352. トラックバックthx

コトバノツドイid:tetsu23よりトラックバックを頂きました、本当にありがとうございます。早速tetsuさんの感想も拝見しました。非常に丁寧な推察と感想で、うちのような文章がとっても幼稚に感じます。こんな風に書けなきゃいかんなぁ。

山南さんの死を巡って、山南さんが新撰組という組織でどのような役割を果たしていたか、死をもって試衛館仲間の幹部にどのような影響を及ぼしたか、細かくそして視聴者・読み手に納得のいく文章を仕立てていらっしゃいます。

前回の自害申し付けは、「山南を殺さない」ために替わりの者を殺した、と言えよう。その善悪はともかく、前回を見て「ああ、土方は山南さんを殺したくないんだ」と思っていた。

人の斬れない・剣が抜けない山南さんの剣客としての資質の限界を、土方は勘付いていたのでしょうね。だからこそ戦闘の前線に立つ「○番隊・隊長」ではなく「総長」の位置づけで、局長や各隊長の相談役、しいては新選組の支えになって欲しかったんだろうと。土方の「あんたの進むべき道は知っている」という発言も、山南さんのそうした資質と使い所を見極めた上での発言だったと思います。そんな山南の存在は、隊士達の嫌われ役を買って出た「鬼の」土方には無くてはならぬ存在。もちろん、プライベートな面で、試衛館からやってきた同志を死なせたくない情もあります。

id:tetsu23さんの言う「土方は山南さんを殺したくないんだ」という感想の背面には、そうした土方の考えと感情が潜んでいたように思えてなりません。

土方は山南を認め、その力を必要としていた。新選組の中で、土方は交感神経、山南は副交感神経の役割を果たしていた。ゆえに意見の相違は当然出るが、お互いになくてはならない存在でもあったのだと思う。

互いの存在については、tetsuさんの表現が丸ハマリしています。というか分かりやすい、なんちゅー文章の表現力してますか。

山南さんは、土方の敷いたレール(君だけは人を斬らなくてよい、得意の学力と愛嬌で組内をまとめ、組の進むべき道の相談役を行って欲しい=総長)に甘んじられるほどではなかったのかな、と感じました。それが山南さんの「居場所(=役割)が無くなった」発言に繋がってきたのではないかなと(個人的なこじつけにも思えますけど...)。土方の思惑と山南さんの希望が、少しずつ食い違い、食い違いが蓄積し、大きな亀裂になってしまったのかなぁ…。

間にはいるはずの近藤さんは、天性の包容力がある者の、人間関係にとことん鈍感なので、言われるまで分からない。あなたがしっかり内々にも働きかけてくれていれば、ここまで大事には…あーたられなオンパレードだ。

他にも考えさせられる感想が盛りだくさん。新選組!視聴者の方は、ご一読してみて絶対損はありませんよ。