1794. 週刊少年ジャンプ10号
週末はたいてい仕事でお嫁さん不在なので、愛娘さんと二人で留守番しながら感想書いてます。子守りとWJ感想を同時にこなす秘密兵器が『ベビーチェアベルト(google検索結果)』です。
お嫁さんのを借りたんですけど、これで愛娘さんと合体して感想書いてると、ものの五分で片腕に寄りかかって寝てくれるんですよ。ウッヒョイかわいいぜお嬢ちゃん!(目的が変わってる) WJ感想の人は赤ちゃんが産まれてもコイツで戦えますよ!
純粋に『今週号で面白かったマンガ』へアンケ投票しています。本号の投票結果はこちら。
毎度おなじみ、判断に迷ったら「10ポイント配点投票方式」です。
作品 | id:SnowSwallow | id:iolite | 合算 |
---|---|---|---|
★ 恋するエジソン | 3 | 5 | 8 |
★ ONE PIECE | 3 | 0 | 3 |
☆ 斉木楠雄のΨ難 | 0 | 2 | 2 |
☆ 暗殺教室 | 2 | 0 | 2 |
めだかボックス | 1 | 0 | 1 |
ハイキュー!! | 1 | 0 | 1 |
BLEACH | 0 | 1 | 1 |
新米婦警キルコさん | 0 | 1 | 1 |
クロス・マネジ | 0 | 1 | 1 |
『恋するエジソン』の爆発力すげえ。
エジソン以外の配点は見事に割れました。先週言及した「2・3番手の選考が難しい」構図です。斉木・暗殺は決選投票に。ここまでアンケ未投票に『斉木』に軍配。でも暗殺教室だって総合力は負けてません。先週予想した内容の斜め上をいってたし。壁を粉砕して着席する登場シーンもバカカッコよかった。
世間じゃ大人気の『黒子のバスケ』は、ここまでゼロスコアです。家族会議でも言及した「脚本を作ってコピー技を誘導する」という予想も的中し、そこそこ読んでるはずなのに……。同様に『ベルゼバブ』『HUNGRY JOKER』『こち亀』もゼロスコア。単純に我が家(30代男女層)の感性に合いづらいマンガ、なのかもです。
以下、本号でアンケート票を投じた作品を感想します。
スピカは相変わらずの発明少女、というか発情少女でした。
『メルヘン王子グリム』が大好きでした。読み切り『恋するエジソン』では渡邉先生の作風(かわいい変態女子)に磨きが掛かり、この連載化は心から熱望しておりました。頭にネジが刺さったスピンちゃんスピカちゃんのアブノーマルコメディ略してアブコメ、念願の始動です。満を持しての連載復活、渡邉先生おかえりなさい!
読み切り時よりも露骨な下ネタを控えてきました。お尻フェチの設定を引き継いだ一方、股間への執着はほぼ消えてます。この取捨判断が巧妙で、スピカを「少し妄想が暴走気味の女の子」風の、マイルドな変態少女として描けています。
対する寮長・研介も鈍感じゃないだけでとても好印象です。スピカの情熱を邪険にあしらつつも、発明の騒動には最後まで付き合ってやり、彼ってば優しいんです。一連の流れにイチャイチャ劇を組み込んでいて、アブコメ的にもラブコメ的にも安定感があります。『恋するエジソン』は偉人・科学マンガだから『HUNGRY JOKER』を脅かす存在だ!(真顔) と熱弁してきたのですが、『ニセコイ』をも脅かす存在だ!(真顔)
登場人物と舞台環境を整理した一話目。ギャグを主軸に置き、徐々に周辺設定を掘り起こす展開が鮮やかです。主軸を殺さないように、キャラ名、学年、保護者の存在や明星寮の入居理由など、解説系の雑音を断ち切ったのが潔いです。食料を切らしたのは「寮長のお尻でご飯3杯」してるせい? 満腹銃のエネルギー切れは飛び降りた寮友に乱射したせい? こういう描写は伏線? 偶然? 侮れないです。「印鑑… ごちそうさまでした」は流行る!!
スピカの発明力をアピールした二話目。顔芸は衛藤ヒロユキ先生を思い出すタッチですよね。二話同時掲載なんだし、二話目の扉絵で「早くも大人気!」と煽ってほしかった。雑誌を参考に人型ロボを作っちゃうくだりは、ネタも秀逸だけど、スピカの『ネジ一本外れてる』個性を解き放っていて、彼女の魅力を上手に表現できていました。お掃除ロボは初見だとショボかったのに、二度読み返すと味わい深いなぁ。しれっと再登場を期待!
画力が乏しいですが、変態路線って2010年代は”キてる作風”なので、世間の評価も予想より高い気がします。セリフ回しのキレもいいし、ほんっと全盛期の衛藤ヒロユキ先生チックで大好きだ。目指せ、5分枠のフラッシュアニメ化!(←あまり盛り上がらないオアターン)
泣けた! 海賊無双3があったらムービーで再現される回ですね。海賊は悪人なのに認めたい。海軍は正義なのに腐ってた。双方の矛盾を消化できずに葛藤し、今までの価値観にすがるG5の雑兵に心を打たれます。途中で気付くたしぎ、沈黙を貫くスモーカー、どちらも味な反応してますね。G5の雑兵たちがもっと魅力的で、宴会の馴れ合いがなきゃ、より男くさい泣かせシーンだったろうに、惜しいなぁ。ルフィ曰く「変な海軍」のG5は、コビーや青キジと「腐ってない方の海軍」を結成するんだろうな。
ここらでドレスローザ、パンクハザード、グリーンビットの位置関係を整理されたいですね。読者と危機感を共有できれば、この状況に思い入れを強く読んでいけそうです。「空の道」てことはドフラ、風に乗って移動してる? 無風のカームベルトにぶつかったのかな。
王家七武海を辞めたらシーザーを返す体で「交渉」を進めたローに疑問。ローたちの本命はカイドウです。ドフラにシーザーを返せば、カイドウのゾオン軍団が強化されます。つまりローは、どんな状況でもシーザーを譲れないはずです。交渉は必要ない。決別を宣告するだけでいい。ドフラが七武海を辞めないと確信して神経を逆撫でしたかったのか、「七武海を辞めてもシーザーを渡さない」という全面対決への布石か。次なるグリーンビットでルーキー世代が結集し、ドフラ崩しに拍車をかけてもらいたいです。
ほう、クスコですか。(史上最低の書き出し)
楠子と自己紹介したシーンで急に意識が遠のいて、脳内で『クスコには管状膣鏡と溝状膣鏡があるんだけど、一般診断で使われるのが前者、一般家庭で使われるのが後者なんだ。溝状膣鏡は使い捨てのプラスチックタイプが清潔で好まれると思うよ!』と、勝手に解説を始めてしまうのでした。誰が聞いてくれることもなく。(仕方ないのでここに記録する)
松崎先生を良い役で描かれる雰囲気が出ていたので、最初から安心して読めました。ギャグよりマジメ寄りでドラマ展開したのは、イジメや教育のテーマに関わってくるせいでしょうか。最終的に不良たちが更正したのもほっこりポイントです。
斎木の女体化は読者人気を集め、今後も再登板するんでしょうね。今夏こそ燃斎の薄い本を読みたいオレとしては、燃堂だけは軽々と女体化を見破るシチュを期待して胸熱なんです。目の前の楠子をして「オゥ相棒 ラーメン食いにこうぜ お?」て平然と押してほしい。それでこそ理想の燃堂。(りそうのねんどう……?)
伊達政宗と真田幸村が永禄10年生まれの同い年って話、この作品きっかけで調べて学習したんです。そういうウンチクを知り、俄然『伊達先パイ』に興味が湧いたのでした。作中で言及すれば、ファンも微増してたんです!
結局、本作にとって戦国武将の設定は文字通りのファッションでした。歴女を釣れればラッキーって感覚だったのかな。ドラクエの町人は近藤先生にこそ「武器や防具は持っているだけじゃ意味がないぞ!」と注意したげて。
個人的に『伊達先パイ』のピークは真田十勇士の回でした。期待していたネームドキャラが大勢登場し、各々がユニークな個性を発揮した回です。前回の感想から繰り返しになりますが、後半に登場した新キャラは良い意味でクセ者揃いでした。キャラの創造力は成長していますので、次回作には純粋に期待しています。願わくば、キャラだけで無く、元ネタ周辺の設定も活かせるお笑い作家になりますように。
「バトルでダメージを受ける女キャラ特集本」は同人誌にすべき題材ですよ。表紙を『斬』の月島さんにすれば、きっと売り上げ倍増です!