1517. 先行感想 - BLEACH 239.「WINGED EAGLES」

もう木曜日なのに先行も後行もないよね。

尸魂界ではルキアを囚われの身に、虚界では織姫を囚われの身に。悲劇のヒロインを救う戦いとは、「トーナメント」「チーム対抗戦」に居並ぶジャンプメソッドです。BLEACHダブルヒロイン制を活用し、まさか「ヒロイン救出戦×2」の展開を選択!

では、BLEACHの真ヒロインとは誰か?

今一度、リベンジの時が訪れました。いちご100%では思い切り予想を外し、苦渋を抱いたあの日。しかし今回ばかりは外しませぬ。奇しくも今週号は、堂々五周年の巻頭カラー。一護100%の真ヒロインを大胆不敵に的中させて、あわよくば、いちご100%ファンにも一泡吹かせてやりますぞ!

なお、この感想は、BLEACHいちご100%のファン双方から怒られそうです。

一護100%

冒頭の配置から総スカン食らいそう。待て! お前ら焦るな! ポジションの不満はオレの話を聞いてからだ!

//snowswallow.hp.infoseek.co.jp/diary/img/06_08_24e.gif" alt="黒崎一護" title="黒崎一護"> 黒崎一護: 真中に陣取るは、本作の主人公・一護さん。迷いを振り切って戦えど、力及ばず落胆。ルキアの励ましで再度戦えど、力及ばず落胆。仮面勢の修行で己を見つめ直し三度戦えど、やっぱり力及ばず落胆。結局のところ、どんだけ成長したのかサッパリ不明確。挙げ句、西の人にも逃げられちゃったし(語弊あり)。
 なんだか、やることなすこそ裏目に出てる。そうとも、この優柔不断な戦力こそ、あの伝説の真中精神に通ずるのだ!
//snowswallow.hp.infoseek.co.jp/diary/img/06_08_24b.gif" alt="朽木ルキア" title="朽木ルキア"> 朽木ルキア: 東に陣取るは、皆さんおなじみ真ヒロインと思われた(過去形)ルキアさん。一時期は彼女で鉄板と思われたヒロイン幕府も、現代に戻れば瞬く間に崩壊。織姫には、いいトコ全部持ってかれた*1恋次や兄様とのフラグも立ちまくり、恋愛の方向性も定まらない。すっかり陰りが見える彼女。そんなルキアさんと東の共通項は、ズバリ「ストーカー気味の兄弟」の存在だ。
 今後のストーリー展開としては、ラブサンクチュアリ(虚界)へ兄様と同行。クジ引きでは一護と同じナンバー(破面の番号)を引きながらも、互いにそれと気付かずすれ違い。あんなに思わせぶりな伏線の一切を無視し、最終回では「さあ… もう彼とは 一年半も会ってないから…」と衝撃発言をカマすのだ。切なすぎるぜ死神ヒロインEND。
//snowswallow.hp.infoseek.co.jp/diary/img/06_08_24c.gif" alt="井上織姫" title="井上織姫"> 井上織姫: 西に陣取るは、いつのまにか真ヒロインのポジションに居座る織姫さん。ヒロイン幕府崩壊後、いち早く「囚われの身」となり、戦国乱世の一大大名へのし上がった。彼女が西である所以は、「メインヒロインがいつの間にかすり替わってる!」感に他ならない。一度は叶わぬ恋と諦めながらも、最終的には雄しべと雌しべを結ぶのが、西ヒロインの典型例だ。
 一護への恋心を抑えて身を引きながらも、ついに恋心を掻き消すことは適わなかった織姫。そんな彼女の前に、再び真n…一護が現れる。男の優しい言葉に、女は涙を浮かべながら彼の胸へ飛び込む。夜の闇をむふふトーンがかき消して、ついに二人はベッドの中でひとつなぎの大秘宝を求めるのであった。*2

しかし、一護100%とといちご100%とは異なるマンガだ。当然ながら、西でゴールインとは決まっていない。それでは、残る南北の意外なるダークホースを紹介しよう。

//snowswallow.hp.infoseek.co.jp/diary/img/06_08_24d.gif" alt="石田雨竜" title="石田雨竜"> 石田雨竜: 南に陣取るは、エンピツのように鋭いボディの雨竜くん。「二度と死神と関わらない」誓いを立て、滅却師の力が復活。そんな父との禁を早速破り、一護との共闘を背徳的に選択した。それはまるで、「兄妹のように育ちながら恋を募らせる背徳感」と類似する!*3 この背徳精神が、エンピツくんと南の共通点だ。
 だが、南ポジションは同時に、ひたすら影が薄い宿命を背負う。尸魂界での彼の活躍といえば、マユリ様との一戦のみ! その後は、まるでひのきの棒の様な存在だった。見た目的にも。そんなひのきのエンピツくんも、今シリーズはドラマパートで活躍の可能性あり。後記する。
//snowswallow.hp.infoseek.co.jp/diary/img/06_08_24f.gif" alt="一護100%" title="一護100%"> 茶渡泰虎: 北に陣取るは、豊潤なボディで一護を悩殺せんと誘う茶渡くん。北との共通点は、説明無用の巨大な胸! というか全体的にギガント…。一護に背中を預けて欲しい一心で、修行に励んだその一途さもまた、北との共通点といえる。四人の中で最も戦力に劣る彼。しかし、最弱だからこそ成長の幅に期待したい。
 今週は遂に、「言葉でわからぬならこの肉体で教えてしんぜようぞ!」と言わんばかりの直接行使。茶渡くんの黒光りする図太い肉棍棒が、一護くんのこれまた黒光りする図太い斬魄刀直撃した! 言うまでもない。茶渡くんが一歩リードである。

以上、虚界出陣寸前の、東西南北リポートでした。これってつまり、一護総受けだよな。


一護とたつき
ガラスを突き破るほど校内暴力! ヒステリックに学園バイオレンス! これがたつき最後の見せ場! あんまりだ久保先生。たつきにも霊能力が開花していて、今回は思わぬ形で参戦すると思っていたんだけど…。今までの思わせぶりな伏線は、窓ガラスと一緒に木っ端微塵ですか。流れ的に見て、虚界に行ったら最終章だよなあ。

仮に、王鍵で別次元の世界を開いて新章突入としても、そんなハイレベルな戦いに彼女は参戦できないし。このままドロップアウトなのか。個人的に初期から動向を注目していたキャラだったので、惜しい気持ちでいっぱい。


雨竜と織姫
ぶっちゃけ雨竜の行動は熱すぎますよ。父親との約束「死神と結束しない」を破って、織姫を救いに行くんですよね彼は。こーの、エンピツナイト様め!

雨竜が織姫を好いていることは、これまでの演出からも一目瞭然。さらに、織姫が一護を好いてる事も見透かしてんだよな。死神という存在自体が宿敵でありながら、更に「恋敵」でもある一護に、しかし雨竜さんは手を貸すんだよ。滅却師の禁を犯してまで。

彼の複雑すぎる心情を踏まえた上で、再度、紙面のメガネくいくいしてるエンピツナイト様を眺めたら、かっちょよすぎて身の毛がよだつぜ! 斬みたいにもっと多彩なアングルから、メガネくいくいしてほしい。


茶渡恋次
隆起した黒肉棒(※右腕)で一護を渾身貫いたチャドさんですが、こちらの説得力はかなり弱い…。恋次に稽古をつけてもらったチャドさんは、当然ながら、恋次を超えられない。そんな恋次破面相手には劣勢の一方。「破面より弱い恋次よりもっと弱いチャドの一撃」が、「破面レベルあるいは恋次より強い一護も納得する」というラストのワンシーンだけは、どうしてもご都合主義に感じてしまった。

「短期間での急成長に吃驚&期待した」のか、例の襲撃の後に「浦原さんと修行して急にパワーアップした」のか、よく分からないけど…。中途半端なまま、チャドを虚界につれていかないで欲しいなあ。厳しい意見だけど、人一倍チャドを応援してきた身としては、こんなもんで彼の乙女性を認めて欲しくないと反発しちゃうわけ。これぞファン故の心理。

一護が背中を預けられるレベルまで達して頂きたいですね。

*1:虚界でヒロイン役になる都合上だけど

*2:最後作品変わってる。

*3:はいはい強引強引。