638. 週刊少年ジャンプ 05・06号

年明け一冊目の週刊少年ジャンプ。前週から大きく空き、まさに待望の一本。

2005年号になってから「240円」がデフォになっているのですが、今年からこの価格で固定になってしまわないか心配。しかしながら、今週のWJには240円を支払う価値が十二分にありました。

表紙
 03・04号と同じく三大少年漫画が大きく飾られます。特記すべきはジャガーさんが笛食べちゃってること。笛が美味しそうに見えてしまうのはどうしてか。そして、女性が登場しかいないこと。センターJ平くんはあまりに道徳性に反するので表紙から降板ですか。女性一人で浮かない表情の東城、彼女の性格を考えれば納得か。あと、ボーボボの持ちの食べ方は蝶・マジック。噛んでないのに一体どうして…。
2005立体キューブカレンダー
 例年カレンダー特典が付いてきますね。今年はまた、趣向を凝らしたモノに。感想サイトさんの中には年甲斐もなく作られた方も大勢居そうです。オレは組み立ててないんですが、実際これ使えそうですか? 家に友達を呼んだ時に立体カレンダー見つかったら、オレもう生きていけません。 →追記。こういう企画モノには絶対乗っかってくる(当方見解)漫結さんがお約束で作って下さいました。と言いますか、去年までアスキラ! アスキラ!
新選組群狼伝
 沖田総司のイラストが着色付きで登場。髪型のイメージが剣心っぽい。彼を若くした感じで、なかなか人気が出そうなキャラクターです。センター特集のコメント「キャーッ!!みんな強そうだわ!!」の文章がものすごくオカマっぽい。これっておすぎじゃないかしら?
でるジャン
 id:ioliteたん経由より。「ピューと吹く!ジャガー 吹ける笛」がとても怪しげ。笛なのに「吹ける」と主張するところがなんともジャガーさんらしい。


今週は(ほとんど)どの作品も水準以上に面白かったです。今回は合併号ということもあり、健闘枠を5つにしました。長文でごめんなさい。お付き合いできる方だけ、じっくりと読んで下さい。時間がないので泣く泣く厳選。
健闘枠: ワンピース 銀魂 デスノート アイシールド21 ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
特集枠: スベルヲイトワズ

1(3) BLEACH
 表紙はカラーで絶望くんコス。メインメンバーから雨竜が外され、恋次が含まれている違和感。物語性に反する描写で人気取りに走るのは、自分はちょっと趣味じゃありません。そういうの物語で魅せて欲しい。そこまでアンケート票欲しいの? 雨竜が居ないのはひどい。オレが久保先生なら雨竜に紙袋かぶらせて、その上からメガネ装着させるね。彼はメガネキャラ。それ以上でも以下でもないのだ(こっちはこっちで酷いこと言ってる)。
 一護はカラーでスーパーサイヤ人オーラに。白哉はカラーでベジータに。カラーは非常に良い仕事していて好感触。しかし当然の事ながら、物語は進展せず。内容は「一護が卍解して白哉を挑発しただけ」という身も蓋もないまとまり。さて、卍解『天鎖斬月』の必殺技演出はどのようなものか。名前から判断すると『ドドドド ドン で爆破するいつものヤツ』いう身も蓋もない予想になります。そして、謎に包まれていた白哉の過去そして感情が、そろそろ明かされそう。ブリーチって回想だけは展開早いんで、身も蓋もない期待をしておきます。身も蓋もなさすぎ!
2(4) ONE PIECE
 表紙にサンジ登場、彼はフランキーvsCP9戦の要となる役所で登場となるでしょう。今後のサンジ演出が熱そうです。
● 不敵なココロさん
 海列車駅長・ココロさんがここにきて完全に重要人物。CP9の存在に勘付き、アイスバーグやフランキーと親しく、更にはトム氏とも深い関わりがあることを匂わせる。おそらく単純にトムと仕事仲間だったわけではなく、ココロさんはトムの元奥さん、もしくは姉or妹、あるいは先代の弟子同士や古い友人など、かなり関係深い人物であることが読める。
● 孫のチムニー
 ココロの孫の女の子・チムニーがアイスバーグと同じ唇なのも要チェック。まさかチムニーはアイスバーグの娘なのか。と言うことはまさか、アイスバーグはココロさんの息子!? とんでもない予想ですが、可能性はゼロではない。全てはW7回想編で明らかに! 今からワクワク胸膨らませながら正座でお待ちします。
● WJ回想編について
 海列車に挑む巨大ガエル・ヨコヅナの存在も回想に含まれる(勝手に決めるファンがここに一人)ので、今からW7編を復習しておこう。海に沈む都市の原因も、”仮面を被るお祭り”も、意外と回想編に関わってくる可能性がある。今年24歳になるオッサンのくせに、オレもうどっきどき。
● 「ウニをスシ詰めにされたくなかったら」
 このセリフ、もう一度出てくるんでしょうね。ナミやチョッパー、あるいは大穴でサンジがフランキー兄弟達と接触し、ウソップとフランキーの居場所が割れる展開か。チョッパーあたりなら「ウニをスシ詰め!?」と豪快に驚くに違いない。天然ボケに天然ボケで返し、オチはナミさんがキツく突っ込む展開を予想。予想というか、もはや希望だよこれ!
CP9
 何食わぬ顔で空飛んじゃってますよこの人達。今週号、スーパーサイヤ人の次は舞空術ですか。
● モズとキウイ
 ここにきてものすごく可愛らしい反応を見せる。モズじゃなかったですスミマセンキウイを応援し続けていた有無さんの感想が非常に楽しみです。この二人の髪の中に、きっとトムさんの設計図が…。冗談と笑えなくもない、ワンピースを読んでいると何もかも疑心暗鬼。
● ワッショイワッショイ
 お腹抱えて笑った。これブームになりそうだなぁ。使ってみたいワンフレーズ。
● ウソップの意志
 凱旋帰還するつもりのウソップ。あくまでも自分は海賊だと名乗る。カヤも立派に医者見習いを勤めていそうで、そういうサイドストーリーも読んでみたい。
● 水上都市
 地盤が沈む都市ウォーターセブン、正直生活が不便そう。金持ちだなぁここの住人達。海列車パッフィング・トムは、そんな都市の不安を解消する存在だと熱く語るフランキー。彼が師・トムに抱く感情を垣間見られた。
● フランキーによる説得と仲介
 フランキーも今回で完全に良キャラ化。ウソップとルフィの仲介という立場に。ルフィでも説得できなかったウソップ、フランキーに説得が可能なのか。いや、ルフィはウソップと仲間だからこそ説得できなかったとも言える。そして、職人フランキーだからこそ可能なのかもしれない。
● だけど…
 フランキーはルフィと敵対状態。こっちはこっちで一頓着ありそう。あるいはCP9と対峙してルフィとフランキーが共闘体勢、そこから関係が修復されるのか。
CP9
 次号、フランキー&ウソップの元に急襲。そしてサンジは、どんな隠し球を持って現れるのか。ナミとチョッパー、ルフィとゾロ、アイスバーグとパウリーのその後も残っています。各方面気になり、新年早々怒濤の展開が続きます。ファンとしては尾田先生にありがたやありがたや…。
3(3) NARUTO NARUTO-ナルト-
 オビトの意志を継ぎリンを救う。三人は三角関係だったわけで。ちなみにサスケ・ナルト・サクラも三角関係。伝説の三忍も三角関係。スリーマンセル制度はどろどろ恋愛シチュエーションを生みまくりだ。人間関係がおかしくなる前に改革を求む。敵の援軍に対し、予想通りの完成版千鳥で対抗。そして最後は木の葉の黄色い先公(一度言っておきたかった…)に助けられる。『一人はその名を慰霊碑に刻み… 一人は 後に”写輪眼のカカシ”と呼ばれ』というオチ。…あれ? カカシは”コピー忍者カカシ”だろ。言葉を間違ってますよ岸本先生。これって黒歴史ですか。このまま無かったことにするんですか。
4(10) 銀魂
 人情ドラマ、ギャグレベル共に高レベルで読み応えがありました。「初詣に行く予告」は当然の如くウソでした。公然とウソ付くの止めようよ! もう、無理して予告文を入れようとしなくてもいいからさあ。
● プロローグ
 1P目、重々しい空気がじんわり伝わってきます。人情ドラマで締めくくられると思ったらオチが自虐系ギャグ。息子の日記にこんな事書かれたマムシ工場長が悲しすぎる。悲しみでかすぎで胃もたれ必死です。
● 蝮Z
 マムシさんは三十年も幕府のために奉公してきたくせに、どうして十年掛けて「蝮Z」をつくりあげちゃってるのさ。いやそこも笑いどころなんだけどさ。
● 大筒用意
 「何びっくりしてんだァァ!!」「こっちがびっくりだわァ!!」総悟の顔リアクションが最高。
● 言ってたような言わなかったような
 アバウトな理由でぶちかます総悟がこれまた最高。もはややりたい放題の彼。自由の翼を手に入れすぎだ。
● 坂田さんに罪はない!
 頭に何かが刺さったまま記憶を取り戻した近藤さん。男を見せて銀さんを救出。近藤さんにはもう少し格好いい男道を魅せて欲しかった。彼が真撰組の局長である所以、たまには見せて頂きたいんだけど…キャラじゃないのかな。
● 空知先生ったら、下品!
 チン砲やマン砲はないだろう、下品! イヤだわもう、これだから男の人は汚らしいのよ!って思われてしまう。空知先生あんた、チン砲とかマン砲とか書きたかっただけだろう! スノウムレイディオより下品ですよ、さすが空知先生です。
● どうぞ撃ちたきゃ撃ってください
 神楽と新八の熱い登場。彼らがどうやってこの場所に銀さんが居ることを割り出したのかは、この際追求する方が野暮というものだ。
● 銀時さんの回想
 「ちゃらんぽらんと呼ばれていながら なんで僕は なんで」の下りが熱いです。土方のセリフが素直じゃないなぁ。これでまた銀×土派が増えちゃうじゃないか。
● 木刀は使い捨て
 銀さん愛用の木刀は使い捨てなのね。通販で買えちゃう物だもの。「お世話になりました」のちゃらんぽらんな銀さん、すごくいい顔してます。「けーるぞ」の銀さん、目と眉の間が広くなって抜けまくりだー。
● オチ
 局長ネコ目に戻っとるゥゥ!!
5(6) DEATH NOTE デスノート
 表紙に久々のリューくん。彼の姿が再び本誌にお目見えする日もそう遠くないはずだ。本編はヨツバ編の架橋。死神の目を入手し一転した事態、火口をどう抑えるかが見所。
● 警察介入の阻止
 火口をキラと断定、確保を宣言したLが真っ先に起こした行動は警察機関介入を阻止することだった。先々週からずっと「Lの第一手」が気になっていたので、この処置には唸らされた。火口確保の手回しはL側の見せ場となる。
● 「次のCMから第7対応だ」
 一方の夜神親子、どのような展開に対してもキラ特番が対応できるよう、いくつもの処置を準備していた。サクラTVサイドは月側の見せ場となる。
海砂拘束
 手足を拘束して、その上で身体中に鎖をぐるぐる巻き。先週から海砂がファッションの一環で首輪を付けていたのですが、今回の拘束に置いてこの首輪が思わぬ効果を発揮します。小畑先生、これって狙ってやってるんでしょう? 神過ぎるにもほどがあるよ。
● ヘリ伏線消化
 Lの城には二台のヘリポートが存在するので、必然的にヘリが投入される展開は予想できました。その伏線を今回思い切って消化。意外にあっけないというか…Lサイドが窮地に追い込まれ、この城からの脱出時に消化するようなヘリ伏線だと予想していたので。
● 「八神くんでも できますよ」
 ヘリの操縦を無免許の勘でこなすL。そんなんでいいのか! あんたどこまで犯罪を犯してんだよ! LLコンビの超越した知性が伺えます。ワタリはこのシーンから渋い。
● 火口はヨツバ本社へ
 死神の目は録画映像にも通用するようです。そんな設定だったっけ。忘れてるのかな、ダメだなぁ…。しかし火口の作戦は虚しく、そのビデオはウエディの手により末梢済み。そのウエディさん、「Mr夜神と局で待ち伏せる余裕ができるわ」と余裕の口ぶり。
● 火口、サクラTVへ
 事務所→ヨツバ本社→サクラTVと怒濤の展開。普通の漫画なら、この場面転換は一話ずつやってるだろう。スピーディな展開がスリリングで良い。
● 「息子に「大丈夫か?」などと言われたくない」
 お父さんの意地ですね。この漫画を見た少年読者が、お父さんの格好良さに憧れたり気付いたりしてくれるといいんだけどなあ。
● Lサイドの待ち伏せ
 死神の目対策にフルヘルム装着。拳銃を手渡されるが夜神父はこれを拒絶。後に月も拳銃の使用を拒絶し、似たもの親子の描写を見せてくるのが微笑ましくある。
● サクラTVの攻防
 模木さん、アイバーもサクラTV組に合流。そしてついに火口を包囲。なんと、死神とデスノートのルールを全く知らないLが圧倒的知略で、犠牲者を出さずここまで追い込んだ。
● 火口の拳銃
 火口が持参していた拳銃が、ここで火を噴く。こんなところで使ってしまうなんて…LLコンビと直接接触の時に使用されるのかと思っていたが、またしてもハズレだー。しかし火口も、包囲されたからにはこうしなきゃ逃れられないわけで。
● 「局長!!」
 もっと致命傷を受けるのかと思ったら、か、かすり傷…。ほっとする反面、火口はショボ過ぎるにも程があるぞ!
● 猛追
 サクラTVの包囲を脱出、そして逃走。しかしその先には、キラ対策用にスモークを貼った大量のパトカー。なんと火口確保に警察が介入する。熱すぎる!!
● 相沢の逆転劇
 そして相沢の再登場。相沢については、どこかで再登場するだろうとぼんやり期待していたが、こんな格好いい見せ場として復活されるとは…! 彼の登場には誰もが息を飲み感動したはず。こんな神演出が、新年早々見られるとはー!
● 「我々が勝手に動いていいのはここまでだ」
 相沢総指揮の元、パトカーは火口を完全包囲し静観。火口の車を隙間なく囲み、ウィンドウはいざというとき以外絶対に空けないよう指示。Lは必ずこれを見ているので、相沢達はLの指示を待つ。Lの指示以外に勝手な確保はない。読者に与えられた情報は以上。
● 火口の拳銃も吹き飛ぶ
 スナイパー・ワタリが火口の拳銃を叩き撃つ。これで火口の選択肢は極限まで狭められた。デスノートを放棄するか、最後まで逃走をあがくか、ここで自殺するか、確保されるかの4つに一つだ。ただし、この状況まで来ると「逃走=確保」であり、この選択がL達にとって最も厄介な対処となる。筋道は三本に一つしかなさそうです。
● 「私の人生は終わったんだ…」
 火口の思考「私の人生は終わったんだ…」と。今更『私』を使うのはどうか? この言い訳がましいモノローグには小言の一つでも言いたくなる。モノローグでは『私』、セリフでは『俺』と統一されていれば、こんな不満は漏らさないのに。
● 二つの「終わった」
 火口にとっての「私の人生は終わったんだ」。そして、LLコンビにとっては、ヨツバキラ事件が「終わったな」と。二重の意味で終わりを語った。
● 次週「悲鳴」
 今話で火口の負けは確定する。しかしデスノートはまだ火口の元に、そしてサブタイトルは「悲鳴」、これはもう一波乱あるはずだ。物語が進むべき筋道は先ほど上げた三つに一つ。つまり『デスノート破棄説』『逃走・確保説』『自殺説』です。ここは、数撃ちゃ当たる作戦で、どれについても予想言及しておきます。
デスノート破棄説
 DEATH NOTEの物語をまだまだ続けるなら、最も有力なのがデスノート破棄説だと思われる。この場合Lは火口をキラと確定しながらも、殺しの手法をまたしても確定できぬまま謎を残す。デスノートはレムの元へ。そして、レムのノートの片鱗に触れている海砂が、レムのデスノートの次なる有力候補に。こうなれば、海砂の「死神の目」は復活するかが見所。デスノートは破棄してから90日間(だっけ?)であれば、以前デスノートを所持していた頃の記憶が戻る。これは、能力が戻る可能性を表しているとも言える。完全に勘違いしてました。目の能力はともかく、失った記憶は戻らないようです。90という数字も完全に思いこみでした。ただし、海砂に記憶が戻るなら、最も劣勢に陥るのはL(海砂を確保しており、簡単に接触できてしまう)となる。うーんこれじゃ話が続かないな、だめだー。また、デスノートは必ず月の手元に戻ってくる『月の計画』伏線もある。この路線では、月の計画が台無しの予感…。Lからの容疑も晴れないし、レムが月に直接ノートを渡さぬ限り、月の手元にノートは戻らない。
● 逃走・確保説
 火口がここから無理に逃走しても、結局は確保となる。ところで、死神の力を持ったままの火口を確保するこの行為、非常に難しい。今話ラストでデスノートの存在を匂わせており、この路線の場合「デスノートが使われる」可能性は非常に高い。一方、火口を確保する際に月がデスノートに触れれば、『月の計画』が達成される。その瞬間月はリューク(落とした方)のデスノートの在処を思い出すことになるわけ。あとはLの手から逃れるだけだ。これも火口確保で一波乱あり、LLコンビが離別する事態になるの? ありえない予想ではないが、少し拍子抜けの展開だ。神の手を持つ大場先生は、こんな凡人の展開を起用しないだろう。
● 自殺説
 「私の人生は終わったんだ…」と落胆する火口が、自殺の思考を選択する可能性はある。目の契約で寿命は半分になっているのだし、ならば諸共と自殺を選択。デスノートを使い自分の名を書けば、自殺できるのではないか。この際、ノートはレムが回収するか、その場に放置されるか二つのケースが考えられる。前者ならデスノート破棄説の流れ、後者なら逃走・確保説の流れ。うーん結局、火口が生きても死んでも筋道は二つに一つなのか。
● 筋道は二本?
 つまり、ノートがレムの手に戻るか、LLコンビに渡るかが重要。
● レムに渡る場合
 レムの姿を視覚できる海砂が、次のデスノート所持者となる。この場合、Lの城はとんでもない展開になるのでは。だってL、海砂の元に戻れないわけだし。戻ったら死んじゃうわけだし。
● LLコンビに渡る場合
 何らかの展開の後に月がデスノートに触れ、記憶を取り戻す。こちらの筋道の方が、物語の整合性は高いように思えるが…。その先の予想は、もはや考えがたい。
● 数撃って当たるの?
 自分の稚拙な脳ではこんなもんで限界でした。全然当ってなかったらニヤニヤしながら頭撫でて許して下さい。
● 追記、斬新なるワタリ説!
 ジャンプ妄想局様の感想より、ここはワタリが手にして黒く染まっていくの希望。やっちゃえやっちゃえ!という説。うっ…! うまい…っ! やっちゃえやっちゃえ! スナイパー・ワタリ!
6(7) 家庭教師ヒットマンREBORN!
 いつもの如く登場人物の乱出。しかし今回のリボーンがいつもと違うのは、キャラ総出演の『連携プレイ』が見られることだ。スノウムレイディオではあれほど乱出を控えてほしいと発言したが、こうした皆で一丸となって何かを成し遂げる描写を描く場合には、むしろ皆が出てきても良いと思う。ただし、リボーンはこれを狙ってやっているのではなく、今話が「不幸中の幸い」だっただけのこと。
 ツナのツッコミは毎回そのままなのであまり笑いが湧き起こらないんですが、今話の「おもむくまま〜〜!!!」には笑いました。なんーだ、やる時はやる子なんだなツナって。他は特に目新しいこともなく、ツナ以外の全員が天然ボケだとか、各キャラやってることは”いつものヤツ”だとか。非常に勿体ない気がします…。
7(-) スベルヲイトワズ(読み切り)
 スベルとか下ネタとか投稿とかボケツッコミとか、この間ラジオしたばかりだったのでとてもとても身に染みました…。シモネタ&腐女子ネタが多くてすみませんでした。本漫画は、「笑の大学」と近い空気を持った作品に感じました。 ハガキ職人の二人がお笑いコンビを組んで漫才する話です。片や下ネタ大好きな自称・学校一笑いが上手い男、片や大人しめなんだけどセンス光る笑いの才能の持ち主。私的なイメージですが、「ハガキ職人」さんに対するイメージは、前者より後者のタイプが多いように感じます。
● 「毎週わざわざ録音してきてなんなのよ」
 有無のムーさんがラジオ用に作ったこのネタ絵が素晴らしいデキです。合わせてご鑑賞下さい。
● 「先生達が絶対五分って決めたの」
 「長いとあんたどんな下ネタやり出すかわかんないからって 先生達が絶対五分って決めたの」というセリフがごく個人的に痛い。何が痛いって、スノウムレイディオのことですよ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいだぶつ…。
● 「おもろい奴はおもろいと認める」
 笑いにうるさい方ほど他人を認めるのが難しいのですが、主人公はそうではないと主張。この裏表ないセリフが、後の展開を予感させます。
● ウケるためならなんでもありだなこいつ
 下ネタも腐女子トークも貪欲にこなしちゃってごめんなさいだぶつ…。
● 「どんなボケでも天才的に拾ってくるカンジ」
 お笑いで物語を描くというのは漠然としていて難しいことだと思います。しかし、このように主人公の顕著な特徴を与えれば、読者の目は『お笑いの内容』そのものではなく『主人公のツッコミ』だけに目がいき、作者的にもかなり描きやすいものになるでしょう。そうした観点が鋭くとても勉強になります。さすが森田先生、漫画家としてはプロ中のプロ。
● 前振り
 親を犬扱いするネタのツッコミについて、先に読者へネタ明かしするところも上手い。漫才漫画ともなると「ネタがつまらなければ話にならない」と評価されがち。つまりここで、読者を主人公の漫才の一観客として読ませるのではなく、主人公達のネタ作りに参加させているのだ。作る側へ感情移入することで、「漫才漫画はネタが重要」という厳しい読まれ方を避けているように感じました。
● 「この俺が学校一おもしれーんだ!!」
 おもろい奴はおもろいと認める主人公も、自分の立場が危うくなればなかなか事実を納得できない。その心理、すごくよく分かります。人間描写が上手いです。
● 偽りの関西弁
 自分を偽ってしまう主人公。ちょっと寂しい気もする。もしこれが連載なら、主人公が関西弁を捨てるエピソードも挿入されるんでしょうね。
● 和田さん不機嫌
 この芸能人オーラが怖い。そして案の定、主人公は和田さんにデコタッチ。幼なじみで実行委員の女の子が涙までして謝罪。これが未熟なWJ漫画家だったらこのシーン「もし自分らがネタで一回でも爆笑とれへんかったら、この女頂くで?」とか不自然なハンデを言うんだろうな。森田先生最高だぜ。
● そして本番
 滑りに滑る主人公。「恥ずかしい」「死にたい」「消えて無くなりたい」など、表情と合わせて本当に人間味あるリアクションだ。
● 子安乱入
 子安の乱入により事態は一転。主人公が子安の事を認めないまま、しかし漫才は進める必要がある。逃げ場のない主人公が次第に子安を認め、漫才やお笑いの本質に気付き始める。子安に反抗的だった気持ちが解されていく様がよく分かりすごく心地が良い。
● そして犬ネタ
 読者にも提示されていた犬ネタに対し、主人公のツッコミ。これについては読者の好みになるので、賛否両論ありそう。しかしながらこの場面、観客達たくさんの笑顔がまたいいのだ。
● はにかみローション
 PNが合体してるのが爽やかです。総じてテンポ良く面白く質も高く、良い作品でした。
8(11) ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
 どんどん乙女化していく草野(ロージー)が悩ましい。そろそろ草野には女性ファンの固定客が付いても良いと思う。加えてホラーチックなのは子供達にもウケが良いのではないでしょうか。
● 「コッ コラーッ!!」
 こんな可愛らしく怒っちゃう男いねえよ! 草野くん、あんたどこまで狙ってやってんだ!(ぷんぷん)
● 草野の成長
 「草野の成長を期待している」と毎回発言していますが、今回はその傾向が見られて良かったです。知識的な成長も勿論、精神面での成長も凄く期待していますよ西先生。
● 霊と罪状の設定説明
 遂に言及される霊と罪状についての言及。ここが言及されないとこの物語の地盤があやふやで、始まりませんでした。ムヒョとロージーはワンピース型の「物語の進行と並行して必要な説明が適切に与えられる」物語と思って良さそうです。個人的にこのタイプは好き。「ハンターハンター」や「グレイマン」のような具体説明をまとめて先行型は、理解するのが大変なので。
● 罪状の数は1000を超える
 まず、刑の種類は『浄土行き』『地獄行き』『封印』『和解』の四点。罪によって下される魔法律は決まる。刑の数、つまり魔法律の数は千を越す。例えばスノウムレイディオは「魔法律第1919条 『セクハラ』および『変態』の罪のより『地獄行き』の刑に処す」となります。イヤー!
● 「ばーーんっ!!」「コホンッ」「決定されるんだ」
 霊と罪状について説明する草野の表情がっ! 表情がァ…っ! く、くうっ、違う、違うぞ! 俺のこの胸の中に広がる妙な感情は…これは違うんだあぁーーッ!!
● 「魔法律はあるんだ!!」ギュッ…
 『ギュッ…』ですか。草野は男なのに『ギュッ…』なのですか。西先生の謀略、恐るべし…!
● 霊が怖いってば
 子供達の小ささと比較して、霊の女の顔がでかい。こ、これはさすがにコワいぞ。子供達泣き出しちゃうぞ…。
● 魔法律特例法
 特例法という存在が初めて登場しました。『銀の鎧』は人間に与える霊から保護するための魔法律。あ、あっれー、そんなのあるなら第一話から使っていこうよ…。
● 第1212条 大量吸血の罪
 草野が手に持っていた本に、丁度この罪の内容が記載されています。セリフの吹き出しで半分以上見えないけど。芸が細かい。
● タマネギとモヤシ
 オチが子供向けで好感が持てました。草野の表情もどんどんよくなってきています。
9(5) ボボボーボ・ボーボボ
 ベーベベが兄だったという設定がとにかく美味しすぎた。「お兄たま」階級説明がとんでもなく笑える。ポセイドン! ユーカリコアラが1000点ボーナス。過去の兄は猫(しかも真実)、天の助の下積み時代、実はほとんどボーボボが敵を倒している、ドンパッチのジャンプ、どこを切っても面白い。こんなにパワーあるボーボボ久々ですよ。へっくんとビュティが手に持ってるの、毛なんだよね…根毛笑った。聖鼻毛領域砕かれ、さあボーボボどうする!? …それほど緊迫してないけど。
10(1) アイシールド21
 小結が一度水町に競り勝ったからと言って、勝負はまだ始まったばかり。依然勝負の行方は五分五分。鬼平さんの「結局はアメフトの原点『力』で水町をぶっ飛ばしやがった…!」が印象的。
● 水町vs小結
 さすが進化の天才・水町というべきか。先週大きく競り負けたからといって、そこで終わる水町ではない。一方の小結も「立ち会いスピード」と「パワー」の二段ロケットで対抗。このライン戦は全くの互角と評価されます。驚愕しショックを受ける水町の表情には、試合の興奮を湧き起こらせる。
● 筧vsセナ
 小結が水町の壁を突き破ると信じ、セナが決死の突進。そして突き抜けるが、個々は当然とも言うべき筧のセーブ。この試合のもう一つの目玉でもある、「筧とアイシールドの戦い」で物語は新たな展開を見せます。大平・大西の2m超えコンビも投入され、いよいよ敵陣営も本領発揮。ここまで無言の策略家・ヒル魔は五分五分の戦況に静観していたが、ここからどう動くか期待です。
11(8) D.Gray-man
 これまでと決定的に違うのは、物語を大きく進展しながらもうまく説明が回っている点。これをこなすだけでグレイマンの印象は大きく改善された。しかし、随所に含まれる独特の「二次創作的な雰囲気」は好みを二部に分けそう。星野先生がすごく女性っぽいんですが、自分はこの空気にノれないのが残念でもあります。この作風、逆に女子中高生には人気が上がるタッチなのでは、と感じます。
 物語が進展する一方で、神田がそれなりの見せ場を、そしてアレンとリナリーが恋愛イベントフラグ(!)をまた一つ消化。仲間を信頼して欲しいリナリーが、アレンにとって仲間とは何なのかを訴えかける。感情表現が非常に豊かで、なかなか好印象です。だからこれを、バトル描写にも生かして欲しいんですけど…。
12(12) テニスの王子様
 「このゲーム取れたら俺はモテモテ」の剣太郎さん、この人が勝ったところ、未だ一度として見たことがない。案の定負けちゃったよ。沖縄は縮地法の使い手で、これをテニスに生かしているのだと。さすが変態日本一を決めるテニス漫画、頭っからとんでもない変態が現れました。そしておじいちゃんにボール直撃。えーと、いいんですかね、老人にこういう描写しちゃって…。マジ引くんですけど。
13(14) Mr.FULLSWING
 なんとなんと、やられました。予想を大きく覆され、由太郎にソロHRを浴びる鹿目。そうか、8回裏にして由太郎が回ってくる場面だったのか…。誤算でした、ちゃんと下調べしてないからバカみたいな予想しちゃうんだよオレ。これは深く反省。さあしかし、こちらの方が俄然面白い展開です。
 まず、今まで沈黙してきた羊谷監督が遂に指揮する。監督のくせに今まで口を挟まなかったから違和感があったのですが。そして眠れる獅子・獅子川先輩が代打です。9番で代打を当てるというこの演出が憎い。つまり獅子川がバットを握れば、自動的に9回を投げるのは子津ということなのです。きたー! 遂に見せ場がきたー! 獅子川先輩が打ってないのに勝手に熱狂中。
14(13) いちご100%
 久々の大草登場。この漫画では割と善良なタイプの男性かもしれないですが、本気で良いヤツというわけでもなし。それに対して女子のファンが溢れているのは違和感。所詮ルックスなのか、この漫画は。さつきの無意味なパンチラには全く心も響くものもなく、むしろ周囲から学力低下を心配されるセンターくんの事が心配でならない。勉強して欲しいと切に願う。さつきの無意味なエロ姿勢には全く心も響くものもなく、もっと映像に取り組むセンターくんの真剣で誠実な姿が見たいと切に願う。さつきの無意味な食べちゃう姿勢には全く心も響くものもなく、さっさと次話の開始数ページで、誰かセンターくんを救ってあげて欲しいと切に願う。
15(17) こちら葛飾区亀有公園前派出所
 新年早々星逃さんは置き去りなるんだろうなと、すぐに分かってしまい寂しい気持ちになりました。正月から一人で鍋って…。とんでもカルタ大会は、なんだか昔に似たような展開を見たことがあるぞと気になりつつ。そもそもいつもこのパターンだ、と思って読んだらすんなりスルーできました、そんな疑い。善し悪しもなく、平均レベルのこち亀です。しかし星逃さんの哀れさのみに言及すれば極限レベルだ。
16(16) HUNTER×HUNTER
 先週「私とデメちゃんの勝ちです」と宣言したように、このデメちゃんが勝利へのカギとなりました。パイクの八本の足でも抑えきれない29カ所を計算して裂傷させる。オチには笑いましたが、十分頭良いですよシズクさん。フェイタンvsサザン。サザンはボーボボよろしく第二形態にパワーアップ。フェイタンが一瞬の判断ミス、これで勝負が見えなくなました。旅団といえども一歩間違えば命を落としかねない。念バトルとはそういうものだと、富樫先生が諭すかのようです。
17(15) 武装錬金
 前半はカズキvsブラボー防人。カズキと防人には、それぞれ自分の信念があり、戦うことに悔いはないと。この辺りは海岸の戦いでも散々訴えられたテーマですね。防人の流星蹴りに対応すべく、カズキは自ら防人の元まで飛翔、そして斬撃。これで蹴りは無効化、さらにはカズキからの反撃となる。が、白羽捕りで止めちゃう防人もまだまだ余裕。この辺りでは、両者互角です。
 一方の斗貴子さん&桜花のゴゼン。ここで驚いたのが「桜花にゃワリィが ツムリンになにかあったらカズキンがツレェからな」と、ゴゼンには単独の意志があったこと。あれれ、ゴゼンの意識や人格は、桜花の潜在意識から生まれてるんじゃなかったっけ…? 斗貴子さんの公式身長(154cm)は散々調べていたので、円山「の見たところ現在30cm」という発言にはピンと来ました、残り34cmだと。そして自ら爆弾を二撃被爆、残り4cmから体内に侵入。この状況で「贓物をぶち撒けろ」とは、なんと絶妙か。和月先生はこの状況で斗貴子さんにこれを言わせたかっただけじゃないのかと。
18(19) WaqWaq
 先週は「先を急ぎすぎ」な感が強くて苦しかったのですが、今週の能力バトルはじっくりと見せてくれました。まずは、水かさが増した理由を言及。その上で空気中に水分がない、つまりノールは空気中から水分を吸収できなくなったことを暗示する。すべての水を飲み込むことは出来なかった前回の反省を生かし、アムルタートの力で根から水を吸収することに成功。”反省”と”学習”が生かされている見所の多いバトルでした。一方で、オアシスの水も空気中の水分も全てを吸収されたノール。防人ハルワタートは疲労するばかり。シオのトドメも「持っている力をきちんと使えば勝てる」と、戦闘に勢いを持ち込まない非常に納得のいく筋道を明示してくれました。これには絶賛の声を送りたい。このクオリティで作品を維持できるなら、まだまだ頑張れるはず。WaqWaqとシオよ、生き残れ!
19(18) 未確認少年ゲドー
 スノウムレイディオでは散々ネタにさせてもらった未確認コロシアムが開幕。ただ戦って勝てばいいこれまでのバトルではなく、あくまでも「賭博」として話を進めるようです。なるほどこれは斬新、だから”コロシアム”なんですね。妹が3500万円で売られてしまったので、彼女も買い戻さねばなりません。つまり、2億3500万円を稼ぐ必要があるゲドーくん達。しかし、回復役のゲドーくんを真っ先に戦わせてしまうのはどうかと思った。せっかく勝ったのに100万円しか掛けなかったのは笑った。
ピューと吹く!ジャガー
 2005年からいきなりあり得ない展開! なんとピヨ彦がギター弾いちゃってます。またもやジャガーさんが焦る展開。いつも余裕で構えて欲しいジャガーさんが焦っていると、なんだか落ち着かない気持ちになります。「身内のしょっぱいイベント」がつん子に繋がるとは思わず、思いっきり抱腹…お腹痛いよー。ステージに立てなかったけどいい顔で演奏しちゃうピヨ彦が格好いい。努力の才能があるのに運がないぴよちゃん、哀れです…。


来週の二人の読み切り作家は、以前にいろいろな意味で悲惨だったお二人の作家が描かれます。31Pづつ総計62Pのギャグに、無情にも付き合わなければならないわけで。来週の価格が「230円」と設定されている編集サイドの善意がとてもありがたい。

次号も楽しみなんだけど、「だが05・06号ほどじゃない」とか口走しそう。読み切り62Pは不安です。なんとかラジオのネタを余り引っ張らずに書くことが出来ました。それでも随所に影響が出ちゃってますが…。感想は感想、と割り切って書きたいものです。