374. 週刊少年ジャンプ - 40号

本日は上のような諸々の諸事情のため、分量控えめで書きます。

と、宣言しながら何度長文化したことか。長文は見た目の印象が悪いし、好まれないって分かっているのですが。単純な感想だけでなく、あるシーンの推測や今後の展開予想を交えると、どうも長くなってしまいます。さっぱり書くコツ、勉強して習得したいな。筆が速ければ、他にも多くのメディアへ手を広げられるもんな。

今週より表記法が増えました。タイトル前の数字は今週の連載順。()は先週の連載順を表します。

また、今後は健闘枠の5作品(面白かった作品)、特集枠の1作品(一言多く書きたい作品)を設けます。この枠以外の漫画感想は1〜3行まで。もちろん個人の偏見で決めるものですので、その点はご了承を。めざせ長文化阻止!

健闘枠ONE PIECE DEATH NOTE シャーマンキング 銀魂 ハンター×ハンター(掲載順)
特集枠ワークワーク

1(初) Waqwaq ワークワーク
個人的には相性が全く合わない藤崎竜先生の作品。これまでの漫画も、あまり面白いと思えませんでした。全く面白くないわけではない、節々に共感できる楽しさや魅力はあるのですが、とても「好き」とは言えないレベル。おそらく藤崎さんの作品は独特のクセが強烈なのでしょう。それは同人的、少女漫画的な絵柄や、漫画の読みやすさよりも作品の演出を重視したコマ割り、テーマ・ストーリーの破天荒さ、セリフ回し。どれも独特の風味を持つので、受け付けない人には全く受け付けない漫画。楽める人には魅力的な漫画。それが藤崎ブランド作品のように思えます。

 この漫画も、やはり自分はどうも面白く感じません。確かに絵は綺麗、しかしグレイマンと同じ香り。ウリの「合体」の描写は、一体何がどうなっているのか分かりづらい。戦闘パートは描写がごちゃごちゃ、戦闘展開がかなり不明瞭かつ不親切(セリフ無しの描写・効果音のみ)。戦闘に関して一言、理不尽な強さで(演出的に格好良く)的を吹っ飛ばしておしまい、とかお粗末すぎ。戦闘中に戦うものが何を考えどう行動するのか、思考を前に出して欲しい。アクションシーンだけでは感情移入できず、まるで戦争映画をぼーっと眺めてるのと同じ印象に。

 ストーリーは「尊敬キャラが倒れ主人公が意志を継ぐ」WJ得意の黄金パターン。過去にはGBW、SANTA、先週の切法師なども。この黄金パターンはワンピースで大成功しすぎました。ワンピの第一話を超える領域に踏み込まなくては、WJ読者の好印象にはならない気がします。巨大な左手武器、神が登場する宗教背景、敵が機械模写など、どれもグレイマンの設定と酷似している気が。わざわざ不人気作品に被せなくても... おまけにキーワード「防人」が武装錬金とかぶり、第一話にもかかわらずあまり斬新さが無かったように思えます。
2(6) NARUTO ナルト
カカシの救援。これでこれまでに倒れた仲間達も、カカシ(と忍犬)に命を救われますね。一方友情バトルは、サスケが先手を取るものの、九尾の登場により形勢逆転。ナルトの大怪獣(?)はいつも迫力があり、好印象です!
3(7) BLEACH ブリーチ
恋次卍解より東仙隊長のそれが強力か。東仙隊長のこの技、恐怖の感情を持つ更木隊長以外の隊長クラスには通用する=勝てるのでは、と思いました。感情で勝敗を決める技は扱いが難しい。パワーバランス大丈夫?
4(2) ONE PIECE ワンピース
一難去ってなんとやら。翌日には別の事件が起こりました。愛嬌がよく人気の出そうなアイスバーグさんが瀕死の重体(絶対死なないけど)。この事件で重要なキーを握っているのは、昨日アイスバーグが拾ったばかりのハムスター(ネズミだっけ?)の予感。

 この事件をきっかけに、W7編開始当初から散りばめられていたいくつかのエピソードが絡まり、大きな事件へ一体化そうです。仮面の者がロビンに告げた「CP9」、新たな船の模索、ルフィとフランキーの一味激突、2億ベリーの使い道、ウソップとメリー後の行方。これら多彩な食材をこれからどのように料理していくのか、すべて消化するのに一年はかかると思いますが、楽しみでなりません。
5(3) DEATH NOTE デスノート
物証が出て絶体絶命だった海砂を、まさかの救出まで持ってきた月。これにより月は、デスノート破棄と引き替えに自分の命をつなぎ止めました。オレは今回の月の行動を作戦通りの「完全勝利」と感じました。あんな真っ黒の状況からグレーゾーンまで押し戻した月の知能戦、さっすが。物語だからこのように、都合の良く物事が進むんですけどね、それは言いっこなし。Lは疑念を抱きながらも、まんまと月の戦略に乗せられましたね。月の父親の存在は、今後もまだまだキーパーソンとなりそう。

 いつもどこかが外れてる、恒例今後の展開予想。次週からは月・Lの協力捜査による友情編が展開されるよ思います。デスノートの記憶が抹消された可愛いバージョン・月は、来週以降純粋にLとの距離を縮め、文字通り友情を築くと思います。おそらく捜査本部+可愛いver月で、第三のキラを追いつめることに成功。展開の早いデスノートですが、ここまでコミックス一巻分もあれば決着するでしょう。

 さて、第三のキラ(友情編)により月とLの間に深まった確かな友情。しかし第三のキラが残したデスノートを、何らかの形で月が再び手にするのでしょうね。ここでデスノートに関する記憶の一切を取り戻す月。土に埋めたデスノートを掘り返し、再びリュークリュークデスノとの再会。ここまではおそらく、月監禁前に月自身が打ち立てた計画(死神二人に語った計画)なのでしょう。

 ここでしかし、月の誤算。第三のキラとの捜査協力によって芽生えたLとの友情の記憶。デスノートを取得しLを抹殺することだけを考えていた以前の記憶。どちらともの記憶に葛藤し苦しみ、そして月の結論はいかに! …って、これだと物語は収束に向かうので、「友情ごっこは終わりだ。必ず僕が殺してあげるよ、竜崎」とか言っちゃうんでしょうね(デスノ記憶重視)。……えーと。予想は2割も当たれば大満足...。
6(8)アイシールド21
強豪4チーム集結。4コマ割り描写はすっげー熱い。デビルバッツ以外の試合を数話描いてくれても、十二分に充実した試合展開を披露してもらえそうです。夕陽ガッツの秘策は、信念とは正反対のやり方。あーなんだか泣けそうだなぁ…。
7(7)ボボボーボ・ボーボボ
へっくん巨大化は後半飽き。ハンペンとはこの間戦ったばかりですが、早速再登場。この話でハンペンが成功したらレギュラー化もあります? 成功とかレギュラー化とか、新入り芸人みたいな仕組みですねボーボボって。
8(18)シャーマンキング 最終回
カラー表紙、そして最後のページ「おわり」の右隣にみかんの絵。作者が「未完」であることを猛烈にアピールしているのだと思います。前回の「休め」もおそらくダイイングメッセージのようなものなんでしょうかね。6年も続けた作品、こんな中途半端な形で終わらせるのは、武井先生も不本意であったでしょう。マタムネが再登場しなかったのは、一ファンにとっては無念としか言いようがないです。「武井先生の次回作にご期待下さい!!」の見開きページで終わりだと思ったら、次の2ページにも漫画が続いていて。これはこれまでにない手法で斬新に感じました。

 すべては予想でしかないのですが、いらんこと考えてみます。アニメ化、ゲーム化、カード化とマルチメディアに展開した長期連載漫画「シャーマンキング」は、今回確実に打ち切りがなされました。一般に週刊少年ジャンプでは、長期連載漫画の場合の打ち切り宣告は、実際の打ち切りから数ヶ月前に告げられるとまことしやかに噂されています(ホントのところはどうか、作品次第だとも思いますが)。シャーマンキングの場合も、打ち切り宣告があったのはだいぶ以前だったように思えるのです。編集サイドが急にマンキン切ったのではない。武井先生が、打ち切りだからと言って話を急展開に進める、あるいは中盤のプロット・ストーリーをすっ飛ばす真似を嫌ったように感じるのです。

 編集サイドが長期連載漫画にもかかわらず一方的に切り捨てるという事態は、大先生クラスには編集サイドとの信用問題に関わるのではないでしょうか。長く続いた長期連載漫画の物語の形を、ファンの期待を崩さないままに作者から終わらせてもらう処置を施す。これが温情打ち切り(打ち切りの半年前、三ヶ月前などに宣告)の本質でしょう。過去には遊戯王やブラックキャットも、温情打ち切りを受けた形跡があります。

 いろいろ考えてみましたけれど、武井先生の描く作品は「とても少年漫画」しているので、ぜひまたWJに戻ってきて欲しい。と応援の気持ちで締め括りたいです。
9(10)銀魂
今週の銀魂は神楽祭りと言っても過言ではないですよ。神楽の可愛らしい&小汚い描写が盛りだくさん。3〜4ページなんて、熱狂的神楽ファンのためにこさえられた神のページ。すごいです、全コマ神楽ちゃんが描かれています。表情が崩れない、可愛コぶらない、変に愛想を振りまかないところが、彼女の絶妙なる魅力です!

 以前から気になっていた銀さんのあの木刀、そんなにすごい代物だったんすね。「なんでも斬っちゃう」って、以前土方と決闘した時もこの木刀じゃなかったです!?

 『洞爺湖』木刀はおみやげじゃなかったんだ。通販で量産してるんだ。哀悼を通販に頼りきりのヒーローって…そんなヒーローって……。
10(-)テニスの王子様
「ボールの形が変形し まれに イレギュラーバウンドが起こる事があると聞くが」指の本数まで、まれにイレギュラー描写を起こすことがあります。クールドライブか、一か八かの賭に出たその勇気と自信、認めてやろう!(まだ続くんだこの漫画…)
11(9)家庭教師ヒットマンREBORN!
そうだそうだ、ヒロインの名前は京子だった! やーっと思い出させてくれましたね、ヒロインの存在ごと。この漫画、どうもツナがメインの話だと、ヒートダウンしてしまうようです。
12(11)D.Gray-man
こういうストーリーは、敵のアクマ側に必要(アクマを植え付けられる必須条件)なのではないのでしょうか。初期の設定は何処にいってしまったのでしょうか。おーい…。
13(13)いちご100%
こずえにコクられてまんざらでもなかったり、東城に揺らいだり、西野に誘われ駆け落ちもどきの旅行に行ったり、ホント結局なんにも決められないクズだなこの男は。いちごって毎話の最初に好感度がリセットされてますよね絶対。
14(12)こちら葛飾区亀有公園前派出所
作者の『脳内大阪人』を露骨に嫌みたらしく描くこの漫画、ほんと人権侵害にならないんでしょうか。大阪に住む人もごく普通の日本人。大阪編は毎度ストレス過多に。
15(1)武装錬金
ブラボーの第二の錬金能力お披露目ヴィクター化カズキ足元にも及ばず。ここで苦戦しちゃ今後に続かないですし。カズキが本当に死んだと思っちゃう読者、1人すらいないですよね…。
16(-)HUNTER×HUNTER ハンター×ハンター
数週間も空いたので話を忘れ気味なのですが、確かキメラアントと交戦中でしたね。念の戦いは、単純に戦闘能力の差だけでは決まらないという一例を示しました。ナックルの念能力、やはり使えますね。ラモウの「ちょっとのきっかけで大化けしかねねーからな」より、ライオンアントがもう一回り成長することを示唆するようにも読めます。このライオンアントが話の展開に間に合うよう短期間でパワーアップするとはつまり、ナックルの死でしょうか。考えたくないですが、甘さが死に繋がるという下りから、ナックルは既に死亡フラグマックス。はやく第一線から離脱して頂きたい人です…。
17(16)未確認少年ゲトー
来週より、第三部「ひみつ」編!! 打ち切りレースにまたしても生き残り。やりました! このまま、打ち切りレースライバルのグレイマンにも打ち勝ってください。
18(19)Mr.FULLSWING
ジャンプの打ち切り処遇を暗に批判するような物語展開。純粋に漫画として読んでも、批判として読んでも、なかなか良くまとまっており楽しめました
19(17)地上最速青春卓球少年ぷーやん
はやいとこゲームクリアして下さい。漫画家としてのコンテニューも無しの方向で。
ピューと吹く!ジャガー
一人の部屋で漫画を読みながら、TVを見ながら、ついついつぶやく他人に聞かれたら恥ずかしい一言。「こんな恋愛してみて〜…」最高。霊のクレジット、ほんと最高! まだまだギャグレベル高くて、最近のうすたさんはノってますね。


健闘枠は5でも多い印象。来週は4で書きます。作品ファンのワンピースと銀魂は毎回健闘枠に入っちゃいそうなんですけれど。そうした主観が混じりながらも、できるだけ平等に平等に、評価を施していきたいです。