1697. 遺伝子ドーピング

北京五輪のこの時期に更新を再開したので、せっかくだからこれに乗っかります。

オリンピックとドーピング問題は、切っても切れない光と闇のような関係です。五輪のドーピング略歴を簡単に示すと、1968年のメキシコ五輪の興奮剤から始まり、前アテネ五輪まで皆勤賞で発覚中という、まさに五輪の恥部といった状態。北京五輪もあるでしょうね…。元記事は「北京五輪では遺伝子ドーピングに警戒!」といった内容です。

遺伝子操作による新たなドーピング問題が持ち上がっている。欠陥遺伝子を正常な遺伝子に置き換えることで、病気を治療するケースはわかるが、これが正常なスポーツ選手に適用された場合は、どう判断したらいいのだろう。

ですが『遺伝子ドーピング』は、前アテネ五輪の時点で大きな話題をさらっていました。ざっと検索するだけで、ほーらこんなに。


遺伝子ドーピング』はまだまだこれからの技術。今後はオリンピック年のたびに『遺伝子ドーピングがヤバい!』といったニュースが、ゴロゴロと雪だるま式に登場しそうです。ニュースの株券があったら、今のうちに青田買いしておきたい気分。

遺伝子ドーピング』のキーポイントは、「ドーピング筋肉細胞は体内のたんぱく質で成長するので区別できない」「血液や尿で検出できない」「副作用は血液粘性増大」など。検出しにくいけど、副作用はあるのです。引用元記事には、このようなコメントも入っていますが、

ステロイド系の薬物は心疾患などの副作用があり、競輪選手が試合後死亡したことから選手を守るためにドーピングの取り締まりが始まった(中略)選手の生命に危険が及ばないのなら、むしろドーピングは解禁すべき。

血が詰まりやすくなる致命的な副作用はもとより、まだまだ未知・未成熟・未発達のこの技術。五輪選手を人体実験のように扱うなんてことは、本来あってはなりません。率先して規制すべきです。なんとか簡単な検出方法が見つかるといいんだけど…。

とはいえ、この『遺伝子ドーピング』が完成し、一般大衆化した暁には、人間の生活習慣はガラリと変わりそうです。『星界の紋章』を彷彿とさせました。

はやく続刊を!!(オチが別の話題に!)