1364. 立てよ国民!モテかしこ系は諸君等のセンスを欲しているのだ!

好きな異性のタイプを尋ねて『賢い人』と応える人の大多数は、「学校で高得点採れる人より、一般生活で切れ者の人」といった注釈を付け加えます。勉強がデキるよりも普段でデキる人のことを、SnowSwallowではモテかしこ系と定義します。

『モテかしこ系メガネ男子』或いは『モテかしこ系メガネっ娘』のポジションを狙うにはいかに行動すべきか。本日は、そこに焦点を当てて文章書こうかな、と思いながら長時間トイレで頑張ってました。

まずは話題を絞って「数学」に焦点を当てます。

学校の数学は、場当たり的な訓練を繰り返せば高得点を狙えます。試験に出題される数学問題は、ある程度テンプレート化・パターン化・メソッド化しているからです。例題の攻略法を知っていれば、その類題は、計算間違いしなければ記憶力で解けるんです。

一方、真の数学センスは、下のような数式の本質を見抜く力を言います。

(美しい関係2 より)
【2の倍数】 一の位が偶数
【3の倍数】 各桁の和が3の倍数
【4の倍数】 下2桁が4の倍数
【5の倍数】 一の位が0, 5
【6の倍数】 3の倍数且つ2の倍数
【7の倍数(1)】 10の位より上の数字から1の位の二倍を引いた数が7の倍数
【7の倍数(2)】 三桁ごとに区切り、奇数グループの和と偶数グループの和との差が7の倍数
【8の倍数】 下3桁が8の倍数
【9の倍数】 各桁の和が9の倍数
【10の倍数】 一の位が0

【11の倍数】 奇数桁の和と偶数桁の和との差が11の倍数

この例は、オレも中学生の時に学校で習いました。

授業を丸一時間分を使い、生徒全員で「数の倍数の性質」を思いつく限り述べていきました。一つ発表すれば、その直後の中間試験か期末試験かで+5点のマージンが付くということで、皆割と本気になって考えました。*1おっと話が脱線。

ガンダム的な表現を用いると、攻略法を記憶して受験戦争と言う名の一年戦争を突破する人はオールドタイプ。数学センスを伸ばして受験戦争と言う名のポケットの中の戦争を突破する人はニュータイプです。

『異性の好みタイプ』にまで話を戻すとオールドタイプは非モテで、ニュータイプはモテ系です。学校の勉強方法一つ取っても、そこにはモテ・非モテの境界線が生まれます。

(美しい関係5 より)
1 + 1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + …… = 2


長辺が2、短辺が1の長方形を考えるというもの。長方形を二つの正方形に分割して、その正方形の一つを二つに分解して…、延々に分割すると、これら分割された図形の面積の総和が上の級数の和と一致する。面積の総和は生成元の長方形の面積なので、2である(※紹介文を編集)

こうした『数学センス』はそもそも、TVクイズ番組『マジカル頭脳パワー』『サルヂエ』『脳内エスIQサプリ』に代表されるなぞなぞを解くセンスに近いです。このセンスは遺伝的・先天的なものと言われればお終いですが、一般的には訓練によって開花する面が大きいハズです。

数学センスを磨くには、場当たり的に問題を解くだけじゃ伸びません。受験生の時間は有限ですから、数学センスを養うに適う練習問題の選び方は、最初で的を絞るべきです。ところで、数学の参考書は「上級用」「標準用」「初心者用」など使用者のレベルによって分類されています。

「初心者用」は、数学が苦手な人の救済策用です。一端の数学知識を獲得する土台作りが目的です。「標準用」は数学知識を確固し、数学を解するテクニックを養います。数学センスを高めるための土台作りです。「上級用」は『いかに数学スキルを磨くか』に目的を絞っています。

標準用で満足すると、数学知識を伸ばすに留まり、「記憶攻略」で受験突破を狙うオールドタイプの人間に収まってしまいます。これでは非モテ系から脱却できません。数学センスを養うなら「上級用」にこそ手を付けるべきです。

標準用という名の地球の重力に魂を引きずられた人々では、オールドタイプのままなのです。上級用という名の宇宙に飛び出ぜ非モテ系人類。アムロのように、今こそ宇宙でニュータイプに目覚めるのです。(文章がどんどんガオタ系な痛さになってきたー!)

(美しい証明7 より図解付き
直角三角形ABC(∠C=∠R)の辺を
AB=c
BC=a
CA=b
と置いたとき,直角三角形ABCを
a倍した三角形と
b倍した三角形には、
共通する長さabの辺がある。
各頂点Cを重ねるようにab同士をくっつけると、三辺の長さが
ac
bc
(aa+bb)
の直角三角形ができる。

この直角三角形は,もとの直角三角形ABCをc倍したものになる。
ゆえに、cc=aa+bb
よって、c^2 = a^2 + b^2

ところで、先の参考書選びの話を紐解けば、数学は格差が生まれやすいことが解ります。数学が得意な人は宇宙(上級用)で数学スキルが存分に磨かれる。一方苦手な人は、地球(初心者用)でくすぶるばかり、なかなか前進しません。

そんなことを、学生時代に塾講バイトしていた時、ひしひしと感じたものでした。


もしも今、中高生のあなたが『モテかしこ系メガネ男子』或いは『モテかしこ系メガネっ娘』のモテキャラを狙うなら、記憶攻略型の詰め込み教育はオススメしません。

センス型を養うことに主眼を置きましょう。目的意識を持って勉強することをオススメします。標準用で留まらず、上級用にも挑戦して下さい。攻略法を覚えるだけでなく、数式の特質を見抜く訓練にも励んで下さい。

数学に限らず、どんな勉学にも言えることだと思います。絵や音楽の芸術分野。漫画や映画の創作分野。トークやコミュニケーションの対人分野。感想やネタ作りの批評分野……etc。

様々な分野・局面で、場当たり的な記憶攻略的ではなく、『本質を見抜くスキル』を磨くことが「学校で高得点採れる人より、一般生活で切れ者の人」のモテかしこ系に近づくのはないでしょうか。ひとまずは、このように結論付けします。


概ねこのような事を、トイレで奮闘しながら思い巡らしておりました。昨日から下痢なんです…。実はポケットなんかより下腹部の中が核戦争なんです…。

*1:100の倍数でも500の倍数でも32548の倍数でも、とにかくでっち上げて法則性を提示すれば加点された寛大な先生でした。