで私生活丸覗きですよ。平穏が戻ってきましたね!(平穏?)そしてなによりオレは、小畑先生の絶対にパンチラさせない精神にいたく感動いたしました。これです、これですよ! この理不尽なまでに「絶対に下着が見えない焦らし技術」こそが、熱狂的な海砂ファンを増やすんです。本誌では決して叶わない海砂のそれに対し、大きなお兄さんお姉さん達は自身のリビドーを、オリジナル以外の場所で(二次生産的に)満たすのですよ。したがって、かつてない”二次キャッシュ”が量産されるのです。本誌以外の場所でもファンが増えるのです。…多分。最後のコマも尽くしますモードに入ってて、瞳のとろとろ具合がエロい、いや、可愛くてよいですね。恋する乙女です。恋する乙女・ミサミサがとろとろに濡れてます。 …瞳が、ですよ?
レムやリュークの死神勢は、今週もその造形美を遺憾なく発揮。特にリュークが出てきたのは嬉しかったなぁ。リュークの表情、ちょっと変わってる気もするんですけど、まあよしです。「その時はまた リンゴを頼むぜ」とか、熱いです。リュ月派(リューク×月カプ(カップリングの意,CPとも称する腐女子基本用語)のこと)の大きなお姉さん辺りは、今週なんてたまらんのでしょう? …なんで腐女子感想まで手を伸ばさにゃならんのだ…。
以下の考察文は、下のリストの用語で統一します。
所有権 … デスノートを所有し行使できる者「所有者」「監視者」などの意味がさっぱり分からない方は先週の記事(こちら)からお読み下さい。
監視権 … ノートあるいは所有者を監視する義務をもつ死神
ノートA … 最初に月が手にしたノート
ノートB … 最初に海砂が手にした
先週の計画内容より、「ノートAの監視権」をリューク→レムに、「ノートBの監視権」をレム→リュークに移したことが明るみになりました。しかし、なぜこんな事をする必要があったのか、先週時点では分かりませんでした。今週はその理由が少しだけ分かった気がします。
- リュークは決して月に協力的ではない
- 計画時に行ったノートの細工のように、面白そうな事しか協力しない
- 尋問責めされた際、レムのように協力的な言動をとらない
- レムは海砂を救うためならどんなこともする
- 月を裏切るような行為は決してしない・できない
- 海砂のためなら命を投げてでも献身的に協力する
- レムの方がリュークより利口で正義感が強い
- レムの方が頭の回るので、L達の尋問を突破しやすい
- レムの方が理性的なので、悪意ある火口のような人間に肩入れしない
- リュークの価値観は”面白そう”
- 火口の方が”面白そう”なら、この時点で月を見限る可能性がある
以上を簡単に要約すると、「第三のキラに肩入れせず、キラ適正者を見極められる」「レムの方が協力的に動く」「海砂を”人質”にして命令を従わせる」の三つはポイントが高いのでは。加えてレムは、月が海砂を救えなかった場合、月の命を取ると明言してます。これに対するレムへの牽制も含んでるかもしれないですね。
これについても、先週の感想時点から大分頭が整理できました。現時点での予想を述べておきます。まずは図解。その下に解説を。
- ノートAの所有者は月、監視者はレム
- ノートAはLの監視下に置かれ、厳重な処置が施され使用が不可能になる
- 月はデスノートを使えなくなるが、Lを殺せば問題なし
- レムはノートAと共に月の元から離別(=レムは月の側から離れる)
- ノートBは土の中、月にしか場所は分からない
- 月は海砂にノートBの場所を教える
- 海砂はノートBに触れて記憶を取り戻せば、Lを殺害可能
もしも、Page.54の時点で月が再入手したデスノートが「ノートB」だったとすると(計画時の監視者変化は必要なし)、以下のような流れで最後に不都合が起こります。
- ノートBの所有者は月、監視者はレム
- ノートBはLの監視下に置かれ、厳重な処置が施され使用が不可能になる
- 海砂はノートBに触れなければ記憶を取り戻せない
- 海砂は厳重監視されたノートBに触れられず、計画破綻
海砂にノートBを触れさせるためには、ノートBを土の中に埋めて存在を隠す必要があった。そのために、ノートAをLサイドの陽動に使ったのでした。
以上より月は、ノートAを第三のキラ経由で再入手し、このノートを陽動に使って、海砂とノートBとを接触させる意図があったと思われます。
先週お話しした監視権について、再考察の余地が出てきました。そもそも死神の「監視権」に関するルールは、現状たいへん不明確です。まずはまとめます。ルール案は三つで、このうちどれか一つが正解です。「1」と「2」はノートに対する監視権という意味合いです。
- 監視権は、死神の意識に関係なくルールとして定まっている
- 監視権は、死神の意識が介入されている
- 監視権とはノートの監視義務でなく、所有者の監視義務である
「1」「2」監視権の対象=ノートの場合の図解
この場合、ノートに触れた海砂やL達は、そのデスノートを監視する死神が視覚できます。この仮定を踏まえて「1」と「2」のパターンを推理します。
「3」監視権の対象=ノートの場合の図解
この場合、ノートに触れた海砂やL達は、ノート所有者を監視する死神が視覚できます。この仮定を踏まえて「3」のパターンを推理します。
推理例には、1〜3の違いをより容易く理解するために、未だか細く生きている「ノートの中身入れ替え説」を当てはめて考えます。「ノートの中身入れ替え説」とは、ノートAの表紙とノートBの中身を組み合わせたものが、現在月の所有するノートであるという推理案です。
「1」の場合。中身に触れたミサはレムを見た。表紙に触れたL、模木、夜神父はレムを見た。ノートの監視権はノートのルールとして定まったものだから、『表紙=中身』は確実となる。→結果:「1」のルールが正しい、『表紙=中身』が正しい
「2」の場合。レムは月に騙されており、表紙=中身つもりで一つのノートを(レムの意識上)監視していた。したがって、表紙。中身どちらに触れても、それを監視していたレムが見えたといえる。個人的には「1」か「2」なら「1」が有力だと考えます。デスノートに触れたら死神を認知できるのは、オートかマニュアルかを問えば完全にオート。そこには死神の意志が介入せず、ルールとして定まってると考えるからです。→結果:「2」のルールはグレー、『表紙=中身』『表紙≠中身』どちらも通る
「3」の場合。「ノートの監視権を持つ死神の姿が見える」というのは、ノート所有者を監視している死神が見える、という案。この場合は『表紙≠中身』であっても、”合体ートの所有者”を監視する死神が見える。中身に触れた海砂も、表紙に触れたL達も、それらノートの所有者は火口だったので、火口を監視するレムの姿が見えたことになります。→結果:「3」のルールは正しい、『表紙=中身』『表紙≠中身』どちらも通る
現状は「1」か「3」かが有力ですが、どちらの説が正しいかは五分といったところでしょうか。監視権のルールは結局、大場先生の筆次第でどちらにも転ぶ可能性あり。
L達がレムに質問した内容をまとめると、以下。
- ノートは他にも人間界にあるか?
- 「あるかもしれないがないかもしれない」
- 「自分が見届けなければなけないのはこのノートの行く末だけだ」
- →つまり監視権の対象はノート? しかし確定はできない
- 全てのノートのルールは同じか?
- 「ああ 同じだ」
- 13日間の嘘ルールが効果を発揮し、月と海砂の無実を主張
- キラの目とは顔を見ると名前が分かる目か?
- 月が代弁、それは第二のキラの発言、白場維人の事故死より明白
- 「取引」とは?
- ノートを使った人間にしか答えられない
- 月が「うまいぞレム」と言ったのは、レムが嘘をつき機転を利かせたから
- 「ノートを使った人間」ではなく「ノートを所有する人間」が正しい
- Lはノートを使えるはずもなく、結果「取引」の答えは永遠に聞けない
- ノートを使った人間が使っていた記憶を失うことは?
- 「わからない」
- 「どういう意味か わからない」が模範解答
- →「わからない」だと、レムは”質問の意味”を理解していると取られるから
- 「ノートの所有者」の件も説明していないので、ここはシラを切るしかなかった
特に「3」「4」「5」は言葉の攻防戦が熱かったです。何度も読み返さなければ、月のモノローグの意味を全て掴めないのではないでしょうか。自分は今でさえ、全てを理解した上で考察文を書けているのか不安になるほどです。
- 相沢さんはL捜査本部に復帰?
- 模木さんは海砂のマネージャを辞める(海砂のアイドル伏線は完全消化か?)
- 月は海砂に恋をしたと演技(めちゃめちゃ嘘くせえェェェ!)
- 松田さんがどこまでも読者視点キャラで良い味出してますよね
- 遂に手錠が外れる時がきました
- 月と海砂は、Lの24時間監視を解除する
- 海砂は月の記憶が戻ったことを察する
さあ、土の中のノートBを海砂が掘り返せば、月の計画は成就。しかし引きの場面が微妙。海砂にノートBの位置を教える前に、話が終わってしまった。ということは、来週海砂にノートの位置を教えられない何かが起こる可能性も残る。
もしもノートBの在処を伝えられたなら、今度は海砂の命が危ういですね。デスノートの特質上、Lが死ねば話は終わってしまうし、月視点から月の好条件を提示しきった後は、必ずLの逆転劇が始まると思います。次週、Lがどのように動くのか? ワタリのスナイパーライフルが火を噴き海砂は銃弾に倒れるのか!?
海砂は死ぬまでパンチラ無しでお願いします(こんなオチかよ!)。
先週に引き続き(※次週はいちご100%が表紙)。海砂に限らず、他の漫画も無意味なパンチラは極力控えて頂きたい。パンチラを控えることでチャージされるゲージもあるはずだ。ダイヤモンドは火にくべると炭になるのだ。だからミニスカは、下着が見えずにふとももがちらちらするまでが絶対域なのだ。…と、レム姉さんは仰ってます。言い切っちゃってます。完全に自由になって、海砂!
ちなみにSnowSwallowのコラネタはこれが三度目。も少し回数重ねないと素人っぽさが抜けないですね。できる限り原作のセリフと合わせています。よかったら比較してみて下さい。