346. 第33回 - インスピレーション

正式な感想は明日に。

ずっと泣いてました。鼻水垂れまくりました。目が腫れてます。タオルびちょびちょ。使用済みティッシュ山盛り。あまりにも液体があふれ出ていったので、まずは水分補給。ウーロン茶1.5リットル減りました。

今話の視聴者が気になる重大ポイントとして、 1.山南が残される同志&隊士に何を残すか 2.視聴者&同志・隊士達の近藤・土方に対する反発感情をどう緩和するか 3.明里の使い方  この三点をどう描くかが挙がります。この三つは特に見たい・知りたい部分ですし、ドラマでもこれらをほとんどすべてフォローしていました。これは、このドラマが視聴者のニーズを捕らえていたというよりも、視聴者の気にする部分をこの三点に誘導したと言った方が正しいですね。この脚本やばすぎです。心底感服します。

1.山南が残される同志&隊士に何を残すか
時間的に、主要人物の試衛館の同志くらいをフォローしてくれれば合格点だと思っていました。しかし甘い甘い。どんどん出てくるちょい役平隊士達。山南さんの遺言に近い気遣いの言葉・想いが、それぞれの隊士に託されていきます。そのどれもが泣かせる言葉で、これは一体どこで泣きやめばいいのかと! 個人的に、源さんまでもが山南さんを逃がそうと仕向けた(監視の島田を外し脱走用の握り飯を用意していた)のには驚きと共に感動。山崎様、美味しすぎです…さすがです…!
2.近藤・土方に対する反発感情をどう緩和するか
永倉・原田・島田(松原?) … 近藤さんの、涙を堪え気落ちしているところを目撃
沖田・斉藤(・山崎) … 既に二人の心中はお察し状態
伊藤 … 行動がすべて自分のため(山南脱走の切腹処分を軽めようとしたのは自分達のため、最後の俳句は新選組トップに取り入るため)
武田 … 興味なさそう
視聴者 … ラスト、二人のむせび泣きで心中を知る(特に土方の泣き方が激ヤバ)
3.明里の使い方
串を反対側から食べる方法に納得させられる描写、時期違いでも咲くことはある菜の花の描写、この二つの描写は山南さんに対する何らかの含みを持たせた描写ですよね。もう少し時間を使って考えてみたいです。そこまで馬鹿ではない山南を騙しきった明里迫真の演技、おみごとでした。明里と一緒にぼろぼろとむせび泣きですよ、オレが。

その他、山南さんの切腹直前のシーン。山南さんを見届ける幹部一同を写したカメラワークの場面で、伊藤が目を伏せたのとは対照的に、試衛館時代からの仲間は皆覚悟を決めた目で山南さんの最期を見届けようと顔を上げていましたね。強烈な友情を感じてしまい、ここでもまたむせび泣きですよ、オレが。

総合して、山南敬助という新選組総長の男が、隊士の皆にどれほど愛され慕われてきたかが、よくよく分かるお話になっていました。それほどの男がここでクランクアップされてしまったのですから、今後の新選組!というドラマが(人気、視聴率、評価において)不安でもあります。芹沢さんを失った直後のぽっかりと空いた大穴のような感情を、33回で再び抱くことになろうとは。

次回予告。「託した」の紙は、坂本宛のもの? 平助宛のもの? 山南さんと平助の絡みはあまり無かったと思うので後者は考えにくいのですが。でも、あの紙が平助に宛てた遺書であったならば、霊前で手を合わせ泣き落ちる平助の姿も合点がいきます。

さて。目の腫れが引きません。