536. えっちな少女まんが

我がSnowSwallowでは、「本当は女の子の方が男よりエロい」という持論を度々表明してきた。オレがそう思う理由の一つに、「少女まんがはエッチだ」という理由が挙がる。

● 小学校低学年対決 コロコロコミック vs 少女コミック
小学校低学年の男子は『コロコロコミック』のミニ四駆にのめり込み、お小遣いでパーツを買い集めては改造に耽り、ミニ四駆をより速くする妄想に耽ったものだ。しかし同世代の小学校低学年・女子は『少女コミック』の白馬の王子様に危ないところを助けられ、優しく抱擁され、時に激しく我が身を襲われる妄想を繰り広げる。

『ラブセレブ』は「自分の体で仕事とってこい!」とヤリコン・パーティーに送り込まれるらしい。『もっと教えて』は遊び人だって噂だけれど、「こんなことされたら惹かれちゃうよ……」らしい。『悪魔なエロス』は魔界でサタンに股間のデビルスティックをさんざ突っ込まれたミウは色っぽくなる、らしい。無茶苦茶だ。

僕たちが鼻を垂らしながらミニ四駆に酔いしれていた頃、彼女らはヤリコン・パーティに送り込まれ股間のデビルスティックに「惹かれちゃうよ……」なのだ。


● 小学校高学年対決 週刊少年ジャンプ vs Sheese!
小学生高学年の男子は『週刊少年ジャンプ』の戦闘漫画に燃え、スポーツ漫画に憧れ、カードやゲームを欲しがり、関連オモチャにときめくものだ。しかし同世代の小学校高学年・女子は『Cheese!』の背徳な関係に燃え、お耽美な関係に憧れ、過激なえっちを欲しがり、中身まで過激なラブストーリーにときめいたいるのだ。

『獣は花の夢を見るか』は 義父に犯される毎日に嫌気がさし自殺しようとした女子高生が一晩で1,000万を稼ぎ出すというNo.1ホストと出会いイロイロらしい。『愛+少女』は生まれて初めて惹かれた新任教師に対し、パンツを脱いだり全裸になったりして必死に迫ってみるらしい。『Vibration・Age』は最悪最低の初体験のあと、禁断のひとりエッチにはまってしまったヒロインが、お隣の男友達にひとりエッチの現場を目撃されてしまうらしい。まるでAVの設定のようだ。

僕たちがドラゴンボールスーパーサイヤ人に燃えスラムダンクに感動していた頃、彼女らは義父に犯される毎日に嫌気がさしパンツを脱いだり全裸になったりしてお隣の男友達にひとりエッチの現場を目撃されてしまっていたのだ。


● 中学生対決 週刊少年マガジン vs デザート
中学生の男子は『週刊少年マガジン』の不良まんがに熱を入れ、殴り合いガチンコバトルに「!?」とリアクションしたり、あるいはバイクにときめき、不良学園での成り上がりを夢見る。しかし同世代の中学生・女子は『デザート』のリアルなお付き合いに熱を入れ、大金持ちのイケメンに迫られて「vv」とリアクションしたり、あるいは兄弟との禁断愛に陥ったり、性も含めて本気で泣けるラブストーリーを夢見ているのだ。

『りっちゃん』はキャバクラ・バイトで出合ったナンバーワン美人が実は男で、ヒロインはそんな彼女(というか彼)と同じ男性を好きになるらしい。『こんな初H、あたしだけ!?』はあれ、ぜんぜん痛くない!? 素股で終わったの、彼は気づいてない! など、すべての女の子を応援する初H限定コメディーらしい。『グッバイ!! デカ尻!』下半身デブを克服するには毛糸のパンツだ! 10代のヒップにガードルは必要なし! らしい。イヤにリアルだ。

僕たちが喧嘩に明け暮れバイクにまたがり美人レディースに鼻を伸ばしていた頃、彼女らはリアルなセックスの研究に明け暮れ、初エッチで彼氏にまたがり(キャッ!オレったら下品!)、自分を研く各種ダイエット特集の勉学にも余念がなかったのだ。


どうだろう。もうあなたもお気づきのはず。女の子は男の子よりもよっぽど前衛的で、先進的で、リアルな現代を生きる『人生の勝者達』なのだ。

…最後に。この馬鹿テキストを本気で信じ込まないように。そして呆れないように。だけど全部が嘘ではないことも理解して貰えたら、お兄さんちょっと嬉しいぞ。