019. aiko - 猫

猫
昨日に引き続き、aiko新曲感想です。本日は「猫」について。
「かばん」や「カブトムシ」がしっとり系に代表されるなら、「猫」や「ジェット」は刺激系。と、勝手に定義してます、本物のファンの方ごめんなさい…。「かばん」のおだやかしっとりな曲調とは対比し、「猫」は刺激的なロック調です。aikoの刺激調って、声が椎名林檎とかぶるのはオレだけ…?*1

aikoが曲中でよく使う音の素材(楽器)には、ピアノ、エレキギター、オルガンが挙げられる。中でもaikoのオルガンは、ふわふわしたインパクト(ふわふわなのにインパクトって意味不明だけど)を持っている。このふわふわしたノリで、ジャズのようなロックのような盛り上げ方が、歌メロラインのぐねぐね感を上手に引き立てていて。

声とオルガンのミックスが飛翔感を生んでいる。具体的に上手く表現できなんだけど、空を好き勝手にぐいんぐいん飛ぶような感覚。通常ロックやパンクの持つ疾走感とは違う。力強さじゃなく、スピードじゃなく、もっと繊細で器用に飛び回るような飛翔感。イメージだから、伝わらないかこんなの…。

オレはaikoのしっとり調が好きで、刺激調は当たりはずれが多いというか。しかし当たれば食いついてしまいます。ジェット大好き、この曲マイナーだけどさ…。aikoファンでも何でもない方は、「猫」よりも「かばん」をお勧めします。

歌詞の方ですが、出だしが女の子してるなぁ。
雨が降ればあの子は鳴く 濡れた身体を誰かに舐めて欲しいから
あたしだって思うわ あなたにこの舌を舐めて欲しいと

三毛猫の嫉妬ですか。男にはこのフレーズ怖いですよ。身に覚え…無いっすよ!?ガクガクガク... いろんな意味含めて、さすが刺激系。

*1:特に裏声で音を伸ばした時の声色は、そっくりに聴こえる