354. 週刊少年ジャンプ - 39号

新撰組感想がずれ込み、ROの大型パッチが導入され、WJ感想がまたもや水曜日更新。表紙は武装錬金、一周年突破やったネ。「蝶・サイコー!! 蝶・度いい!! 蝶・気になる!!」なるフレーズ、和月先生はやりたいものを描くって言ってるけれど、こういうのが彼の好みなのかなぁ…。表紙にパピヨン様が主張しすぎです。

死に神同士のスイカ割り!?間違い探し!!
「ん?スイカじゃなくて、それボーボボだよっ!!」って説明笑った。
武装錬金
ランスのパワーアップをカラーに持ってきた展開が熱い。新フォルムや武器設定も気になりましたが、新名称が一番気になります。サンライトハートが善カズキの武器名称なら、悪カズキの新ランスは今週のタイトル「Crimson Ocean」にちなんでクリムゾンなんとかなのかな?

 ブラボーの戦闘動機は単に指令が下ったからではなく、対ヴィクター戦のための力試しであること、そしてカズキの成長を見届けたいことなど、今週はその心情が大きく掘り下げられました。これで両者、負けられない理由ができ、熱い展開に突入です。来週には決着のようで、どうなるやら。

 今のところどちらかが死ぬ展開は考えられません。カズキが死ねば物語は終わるし、ブラボーが死ねばカズキは人殺しになるし。かといって、ここまで話を膨らませておいて戦闘が中断されるわけも無し。結果が読めないです。
ONE PIECE ワンピース
ウソップは射撃手としての武器・パチンコだけでなく、頭脳戦によるダイアルを使った戦闘にも長けているので、戦力面では今後も期待できないわけではないと思いますが…。ゴムゴムのバズーカを衝撃貝で吸収しカウンターを狙う辺りは、戦略的にも上出来ではないでしょうか。惜しむらくはルフィが超人過ぎること。

 今回でウソップと決別の表現がなされており、読者をぎょっとさせてくれます。特に低年齢層は本気でウソップが仲間から離脱すると信じ込み泣いてしまいそうで、子供達にそこまで感情移入させる漫画を描く尾田先生は偉大だなと思ってみたり。

 ワンピース今後の展開予想。ウソップは「決闘で勝ったらメリー号を頂く」と発言したように、今回戦闘で負けたウソップにはメリー号を受け取る資格がありません(周囲がどう言っても、”誇り”高き海の戦士を目指すウソップは自分で受け入れなさそう)。ルフィ達はメリー号と別れ、船をウソップに譲りましたが、決闘の口約をウソップがねじ曲げてまでメリー号を受け入れるとはとても思えません。ウソップはメリー号と最後の別れを果たした後、何らかの形でルフィ達と再合流するはず。

 ウソップからしてみれば(多分)好きな人・カヤから受け取った大切な船。そう易々とウソップがメリー号を捨てるとなるのは、逆に安っぽいと感じますよね。今回の決闘まで展開を膨らませてようやくウソップも別れを決断となれば、個人的には理想の描かれ方。
DEATH NOTE デスノート
夜神局長の顔ギャグ、蝶・面白い。月がいきなり可愛くなるし、Lの困惑表情も可愛いし、なんだかもう今週は顔芸でしてやられました。

 物語の方は、月がノートを捨てノートに関する記憶を失い、これまでと一転し自分はキラではないと供述。月が監禁され14日間はキラの動きがなかったものの、15日目にしてキラの活動再開。これにはLも予想の範疇を越えた展開。完全にLの推理を煙に巻いた月は、疑いこそ晴れないものの今事件を複雑化し、「月=キラ、海砂=第二のキラ」という確定事項をグレーゾーンまで落とし込めることに成功。この状況から主目的である「海砂の救出」をどのように行うか見物です。まさか、Lが困惑しながらも彼ら二人を灰と認め釈放……って展開はないと思うのですが...

 それはそうと、デスノートの有効期限って何日間でしたっけ。15日後の死の予告も可能? デスノートの所持者でなくなっても、デスノートに記した予言は実行されるのでしょうか。

 それにしても、Lの最後のコマの表情。↓のAAにそっくりだと思いません?
   _, ._
 (;゜ Д゜)
切法師(第一回J金未来杯05 読み切り)
 以前から期待されている作家と噂を耳にしたのですが、なるほど漫画的なお話の起承転結がうまい。伏線の生み方がうまい。回想や設定ばかりを永遠と説明しないよう、そうした箇所のコマ数を極力抑え、残りの説明は絵の表現や会話に散りばめるなど、独りよがりな漫画ではない客観性が配慮できている。明らかにDなんとかって連載中の漫画より描き方が上手い。

 目を見張ったのは終盤の巨大人形戦。人形に関するエピソードには全く無駄がない。「巨大」「父たちの遺作」「家族」「顔がない」「人形の香り」などのセリフ回しは、すべてバトル用の伏線。この伏線もただ情報を散りばめることなく、伏線の部分で話を広げ、登場人物の掘り下げを行っています。

 主人公の(やってみる価値はあるな)の目線の先に結界があり、一見これを利用するのかと思わせミスリードを誘う。「意識が散漫で自我が不完全」→「顔がない」→「顔を作る」→(こういう修行はしておらぬぞ〜〜っ!!)はオチへの伏線→不細工な顔の出来上がり の流れが綺麗。「私には美術とか芸術はよく分からないのだが…」のセリフ回しも、おそらくはオチへの軽い伏線か。

 このクオリティが週刊連載で保てるのなら、ぜひとも新連載でやって頂きたいですよ。絵柄もそこまで読み手の好みを分けない画風だと思うのですが。id:ioliteたんも言ってますけど、時代が戦国なのが大欠点。今のジャンプは純・戦国に弱い!

 オレ的評価で金未来杯をランク付け。切法師BULLET TIME!!>プルソウル>ムヒョ ランク外:タカヤ(チャンピオンでやれよ。)
ボボボーボ・ボーボボ
へっくん「すごい戦いだーー!!!」ビュティ「吠えた!!!」がクリーンヒット。へっくんツッコミ役に回った途端、完全に壊れてるよなあ。
NARUTO ナルト
螺旋丸vs千鳥は大多数の読者の予想通り引き分け。今週はナルトのサスケに対する感情が掘り下げられました。連載当初から読んでいると今週のナルトの心情はものすごく後付けのような気がしないでもないわけですが。最初の方チームが決まる前、ナルトってエリートのサスケを毛嫌いしてなかったっけ? まあ、スルーするが吉。

 サスケの心は決まっているようですが、ナルトは完全に戦意喪失中。今話最後でナルトも覚悟を決めたのでしょうか。こういうべたべたな友情バトル、オレはかなり大好きなんです。
BLEACH ブリーチ
つまり市丸ギンはずっとずっと昔からルキアを標的にしていたって説明ですね。うわ、一行で十ページくらいの内容がまとまっちゃった。死を恐怖するルキア、さあ今後どうなる。隊長戦はいよいよ卍解バトル。隊長戦は正直なところ、戦闘展開のペースアップ希望。
アイシールド21
ムサシに気を引き締められるセナとモンタ。こんなところで簡単に仲間になって貰っては困ります、もっともっと引っ張ってください! 「今問題はムサシよか あのバカだな」「あの バカ?」「バカと言えば…!!」→表紙 不覚にも大笑い。ICは表紙の使い方がとっても上手ですよねー。長野リンゴネタまだ引っ張ってたり、笑いのセンスも絶妙。

 まもりさんのスーツに激萌えます、蝶・お姉さん属性きたー。オレは一体このリビドーをどこにぶつければっ! 雪さんも活躍の場面が与えられて嬉しいです。学問すべてをアメフトに関連づけるのは至難の業のようで、それでもなんとか合格ライン200をギリオーバー。晴れて公式選手になれました。

 夕陽ガッツの秘策に期待。今年の試合限りで連載が終わってしまいそうなIC、消化試合なんてもったいないことは絶対しないで欲しいですよね。
家庭教師ヒットマンREBORN!
小ネタは随所にあるものの、以前のようなぐだぐだな展開に戻ってしまった印象。レギュラーキャラをたくさん放出するのは序盤ではキャラ定着があるので良いと思うのですが、いかんせんどのキャラも毎週毎週同じネタしかしない。これじゃそのうち飽きられるんじゃない? 吉本新喜劇じゃないんだから。応援したい漫画なので、どうか一回り成長して欲しいです。
銀魂
言及して良いですかね。銀さんが真撰組に一泊した今回のエピソード、絶対そっち狙いですよ! 女性ファン囲い込みですよ! 土方と銀さんはおそらく一緒の部屋で寝たね。幽霊怖くて二人は離れなかったね。これは歴史的快挙ですよ!(?)なんだこれ、いつからオレは腐女子の気持ちとシンクロできるようになった!?誰の所為ですか。ああー、この話のサイドエピソードが量産されるんだろうなぁ…ガクガクガク。

 幽霊のたぐいが怖くて実に息ぴったりな銀さんと土方、顔を合わせば決闘になる神楽と沖田、キャラ間の絡みの型が定着しつつあります。新八のツッコミは毎週きつくなってきてるような気もするんですけどねぇ!(最強タッグ二人とも気絶だし)

 ホラーの演出がすごい怖かったです。ムヒョよりずっと怖い。もうなんか蚊女の眼球とか受け付けらんないくらい。
D.Gray-man
久々に主人公がアクマを庇った、と思ったら、それ仲間だったからかよ! もし今週主人公(名前失念)があのアクマを庇っていたら、あくまでも戦闘で傷付けるのが目的ではなく、アクマの安らかな眠り(成仏?)を目的とする漫画だったら、オレはこの漫画見直してたかもしんない。結局、しょーもないバトル漫画に成り下がりましたかねぇ…。神田の必殺技「一幻」は、前回の必殺技のコマを使い回したのかと思ったよ。海外委託の国産安物アニメを見てる心境だったです、はい。
こち亀
キューバダイブ面白そうだなー。うんちくを語るこち亀は面白いんだけれども、昔のこち亀のうんちく語りの方がよっぽど面白かったような…。ところで、みんながみんな例に漏れず「昔のこち亀は良かった」って言いますよね、こち亀読者って。
いちご100%
東城は立派にこずえへの対抗意識を持ってくれました。もうその勢いで来週ハメちゃえよ(大暴言)。そして感動の最終回な。涙流す感動ではなく、終わってくれて感動の意。
トイレ協走曲〜序走〜
10円返せ!
STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン
まずはジャイロ出走の動機、後編。単に再裁判のお金のために出走したわけではなく、その裁判で「国王の恩赦」を授かることが主目的。ジャイロの立場は国王側にあり、レースに勝利すれば国家の称賛を浴びるので、反国王サイドには面白くない。ジャイロの賞金首を狙う敵だけでなく、反国王の立場を取る敵、あるいは国王側の協力者も現れると思います。ジャイロの背景を掘り下げると同時にますますレースの世界観が広くなった印象。

 だけど、ジャイロがやってる事って反国王サイドの人物を救う行為ですよね。その行為自体は、反国王の立場を持っているんじゃないのかと思いました。反国王の人間が現れても、そいつがジャイロに協力してくれる可能性は僅かに有り?

 それにしても「スタンド」バトルがない時のSBRは実に面白い。単純にレースの行方、ライバル達との協力体制、数々の敵対勢力の存在など、萌え…いやいや、燃える展開はいくらでも用意できるのだから。「スタンド」バトルメインになるのは、ちょっと控えて欲しいなぁ。レースバトルでの駆け引きが見たい。

 と言っていたら、また始まっちゃいましたよスタンドバトル。スタンド、スタンド、って、そんなにこの漫画はバトルがやりたいのか、ぷんぷん!

 イケメンティム無惨にも散る。「スタンド」の話や「悪魔の手のひら」の解説をあれだけ散々やったから、今後は(2R中だけでも)解説役で同行するのだと思っていましたが…。今覚えばあの解説、死亡フラグだったんですね。

 「ゾンビ馬」を巡る第三期連載は一ヶ月以上おあずけ。SBRファンでありながらスタンドバトルを嫌う人も自分で珍しいなと思うのですが、「ゾンビ馬」には興味津々、楽しみでございます。まさか馬までスタンド使ったりしないよねぇ!?
未確認少年ゲトー
病気の進行が進まないようになり、当面のタイムリミットを免れました。しかし連載のタイムリミットは免れぬ模様です。わざわざヒロインが「何かのさなぎ(byハマー)」なんか持ってきたから、これがフェニックスなんじゃ、と思わせたのはミスリード。実はヒロインが命の危機に瀕するための小ネタでした。そんなアホなー。なんだかんだいってこの漫画、順調に話が前進してます。Dなんとかよりよっぽど。

 ここでヒロイン(名前失念しまくり)が死亡フラグってことは、いよいよこのヒロインがフェニックスだったってオチでしょうか。
地上最速青春卓球少年ぷーやん
あれー、これってまさか、来週も終わらない気配? 大凶「天災」の時点で、打ち切り確定。
シャーマンキング
五大聖霊は順調に揃っている様子。主人公達も一泊し霊力回復でしょうか。憑依合体ファウストは燃える展開でした。もっと早くにこのネタを出しても良かったんじゃないか、って思いましたけど。ルドルフ+SOFの来訪も燃える展開。終盤追い込みになり、なかなか熱くなってきました。
Mr.FULLSWING
この連載位置でホントに甲子園まで行けるの? それとも連載順が悪いのは、単に筆者の筆の遅さの所為でしょうか。ところで、メインキャラだけ特別な修行を施し始めました。じゃあ最初から、レギュラー削減なんて必要ないのでは…?
ピューと吹く!ジャガー
ビリー格好良くなってますよ! ダメ人間が一人卒業していきましたね。とってもとっても悲しいです。このままビリーが真人間に戻っていくネタが続けば、それはそれで対比されるハマーのだめっぷりが楽しめそうです。真人間・ビリーならば、明都のランキングでもかなり上位までランクアップしそうですよね。

 ハマー「喫茶店のメシくらいはおごれるぜ」で、絶対すごいの来るってわくわくしましたけど、「400gヒレステーキとフォアグラのソテートリュフ添え」はすっげー!予想の十歩先を行かれました。デザートも盛り盛りしすぎだろオイ!

テニスの王子様は「作者取材」、HUNTER×HUNTERは「作者都合」。わざわざ表記を書き分けてちっちゃい抵抗を見せるジャンプ編集部に萌えました。次週から藤崎竜先生が新連載。オレ、この人の書く漫画は全部苦手だった(ほんとに全然だめ、受け付けなかった)ので、来週からの新連載もちゃんと読んでいけるかとてもとても不安。

週刊少年ジャンプごときに人生の不安を感じるオレってなんでダメ人間なんだろう。