1350. 先行感想 - DEATH NOTE page97「色々」
普段ネームの多いデスノートから急に文字が消えると、普段ツンツンしてる子が急にエロくなるツンエロ委員長みたいでグッときますね。文字がないことで、一部の行動が何を示すか読者に分からせない効果も仕込みまれています。
魅上の偽ノート
どうやら魅上のデスノートは偽と推測するのがメジャーのようで。まず、魅上のノートが偽である根拠は、以下のこの独り言。
(93page「決定」より)
魅上「あの死神 ノートを渡したきり 現われやしない」
当時の感想でも言及しましたが、『ノートを渡した』とは、魅上→リューク→清美にノートを渡した意味と読めます。根拠このセリフ一つで、今まで確信を持てませんでした。しかしながら、魅上のノートが偽と仮定すれば、先週の感想で述べた「魅上の一連のミスの狙い」にも、辻褄の合う行動理由が表れるのです。
- 人前でノートを開く → 魅上が本物のデスノートを持っていると、SPKに誤認させた
- 死神不在を悟らせる → (偽の)デスノートに接触する安心材料を与えた
- 外出時はノートを持ち歩く → SPKに偽ノートを触らせる&読ませる機会を与えた
- 本来はノート本体を持ち歩かずとも、ノートの切れ端だけで十分。
- 偽ノートに名前が書かれている → ニアがノートが本物であると誤解させた
計画の狙い
魅上の一連のミスは、全て月の計画通りでした。それではSPKに偽ノートを触れさせ、読ませて、月の得になることとは何か? この計画の狙いを、思い当たるだけ整理します。
- 魅上がXキラであると確信させること。
- 魅上が殺人ノートを持っていると確信させること。
- ニアは魅上を監視する無意味さに気付いてない。
- 「ジェバンニ→魅上の監視」は「相沢→月の監視」と同じ。シナリオ上必要なだけ。
- 魅上に「死神は憑いてない」と確信させること。
- ジェバンニは死神が見える状態だと誤認させること。(最重要)
死神が見える状態と誤認させる狙い
ニアは、Lキラ(月)がXキラ(魅上)へXノート(魅上ノート)を運搬する際、L死神(リューク)を使ったと推測しています。同時に、X死神は存在しない裏付けも取りました。つまりニアは、Xノートを触ればL死神が見えると考えています。ニアは月との対面時に、月の側に居るであろうL死神を確認して「月=Lキラを確定する」目論見でしょう。
もちろんXノートは偽なので、ジェバンニにリュークは視覚できません。ニアが「死神が見える状態」と誤認している点は、ニアにとって非常にマズい弱点です。
文字無しDEATH NOTE
- 第一部で活躍した、総一郎プレゼントの腕時計が意味深にアップ。近々再活躍する予感。
- 成人式に夜神粧裕の姿? 粧裕登場の意図は掴めない。存在感だけが大きく不気味だ…。
- ハルが焦りつつ連絡を取る相手はメロ? ハルメロ共同戦線はシャワールームの件以来継続中かも。
- 行儀の悪いメロを躾けるレスター。仕事が忙しく家に帰れない父・ジェバンニ。みたいな流れに見える…。
- ジェバンニにもう一働きの指示。一瞬驚いてグッ。
- 海砂のパンツ見えてます模木さん。
- どこから持ってきたのか餅が2つから5つに増えとる!
- 魅上はジャバンニにここまでされて、気づかない態度の方がよほど怪しい気がします。
1月22日
ニア「ジェバンニにはもうひとがんばりしてもらう」のセリフの通り、ニアは(文字無しDEATH NOTE中で)ジェバンニに何らかの指示を出しました。ジェバンニはこの指示通り動き、魅上の偽ノートに細工をしたようです。しかし、ニアの小細工は月の筋書き通りでした。魅上はジェバンニの細工を「確認」すると、清美へ「確認した」と告げます。そして清美は「早く会いたい」の暗号で『確認』を月に伝達。ここまで流れるように計画通り。
- ニアの細工は「24日まで魅上の様子を観察」しないと結果が分からない様子。
- 魅上は23日時点でニアの細工を「確認」した。
- 「24日まで魅上の様子を観察」して魅上に変化なし。
- ノートの確認か? 魅上の確認か?
- レスター「これなら上手くいく」と確信
「お会いしたい」
「キラ事件に関してお見せしたいもの」を建前に、ニアは月との対面を要望。見せたいものとはXノートの内容についてでしょう。ニア側は準備が完了し、後は月=キラを確信して確保するのみ、というところでしょうね。
「私の顔を出さなければ見せられない 顔を出す事でお見せ出来る事もあり」
これが、直接対面時のキーワード。月のリアクションだと、それすらも把握している様子。ここまで完全に月の筋書き通りですよ。勿論、ニアが「月の狙い」を把握した上で、月の計画に乗っかった態度・言動を取っているとも考えられるわけで。実はニアの狙いは、別の所にあるのかもしれません。そして、ハルメロの動きも侮れません。