613. 週刊少年ジャンプ - 03・04号

年末年始合併号らしく、スティール・ボール・ラン以外の連載漫画が勢揃い。240円なので欲を言えばSBRも読みたかったけど、ボーボボ特典や叶先生読み切り漫画が入ったことで、十分に240円以上の価値には達していたと思います。大満足。

月曜日に更新したかったのですが、かなり難しいですね。WJを全て読むのに3時間半、感想書くのに6時間。月曜のAM2:00にWJを入手しても、月曜日は丸一日働いているので、相当厳しい。

AM2:00にWJ購入、AM6:00に読完、AM8:00まで仮眠してPM6:00まで仕事。バイトから帰ってきて、最低限の生活(夕飯、料理、風呂)をするとPM7:30頃で、そこからフルスピードで感想を書いても…って、日が変わってるやんΣ

時間が取れない場合やっぱりWJ更新は火曜日になってしまいそうです...

表紙
 表紙はONE PIECENARUTOBLEACHの低年齢層に人気な三大漫画。主人公+マスコットキャラ1体の組み合わせで、実は地味に豪華です。この三漫画は掲載順が1〜5に落ち着く安定をみせてます。
 思うに、この掲載順で安定する漫画は「低年層から高年層まで誰でも楽しめる」マンガを厳選してるんだと思います。デスノートの文字の多さは万人の小学生には向かないし、銀魂アイシールド21も対象年齢がやや高め。その点で言えばBLEACHの登場人物も中学生(だっけ?)なので小学生は楽しめてるのかなと不安になりますが、ぶっちゃけバトルばっかなので大丈夫なんでしょう。アニメ化の後押しもあるし。
次週予告
 読み切りで森田まさのり先生が帰ってくる!! 他誌に移った作家が再びWJに戻ってくるパターンなんてありえるんですね。個人的には蝶・楽しみです。喧嘩しなければ。SBR復帰まであと何週ですか…?
アニメ・テニスの王子様
 イ、イタイ……。あの、これっ、ファンの人も実は「イタイ…」と思いながら見てるんですよね!? 実はテニプリファンの方って、テニプリをギャグ漫画として応援してます? 何が何だかさっぱり。オレはこのマンガのハイセンスさに手も足も出ません。


健闘枠: アイシールド21 銀魂 DEATH NOTE
特集枠: MP0

1(11) アイシールド21
 大まかな流れはこれまで感想で述べてきた予想の範疇でしたが、それでもICは見せ方で決める! あくまでも実在する技で勝負を描くのも正当派スポーツ漫画だなァ。他のスポーツ漫画も十二分に見習って欲しいほどです。ICにも非現実な描写はたくさんありますけど…。
● 小結打破
 水町vs小結、最初は小結が意表を突いた作戦で先制するも、進化の天才・水町は二度目以降確実に小結を抑する。試合前の作戦は簡単に打破されてしまい地に伏す小結。さあどうなるか、大増32Pでじっくり見せてくれました。
● 泥門ディフェンス
 宣言通り水町が小結の穴を突き、小結、門太、セナの三人を次々に潰す。他のライバルチームも、泥門のラインに小結が居ることで大きく劣勢を負う状況をいち早く指摘。
● 大ピンチ
 アメフトの詳細ルールが分からない人間にも『44ヤード(40m)前進』という数字は相当の凄まじさを感じる。ビジュアル的にもタッチダウン寸前で、序盤から泥門大ピンチ。
● 「大田原が…まともな事を言ってる!!」
 「壁があんな一瞬で抜かれちゃ話にならん!」大田原さんがついに人間として描かれました。彼を人類として扱ってくれて良かった…。このところ人間扱いされてなかったよ。完全筋肉生物だったよ。さりげなくライバルチームが小結に対して言及し、この時点から試合全体から小結個人の描写に切り替わります。この展開の流れが綺麗。
● 高ぴょん…
 「そやろ! 高ぴょん!」車椅子少年のセリフに「高ピョン…」と羨ましそうに反復して口ずさむ桜庭くん。なんだその羨ましそうな表情は!! これは確実に伏線と見た。そのうち桜庭くんは冗談で「高ピョン」って呼ぶよ。
● 小結回想
 父親は巨体でパワーに恵まれるが、母親は背丈が短い。自分の身体の小ささを母親からの遺伝の所為にして、つい母親を攻めてしまう。この遺伝に関する親への反発は、実に思春期の高校生らしい描写。神表現でした。以前の父親回想と合わさって、父親の対応にはにはじーんときたり。「農家の人が一生懸命作った母さんを」の下りは最高に笑えました。冷静に突っ込むお母さんもGOOD。
● 母の気持ち
 母は母なりに、息子が自分の短身を引き継だ事、悪いなと思ってるんでしょうね。チビでも小結の父親ばかりが目立ちがちだけど、その辺りの母親心理を来週以降フォローしてくれたら、オレマジ泣きするね! そして、小結もこの試合を通して母から継いだ「チビ」を誇りに思うんだよ。ヤベえ、マジで泣く。秘技・妄想泣き!
● 鬼兵さん再登場
 「一回戦で水町に コテンパンにやられまくった鬼兵」さん再登場。壁の解説役と言えばこの人を置いて他に無し? 噛ませ役の後は解説役のポジションで、なんだかテリーマンみたいだ。
● 「に…逃げない!!」
 「マッチアップずらした方が良いな」と助言する鬼兵さんに対し、決意の固い小結。かっこいい。
● 大田原さんがアブナイ!
 「小結の穴からゴリッと入って」あわわわ…。そのタッチダウンの表現、なんだかアブナイよ! 今回は小結が対象だったから妄想が難しいモノの、この対象がセナだったりヒル魔だったり進だったり桜庭だったり筧だったりしたら、一部のお姉さん読者がアブナイ方向に走っちゃうよ!(走りません。)
● 腕っぷし
 父親の些細な発言から活路を見いだす。いかにも大堂なヒントの見つけ方なんですが、ICは描写力が凄まじい。何かを見いだした小結の表情には、読者側も激しい期待感を湧き起こさせる。
● 先手
 さすが進化の天才。既にスタートは、小結よりも水町の方が早い。
● スイム対リップ
 ノッポの必殺技スイムvsチビの必殺技リップ! そんな事よりどぶろく先生久々に見せ場が出ましたよ。安心しました。
● 「リップくらい俺が試してないと思うか…」
 テクニックの鬼兵、既にリップは試していました。しかし鬼兵さん、テクニックは天才的でもパワーは無かった。そして小結には天性の腕っ節が宿っている。
● リップ激突
 「チビの考える事はみんな一緒だな!!」短身のライン選手は皆、水町にリップを仕掛けているようですね。普通の短身プレイヤーはパワーが足りず、その分だけスピードやテクニックに頼ってしまう。小結のようなパワープレイヤーは完全にイレギュラーで、だからこそ水町は今回、初めてリップで撃破されてしまう。
● パワー対決
 リップ対スイムからパワー対決だけで、実に6Pにも渡り描写する。読者は手に汗握る展開、素晴らしいデキです。
● 水町撃破
 見開きで吹っ飛ぶ巨体、水町。かっこえェェェーー!!!
● 三位一体
 パワー、スピード、キャッチングのコンボで大ピンチを打破。泥門一年生組が頑張りました。見事にボールをキャッチする門太が渋すぎる。
2(3) NARUTO NARUTO-ナルト-
 オビトの結末はやはり悲惨。なるほど右半身を損失するのね。リンの医療技術も地味に伏線掛かってました。カカシの失った左目に車輪眼が移植、来週はコピー忍者カカシ」になるんでしょうか! …コピーて。誰が名付けたんだよ、その通り名。「白い牙」「黄色い閃光」みたく、せめて色を付けてあげて! そもそも「コピー忍者」なんて設定忘れられてそう。第二話の千鳥伏線もあるし、今回は無難に車輪眼+千鳥で必殺技完成でしょうねぇ。
3(5) BLEACH
 やはりというか、いつも通りというか、今週の戦闘描写も不満多々。なんだか凄そうな必殺技を叫んだ後は、ページ見開きでドドドって衝撃と爆風。「月牙天突」も「千本桜景厳」も勢いだけの衝撃が飛んでるだけに見える。「死角皆無の完全なる全方向攻撃だ」って説明されないと伝わってこない。そういう詳細、できれば絵で伝えて欲しいよ。次週オールカラーはスゴイ、久保先生カラーの仕事頑張りすぎです。
4(2) ONE PIECE
 ルッチはゾオン系「ネコネコの実」の能力者。悪魔の実の能力だけで強さを見せつけるのではなく、人体を武器に匹敵させる武術・六式と絡めて驚異的なパワーアップを見せる。クロコダイルの「悪魔の実は応用次第で強くなる」という発言を思い出します、ルッチの能力は良い例ですね。
 「今までお前等を”本当”に仲間だと思ってた!!!」パウリーのセリフが毎週熱い! ねこねこモードの指銃ならルフィのゴム身体も貫通。とんでもない威力。そして鉄をも切り裂くゾロの剣撃も、ねこねこモードの鉄塊には通用せず。ねこねこモードがあまりに最強、今のルフィ達では相手にもなりません。あーあ、ナミさんのテンポを使った知能戦が見たかったよ…。それだけが心残り。
  「迫撃において”動物系”こそが最強の種だ!!!」これは、迫撃に関して言及すればって意味ですね。あらゆる戦闘局面、能力バランスを考えるとロギア(自然)系の最強は揺るぎないでしょう。いくつかの感想サイトで「ゾオンがロギアに勝てるか!」という記述内容を目にしました。迫撃の一点を見た場合はロギアが勝るよ、という意味であの発言があったのだとオレは読み取りました。
 ルフィとゾロは海に飛ばされ、海岸サイドのウソップ・プランキーと繋がりそう。ルフィは本当に海まで飛ばされてゾロに救われるか、途中で手でも伸ばして耐えるんでしょう。チョッパーは本社の瓦礫に沈み、ナミは捕らわれの身に。絶体絶命のパウリーとアイスバーグ、彼らはチョッパーが救うでしょう。救われたパウリー・アイスバーグがナミを回収。…と、以上のような展開予想で。
5(6) ボボボーボ・ボーボボ
 飛び出す漫画のインパクトが強すぎて、内容を思い出せないのが唯一の欠点か。今回の特別企画は、何でもありのボーボボだから可能になる夢のコラボですね。コミックスにはまた3Dメガネが付くとして、アニメでこれをやる時は、どうなるんでしょうか…。「最近担当に仕事の電話をすると絶対麻雀やってる!!」は爆笑でした。担当さんーー!
6(9) DEATH NOTE デスノート
 今週の展開もさほど驚くことなく。想定通り、火口がLシナリオの想定外の行動に走っていきます。殺し方に気付かなかったLサイドはただただ予想外。大まかな展開予想は叶っても、それ以上の展開を見せてくれる大場さんのセンスは神。
● 序盤の情報整理
 松田はシナリオ通り特番を続け、火口は事務所へ向かい、その火口を追走するウェディ。前半活躍の場がなかったウェディが、ここに来てメインの活躍に入ります。
● 「レム」
 車内でレムに「履歴書の信憑性」を相談する火口。ここでLサイドは初めて「レム」というキーワードを耳にする。レムとは何を示すものか分からないまま、Lは冗談の予想で「死神」と口にする。さすがに鋭い。
● 火口の思考
 火口も馬鹿すぎる訳ではなく、松田の作戦の裏側を必死に思考する。「自分の名前に繋がるモノは全て始末してからテレビに出る…」「勝手に事務所に入ってみてくれ(中略)無用心じゃないか?」など、こちらもなかなか鋭い。しかし結局は、松田の名前を得る手がかりがそこにしかないので、事務所へ行くしかないと決断。
海砂も殺害リストに
 松田を殺した後は、ヨシダプロの者、ミサ、マネージャも殺害すると決定。特に海砂、「死神の目」を入手した火口にとってもはや全く必要のない人物になったわけだ。
● 結論は確定
 ここで火口と決着がつかない場合、松田と海砂は確実に死亡。その先はメインサイドの全滅ルートを辿る。よって今後の展開は「火口がLサイドに確保される」の一点しかないはず。どのような手段でそれに及ぶかは読めないですが、結果は確定でしょう。
● 「電話会社の方に記録は残るぞ…」
 人界の事情通なレム姉さんに笑った。さすが女の子!
● ノートの返却はない
 レムにノートを返却しても惨めな末路しかないと。松田は証拠を握っていると発言しており、事によってはノートを捨てても言い逃れできない状況である事。ヨツバの成長と死の照らし合わせれば松田の発言が真実だと分かる事。そこまで話が膨らめば、証拠が出なくても火口は出世どころか職を失う事。以上より、現時点で火口はノートを棄てないと宣言。しかし今後の交渉や展開次第では、この決意が変化する可能性も十分あり。
デスノートお披露目
 L達の眼前でついにデスノートが晒されます。しかし「名前をメモしただけ」と誤判、この判断は痛い。Lは「死神」と「ノート」というキーワードに以前触れていたのに、ここで勘付くことはできなかった。もちろん、殺し方が現実離れしているのですぐに判断できるわけないですけど。この演出には、完全に大場さんのお力にやられてしまいました。
● 「取引」
 続いて「取引」というキーワードがLサイドに伝わる。そして火口は、残り寿命の半分を差しだし死神の目と取引。月もさすがにキラ能力の存在を「天からか何かのもの」と、Lも「じゃあレムって何だ? 死神?」と結び付けます。そんな存在を認めたくない二人の葛藤が面白い。
● さらに泳がせる
 「まだいろいろ出てきそうですし」より核心に触れたいL。しかしここからは事態が悪化するばかり。
● 死神の目
 死神の目を得た火口の形相は、まさに死神そのもの。海砂の時の神秘的な表情とは相反しています。これで火口は人外の存在に。
● 「レム… 取引…」
 白バイのお兄さんはキラ能力で事故死。ウェディは離脱、代わりにアイバーが追走するようです。松田を殺害するためにあれだけ名前を必要がっていた火口が、一転して名前を必要せず白バイを殺害した。この点にLも月も、火口に対して違和感を持つ。これを危険視して、現時点で「火口の確保」に作戦変更。
● 事態は一転
 キラの能力を知りたいがために確保への判断が鈍ったL達、一転して大ピンチです。確保しようにも、顔を見られた時点で火口に殺害されるのだから。わずか3話で優勢が劣勢に移り変わりました。Lサイドの犠牲者は避けられないか。現時点で最も危険なのは、TV生中継で出演している松田と、ウェディの待避後火口を追走しているアイバー。
● ビデオでもOKなの?
 一つ気がかりな事。「死神の目」は写真媒体に対して能力を発揮しない。しかし、生中継のTV映像に対しては発揮するのか? また、火口は「監視ビデオのテープがある」と発言したが、過去に撮影した映像に対しても死神の目は通用するのか?
● 次週
 Lサイドの犠牲者は必死か。次週、L達の監視下にある車内で火口が(死神の目を使い)キラ殺しをすれば、Lや月も「今の火口は名前を必要とせず殺害が可能」と確信するはず。そうなればLサイドにも勝機は見えるのだけど…。来週はLか月かが新たに火口確保のシナリオを考えるんでしょうかねぇ。
7(8) 家庭教師ヒットマンREBORN!
 物語の展開に繋がりが無い。連載初期の頃によく見られた「流れのブツ切れ感」が露呈しすぎてます。流れが繋がっていなくて、読んでるこっちのテンションが維持できません。毎回全レギュラーキャラを無理に登場させるのもどうなの? 応援したい漫画なだけに、ここのところずっと残念。
 例えばハルちゃんファンは、彼女が毎回唐突に登場して嬉しいんでしょうか。不必要なちょい役ではなく、「ツナとハルだけのエピソード」をじっくり描き込んでくる物語の方が、ファンも嬉しいのでは? ハルだけでなく、他のキャラについても。
8(7) D.Gray-man
 大槌小槌は、巨大化だけでなく柄の部分が自在に伸びるそうで。アレンとラビは二人だけやけにギャグタッチ。一方のリナリーサイドは物語の確信へ触れシリアスタッチ。明暗のバランスは整っていてまあ良し。元帥がわんさか出てきました。アレンの師匠もどこぞの元帥に付くんでしょう。次週より本エピソード突入。
 追記。アレンの師匠は元帥側でした。んな唐突な!
9(-) MP0(読み切り)
 前作プリティフェイスはあまりに女キャラを全面に押しすぎ、オタオタしすぎていて全く好きになれなかったのですが、この『MP0』はものすごく好印象でした。マジックポイント0だから魔法使えないのね。
● 基本構成は前作と同じ
 喧嘩はからきし強い主人公。主人公は重大な秘密を持っており、それを周囲に隠し続けなければならない。主人公には強力な同性の保護者役がいるが、その保護者役は性格に難あり。主人公は恋をしており、自分の秘密を明かせない事に葛藤する。
● これだけ同じだと…
 連載化される場合、前作から主人公が男になっただけで、あとは毎週ドタバタコメディに持ち込めそう。ただし、そのドタバタが全て「お色気」方向に流れるのが、叶先生の非常に頂けないところであり、最大の欠点といえる。
● 題材が魔法
 魔法を題材にしたのは面白い。純粋な「魔法」設定を扱う漫画は今のWJに無い色なので、十分連載化は期待できる。しかし、この作品の「魔法」はあまりに概念的な描写で、魔法という存在の根底に流れる基本設定が全く掴めない。
● 作者のやりたい放題できる危険性
 最低限の設定情報が読者に与えられていないと、作者のさじ加減で好きなように魔法描写を描く事ができる。魔法能力の差が見て分からないし、展開次第で作者が勝手に大魔法を出し放題だし、何ができて何が無理なのか想像も付かない。そこに安っぽさを感じる。この点はムヒョロジの「魔法律」、BLEACHの「鬼道」も同レベルの不明瞭さ。魔法に対して最低限なんらかの制約、設定、情報を与えて欲しいものです。
● 白抜きの目
 最近の主流なのかもしれないけど、白抜き目で可愛さを出そうとする描写、もう飽き飽きです。この作者はこれを多用するので、その度に萎えてしまいます。もう少し独自の表現をして頂けると嬉しいんですが…。
● ファブリーズで夢の島消臭
 全く意味が分からないギャグほど寒いものはない。
● 脚フェチ
 自分は脚フェチなんで嬉しいんですけど、開始二ページ目の女の子の登校シーン、腰から下を描写して「キャッキャッ」って…。いや、個人的には嬉しいんで良いですけどねぇ! それでいいのかWJ!
● 新乳生ぞくぞく乳校
 それでいいのかWJっ!!
● パンツ魔法
 パンチラどころかパンツを膝元までずらしちゃったよ! この子達、揃いも揃ってノーパンですよ先生っ! それでいいのかWJッッッ!!!11!1!
● 魔法の上下関係が不明すぎ
 瀕死の重傷をあっという間にヒーリングする魔法は、ごく当然のように行われる日常レベルの魔法らしい。教室を一つ吹き飛ばすほどの破壊魔法は、先生10人集めてもできない大魔王レベルの魔法らしい。はて、本当にスゴイのはどっち? こういう細部の矛盾が起こるので、ぜひ基本的な設定は簡単にでも作っておいた方がよいのでは。
10(1) 銀魂
 ずっとずーっと読みたかった、山崎メインの話ついにきたー! 物語は先週に引き続き、銀さん記憶喪失中。神楽と新八が銀さんの帰りを待つ姿にじーんと来ました。彼ら二人も銀さんの出会いを通して、「絶対に折れない刀」を身体の芯に宿してるんですよね。銀さんが居なくなっても、さりげなく折れない刀が表現されていて清々しいです。
 一方銀さん、立派な「ジャスタウェイ」職人に。ジャスタウェイって語呂の良さが素敵。実物のジャスタウェイの脱力感が素敵。お妙さんの暗黒卵焼きを食して同じく記憶喪失の近藤さん改めゴリさんも「ジャスタウェイ」オタになっていて笑ったです。山崎を救うために親方に手を出す二人、記憶が戻ったのかと思ったら…無意識なんだそれ。本当は痛いのを我慢してクールに決める土方にも萌えた。そろそろオレ、土方の見過ぎで妊娠してまうぞ。
11(4) ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
 話数を重ねるたび順調にこの漫画が好きになっていくのですが、着実に基本内容が分からなくなっていきます。まず、魔法律の学び方や魔法律家という職に就く過程からしてよく分からない。魔法律を定めている団体・組織は存在するんだよね? 魔法律の専門学校はないの? 専門の資格試験は? 誰が魔法律家に認定するの? などなど。MP0もそうですが、独自の設定には読者に基本となる情報を少しずつでいいから与えないと。一気に与えまくるD.Graymanのようなやり方は反対ですけど。
 加えて、毎話出てくる「魔法律」による裁きの上下関係も不明。悪霊がどの程度の罪で、どの程度悲惨な裁きを受けるのか、いまいち伝わってきません。今回登場した悪霊も、単なる敵役として納まっただけ。なぜあのアンティーク椅子に憑依したのか、そこに悲哀や無念のエピソードはなかったのか。掘り下げて欲しい…。
 草野が六氷に魔法書を投げるコマが分かりにくい。せっかく今話一番の見せ場なのに、消化不良なのが勿体ない。六氷は自分を表現するのが苦手な子なんだね。ひどく言葉足らずで自分の意志を伝えきれない不器用なタイプの。対して草野は、優しいんだけど天然でアホで才能が無くて、六氷の意図をなかなかくみ取れない。二人はよく空回りするけど、良い部分が噛み合えばお互いの欠点をフォローでき、なかなかの友情コンビが誕生するんじゃないかな。
12(10) テニスの王子様
 1ページの平均コマ数、3.12! えーと…。漫画…? 長い長い余談を経て、ようやく大会が始まりました。沖縄はダークホースのようで。そのダークホースを最後に打ち負かしてしまう六角、という展開でしょうか。感想書きづらいったらありゃしねえ。
13(16) いちご100%
 テニプリといちごの感想を二連続で書く感想サイトの身にもなって下さいよWJ編集サイド様 なんだこの気持ち悪さ。普段のレベルと比較しても尋常じゃない。久々に中盤連載に返り咲いたと粋がって、これでもかってほど気持ち悪い描写を重ねてきます。トドメの肉団子滑り台はマジ引いた。一体なんなんだ、この漫画は。この漫画は何を表現したいんだ。読者に何を伝えたいんだ。そのまま滑り台から転落してエロ雑誌に移住して下さい。


西野…? 幻滅。

14(13) Mr.FULLSWING
 主人公、またしても蛇神先輩からアドバイスをもらうパターン。速球は捉える事ができている猿野、残りは小町攻略。最後は運頼みとなれば、強引な展開で打ち勝つしかないどうしようもなさ…何だか情けない気がする。猿野にはもう一押し、小町の確実な攻略法を見つけて欲しかった。主人公なのに、先輩に言われるがまま打ってるだけって、ちょっと寂しいよ。
15(15) 武装錬金
 剛太の「どちらが本物の化け物だ?」エピソードは、先週でひとまず完結でしょうか。パピヨン勝利と思いきや、突然の根来襲撃。錬金はこの忍者刀でしょうか? 「戦いを 続けるぞ」熾烈極まりないパピヨンの覚悟が印象的。パピヨンの姿に激情するカズキ「約束 したんだ!!」の表情がこれまた熱い、ヤバイヤバイ! カズキとパピヨン、以前は完全に敵対者であったのに、今ではお互い良きライバルのような関係になってきてます。長い間敵同士で居ると、少なからず情が移ってしまうんでしょうか?
 戦部はあっけなく戦線離脱。再戦または共闘の約束を結び、カズキの元を去る。彼が再殺部隊に含まれる理由は、ホムンクルス喰いだから? 性格に難があるわけではないし。再登場が楽しみなキャラがまた一人増えて嬉しい限りです。
 そして事態は絶体絶命の3vs3。この状況で混戦は考えにくく、「戦って勝つ!」と宣言した手前逃走もない。カズキ対ブラボー、斗貴子さん&桜花vs円山、剛太vs根来のタイマンバトルで納まるのではないかと。
16(-) HUNTER×HUNTER ハンタ×ハンター
 予想以上に描き込みのクォリティが高い今週のハンター。どうしちゃったんでしょう? WJ読者へのクリスマスプレゼント? サンタさん気取りですか?
 毎度思いますが、富樫先生の同時進行バトルは面白い。時勢がずれないよう意識して、視点をあちこち移動させて戦闘を進行させていきます。無駄に長引かせることなく、しかし魅力的な必殺技が次々登場し、まさに出し惜しみのない展開。
 「だが音速程じゃない」「直さなくっちゃ 獲物を嬲る悪い癖」「今イチ達成感ないしね」各セリフ回しが格好いいです。特にシャルナークのバーサーク化、知性派の人間が肉体を使う戦い方は予想外でした。強さの秘密は、能力発生中自分の意志が飛んだり、指令終了までオートモードで戦闘し続ける「制約」が掛かってるんしょう。髪の毛がアンテナになってて何気にかわいい。シズクのお色気シーンだけ、やけに描き込みが細かいぜ! DQ8はクリアされたんでしょうか。
17(12) こちら葛飾区亀有公園前派出所
 話の展開がやけにギクシャクしていて、こち亀らしからぬ印象を持ちました。サンタさんが異様にマッチョで笑った。実際にサンタの業務をこなすなら、このくらいの肉体必要なんでしょうね。日本の住宅にはエントツが無くて、泥棒のように侵入する姿も微笑ましくて。ただ、日本のサンタ史実は、かなりついていけなくて…ほとんど読み流し状態。
18(17) 未確認少年ゲドー
 まさか乙女の味方、ペガサスまででてくるとは。移動用にしか使われないペガサスが不憫でなりません。あとはキグナスアンドロメダ、笑ったデス。動物使いのワンヤン、やっぱり自分に使えている動物たちには愛着があるようで、撃破されたドラゴンに涙を流したりとなかなか憎めません。手裏剣ヒトデは、ここで別段未確認生物を登場させずとも、普通の武器で攻撃すればいいのでは…これって禁句ですか。まさかゲドーで団体戦バトルが始まるとは! 予想外にも程がありますよ。昔のようなのんびり一話完結型展開に戻って欲しい…。
19(18) WaqWaq
 各キャラのテンションが必要以上に高い中、お話だけは淡々と進んでいきます。ノールの願い背景の描き込み、BLEACHNARUTOだったら最低三週は掛けてるところですよ。この漫画がWaqWaqで助かりました。シオの合体は異様な形に変貌を遂げて…まさかこのままどんどん格好悪くなっていくのでは!?
 泣きながら「プレゼントフォー…ユーーーッ!」ノールの姿は、勢い以外の何も感じません。もはや勢いだけ…。まだなお連載を続けなければいけない藤崎先生が、とても痛々しい。
ピューと吹く!ジャガー
 隣でふくし君と飲んでるジャガーさん、二人とも楽しそう。友達できて良かったねふくし君! しかしこの部屋、幽霊出没率高いような。おっちゃんが言いかけた言葉、別に気にならないと言うか…なんだか内容が薄いなぁ今回。全体的に薄く笑った感じでまとまりました。


ああ、時間が欲しい。早売りジャンプが欲しい。来年こそは、できるだけ月曜日更新を目指したいです。