1492. 我はテレパシスト

そういえば昨日。

出先でミーティングの後、上司と食事中に「高村課長って上手そうッスよね、ゴルフ」って話題を振ったんですけど。上司ったらノリノリで、「3番アイアンなら器用そうだ」なんて不謹慎なこと仰るんですよ。うんうん、アイアンっぽい顔ですもんね、取引先の高村課長ってば。まるでアイアンのような夜の高村課長だなんて、もう、上司のエッチ!

あとあと、三日前。

食堂で山かけソバを食べてたんです。その見た目から、どうも『アルプス』って単語が離れないんです。あの雲はなぜ私を待ってるのか教えてよおじいさん、といった切な気な感情が、胸の内から離れないんです。すると、先輩ったらノリノリで、「チーズ溶かしてパンに塗りたくなるソバだよね」って、またなんかその連想が微妙に被ってるんですよ。たゆなくチーズを溶かしながらフィニッシュは白濁の山かけソバだなんて、もう、食事中に不謹慎っ! 先輩のエッチ!

そんなマジカルバナナ体験が、ここしばらく不定期に続いてるんです。バナナ体験だなんて…もうっ、セクハラですよ!(じゅん…)

論を返すと、つまりこれって、オレの思考がありきたりなんスよね。ごく一般人すぎる。奇抜さのない。感受性が平凡。目映いほどに清純さが目立ち、自己主張が中途半端。ToLoveるで例えると春菜。偏差値でいうと50フラットの人生。

ああ、つまんない人間なんだなあオレ。下らない人生なんだろなあオレ。…と、軽く凹んだところで、ふと閃いたんです。…違う。


オレは、いわゆるテレパシストだったんだ。


そういえば心当たりがありますよー! オレがテレパシストだった心当たり、ありますよー!

ほら、GW明けに持参したお土産のお菓子は、いつも誰かと被ってるし…。それに、前日に偶然見たTVの話題を振ったら、たいてい相手もその番組見てるし…。極めつけはこれ。「あれあれ、id:ioliteさん? もしかしてダイエットしてる?」と問えば例外なく「うん、ダイエット中」って返事。*1

こうした不思議体験に、今まではどこか、空虚さを抱いたものでした。この世に不可思議なんてない。すべてプラズマが解決するんだと。暗に心を閉ざしていたのですね。だけど…だけど…本当は違ったんだよね、教えてくれてありがとう、チーズのおじいさん。

ある題材を見たとき。ある環境下に立ったとき。誰かの考えを先読みし、それを感知しちゃうわけ。だから、思想や感想やネタが被るわけ。この能力ってばちょっとスゴイ。そんでもって、かなり幸せ。

例えばね、27歳のOLお姉さんが本日着用する下着の色は、オレの連想力とことごとく丸被りなわけ。

OLお姉さんの生脱ぎパンツを被ったら犯罪だけど、OLお姉さんの着用下着(さらさら質感で艶のあるアクアブルー)と連想が被るのはセーフ。すげえよオレ。すげえよテレパシスト。

自分より前の階段を登るお姉さんの下着は、通常、まず絶対に見えない。その、絶対に見えない、ふとももの柔肌の奥に確かに繋がる密やかなヴェールは、ことごとく連想が被りまくり! 法律的にセーフ! すげえよオレ。すげえよ日本の法律。この能力ってばやっぱりスゴイ。そんでもって、すごーく幸せ。


人間的にアウトでした。まだしばらく留守にします。

*1:「ダイエット中」宣言と実測結果は、必ず比例しないのが人類の神秘。