553. 週刊少年ジャンプ - 52号

ONE PIECEが載っていない違和感。HUNTER×HUNTERが二週連続で載っている違和感。読み切り漫画が意外と面白かった違和感。違和感ばかりが目に付いた今週のWJ。

表紙
 表紙はBLEACH。無表情のようで悲壮な表情。顔色も蒼白でなんだか気味が悪い。二人とも幽霊みたいだ。いや死神なんだけど。
尾田先生ご結婚
 先日の記事にて、先取りして言及しました。
チームG59上!!
 発売日5日前(今となっては3日前?)のDQ8特集。400万本予測の声もあるんだとか。期待だけが先行しているかに思えるが、達成すればPS2史上ない数字であることは間違いない。今も昔も”ドラクエパニック”が変わらないのは、”DQ>FF”派の自分としても嬉しかったり。PS2持ってなくて遊べないんだけどさ...
新連載予告
 『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』連載決定。おいおい。ちょっと待った。
 近未来杯で人気投票首位『タカヤ−お隣サンパニック!!−』の存在はどこに行ったんだー!! 個人的な評価では『タカヤ』は最下位なので、タカヤの連載が決まらなくても特別不満はない。むしろ満足なくらいだ。しかし、ムヒョ(略)の連載が始まるというのは納得いかない。激しく筋の通らない話だからだ。なぜ今ムヒョ(略)なのか説明がない。なぜタカヤ以外の近未来杯作品から新連載を選んだのかさえ、納得いかない。
 最近では「見える人」に非常に良い印象を持った。あれなら連載が始まってもしばらくは楽しめそうだし、WJの作風にもマッチする。近未来杯から選ぶなら『切法師』を推したい。作者は漫画歴もそれなりに長く、それなりの技術作法も一通り心得ている。加えて未だ連載経験がない。なぜムヒョなのか。もしくはタカヤでないのか。
 そして極めつけは、こんな妙な時期にどうして一作だけ新連載なのか。新人作家が相当な不作なのかなァ。


健闘枠: BLEACH 銀魂 DEATH NOTE
特集枠: D.Gray-man

1(7) D.Gray-man
 巻頭カラー。絵が上手い作者にはカラーが回って来やすいルールでもあるのでしょうか。『Dグレ4コマ、発売中のGS2005に載ってます!!』ってアレ…オレ買って読んだのに全然記憶にないよ。どんな4コマ描いてたっけ、えーと…(ペラペラ)…うわぁ。激しく批判しそうなので、言及は慎みます。
● 掲載順に注目
 「14→11→10→9→7→1」と、掲載順が急上昇してます。表紙の『人気急上昇!!!』という煽りは単なる宣伝文句ではない? 一時は打ち切りレースの参加まで表明した節があったのですが、この時期に巻頭カラーを飾りました。打ち切り漫画は巻頭を飾れないのが宿命ですので、グレイマンは打ち切りから遠のいたと言っても過言ないです。
● 描き込みは美麗。だけど…
 人物が全身描写されたり、喜怒哀楽を表現したり、何かを語っているようなコマ、これは文句なしの綺麗っぷり。さすがは小畑さんのアシ経験あり。師の流派は律儀に継承されしっかり学べている。しかし、これが事戦闘になると、繊細な描写はまるで総崩れ。
● 戦闘描写にも繊細さを
 能力の描写がやや分かりにくいものの、ワークワークのような人物と背景が同化した見辛さではない。どんな具合に見づらいのか文章で表現するのは難しいが、”何をやっているのか分からない”的なワンピースの戦闘描写+”勢いだけで爆風を起こしすぎ”的なBLEACHの戦闘描写の、両漫画の短所を足し合わせて2で割ってない見辛さだ。
● 戦闘描写のごまかし
 戦闘になると、とたんに『勢いでごまかす』風のタッチが多くなる。まず、人物のアップが多く、各人物の位置関係が分かりにくい。主人公がどの方向に走り、それを受け敵の目線や身体の動き等の仕草系はどう対応するか、これがまるで分からない。
● 具体的には
 本誌39P、1コマ目でアレンがダッシュ。アップ描写で勢いだけのダッシュ、能力を使ってないのにアレンの側面には謎の爆風。これのすごみが伝わってこない。リナリー「間に合わないわ!!」のセリフ後、アレンとリナリーの位置関係が不明。追って本誌40-41Pの見開きは、爆風がやたら大きく、煙で描写をごまかしている感がもっさり。アレンとリナリーの位置関係が微妙だったこともあり、リナリーがアレンをかばえたことに違和感を覚える。これは、爆風手前の位置から爆風外側へアレンを押し出す庇い方をしているためだ。つまり、リナリーはアレンとアクマに挟まれる場所に位置していたのか、アレンとリナリーがアクマを挟んでいたことになる。
● 文字では伝えにくいが
 で、爆発カウントダウンしてる時、ロード様はどこに居たの? 他のアクマは何してたの? 第三者の動きが止まっていて、戦闘の臨時感も消滅。絵だけでなく、演出にも繊細さがあれば、あるいはのめり込めていたかもしれない。
● 具体的には、その2
 手薄になったミランダにロード側からの応酬。位置関係がさっぱりなので、よりミランダに近いのはロード様かアレン&ミランダか、それとも残り二体のアクマなのか不明。ミランダの無防備状態にいまいち危機感が感じられないのも、こうした場面説明が細かく表れないから。状況説明がないから、いつも「主人公最強」で片づく。今回のミランダ応酬への対処のように。これ明らかに勢いだけで処理してるし。その距離からでもアクマに追い付くのかよ、リナリーは!
● 消滅したアクマ
 ミランダの能力で巻き戻せばいいんじゃね? と思ったオレは退場ですか。退場ですね。下手すりゃ死人も救える最強能力。それが時間逆行のイノセンスだと思う。
● ロード様退場
 なんだか、ロード様が不思議な扉「どこでもドア」もどきを使って颯爽と退場されていきましたよ。最初からこれを使って巻き戻りの街に侵入しろよ!ロード様の退場で作者的に格好いいイケてる演出にしたいから、急にこんなのが出てきた訳じゃないよね? きっとロード様の能力はこの空間移動って意味合いを出すための伏線演出なんだよね? え、ヤッパリ勢いですか? ごめん、オレもすっごくそう思う。
● なんだか批判的に…
 先週あれだけ批判は抑えようと自粛したのに、読み返してみると酷い有様。違うんです、自分がグレイマンを好きになれない理由の一つを言及したらこんな文章になっただけなんですぅ! この部分が変わってくれたら、グレイマンの評価を見直すのに。
ミランダさん苦しそう
 生まれて初めての「ありがとう」。アレンから感謝されてドッキドキ☆ 能力で苦しいっていうか、この胸のトキメキはもしかして恋!? って話なんでしょうかね。恋をするには苦しみすぎの表情だけど。
2(-) NARUTO-ナルト-
 大変です! 外伝のタイトルが大問題です! 「カカシ外伝〜戦場のボーイズラブ〜」(ボーイズライフです)。カカシの口調が妙にカマっぽかったのも、カカシの過去にそのような衝撃の伏線があったからっ…!(ボーイズライフってネーミングにする辺りからして、そっち狙ってなくね?) 過去編って事は正確もある程度純粋であることは期待できるし、その汚れ少ない青年時代とあらば、カカシ総受けはおそらく間違いないと見ていいだろう。(ボーイズライフってサブタイトル、センスが昭和すぎて酷すぎじゃね?)
 本編の方はナルトを再現したようなオビト、サクラを再現したようなリン、サスケを再現し……損ねた残念な感じのカカシ。以前表紙にもなった先生の名前は、表紙にもなったくせに言及されず。まあ、変に読者へ説明口調な感じで「ね、○○先生」的なセリフはお寒いから、それだけを避けてくれたのは好感持てます。
 とりあえず、掴みとして今回現れた敵の忍は割とあっさり倒しちゃうんでしょう。現在のカカシとオビトの関係がどのくらい深い友達へと繋がるのか、今後の展開に期待。
3(5) BLEACH
 予想に反してまだ引っ張りました。
● 最近の作風
 昔のBLEACHはこんなに戦闘を引っ張る作風ではなかった記憶がある。コマも無駄にはしてなかったはずだ。一戦闘に一回は熱いセリフも聞けたものだ。一体どうしてこんな作風に変わったのだろう。副長クラスの登場人物は脇役放置にしたくない意気込みなのか、作者が各キャラに愛情を注ぎすぎて簡単に終わらせることをしたくないのか。死神のくせにどうせ死なない展開なんだから、戦闘はさっさと終わらせればいいのにね。
● 手抜きの夜一
 夜一さんもここまでくると人が悪い。明らかに最初から手を抜いて戦っているし、そうなると砕蜂の饒舌ぶりは見ていて可哀想になる。
● 雀蜂の能力
 スズメバチの毒によるアナフィラキーショックをモチーフにした『二撃即殺』だそうで。そのアイデアは確かに格好いいし、絶妙だとも思う。でも、同じ場所を二撃叩き込まなきゃいけない技って、結構致命的のような気がする。一撃で沈めようよ!
● 刑戦装束への言及
 それから、この衣装は全然ビビっとこない。いいから隠せ、まずは重要部分をことごとくひた隠すのだ。隠しながらも見えそうなエロスを漂わせるべし。全てはそこからだっ…! 横乳とパン紐の露出って、見えた時のありがたみが薄すぎるんだよ。つまり、頑張った挙げ句の果てに見えた時のご褒美感が少ないって言うのかな、うん。また本編とは全く関係のないところで語ってしまった。
● 騙されてはいけない
 「…その刑戦装束に何故 背と両肩の布がないか知っておるか」なんと、あの至極ハレンチな刑戦装束に、デザインの理由が存在してました。「技の発動と同時に 背と両肩の布は弾け飛ぶ!」だそうですよ、なななるほどー!! ………。いや、ちょっとまってよ夜一さん。なんでその技、鬼道の反動が背と両肩に集まるんですか?
● 本音は
 横乳とパン紐見せる衣装の言い訳になってるだけやん!
4(5) 家庭教師ヒットマンREBORN!
 表紙の煽り文「殺し屋だって多種多様」多種多様なのは間違いない。「愛あり、艶あり、力あり」異議あり! 特殊能力しか出てきてないよ。本編はもう、これでもかってほどのマスコット話ですので、こちらについての言及はパス。お察し下さい。
 相変わらず、ツナのお父さんは出てきません。母子家庭を匂わせてるんだけど、それでいて確証はない。こんなウザキャラ達がわんさか居候状態になってるの、お父さんは承知なのか、それだけが心配。しかもお父さんが日夜汗水垂らして稼いだお金を、このウザキャラ達がたかっていくのだ。お父さんに同情します。お母さんは誰でも受け入れ態勢になるの、ちょっと控えた方が良いぞ!
 大人イーピンもちょい役のレギュラー化扱いになってしまい、すこぶる残念でした。
5(-) テニスの王子様
 1P目から金太郎のオールヌードなんですが。PTAはこういうシーンにも厳しく言及した方が良いと思うぞ。女の子のヌードはダメで男の子のヌードは良しとするのは性差別だっ! 腐女子が急増しそうな日本。未来は本気で危ういス。
 本編は、まあ…テニスやってないし特に言及するところもなく。P6-7目を見開き演出にしなければならないほど、薄い内容だったということで。P9の1ページ丸ごと使った金太郎(ここを開き演出する意図も不明)は、表情がファンキーな狂い方で震えが止まりませんでした。口裂けオバケが夢に出てきそうです。
6(-) よしっ!!(読み切り)
 独特の絵は薄い線が味を出していて、とても個性的で好印象。中性的な見た目の主人公はちょっと引っ掛かりも覚える。もう少し男と分かるように書き分けても良いと思うけど、こういうキャラのニーズは多方面に多そうなのでまあ良し。
 集中力が超人的に高い主人公、ってアイデアはなかなか斬新。変にファンタジーな能力でもない。ミスフルの登場キャラクタみたいに不条理な超人体ってわけでもない。普通に居るかもしれないようなノリで、爽やかスポーツものとしては良い。
 ただ、読み切りでは主人公を中心に描けば済むけど、これが連載となるとどうか。ライバルキャラには超人キャラが溢れそう。しかもスポーツの種目は弓道で、このジャンルはスポコンを描くには敷居が高そう。加えて個人戦のスポーツ漫画は、どうしてもライバルが超人化していくクセを持ってます。この漫画をそのまま連載化しても、長続きは難しいという不安あり。
 作中の雰囲気作りはすごく好みだし、ストーリー展開にも無理がない。物語の流れは終始穏やかに進み、無意味な内容・セリフも含まない。作品を客観的な視点から組めているって事だと思う。読み切り作品としては久々に”作家”と呼べる人が登場した。コマ割りや構成も好印象。将来連載を担う作家として期待してしてしまいます。
7(6) アイシールド21
 たまに現れるギャグパートの回。ICの場合、ギャグパートありながら今後の活躍のための重要なヒントを落とすので、軽視できません。ちびっ子が巨人に競り勝つ方法、それは「立ち会い」で決めること。だけど立ち会いで相手の意表を突き初回の対決に競り勝っても、二度目からは警戒されると思うんだよなぁ。そこんとこ、どういう風に描かれるんだろう。このままでは終わらない予感。オチのモロ出しは、終わり2P分の極まった緊張感演出で大笑いしました。こんなICがオレは大好き。
8(8) 銀魂
 今週も思う存分のギャグパート。空知先生がやりたい放題になってますよ! ゴッキーが本当に生理的に受け付けない人にとっては、今週の銀魂は本気で読めなかったと思うんですよね...
● ヘルプ三段落ち
 「ヘルス! ヘルスミー!!」でがっちり掴まれた。爆笑の渦とはこのことなのか。「パルプフィクション」なんて、もはや前置きがないと訳が分からない域に到達してます。こうなると新八くんのボケに期待が高まる三段目。期待されるとスベるジンクスなんてなんのその。「ヘルペスミー!」って、被虐系極めすぎィィ!
● 傷が増えていくバカ皇子
 こういう仕込み系の小ネタが大好き。誰も指摘しない、ツッコミがないから、仕方なく読者がツッコミ役となり、結果作品との一体感が得られる。そんな作風が大好き。
● バカ皇子登場
 皇子が出てきた時点で、この巨大ゴキブリの出所は分かったようなものなのですが。終盤までその事実を伏せて焦らしてきた辺り、割と憎い演出だったなぁ。今回は皇子が元凶ではないのか…と思わせておいて、ヤッパリお前かァァ! って、時間差ツッコミさせる荒技演出でした。
● 酢昆布で巨大化
 ゴッキー大嫌いなか弱き乙女達は、今後酢昆布が食べられなくなりますよ! 乙女は酢昆布食べないけどね。アイドルと乙女はうんちもしません。
● ドツボにはまっていく三人
 世間には巨大ゴッキーの正しい情報が流れていることなど知らずに、どんどん自分たちで妄想を広げていく。巨大ゴッキーの駆除に全力で立ち向かう三人組。どこまでも気付かずにボケが肥大化していくのは笑えました。
● 「誰がここまで育ててやったと思ってんだァァァ!?」
 「てめっ 一人で大きくなったよーな顔しやがってよォォ!!!」このシチュエーションに、人情ドラマによくある王道セリフを掛け合わせてくる空知センスに脱帽です。
● 定春もいないヨ
 「キノコの回以来見てないヨ!」たまたま出てこなかっただけか。すっかり出すの忘れてたのか。あるいはすべて空知先生の計算なのか。読者はただ神のネタに笑うことしかできませんっ…!
● 最後まで読めなかったオチ
 定春が仕留めるとは! 本当にキャラクタの使いどころが絶妙。そして、猫のような反応を見せる定春が可愛すぎ。こたつ独占で幸せそうだ。
9(-) HALLOO SUNSHINE(読み切り)
 イラストの描き込み具合にムラがありすぎて、どうも。クオリティの良いコマと、落書きにしか見えないコマの差が激しい。本人が描いたコマと、友達が手伝ったコマの二種類があるのでは、と疑いたくなるくらいです。
 本編の方は、王家復権を主目的としながらも、そのためには何故か王子の呪いを解かなければならない、という結論に終始していた。なぜこの呪いは危険なのか。具体的な危険さが明示されなかっただけに、不満が募りました。呪いを解くことと王家復権は必ずしも直結していないので、それからどうするの? って思いに駆られて仕方ない。
 漫画のメインアイテムに使われた呪いについて。極論、夜は皇子が一人で居ればいい話なのではないか。今回の事件なんて、王子は呪いがなければ事件解決しなかったくらい。呪いというか、立派な人助けの能力ですよ。
 最後だけ綺麗に締められてもなァ。どこもかしこも力不足の印象が際立ち…。しかし、ここ最近のWJ読み切り陣と比較すれば、平均点以上は行ってます。これで平均↑って、すごく悲しい事態なんですけど。
10(4) ボボボーボ・ボーボボ
 今週のボーボボは笑いのクオリティが最高潮だった。魚雷先生が出れば、もちろんそれだけで笑える。しかし今週は、最終兵器魚雷先生を前面に出さずとも笑えた回でした。澤井先生の底力をまざまざと見せつけられた印象。
 魚雷先生VS破天荒の勝負の行方はさておき。魚雷先生がメスだった驚愕もさておき。今週の見所は、破天荒の究極奥義「聖施錠領域」ですよ。正直、破天荒からこんな笑いが生まれるとは思っても見なかった。さすが精神開放系の奥義が使えるのは毛の王国の生き残りだけ(とってつけたような設定)。つまりこれって、へっくんにもビュティにも精神開放系奥義の可能性が残されてるって訳なのか。
 クールツッコミは何度見ても吹いてしまう。やっぱりボーボボ大好きだわオレ。
11(1) DEATH NOTE デスノート
 レムの接触により、話の方向性はますます混沌。限りなく優勢の位置にいるLLコンビの計画は崩れてしまうのか、まだ先が見えない夜神親子サイドの捜査法で事態は好転するのか、ヨツバサイドの逆転はあり得るのか。どれも見てみたい気がします。
● 失った記憶は戻らないまま
 「こんな切れ端に触れさせても失った記憶は戻らない」と言及。え、そういうルールで思い出さないの? オレはてっきり、「現在このノートには持ち主がいる。その持ち主がデスノート執行権を失わない限り、ミサのデスノート接触は『又貸し』の状態。だから記憶は戻らない」ってルールから基づくものだと推察していたのですが。
● 死神の存在を信じる
 海砂は元々オカルト好きという設定が生きたのか、それとも今回の会話でレムが海砂のことを知りすぎていて、信憑性が高いから信じたのか、あっけなく信用してしまいました。まあ、根っから素直な子だし、オカルト好きは関係なかったかも。
● 月の思考
 今のキラは犯罪者を無差別に裁き許せないが、以前のキラは裁く者を選んでいて共感を覚えてしまう。第三のキラが犯罪者から裁く者の選別を行わないのは、それ自体に興味がないから。メインの使い道はヨツバのために使用しているし、キラ殺しは事務作業なんだろう。
● Lも気付いているはず
 このことはLも当然気付いているはず。キラが複数存在することは確定しているし、第一のキラが「犯罪者の中から殺すだけの理由があった人間だけ裁いていた」という裏もハッキリ取れているだろう。だから、意味のある頭の良い殺し方をする人物=夜神月としか思えないんだろうな。
● 夜神父の苦悩、だが
 父サイドの捜査は検討段階から迷走。しかし、父サイドには月が入っていることを忘れてはいけない。海砂のヨツバ侵入捜査編が終わった後は、いよいよ夜神親子サイドの鋭い捜査メスが入る。…と思いたい。むしろここはファン意識の期待になるけど、鋭く冴える夢の親子プレイ実現を見てみたい。
● 何を食べているのか
 今週のLがどんな甘いものを食べているのか、すごーく気になります!
● 第一、第二のキラの正体
 海砂が先行して第一、第二のキラの正体を知ることとなった。現在の月の立場も、予想通りというかそうであって当然というか、キラ月の時の計画通りだそうです。しかしながら、『Lからの疑いが消えた時点でキラに戻る』事は永遠に不可能ではないのかとも思う。Lって何があっても、第一のキラ=月という考えは捨てなさそうだし。
● レムはキラの存在を教えられない
 死神はデスノートの持ち主の存在を教えられないんだとか。前例を出して裏付けしたけど、そういう死神ルールがあるんだろうな。
● 衝撃の事実
 レムはメスだった! そうだったのかー! このビックリをid:ioliteたんに伝えたら、ピッコロが雌雄同体だって事実を突き返されました。そそそ、そうだったのかーー!!! レムがメスだって事よりも、ピッコロが雌雄同体なことに衝撃を覚えましたよ。そうか、一人で卵生んでたもんなァ…。死神にはオスとメスが存在するということは、死神同士は恋愛をするということになりますね。…あんまり見たくないよソレは。
● アイドルうんちしないし
 宙を浮くトナカイのソリに乗ってエントツからプレゼント配るサンタさんの存在を主張するくらい、子供だましなセリフがっ。
● 月の計画
 こういう側面から崩れてしまう脆さがあるよなぁ。
● 次号、ヨツバキラ判明
 海砂にはヨツバキラがばれるけど、果たして読者にもバレるのだろうか。読者は基本的に主人公の月視点であると思うし、読者にはばれないような演出が施されると予想(そう思いたい)。次回タイトル『交換』も気になる。月がL捜査サイドから夜神父サイドへ交換される、と予想。まさかデスノートの交換は、突拍子が大きすぎて難しい。
12(-) 武装錬金
 斗貴子さん、やっぱり下着穿いてなかったんだ。…感想の第一声がこれか。
 円山が武装解除すれば元に戻る、なるほど。解除で治るってのは考えが及ばなかった。つまり円山の能力は、相手を消滅させるまで追い込まないと、いくら相手を小さくしたところで逃げられては無意味って訳だ。永遠に武装状態はきっと無理だし。それって意外と使えない能力だったりしないかな?
 ちびっ娘斗貴子さん堪能の回。衣服は包帯でフォローときましたよ。斗貴子さん狙いすぎ。しかも器用すぎ。一枚の布を使って一人でよくもまあそんな器用にドレスアップできるものだ。でも包帯は伸ばすとスケスケになるぞ。実はあの包帯ドレス、シースルー状態です。パピヨン組と接触し、いよいよカズキとパピヨンの連絡が繋がった。ところでゴゼンはどうして斗貴子さんを「ツムリン」と言うのか。ゴゼンの正確は桜花の本能的な性格って以前設定で言われた気がするけど…。桜花は斗貴子の何を見てツムリンなのか! クスクス笑いの桜花が可愛かった。…ああっ! 津村さんでツムリンなのか!!(感想書きながら気付きました)
 「俺達とコイツとどっちが本物の化け物だ」剛太の苦悩で引き。現状、剛太はカズキの事を化け物以外の何とも思ってないんだけど、今後の友情エピソードで剛太とカズキの友情が描かれたりするのだろうか。剛太の熱いシーンが挿入されるのだろうか。熱いシーンが挿入。なぜか二度繰り返してしまった…。
13(12) こちら葛飾区亀有公園前派出所
 寅さん大好きの作者が柴又の景観を好きなだけ描き込み悦には入るまんが。まあ、オチのまとめ方は良かった。こち亀は女性キャラをオールマイティに描きすぎで、その辺りがすごい引く。まるで作者が、女性はこうあるべきだ!という萌え像を押しつけてるようで、かなりキモいんですけど。
14(10) Mr.FULLSWING
 第二の秘球・飛竜は早くも破れる。この試合の直前に仕上げた魔球が、たったの6回で破れるって…。そりゃあんまりだ。で、ここから子津が投げて、7回から抑えるんだろうけどさ。猿野が逆転HR打って勝つんだろうけどさ。それ、犬の立場って…。子津もあんまり目立ちすぎるとすぐに秘球は破られてしまうから、あまり目立って投げない方が良い。ま、次の試合には「第三の魔球」が登場するだろう。
15(11) HUNTER×HUNTER
 二週連続で載ってるよ! 天変地異が起こってるよ! ってノリです。しかし、富樫先生にしては今週も割と描き込んでる方だと思う。どうしてしまったのだろう。でも来週は公認で休み。編集も「次号からしばらく、作者取材のため休載します」って素直に書けばいいのに。富樫先生の休載ネタを使うと猛烈に怒られる(大亜門先生の「一九ポンチ咄」より)らしいので、そんなオチャメはできないか。
 肝心の本編感想。幻影旅団はやっぱり強いのね、ってとこか。ボノレノフはご丁寧にも『序曲(プロローグ)!!!』って言っちゃう辺りからも、まだ底知れぬ強さを秘めてるよって事が分かります。彼らとカイトどっちが強いかを考えると、カイトの印象がある。
16(17) 未確認少年ゲドー
 紆余曲折あってフェニックスが不完全に復活しました。次週でなんとかして救い、泣き別れ村(だっけ?)のみんなを救い綺麗な最終回を迎えるのかな、としか思えない物語の流れ。しかも次週からはご丁寧に納得いかない新連載が始まりますし。現在の読み切りまみれなWJから打ち切り漫画が出るって事自体、不思議で仕方がない。実は終わらないんじゃないだろうか、この漫画。掲載順もラストじゃないし。
17(15) いちご100%
 ゲドーの前にこっちを切って欲しいんですけど、コミックスや各メディアで金になってるから優遇されてるんでしょうか。掲載順は非常に悪いポジションをキープし続けているので、残念ながら人気票はすこぶる集まってないようです。東城が真中に苺パンツを見られるのは、普通にお約束となってしまいました。下着の類ではお色気にならないいちごの常識、おそるべし。
 戦闘漫画は戦闘能力が数字化されると次々インフレかが起こっていくと言われます。いちご100%の場合は、お色気がインフレしすぎました。インフレしすぎて破綻してます。読者も目が肥えてしまったので、もはやエッチギリギリのシチュエーションにでも陥らない限り、本来お色気シーンであるはずの場面が普通のシーンと一体化してしまう。恐ろしいまんがだ!
 今週の展開からすると、真中と東城は別の大学に進むようですね。で、大学編もやる気なんですね。お前らいい加減セックスしろよセックス。さっさと交尾して関係ごと結合しやがれよ。それがインフレの頂点を極める描写にもなる。加えて漫画的にも終わるきっかけになる。ヤバイ、偶然にもいちご100%の絶対解を発見してしまった。
18(16) WaqWaq
 こっちはこっちで終わりそうなオーラ全開。ゲドーとワークワークを切っても、今のWJには読み切り漫画しか残らないぜ。つーわけでここはどっちも残そう。WaqWaqは今まで好印象の感想こそ少ないけど、連載に残すべきクォリティはありますよ。ファンじゃない人間でも、残って欲しいと思わせる作品。いちご100%のようなファンじゃない層から叩かれるような漫画ではない作品。それって結構すごいことではないのかなぁと。ぱらぱら読んでる人間にも、共感を与えてるって事だし。
 今週の感想。「シオのやつのものになっちまったか」このレオの一言に尽きます。なんて悲しいセリフか。なんて潔いやつのか。
 未練があるまま別れた恋人が別の彼氏を作って、しかも彼氏が自分の友達で、そこで一言「シオのやつのものになっちまったか」って切なッ!! 初恋の相手に思いを告げられぬまま十数年の歳月が過ぎて、今ではすっかり良い思い出に変わってしまったけど、風の噂で今月その子が自分の友達と結婚することを知り「シオのやつのものになっちまったか」って切なあァァッ!! それ程切ないセリフだったわけです。オレ半泣き。
ピューと吹く!ジャガー
 無口な謎キャラ、その実態は超はずかりがり屋さんのお隣さん。この人、未だに挨拶済ませてなかったのか! ピヨちゃんのどうして良いか分からなくて、内心勢いだけで突っ込んでる姿が素敵でした。ジャガーさんの必殺技「つづく」。ジャガーさんがつづくと、次週はとんでもない方向に飛び去っていくから。妙な期待が高まります。

次号の注目点。

新連載『ムヒョ』は本物なのか。今まで二度のムヒョネタは、オチが二作とも同じだった(被害者の同情が災いを招いた)と聞く。今週の次号予告を見ると「少女リエは友人を自分の性で殺したと悩み」とある。なんだか、二番煎じならぬ三番煎じの予感がプンプンするんですが。ものすごく危険球ぽいんですが。

打ち切り漫画はあるのか。候補はゲドーかWaqWaq。ゲドーは物語的な締めに入っているし、WaqWaqは掲載順が非常に芳しくない。昔のWJなら、どちらが切られても不思議ではない。しかし、現状読み切り漫画二本が基本体勢のWJで、新連載が始まったからと言って一本切るのは恐ろしく危険な行為だと思う。編集サイドはもうすこし時と場合を考えて欲しい。

尾田先生の作者コメント。一体どんな羨ましいコメントが飛び出すのか。ここまで堂々と表に出した尾田結婚ブームなのだから、ここは幸せたっぷり見せびらかし系で攻めて欲しい。もちろん本編の方にも期待大。