131. ゆず - 桜木町

桜木町
ゆずっこ(ゆずファンの総称)待望の新曲。今年は長野でもライブがあるのですが、残念ながら外せない用事が重なっていて行けません。ゆずのライブの方が外せない用事だろ!(理想と現実の壁)ほかのゆずっこの人の感想レビューで我慢。「夢の地図」全国ツアーの成功を心よりお祈ります。

本日は「桜木町」の感想を。


大きな観覧車「花火みたいだね」って
笑った君の横顔 時間が止まって欲しかった

桜木町」は、ゆずの二人が学生時代によく利用していたという「東横線桜木町駅」と、その桜木町を舞台としています。桜木町駅は待ち合わせに使われる機会が多いらしく、学生時代友人達の間のデートと言えば、「桜木町の観覧車に連れて行くこと」が定番だったそうです。しかし、みなとみらい線の開設により桜木町の姿は大きく変貌していきます。2004年01月31日、東横線桜木町駅は閉鎖されました。新たにできたMM線に乗り入れるための廃駅でした。

ゆずの二人にとって重要な思い出の場所が取り壊されるという寂しさは、自分たちの思い出まで壊されてしまいそうな思いだったかもしれません。本曲「桜木町」は、閉鎖された東横線桜木町駅に捧げる曲だとおっしゃっていました。しかし、過去の桜木町の思い出を音楽として残し続けたいという真意で書かれた曲ではないかとも感じてしまいます。都会化の流れで取り壊されてしまった桜木町駅MM線の影響で大きく変貌していく桜木町の町並みの中で、思い出の中の桜木町を思った曲、それが本曲「桜木町」ではないかと。

歌詞の内容について。すげー青春してる切ない失恋思い出ソングです(混ぜすぎ)。もちろん桜木町を舞台として、そのスパイスをふんだんに利用しています。前記しましたが、桜木町は学生時代の定番デートスポットで、彼女が出来たら最初は皆ここに行く(行かなくてはならない!)ことになっていたそうです。歌詞のストーリーを要約すると、ずっと昔に付き合った彼女と桜木町でデートした思い出を、今も振り返って思い出してしまう、というもの。


海沿いの道を 手を繋いで歩いた
あの日の約束はもう叶わないよ 空の星

待ち合わせは桜木町駅、その後は自然と町に溶け込んで海沿いの道を二人で歩いて、初デートで観覧車まで連れて行く定番コース。歌詞にもぱらぱらとその内容が出てきています。


繋いだその手を いつまでも離したくなかった
それでも行かなくちゃ 僕らが見つけた答えだから
さよなら もう新しい明日へ歩き出した
最後の強がり「きっとこれは二人のためだよね」
今はお互い別の人を大切にして、あの頃の感情はお互い心変わりしてしまった。二人を繋いだ桜木町は、今までもこれからもどんどん変化していく。この町の変化のように、昔は一緒だった自分たちも変わっていったんだな。という、「変化し続ける人の心と町」に対する寂しさが、にじみ出ている内容です。この歌詞をまともに想像すると、哀愁で泣けてしまうヤバさを持ってます。


待ち合わせ場所いつもの桜木町
君はもう来ない
初めて君と口づけた桜木町
最後の手を振るよ

さすがゆず、青春を描くのが上手すぎです。