488. 週刊少年ジャンプ - 48号

うーん困った。

なかなか火曜日に感想をUPできません。日曜日に大河ドラマとWJ発売（深夜発売だけど）が重なるので、テンポ良く両感想を仕上げられないのが原因。月曜日は丸一日バイトだしなァ。

そういう訳で、今後も（少なくとも新選組！が終わる今年中までは）水曜更新が多いと思います。火曜更新を目標にやってるんだけど、週明けは予定が切迫しているので難しいス。

表紙: 　リボーン表紙。天野先生は黒スーツ好きなんだな。マフィアって要素と、単純に「黒スーツ」はコスプレ属性があるから支持されやすいのが主な理由だろうけど。黒スーツ回数が多いので、食傷気味に。も少し違った角度から意外性を見せて欲しい。

アニプリ（カラーP）: 「菊丸が…5人！？」に激笑。「俺、四つ子じゃないぜ。5人まで分身できるんだ。」とか、オマエおかしいよ！どこから突っ込めば良いんだ！まず、それを言うなら五つ子じゃないのか。そしてそもそも、五つ子という事実より分身できる方がすごい。あとな、この画像見る限りじゃもはや、分身じゃない、分裂だよ分裂。まあ、これ夢らしいから、ここまで突っ込むのもアレだけど。さすが菊●バズーカだ。

第一回J金未来杯受賞作品: 『タカヤ−お隣サンパニック!!−』に決定。んなバカな。これ、俺的には最下位評価だったので、開いた口が塞がらない。これ、WJの色じゃないっしょ、チャンピオン色だよチャンピオン。百歩譲ってマガジンだよ。
　作品・作者共に完成・成熟しきっていた『切法師』が、なんでこんな漫画に負けてるのか理解不能。なんだよ、時代は「萌え」でいいのか？ホントにそれで良いの？物語的な要素は完全に差し置き、「ヒロイン萌え」を最優先に描けば、漫画として売れるってこと？そんなんでいいのか日本の漫画界は。ダメっス…まじで理解不能…。
　というかタカヤって…作画歪んでるし、等身大くずれまくるし、漫画としておかしいやん…。小学生にはこのくらい砕けた方が読みやすい＆面白いの？でも、アンケハガキを送ってるのは中学生↑がメインだろうし…凹む。
　カレー屋さんで次回作の打ち合わせ、なんだってさ。次はもう少し内容のある漫画を持ってきて下さい！ヒロイン萌えでも何でもいいからさ、作品のメッセージが分かりやすく伝わって、物語的に面白かったら、もう非難しないから。お願い。

ジャンプGAG スペシャル2005（11/12発売）: 　大亜門先生、間を置かずに再登場。しかも新作。大亜門先生すげえよアンタ！ギャグ漫画描ける筆の速い先生は重宝されそうなので、そんなに待たずとも、来年早くにはWJ連載に帰ってきそうです。ジャガーさんのリニューアルコミックにも大期待。

本感想です。

健闘枠：リボーン　ワンピース　アイシールド21　デスノート
特集枠：銀魂

1(6) 家庭教師ヒットマンREBORN!: 　タイトル表紙の雰囲気が好き。京子のお兄さんは別段ファミリーって訳じゃないのね。でも京子は入ってる罠。作者的にはハルの方が動かしやすいんだろうな。ツナ＆京子は没個性だし。
　リボーンって漫画は、どうしてもオールスターのキャラを毎回登場させたいわけですね。主人公の誕生日なのに、ヒロイン京子が祝ってくれない漫画ってどうなのよ。ハルがどんどん美味しいトコもっていく。「マフィアのボスの妻になるためにこーゆー行事になれていきますからね」の『こーゆー』と『ね（ハートマーク）』と表情にエロス漂いまくり。なぜハルって、毎回こんなエローく描くのですか！？
　ランボは意味不明。ギャグも外しきってて、今話も必要性が感じられない。ボンゴリアン・バースデーパーティーのルールに則り、即刻処刑されたし。
　リボーンが1歳なのは、設定的にすっげーえおかしいんですけど（数学の名誉博士なこと、愛人が四人以上いること、などなど）この漫画はその辺を気にしたら負けです…。ハルがリボーンを赤ん坊扱いしてたけど、本当に赤ん坊だとは思わなかった！
　「今日これでおしまいー！？」は笑いました。局所的にツッコミ冴えてるよねツナって。

2(5) BLEACH: 　ちょっと待った久保先生、コアなファン以外の全員が置いてけぼり食らってるよ。チョイ役の人達、顔と名前ぽんぽん出されても無理。覚えてられない。隊長・副隊長以下、隊士達の相関図希望。相当昔に名だけが出た『刑軍』の伏線を消化。
　夜一が元軍団長だったのは意外。…というか、この人の場合は謎が多く、別段どんな設定でもありなんだが。元vs現軍団長の戦い、何気に熱いシチュエーションだけど、今君らがわざわざ戦わなくても、って気もする。

3(2) ONE PIECE　ワンピース: 　フランキーの兄貴とその一味はウソップ関連で新展開に。キウイとモズの横歩きが間抜けでかわいい。しかし、ルフィ一味が殺す気で仇討ちしたフランキー一味が、一晩で復帰。なんだかなァ、威勢良くてもやっぱ簡単に回復するやん。「うるせぇ！おれは今週こうなんだ！」キャラの個性を前面に押し出すセリフ回しが考えつく尾田先生はすごいぜ。
　ガレーラ勢。アイスバーグの持ち物をパウリーが取りに行く。また、WP9の襲撃により、ルルとタイルストンが追っ手に回る。ガレーラの戦力分断は痛い。1-2-2と別れては、彼らの強さも半減。カクやルッチがやられるシーン、あまり見たくないな…。
　WP9はロビンを含み5名登場。今後は、ロビン、クマの着ぐるみ、鞭使いの仮面（二度目の登場）、ガイコツ、般若とでも称するか。『CP9』と言うからには、残り4名も登場する可能性あり。一人はボスっぽいから、前話で既に登場してるのかも。
　ガイコツ＆般若vsパウリーの戦闘は確定。残りの予想だけど、鞭使いvsルル＆タイルストンで鞭使いの勝利。ロビン＆クマvsカク＆ルッチでルフィ参戦、としておこう。ゾロ達は遅れて来る展開なんだろうね。
　ガレーラ襲撃戦は別に、フランキーの兄貴vsサンジの熱い戦いを見てみたい。

4(7) アイシールド21: 　表紙に葉柱さんの姿。彼は二年生だったんだ、意外だな。賊学は二年で引退。学校偏差値低い設定だったし、三年は就活に専念なのかな？ポセイドン・水谷の強さの秘密が明らかに。『水泳（スイム）』というテクニックは実在するのかな。アメフトネタはまだまだありそうで、これからもいろんな技を持ったキャラが登場しそうですよね。
　葉柱をここまで掘り下げるとは、初登場時には思ってもみなかった事ですね。ナイフと銃の対描写、恐怖による締め上げ方針。ヒル魔と葉柱の絶対的な違いって何だろう。ハァハァ三兄弟すら仲間に引き入れたヒル魔、しかしそれさえ彼だけの力ではないはず。煽り文にあるように「巡り合わせの偶然」つまり運もでかいだろうな。あとは、ヒル魔達は三人から始めたが、葉柱は一人だった点とか？今後一つの答えが描かれそうなので、楽しみにしておきます。

5(8) 銀魂: 　土方のマヨネーズこんもりカツ丼土方スペシャルは、カツ丼が泣くよッ！土方はコレステロール値高そうだなぁ。銀さんは糖尿だし。健康悪そうなおっさんばっかり出てくるこんな漫画が大好きな人達（オレ含む）って一体。
　銀魂初の、作中で死人。ギャグ漫画なのに死人を出すとは…人情漫画に路線変更としか言えないよな。何とも言えない気分です。
　(1)先生の死に際、子供達の慕いっぷり　(2)ビックリマンシールにキスして子供達の依頼を受ける銀さん　(3)「魂が折れちまうんだよ」 (4)おもちゃ装着しながら部屋を出て行く一同　の四点にほろりと来た。ヤバイよ最近の空知先生、ギャグスキルは当然として、人情漫画のスキル上がりすぎだ。
　新八が像さんジョロを頭にくっつけてる小技ギャグには笑った。こんな場面でこの絵は…してやられたなァ。つか、こんなネタ分かる奴そうそう居ないだろ！
　銀魂初の、三話以上連続モノ。初モノ多いね。

6(3) NARUTO: 　中忍試験編から騒がれていた「サスケ＝蛇（大蛇丸）ナルト＝カエル（地雷也）サクラ＝ナメクジ（綱手）」の弟子伏線が、遂に今週繋がりました。いやあ長かった。サクラは早いトコ医療技術を伸ばし、最前線に戻って欲しいところ。仮にもメインキャラの一人だしさ。予告煽り文の様子では地雷也が再登場。螺旋丸も破れたしねえ。

7(10) テニスの王子様: 　パワーアップして金髪になりました。…って、おいおい。これテニスっしょ？

8(4) ボボボーボ・ボーボボ: 　金魚の首領パッチがパクパクしてるの、なんか可愛かった。「私のゴールデンフェニックスがATMに!!!!」とか、もう最高なんですけど。ファンタジーな必殺技なのにATMて、バカウケ。できる男・ソフトンさんが活躍すると、なんだか嬉しかったり。

9(12) Waqwaq ワークワーク: 　カラー表紙に違和感、ああ…首が長すぎるんだ。あっけなく防人の能力を失ったレオは、願いや機械への恨みまでは失わず。仲間って訳じゃないようです。機械と背景が同化しすぎて、絵が分かりにくいなぁ。描き分けをお願いしますよホント。って考えてるうちに、なんだか急展開。

10(1) DEATH NOTE　デスノート: 　8人のキラについての推理分析は、有無さんの方で詳しくまとめて下さってます。絵や図がふんだんに採用され、分かりやすくまとまっており、すこぶるお勧め。今までここの感想で述べてきたことも、ムーさんのまとめには粗方フォローされていましたので、今後も重宝いたします。
　しかしデスノは、いかに細かく分析・考察しても、新設定によって今までの推測が覆されてしまう（＝先が読めない）展開が多い。これまでの考察が無駄にならないような、行動の積み重ねだけでも自ずと答えが導かれる、矛盾が出ない犯人像を用意して頂きたいですね。
　私的に前話までで要チェックだったのは、奈南川、紙村、葉鳥、樹多。しかし、今話で二つの大きなポイントがある。
　一つ目は、樹多に掛かってきたTEL。もし第三のキラが樹多なら、今話の電話のやりとりは第三のキラ視点で描かれていた可能性が高い。樹多自身も意外さを受けて大きく動揺。また、今後アイバーが樹多と接触するので、樹多は接触の足掛けとなるチョイ役として使用される駒の可能性も高い。樹多＝キラの可能性は薄まった。
　二点目は、第三のキラが欲しているのは「知恵」であると、物語が結論付けたこと。「知恵」が欲しいなら、この八人の中で特に知能指数の高い奈南川、三堂、樹多あたり（次点で火口、尾々井）のレベルは「知恵」を必要としないはず。ここまで思考を巡らせた意見ができる人物に、知恵を欲する理由があるだろうか。
　「知恵を欲する＝あまり知性的ではない」という推測なら、最初からボロを出し続けてきた（L達をおびき寄せる罠ではなく、L達に簡単に嗅ぎつけられたほどのミスの連続）第三のキラ像は、なかなか筋が通る。当初からビクついていた紙村（左利き）など、このキラ像にはピタリとはまりそうだ。
　定例会議に葉鳥欠席。切られたか。抜けたいという発言が死を招いたというよりも、見せしめとして殺られた可能性が高い。あるいは本当に欠席していて、この会議で葉鳥の処遇を（L達に監視されながら）話し合うことになる展開か。

11(-) マッストレート（特別読切）: 　内容が無いくせに49Pもだらだら読ませるこの漫画、壮絶にきっつい。内容も世に氾濫したプロットでしかない。加えて筋肉とマッスル笑顔がキモい、不快になる。見せ場は、主人公が最後に見せた必殺パンチ「マッストレート」だけ。全身の筋肉を生かした必殺技としては十分に魅せているが、本当にこの漫画はそれだけなんだ。
　よく全部読んだよオレ。この漫画、マジ苦しかった（二回挫折して三ターン目でなんとか読み切った…）。

12(-) Mr.FULLSWING: 　お払いしちゃったー！Σ　ミスフルはピッチャーのインフレ化が凄まじい。沖の変化球なんて人間業じゃない。練習試合で戦った華武のピッチャーなんかより、沖のレストカーブのがすげえよ。決勝で再戦する頃にはインフレが極まり、華武の投げる球、凄いことになってるんだろうけど…。

13(13) こちら葛飾区亀有公園前派出所: 　まさに錬金術。無から金を生み出す術ですよ。まるでネトゲのRMTみたいだな。大阪編が出てこないと面白さが安定し出しますね。このままであり続けて欲しい。

14(11) D.Gray-man: 　家族愛や人間関係や絆など、そうした内面を描き込んだ方が、作者の持ち味が出るんじゃないかな。…第一話を未だ引きずる人がここに。id:ioliteたんも言ってるが「物心付いた頃にはもう教団にいたの」ってセリフに違和感。それ、15歳でも30歳でもOKやん。いや、30歳はやはり却下だ、オヤジ臭が。

15(15) 武装錬金: 　再殺部隊の実態を掴んだパピヨン達。忍べ！カズキの核金入手の謎を消化。フェイク発見から地下室で核金を見つけ出すまでの流れが、見事なほど簡潔にまとまっている。そして再殺部隊と初接触。次週戦闘かな。それから、残り41日（推定）らしいスよ。適当に辻褄あわせて下さいな…。

16(-) ハピマジ（富樫杯）: 　正直、マッストレートよりもこっちの方がまだ良かった。いや、ダメなんだけどさ。まず「ハピマジ」ってタイトルからして意味不明だし。手品という割にタネとか描かないし。ギャグ漫画だからタネなんか要らない…なんて言っても、ギャグ漫画として笑えないし…。でもマッストレートよりは良かった！
　三週間ぶりの富樫杯、さすがにストックができたのでしょうか。富樫杯的には十分すぎるクォリティを保っていました。

17(18) 未確認少年ゲドー: 　「それは本当に美談だったのでしょうか」から始まって、仔熊が復讐に走るとミスリードを誘い、実は恩返しに来たという、結論を二回反転させたお話。なぜだ！なぜこれだけの品質で！富樫杯よりも後ろに掲載されているんだァー！！！１！１１！

18(17) いちご100%: 　ヤバい、予想に反してサブキャラ（しかも男キャラ！！）をフォローしてくれた。これだよ！最初からこういう展開を期待してたんだ！なななんと、130話目にして、いちご100%初のカップル誕生ゥゥッッッ！！ …恋愛漫画として、あるまじき事実。

ピューと吹く！ジャガー: 　ぴよ彦が幸せそうで嬉しいんだけど、こういう展開になると高菜さん可哀想です。36号（誕生日の買い物編）ではナイス（バ）カップルだっただけに。
　日陰の軍団が最高に陰湿で良い。「せっかく集めた大切なうんこなのに…運のいいうんこ女だこと！」とか、セリフがバカすぎて大ウケ。こりゃ当分、うんこ大好き小学生に大人気だなジャガーさん。『ストーカー界の粘着セロテープ』とか、弱っ！でもなんか分かる、それっぽい。

今号は、中盤の中だるみが激しかったです。できればデスノートは、頭脳が元気に巡るうちに読みたい。デスノはできるだけ前の方に持ってきて欲しい…。でも、致命的なのはマッストレート。武装錬金でなんとか元気になったけど、トドメのハピマジ。

読み切りにきっついの持ってくるの、勘弁して下さいよ…。感想書き泣かせな48号でした。