460. エロパニック! ライブドア

エロパニックって単語が入ってる見出しに大笑。センス良すぎ。

今週ワイドショーを賑わせた話題。14日に行われた日本プロ野球組織(NPB)の第二回ヒアリングにおいて、楽天ライブドア、両社の運営するアダルトサイトの存在について、問題視され指摘されたお話です。

プロ野球は公共財として青少年の健全な育成に努めるという“大義”がある。ところが、当初、軍事目的だったインターネットが一般に普及したのはエロのおかげ。ネット関連企業の両社は、エロとは切っても切り離せない関係にあるのだ。

多くのPC・インターネット利用者には、今件について「何をいまさら…」って話題なんですよね。でも、頭の固い、いやいやPCを使いこなさないお偉いサン方の方針なのか、ネットに潜むエロを「けしからん!」と指摘。マスコミも面白がって、便乗して取り上げているノリだと思われます。

楽天はアダルト商品のネット販売・オークション運営。ライブドアはアダルトコンテンツの場を提供。…という立場。ライブドアの「メイドさんしぃし〜(”しぃし〜”は”スヌーピー”のイントネーションで by id:u_muさん)」販売はひとまずそっとしておくとして、両者の立場はあくまで場の提供に収まる。

じゃあさ、多くの球団が運営している大手デパート、スーパー、コンビニで販売している、エロ雑誌/週刊誌、その他”青少年の健全な育成に反するグッズ”はどうなのよ、って思うんですよ。他にも駅や電車の広告、エロワード飛び交う週刊誌のポスターとか。そういうグッズや広告、わざわざ18歳以上の検問を置いて設置・販売してますか〜?

商品を売る場を提供するのは、リアルでもネットでも同じ。なんだかよく分からない空間・インターネットだからといって、これを指摘したのは、自分たちの首を絞めている気配さえ感じてしまう。

しかし、球団運営者達は、こうした矛盾に気付いている可能性大。分かっていて、あえてマスコミを扇動し、世論を味方につかせる、という作戦ではないでしょうか。

で、しぃし〜(はいみんな〜! スヌーピーのイントネーションで読むんだぞ〜!)の話題。

「アダルトゲームソフトの販売を行ってますね?」と言いながら、やおらゲームソフトの実物を取り出すと、「ここに『制作・販売=ライブドア』と書いてありますが…」とピシャリ。堀江社長は「実際に制作を行っているのは小さな会社で、われわれは販売のみ。月間500万円から1000万円の販売額がありますが、積極的に販売していこうとは考えていない。できるだけやめていこうと考えています」と弁明した

この言い訳は苦しい。販売に協力し、その上”名義まで貸した”ようなもの。もはや同罪では。借金で名義印押して後から「関係ないスよ」は通じないですよ。

審査基準の一つに「公共財としてふさわしい企業、球団か」の項がある以上、両社が抱える“エロ問題”は避けて通れない。一体、楽天ライブドアのどっちがよりエロいのか? 両社の“エロス度”が明暗を分けることになりそうだ。

ライブドアエロパニックが、球団よりも半年早く開幕しました!


さすが、ネットコンテンツの記事。こういう検証は素早いです。こうした記事を、インターネットを利用しない層や、インターネットがどういうものかよく分かっていない層にも、どうか積極的に伝達して欲しい。

まずは「楽天」。トップページから、目的のアダルトにまでたどり着くのが一苦労。AVのページが家電だったりする(当たり前か)。

クレカ利用しないとアダルトコンテンツに入れません。なかなか関門の置き方が鋭いやり方です。

ちょっとHなレベル止まり。別のダウンロードのコーナーにも「巨乳」「美乳」「美脚」のジャンルがあったものの、これもまあまあHくらいか。記者(40ン歳)がたどりつけたコンテンツに限って言えば、青少年諸君もこれくらい見ている方が「健全」と思うぞ。

びび、び美脚コンテンツ!? はぁはぁ! クレカで個人情報入力し…いやいやいや。

まあ、あれだ。「楽天」は問題ないようです。

ヒアリングでたたかれた「ライブドア」はどうか。(中略)個人が出品するオークションには、アダルトDVD、アダルトゲームソフトが多数存在していた。また個人制作のブログに、明らかに出会い系サイトへの誘因をはかる内容や、児童ポルノ系の非合法サイトへのリンクが見つかった。

楽天よりも、ライブドアは内容が過激らしい。

しかし、これらはライブドア側が説明するように「場所を提供しているだけ」にすぎない。自由な表現空間として成長するブログを、一つ一つ審査して規制するのは、困難であるばかりか表現の自己規制につながるおそれがある。

同意です。

こういったコンテンツは一個人が、偶然にもライブドアの提供する場所に巣を作っただけ。ライブドア自身がしぃし〜(スヌーピー)を販売協力したレベルではない。アダルトコンテンツの運営を許可してる、ってのも、なんとなく大手では珍しい気もするけれど…。表現の自由なんて言われては、まあ認めなきゃねぇ(^^;

「アダルトサイト」狩りは、どちらかの社をふるいにかけるための隠れ蓑に使われているのではと勘ぐりたくなる。本当に「野球青少年」を育成したいのなら両社とも参入を認めればいい。

両者をフォローしながらも、記事まとめでは、一方だけの立場が危機的になっていることを指摘。エロパニック! エロパニック!(”タイタニック”のイントネーションでどうぞ。 by SnowSwallow)


翌日、ライブドアも「オトナの対処」として反撃に出ました。

ライブドアが急きょ、アダルト対策に着手した。厳しい指摘を受けた第2回ヒアリングから一夜明けた15日、同社幹部はアダルト対策部隊の整備と増員を明言。(中略)「アダルト」の項目を「その他」に変更し、スポーツなどの一般項目から遠ざける措置も行った。マイナスイメージを少しでも回復し、参入への努力を続けていくことをアピールした。

うーん。そっちは特に、誰も責めてないと思うんですよ…。しぃし〜(スヌーピー)が問題なわけで…。

疲れた顔がダメージの大きさを物語っていた。「いやあ、昨日は参りましたね」。

エロパニック(タイタニック)を追っかけるこっちも参りましたよ、ハハ。皆さんも、笑い疲れた顔でダメージの大きさを物語って下さい。

それでも指をくわえて「落選」の報を待つわけにはいかなかった。急きょ「修正」に入ったのは、激しい指摘を受けた「その部分」だった。

ええ!? しぃし〜(スヌーピー)をどうやって対処したの!?

これまでも24時間体制のパトロールは行っていた。そこを徹底させ、30人から50人程度まで人員を増やし、それを専門とする人数も増やしていく見込みだ。

そっちかよー!Σ

だからそっちは、インターネットの現状について説明が行き届けば、誰も責めないってば…。

以前から入り口に表示していた「アダルトカテゴリーについて」という注意書きと合わせ、多少なりとも「関門」を増やした形だった。

他球団の運営するデパートやコンビニなどでも、ここは見習って欲しいものです。


エロパニック!(タイタニックライブドア、次回に続く?