793. 豚丼が食べたくなる日記

グルメシリーズ第四回。

本日は廃車や引っ越しの予約、車の清掃整理や粗大ゴミの処分などに追われ、ろくに食事もしてません。只今、すこぶる腹ぺこでございます。昼前に本屋で長野ローカル誌の「どんぶり特集」を立ち読みして、その時から長時間に渡り『豚丼』が脳裏から離れません。豚丼が恋しくて恋しくて仕方ありません。

牛丼じゃダメなんだ。親子丼でもダメなんだ。豚丼じゃなきゃダメなんだ。オマエじゃなきゃダメなんだ。今のオレにオマエの代わりはいないんだ。というメロドラマレベルで、猛烈に豚丼が食べたいんです。コクって即日に食べたい男子高校生の勢いです。そこで久々のアレ、行きます!

これまでの「食べたくなる日記」


この記事は「あまりに豚丼が食べたくて悔しいから、この気持ちを読者様にも伝染させる」のが狙い。じゃあさっさと食ってこいよ! ってツッコミは先生一切受け付けないぞ。自炊派だから、毎日冷蔵庫の処理に追われ外食なんてできっこない…。

今回の比較対象は「牛丼チェーン」。でも比較するのは豚丼という不思議。さあ、明日こそ豚丼ダッシュだ!


牛丼チェーン最大手。ハンバーガーで言えばマクドナルド。ポテトチップスで言えばカルビー。ジュースで言えばコカコーラ。そんな「牛丼チェーン」の代名詞・吉野屋。しかし、狂牛病騒ぎ以後、吉野屋の景気は芳しくありません。「牛カレー丼」は人気調査で「美味しい」が過半数を割る不評。「牛焼肉丼」は牛丼チェーン界の標準価格と比較すると破格の設定。「牛鉄鍋膳」「焼鶏丼」もボチボチの人気しか獲得できず、苦戦中の印象です。


そんな売り上げ不振を支える現在の定番メニューがこれ。

キムチ豚丼

キムチ豚丼(並370 大470 特570)。吉牛の豚丼はまずいって話はよく耳にしますが、その最たる理由が「ごぼうの味が強い」こと。「ごぼう丼だろこれ?」って苦情も聞きます。しかし、これがキムチの辛さに絡むと不思議。豚とゴボウがキムチと合わさるとほどよい辛さが調合され、ぐっとうま味が引き立ちます。


吉野屋メニュー中から「I'm Feeling Lucky」の一品。

ソースカツ丼

ソースカツ丼(並430 大500)。食べたことはないけど写真を見て惚れました。「特製ソース」と銘打たれただけあり、ソースが赤いのです。きっとキムチや七味系の辛さが混ざってる? …などと妄想すると、こいつをがっつがっつ食いたくなってしまいました。ソースカツの病みつきにされたい…。

なお、吉野屋は3/17〜23の期間「豚丼一周年」と題し、豚丼の並が250円になります。オレの豚丼食べたい病が、あと一週間遅く発症してたらなぁ…。


長らく業界二位の地位を守り続けた松屋。定番の牛丼、豚丼、チキンカレーに加え、現在は変わり種とも言える「デミたまハンバーグ定食」「ポークグリル定食」「味噌煮込みハンバーグ」など、出る商品全部がどんぶりから離れていくのは別の意味で印象深いです。


松屋で食べたい豚丼メニューはこれ。
豚めし
豚めし(並290 大430 ミニ250)。デフォでみそ汁が付くサービスは特記したいところ。みそ汁が付いてこの価格なら業界最安値です。また、通常豚丼はゴボウを入れて臭みを消すのですが、松屋では生姜を使うのも珍しいところ。Web上では「豚めしにおろしポン酢をかけるとうまい」という噂が持て囃されていますので、おろしポン酢セットで食べてみたいです。


松屋メニュー中から「I'm Feeling Lucky」の一品。
びびん丼

びびん丼(390)。松屋は「脱どんぶり主義」なのか、ほとんどのメニュー名に「丼」を付けません。そんな中、ひときわ存在感を示すのがこのびびん丼。「ビビンバ」に敢えて「丼」を付けてくるあまのじゃくっぷりに惚れました。しかも平仮名で「びびん」。そこまで意外性を見せたいか松屋。味の方もビビンバを超越した特異ぷりを期待したいところです。


業界中、丼メニューの数が最も多いのがすき屋。例えば豚丼一つにしても「キムチ豚丼」「ニンニク豚丼」「ハーブチーズ豚丼」など7種のバリエーションに富む。豚丼以外にも「牛丼」は当然、各種海鮮丼から「あんかけ丼」「カレー丼」など多種多様なメニューは見事。個人的にも、業界中最も愛する店です。


すき屋で食べたい豚丼メニューはこれ。
きんぴら豚丼
きんぴら豚丼(並360 大460 特560 ミニ280)。すき屋豚丼はたまねぎが入ります。ここに、豚と相性のいいごぼうを敢えて投入することで、豚の美味しさが引き立つのです。「きんぴらごぼうなんか地味だ…」と思って避けてしまう方、これを機会に是非チョイスして下さい。なお、素の豚丼なら並280円と業界最安値を記録しています。


すき屋メニュー中から「I'm Feeling Lucky」の一品。
つゆだくとりそぼろ丼
つゆだくとりそぼろ丼(並380 大410)。メニューが多すぎて豚丼や海鮮丼などあちこちに目移りし、いつも食べられないのがこれ。「つゆだく」ってフレーズに恋い焦がれますよね。卵と刻みネギの色合いも食欲そそられます。とろとろの半熟の卵をぐちゃぐちゃに混ぜて、したたる汁ごと貪りたいです。そこはかとなくエロいぞ、つゆだくとりそぼろ丼!

なお、「ハーブチーズ豚丼」もまた他店では絶対味わえない豚丼。きんぴらとチーズの二つは、是非抑えておきたい豚丼です。


先月末に『「すき家」のゼンショー、「なか卯」を買収へ。』というニュースが業界を揺るがしました。「すき屋」はついに「松屋」を抜き、業界二位へと躍進。業界中、いち早く牛丼から豚丼に切り替えた店としても有名。その「なか卯」、オレが今住んでる地域にはなかなか見あたりません。東京に遊びに行くとよく見かけるので、なか卯って関東中心? 実家(大阪)でもあんまり聞かない名前でした。


なか卯で食べたい豚丼メニューはこれ。
豚丼
豚丼(並330 大450)。つか、なか卯豚丼はこれしか無いんだけどね。コレまで紹介した豚丼の中では、なか卯が一番美味しい豚丼だと思います。なぜなら味付けが牛丼のそれだから。どういう調理法なのか、豚の臭みもなく牛丼を食べてるつもりになれます。食感は豚だけど。でもなか卯って本来、丼モノより麺モノがメインだから、素直に麺を食べるべきだと思う…。


なか卯メニュー中から「I'm Feeling Lucky」の一品。
親子丼
親子丼(並490 大盛590)。丼縛りでなか卯って言えば、もうこれを置いて他にありません。とろっとろの卵がたまらん! ぷりっぷりの鶏がたまらん! ジューシーまろやかな具と、汁をたっぷりと吸ったじゅくじゅくの米を一色単に頬張れ。


いかん。胃がキリキリしてきた。こんな時間まで夕飯食べずに刺激の強い画像見過ぎた。しかも丁寧に編集しすぎた。このまま寝たらどんぶり王国の国王になる夢が見られるよ絶対。あつあつの豚丼で口の中をいっぱいにしてェ! どんぶり片手に持ち上げて、米一粒残らずがつがつ食いてェェ!!

…でも晩飯はうどんです。号泣。