482. 第42回 - インスピレーション

毎度の事ながら、正式な感想は明日に。

何とも言えない虚無感。なのに胸が締め付けられます。第一回から今回までに渡って、フル登場していた主役級の人物が、ここで幕引き。死に様までも、今までずーっと見てきた普段の龍馬と変わらなくて、切ない。盟友・中岡くんとの最後に交わした言葉が、切ない。

歴史的にも有名な事件。だから嫌でも、そうした予備知識が今週の龍馬の死を確定的に予測させます。通常のドラマなら「龍馬、もしかしたら助かるかも…」って希望のある見方ができるのに、今話は絶対的絶望の中でしか見ることができない。あまりにも寂しいじゃないですか。

周平くんは頑張りましたねえ。遂に宿敵(!)大石鍬次郎との試合に勝ちました。視聴者的には、間接的に先週の観柳斎の敵を討ったかたちに。総司が最後に剣を教え込んだのは周平、というおそらく三谷オリジナルテイストも憎い演出。大石、周平の両者は今回で最後のエピソードではないと思うので、次の展開も楽しみです。

総司の喀血シーンも、語らずにはいられません。まさか皆の前で、あんなかたちで血を吹き出してしまうとは。見てる方まで震え上がりますよ。ついに皆にもばれました。今後の総司は闘病生活…となる前に、次週、平助との伏線とも決着つけるんスか! ひええー!こっちの展開も、坂本暗殺同様、先が見えてる話。もう最近の新選組!は、目を開けて見てられないよ…。

人斬り・岡田以蔵のエピソードが、こんなところにひょっこり出てきたのも意外中の意外。斉藤一オダギリジョーの動揺の仕方その演技が実にうまい。以蔵は首をハネられたけど、一はどんな結果を導くのか。ドラマ最終話に明かされると思うので、楽しみはとっておきたいと思います。

あとは、捨助の身軽さもこっそり光ってた。

さてお待ちどう。今話一番印象的だったのは、龍馬のわしは、こんな馬鹿話だけして一生送りたいぜよ」に尽きます。これから先がまだまだ続くと龍馬本人は信じていて、このセリフの直後にばっさり斬られてしまう。あっけない。あまりにもあっけない。

新八&佐之助が去った後の、龍馬&中岡の静止画(ビクビクと動いてるけどさ…)がたまらない哀愁感。二言、三言、会話を交わして、最後は命尽きてしまう侘びしさと言ったらない。(中岡さんが死んだのは、この事件の翌日以降って説が多いけど、ドラマは演出を優先?)。

感想を文章に直していくと、寂しさを凄く実感してしまいます。あと七回しかないのか。来週は平助なのか。

あーもう! このやり場のない脱力感、精神の凹み具合、もの悲しさ、一体どうすればッ!!