1798. 週刊少年ジャンプ14号

週末はひなまつりの食事会だったんですが、そういえばジャンプは「ひなまつり」の要素が皆無なんですね。でもこどもの日には乗っかってた記憶があります。少女マンガ誌だと正反対なのかなー。

今週のWJアンケートハガキ

恒例の、ギャグマンガをひいきしないよう意識しすぎて面白基準がぶれてきた「10ポイント配点投票方式」です。


作品 id:SnowSwallow id:iolite 合算
★ 恋するエジソン 2 2 4
新米婦警キルコさん 1 3 4
食戟のソーマ 0 3 3
  ワールドトリガー 2 0 2
  めだかボックス 2 0 2
  ハイキュー!! 0 2 2
  べるぜバブ 1 0 1

今週は三席ともお嫁さんの採点に依存。ギャグマンガを厳しく採点する思惑は通じず! ま、また『エジソン』『キルコ』の感想書くのかぁ……。(まあ自分だって点入れてるけど、だって飛び抜けて面白いんだもん!)

それはそれとして、『ワールドトリガー』『めだかボックス』『ナルト』『べるぜバブ』『トリコ』『HUNGRY JOKER』あたりは、言及したいこと累積しすぎてストレス溜まってます。

以下、本号でアンケート票を投じた作品を感想します。

* 恋するエジソン(渡邉築) - 第9話「早弁マシーン」・第10話「水操玉」

すでに我が家では『エジソン』が看板マンガ扱い。『メルヘン王子グリム』のコミックスも購入・読破し、グリムの講評に二晩を費して、復習をバッチリ終えて今週のWJに望みました。なお、前回言及した好沢は『グリム』で小学生時代、オマケマンガで大人時代、本作で高校生時代が描かれています。渡邉先生はぜひ作家生命を賭して、好沢の生涯を描ききっていただきたい! めざせ、残念キャラの『アカギ』ポジション!

一本目は、ベルトのくだりが頂点でした。「いななくわけないでしょ!!」のフレーズ感は、一朝一夕で編み出せないキレ味。渡邉先生って奇抜キャラの創造力がズバ抜けてるけど、、ボケツッコミの基礎鍛錬も日々の努力が垣間見えて、この回でますます好感度がアップしました。このネタありきで登場した馬岡くん、一発屋には惜しいキャラだな。

二本目は「すごい睨んでる」の眼力にもってかれました。中からも睨んでる理由が意味不明なんだけど、ミステリアスな憤怒が謎の笑いを誘います。胸ぐら掴めないボケを一コマで使い捨てるのも贅沢だ。この水すごい性格悪いのに、スピカには服従してるナイト気取りな性格が憎めません。

エジソンが見下ろしてる寮の噂』も地味だけど好き。顔芸で笑ったのもこれが二度目。顔芸単品だとシラけるけど、特異なシチュエーションだと笑っちゃうもんなんだな。

先生を敵扱いするスピカも可愛いかったけど、あざとい萌えもたまになら可愛い。今回で気付いたんですけど、オレこういう女の子の系統(天然・変態・健気・頑張り屋)がものすごくタイプらしいんです。第一話のアンケートにも、スピカの印象に『恋人にしたい』を選択したのを思い出しましたし。それで試しに天然で変態で健気で頑張り屋なお姉ちゃんと妄想で遊んでみたら、こんなお姉ちゃんがほしいって思えましたし。よくよく考えたら知的で清廉でだらしのないお姉ちゃんだってほしいです。単にお姉ちゃんがほしいんですけどスピカの霊圧が…消えた…?


* 新米婦警キルコさん(平方昌宏) - 第14話「キルコ・都会デビュー!!」

今週も掲載順を見て、世間と自分の評価ギャップを痛感しました。これってもう平方先生の信者なんでしょうか...。適正評価を心がけなきゃ! そう気を引き締めて読んだら、今週もすっごく面白かった!(信者)

安錠が予期したボケをそのまま辿って本庁に到着する筋書きが秀逸でした。言葉もなくシュンとした残念顔にキュンときます。読者にお察しさせて説明とページ数を省略するのも、、やはし構成力高めで器用だなあ。オレの中ではもう平方先生、構成力だけなら松井先生と肩を並べてる作家先生ですよ。(信者!)

本庁が流島の署員を招集ってことは、ファントム隊長が用心棒(?)していた、黒幕企業絡みの事件でしょうね。カジノでの一件で、安錠だけはケルベロくんのかぶり物に扮していました。一人だけ顔バレしていない安錠が、本庁のエリートを差し置いて(ワンピのサンジ的な役割で)暗躍しちゃう熱い展開と期待しております。(信者!!)

* 食戟のソーマ附田祐斗佐伯俊) - 第13話「静かなる丼、雄弁な丼」

先々週まで創真が丼研究していた回で、「そんなにシャリアピンステーキを押すなら丼の必要性ないよね……」という感想を抱いてました。そこんとこを練り梅(ここ、最初「梅ジャム」って書いててお嫁さんに「梅ジャムなんか使ってたらOH!MYコンブだよ!」と突っ込まれました...)で解決しつつ、敵の料理にその弱点を被せてきたのは熱い展開でした。

でもどっちかだけ食べていいと言われたら、これ絶対にA5肉を食べたいよね。そこんとこ、審査員に尋ねなおしたい。「丼」勝負なら勝ったけど、「料理」勝負ならやっぱり負けてたんじゃないのかなぁと...。

Web上では好意的に取られているらしい「椀」。自分は第一印象で「ここは丼(ドン)だろ!」と反発した気持ちを抱きまして……。いや「丼」でもクソつまんないですけど、見開きで扱う以上、本題に沿ってうまいこと言っていただきたいんですよ。最近のWJはギャグマンガが活気づいてるから、ワンランク上の言葉遊びを求めちゃうのかもですね。


* 見渡すかぎりの未成年(伊原大貴)

アンケ以外からのプラスワン感想。

改めて『ジャンプNEXT』の「2コマ漫画」を読み返したんですが、以前のほうが笑いも勢いも強烈でした。前のは2コマ目にオチがくる制約が武器と化していて、四コマ漫画ながら強烈な個性を放っていたんですよ。笑えた本数を数えてみても打率 9/17 で、単純に面白かったんです。

今回はキャラで勝負してきました。連載を意識してのことでしょう。でもキャラ押しは似たオチを連投してばかりで、しかも連続してスベり、作品全体にシラけてしまった感がありました...。キャラは作れても、個性を生かした笑いにつながってない気がします。


その一方、一発ネタで勝負した話はクリーンヒットしてます。『ヒーロー』『病気』などの、急に妙な設定を語り出すネタは、伊原先生らしさが光ってました。連載狙ってるのにキャラより単発ネタのが面白いって致命的ですけど。伊原先生はそういうタイプの作家なんでしょうか。

あと、この作風って『ギャグ王』に掲載されてそう、なんて思いました。タイトルどおり、読者の推奨年齢は小学校三年生くらいの低年齢層って感じがします。小学生のときに出会っていたら、違った印象を抱いただろうなぁと、そんなことまで考えさせられた内容でした。

ジャンプ感想更新チェック」が三月いっぱいで終了とのこと。更新チェックをきっかけに、多くのつながりと、かけがえのない出会いを授かりました。こうしてWJ感想しながら「最後の時」を看取れるというのは、一つの幸運だったと思えます。なんら恩返しできませんが、感謝とねぎらいの気持ちをおくりたいです。

そしてまた、火影みたく「三代目・ジャンプ感想更新チェック」が登場することを、わずかばかり期待しつつ...。